著者
石垣島地方気象台
出版者
気象庁
巻号頁・発行日
2004-03
著者
中川 尚志
出版者
医学書院
雑誌
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 (ISSN:09143491)
巻号頁・発行日
vol.82, no.5, pp.145-148, 2010-04-30

Ⅰ アブミ骨筋反射の機序1,2) 大きな音で中耳内にあるアブミ骨筋が収縮する反射をアブミ骨筋反射(stapedius reflex:SR)と呼ぶ。SRは伝音系の振動を抑制し,内耳への音入力を調節する。反射弓は求心路が蝸牛神経(聴神経)で遠心路が顔面神経である。また同時に三叉神経を遠心路として鼓膜張筋も収縮する。これらの反射を合わせて音響性耳小骨筋反射(acoustic reflex:AR)という用語が使われている。ARの測定は音刺激によって生じる外耳道腔の静的コンプライアンスの減少をインピーダンス・オージオメトリーで記録したものである。インピーダンス・オージオメトリーは別章で述べられているので,詳細はそちらを参照いただきたい。ARで総称されているが,鼓膜張筋腱反射の閾値は高いため,実際に臨床で測定している反応は主にSRである。 図1にSRの経路および関係する場所を模式的に表した。SRの入力系は聴覚で,効果器はアブミ骨筋である。外耳と中耳からなる伝音系が音を蝸牛に伝え,蝸牛で音刺激が電気信号に変換される。音のラウドネスは蝸牛神経の発火数,神経インパルスで表現される。神経インパルスが閾値を超えると橋にある腹側蝸牛神経核に入力された信号が上オリーブ複合体を経由して,顔面神経核を刺激する。この結果,遠心路である顔面神経を通して,アブミ骨筋が収縮する。アブミ骨筋が収縮するとアブミ骨の可動性が低下し,アブミ骨に連続する耳小骨および鼓膜のスティフネスが増加する。外耳道腔の一部を形成する鼓膜のスティフネスが増加した結果,外耳道腔の静的インピーダンスが増加する。インピーダンスはスティフネスの逆数であるコンプライアンスで測定しているため,AR検査ではコンプライアンスの減少,下向きの変化として記録される。静的コンプライアンスは個人差が大きいため,AR検査は相対的なコンプライアンスの変化をみる質的な検査である。
著者
岩本 太郎 板井 雄大 白山 幸治 永野 顕法
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.1154-1159, 2009 (Released:2011-11-15)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

A conceptional idea of the pseudo mechanism is proposed. This concept means that a different mechanical feature from the natural one appears on the mechanism by means of control method. For example, a worm gear behaves like an one-way clutch. Generally, worm gears cannot be driven by load torque because of its mechanical stop feature. But the worm gear of this concept can be driven by load in specified direction, and the rotation to the other direction is prohibited. This asymmetrical motion is achieved by a switching operation of a force feedback control. The applied load torque is detected and fed back positively to a position servo control system in order to achieve power assist control. The worm gear seems to be driven by the load torque and it resembles to a spring motion. If the force feedback line is cut off, the drive system cannot be driven by a load. The switching operation of the force feedback line causes to a selection of back drivable feature or mechanical stop feature. The switching condition is set by a direction and threshold value according to the required mechanical feature. The pseudo mechanical worm gear also pretends as a torque limiter or a ratchet.
著者
味村 俊樹 福留 惟行
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.23-31, 2012-04-25 (Released:2017-05-23)

【目的】便秘症のうち骨盤底筋協調運動障害に起因する便排出障害に対しては,バイオフィードバック(以下,BF)療法が有効とされ,本学会誌38号1巻において,この病態に対する直腸バルーン排出訓練単独によるBF療法の有用性を報告した.それ以降,肛門筋電計を用いた真の意味でのBF療法を併用することによって更に良好な成績を得たので報告する.【方法】2010年8月〜2011年5月に,骨盤底筋協調運動障害に起因する便排出障害型便秘症に対して直腸バルーン排出訓練に加えて肛門筋電計を用いてBF療法を施行した19例を対象に,その臨床背景と治療効果を検討した.治療効果は,便秘症状をmodified Constipation Scoring System (mCSS : 症状なしO点〜最重症26点)で,生活の質をPatient Assessment of Constipation Quality of Life Questionnaire (PAC-QOL : 最善1点〜最悪5点)で評価するとともに,BF療法における怒責時の肛門筋電計活動度の変化も評価した.また,受けた治療に対する満足度を5段階で評価した.【結果】19例の年齢中央値は73歳(範囲:62〜85歳),男性13例で,BFセッション回数は中央値3回(1〜5)であった.4例は初回のBF療法後に来院しなかったため,BF療法後に治療効果を評価出来たのは15例であった.mCSS中央値(範囲)は,初診時12点(6〜18)からBF療法直前10点(4〜14)と有意に改善し(P=0.0005),BF療法後には5点(3〜12)と更に有意に改善した(P=0.004).PAC-QOLも,初診時3.3点(1.7〜4.6)から2.7点(1.7〜3.8)と有意に改善し(P=0.009),BF療法後には1.5点(1.0〜2.7)と更に有意に改善した(P<0.0001).BF療法における怒責時の肛門筋電計活動度を評価出来た10例では,BF療法初回の中央値9μVが,最終回には4μVと有意に低下した(p =0.0156).BF療法後に評価出来た15例での治療に対する満足度は,「非常に満足」7例,「かなり満足」4例,「満足でも不満でもない」2例,「あまり満足していない」1例,「全く満足していない」O例,無回答1例で,「満足」と回答したのは11例(73%)であった.【結論】骨盤底筋協調運動障害を呈する便排出障害型便秘症に対するBF療法において,直腸バルーン排出訓練に加えて肛門筋電計を使用すると治療成績が向上し,便秘症状も便秘特異的な生活の質も有意に改善した.
著者
内舩 俊樹
出版者
横須賀市自然・人文博物館
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

日本産ガロアムシ類(昆虫綱・ガロアムシ目)6種の分類学的再検討に向けて、日本各地からガロアムシ類を収集し、標本を形態データや画像とともにコレクションし、共同研究による分子系統解析を行った。原記載以来再検証されなかった西日本産2種(チュウジョウムシとイシイムシ)の確保に成功、これら2種のそれぞれ種としての特異性を確認するとともに、6種間の雌成虫の形態に基づく比較検討を行った。
著者
鎮西 康雄
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-11, 2000-03-15 (Released:2016-08-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

Blood-sucking insects have bio-active substances in the salivary glands. These substances have activities on host blood coagulation system, hemostasis and blood vessel. Recently many of those molecules were isolated and characterized, and some of their genes have been cloned. We extracted and purified multiple hemoproteins from the salivary glands of reduviid bug, Rhodnius prolixus, and the cDNA of these proteins were cloned. We clarified that one of these proteins with a molecular weight of approximately 20,000 (designated as Prolixin-S) is not only an anticoagulant that inhibits an intrinsic coagulation factor (IX/IXa), but also a relaxant of vascular smooth muscle. We found that Prolixin-S binds with the smooth muscle relaxant nitric oxide NO that is synthesized in the salivary glands, and is injected into host during blood sucking, then release NO and relaxes the host blood vessel. That is, Prolixin-S reversibly binds with NO and function as a NO carrier.

1 0 0 0 OA 小さな楽団

著者
名村 義人
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.1343-1347, 2000-09-05 (Released:2009-04-10)
著者
東條 英昭 小川 清彦
出版者
日本家禽学会
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.14-19, 1975

鶏コクシジウム免疫の成立には, 感染そのものが重要な要素であることはよく知られているが, その理由について明確な説明はなされていない。<br>本実験は, その理由を知る手掛かりを得るために, 盲腸にはよく発達したリンパ組織が存在していることに着目し, 鶏コクシジウム免疫の維持が, 感染部位の切除によりどのような影響を受けるかを調べたものである。得られた結果は以下に要約するとおりである。<br>1. 結紮手術により閉塞した左側盲腸に対し, <i>Eimeria tenella</i> のスポロゾイトを注入し感染を行ない, その後オーシストを経口感染させたところ, 以前に感染を受けていなかった右側盲腸がオーシストによる経口感染に対して充分な抵抗性を示した。また左側盲腸に同様の処置をした後, 左右の盲腸に同数のスポロゾイトの注入で攻撃感染を行ない, 5日目に左右盲腸における感染の状況を組織学的に比較観察したところ, 以前に感染を受けていない右側盲腸が以前に感染を受けた左側盲腸とほぼ同程度の感染防御能を示すことが認められた。<br>2. 感染を経た左側盲腸を感染の2.5~3週間目に切除&bull;摘出し, その後, 右側盲腸に対してオーシストの経口感染を行なったところ, その後に排出されたオーシスト数の測定結果から, 切除された鶏の右側盲腸は, 切除されなかった鶏の右側盲腸とほとんど同程度の感染防御能を示した。これは, 感染を経た一側の盲腸が切除された場合にも, その後のコクシジウム免疫は充分保持されていることを示すものである。<br>以上のことから, コクシジウム免疫は, 感染部位に限定されるものではなく, また感染部位の存在とは無関係に全身的に保持されているものと考えられる
著者
白取 祐司
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1984

博士論文
著者
菅原 浩
出版者
長岡造形大学
雑誌
長岡造形大学研究紀要 (ISSN:13499033)
巻号頁・発行日
no.5, pp.49-55, 2007

In the introductory philosophy class at Nagaoka Institute of Design, students are required to make philosophical experiments, one of which is a meditation of listening to the surrounding sounds very intently. Through it students can experinece various forms of nonordinary modes of experiencing the world. We can see the beginning steps ofphilosophical questions in those experineces. We also analyse them by applying the phenomenology of M. Merleau-Ponty and other theories.

1 0 0 0 東藤島村史

著者
野村栄一編集
出版者
[東藤島村役場]
巻号頁・発行日
1956

1 0 0 0 円山東村史

著者
野村英一編著
出版者
福井市円山公民館
巻号頁・発行日
1980