著者
直野 健 猪貝 光祥 木立 啓之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. コンピューティングシステム (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.35-43, 2005-05-15
参考文献数
13
被引用文献数
5

計算精度と計算時間の調整が課題であったグラムシュミット直交化処理において, 与えられた最低計算精度の範囲内で最速計算を実行する方法を提案した.本方法では, 性質の異なる古典グラムシュミット, 修正グラムシュミット, DGKS型グラムシュミットの処理を同時に実行し, ユーザが与えた精度と速度の要求に最も適合する計算結果を選択する徒競走方式を採用した.PC上で提案法を実行し, その効果を検証した結果, 従来手法では直交性誤差が10^<-8>を満たさなかったケースでその誤差を10^<-14>に低減できた.また, 計算時間についても最大約4.8倍の高速化を達成し, 精度と速度の両面で提案法が有効であることが明らかになった.
著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.89-102, 2010

スキーム、システム、サービスのプロジェクト・マネジメント・モデルはその登場以来、いろいろ議論されてきた。そして、特に最近は経営戦略がらみでスキームモデルについて議論されている。一方、そのマネジメントサイクルPDCAについてはあまり議論されていない。また、プロジェクトマネジメントが伝統的にプラントコントラクタの"Do"が議論されてきたことから、その議論が無意識的にコントラクタの"Do"の視点からされることが多い。そこで、マネジメントサイクルおよびオーナとコントラクタとのコラボレーションという視点から、プラント、プロダクト、ビジネス、行政の領域を網羅するマネジメント・フレームワーク・モデルとその各領域の典型的なプロジェクトモデルとそれらの相互関係について考える。

1 0 0 0 美濃焼

著者
田口昭二著
出版者
ニュー・サイエンス社
巻号頁・発行日
1983
著者
小野田 鶴
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.254, pp.66-70, 2005-11

名鉄名古屋駅から急行で約20分。郊外の駅でタクシーの運転手に行き先を告げると、「あぁ、『アメイジング』さんね。あそこができてから、うちもお客さんが増えたよ。この辺、本当に何もなかったから」と言う。 10分程で「アメイジングワールド」江南店に着いた。12歳以下の子供を持つ家族にターゲットを絞った、屋内型のアミューズメント施設だ。
著者
中村 やよい 橋本 樹範 松尾 美貴
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集 2007年度秋季
巻号頁・発行日
pp.223-228, 2007-09-20 (Released:2017-06-08)

弊社ではISO9001を取得し,プロセス改善の取組みを行なってきたが,多様なシステム開発を行う会社として,以下の課題があった.(1)『標準プロセス』とその改善の重要性の理解が進まず,現場に浸透していない.(2)ISO9001での要求事項は抽象的かつ汎用的なため,開発現場の具体的な活動への展開が難しい.(3)開発内容が多岐に渡るため,開発プロセスの標準化が難しい.このため,開発にフォーカスしたプロセス改善手法であるCMMI(レべル3)のフレームワークを活用し,以下の取組みを行なうこととした.(1)トップダウンによる現場へのプロセス改善意識と知識の普及(2)CMMIフレームワークを用いての,開発にフォーカスした『標準プロセス』の構築(3)CMMIのテーラリングの概念を用いての各種開発プロセスの統合活動の結果,ISO/CMMIを統合した『標準プロセス(QMS)]を構築し,また,CMMIレべル3を達成している(2007年3月)今後,このQMSを成長させつつレべル4,5を目指した改善活動を進めていく.
著者
伊藤 坦 川村 寿一 王 本欽 吉田 修 藤田 透 鳥塚 莞爾
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.p1221-1228, 1980-10
被引用文献数
2

Diagnostic validity of renal scintitomography using 99m-Tc-DMSA was investigated in 16 cases with a variety of renal space occupying lesions. The serial sagittal section of renal images with a 0.5 to 2.0 cm distance well revealed a localization of space occupying lesions in the kidney. Although renal scintitomography does not differentiate malignant solid tumors from cystic renal mass, its usefulness is evaluated in the combination with IVP and renal scintigrams consisting of early dynamic and late static images or with IVP and ultrasonography.
著者
Changxing Fan
出版者
Fuji Technology Press Ltd.
雑誌
Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics (ISSN:13430130)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.421-426, 2019-05-20 (Released:2019-05-20)
参考文献数
22
被引用文献数
5

The paper presents the correlation coefficient of refined-single valued neutrosophic sets (Refined-SVNSs) based on the extension of the correlation of single valued neutrosophic sets (SVNSs), and then a decision making method is proposed by the use of the weighted correlation coefficient of Refined-SVNSs. Through the weighted correlation coefficient between the ideal alternative and each alternative, we can rank all alternatives and the best one of all alternatives can be easily identified as well. Finally, to prove this decision making method proposed in this paper is useful to deal with the actual application, we use an example to illustrate it.
著者
山口 隆幸 浅見 知市郎 小林 寛
出版者
歯科基礎医学会
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.127-141, 2002
被引用文献数
17

草食性動物で偶蹄目のニホンカモシカとオオツノヒツジの舌と舌乳頭について, 光顕と走査電顕により観察し, 比較解剖学的に検討した.<BR>糸状乳頭の外形に関しては, 両種ともに太い1本の主突起と, 細長い数本の副突起からなる. 糸状乳頭の結合織芯は, ニホンカモシカでは円筒形の基部の周辺から細長い2次芯が馬蹄形に並び, オオツノヒツジでは多数の小突起が馬蹄形に並び, 後方の数本の基部が癒合している. 茸状乳頭の結合織芯は, 両種ともに1次芯が先端の丸まった円柱状で, ニホンカモシカでは側面に縦走するヒダがあり, オオツノヒツジでは側壁や上面は小さく尖った2次芯でおおわれる. 上面には両種共味蕾を入れる小陥凹が数個ある. 舌隆起部には大型円錐乳頭が分布し, 芯の基部は大きく, 表面は多数の小突起 (2次芯) でおおわれる.<BR>有郭乳頭の数は, ニホンカモシカでは約20個, オオツノヒツジでは両側に数個ずつある. 中央乳頭部の溝側上皮内に多数の味蕾をもち, 輪状溝の底に漿液腺の導管が多数開口する. 両種ともに葉状乳頭はない. 舌根部表面は平坦で, 上皮下によく発達した粘液腺が分布する.<BR>以上から, ニホンカモシカでは舌隆起部の大型円錐乳頭の結合織芯はウシに酷似するが, 糸状乳頭と茸状乳頭の結合織芯はイエウサギのものに似る. オオツノヒツジの糸状乳頭の結合織芯は, 同じ偶蹄目で草食性動物のなかにあって, ニホンカモシカとプロングホーンとの中間に位置する立体構造をもち, この構造はさらにシロイワヤギからシバヤギへと複雑化し, ウシの癒合型へと進化したことが推測される.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.813, pp.82-85, 2006-01-09

木の性状は、樹種や育った場所、取り出す部分などによってすべて違う。建物に効果的に木材を使うには、まず木の性状を見極め、木の潜在力を引き出すことが重要で、製材所の知識と技が必要になる。木を知り尽くし、時には使い方に合わせてどんな木材を使えばいいのかを提案する小泉好雄氏は、設計者にとって頼もしい存在だ。
著者
河口 淑子 多治見 左近
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.63-77, 2000

本研究では、地域の文化活動の実態をとらえることを目的とし、奈良市内の公民館における自主グループ活動に注目した。グループ活動の目的は大別すると3つに分類され、これらの目的はグループが結成される段階で大方決まっていた。目的別に活動の形態、頻度などに特徴があり、また、問題点はそれらの間で異なっていた。公民館を使用する最大の理由として、無料で使用できること、立地条件のよさなどがあげられた。しかし、場所取りや駐車場に関する不満が多く、自由に使用できる空間の整備が必要である様子がうかがえた。
著者
千住 真智子 新田 良子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.129-139, 1996-09

本研究では, 集団表現・演技発表について, 小学校の体育的行事の中の運動会を中心に, その実施された内容を通して, 小学校教師に集団表現・演技発表の実践の重要性がどのように認識されているかを明らかにするために2つの調査を実施した。その結果, 大阪府下の昭和30~昭和49年と比較的学校設置年の新しい小学校, 特に40代, 30代女性教員の占める割合の高い小学校では, 運動会は, どの小学校でも例外なく開催されており, 体育的行事の中でも中心的な行事であった。運動会では, 9割以上の小学校が, 集団表現・演技発表を各学年毎多様な演技種目として実施していた。運動会での集団表現・演技発表の指導に当たる教師には, 体育分野の指導は重要視されている傾向にあり, さらにまた, 集団表現・演技発表の実践に対しても, 重要であると認識されているが, その実践に対する教師の捉え方は, 児童の学習の集積としての発表の場というものではなく, 運動会のための集団表現, 運動会のための集団表現作品であると考えられていることが明らかとなった。The purpose of this study is to ascertain what primary school teachers think about group performance practices and the important of it. Two interviews were conducted regarding what occurs in group performances at physical educational events in primary schools, in particular athletic meets. The result found was that at comparatively new schools established from 1955-1974 by the Osaka Prefecture, and among them specially at schools in which the proportion of women teachers were aged between 30´and 40´to other teachers is high, an athletic meet is held at every school without exception as the center of physical educational events. During the athletic meet, group performance is practiced by all students in various ways at 90% or more of the schools. It appeares clear that teachers who guide pupils in group performance at athletic meets tend to attach great importance to the field of physical education, and recognize the importance of practicing group performances. However, regartaing their viewpoints on the practice, they see it as only group performances for athlethic meet than as an occasion for pupils to express an accumulation of their learning.

1 0 0 0 NEWS & TOPICS

著者
国立研究開発法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.5, pp.14-15, 2018

<p>JSTの最近のニュースから</p><p>【研究成果】漆ブラック調バイオプラスチックの実用化に向けて優れた対傷性と蒔絵調印刷を実現<br>【研究成果】世界最小直径3.8ナノメートルサイズの磁気トンネル接合素子の開発に成功<br>【話題】科学に基づく政策へ情報発信サイトを公開<br>【開催報告】埼玉県で初の開催47都道府県の高校生が科学で熱戦</p>
著者
中塚 秀輝 佐藤 健治
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.836-846, 2008-09-12 (Released:2008-10-17)
参考文献数
26

ロクロニウムは効果発現が速いことを特徴とするステロイド系の中時間作用性筋弛緩薬であり, 筋弛緩効果からの回復を考えるときには, 揮発性吸入麻酔薬など筋弛緩薬の効果を増強する因子の影響を考慮する必要がある. 抗コリンエステラーゼ薬により筋弛緩作用の拮抗が可能であるが, 筋弛緩からの必要十分な回復の判断は難しく, 拮抗薬の投与時期とその副作用には注意が必要であり, 筋弛緩モニターによる管理を要する. スガマデクスはロクロニウムを直接包接することで筋弛緩作用を拮抗する直接的筋弛緩拮抗薬である. 臨床試験では深い筋弛緩状態からの迅速な拮抗も可能であり, 重篤な副作用もみられていない. 臨床使用可能になれば, 術中・術後の患者の安全性に寄与すると考えられ, 今後の発展が期待される.
著者
井手 一郎 木下 智義 高橋 友和 孟 洋 片山 紀生 佐藤 真一 村瀬 洋
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.282-292, 2008
被引用文献数
9 2

Recent increase of digital storage capacity has enabled the creation of large-scale on-line broadcast video archives. In order to make full use of the data in the archive, it is necessary to let a user easily grasp the availability of certain video data and their contents. Considering this problem, we have been investigating efficient and effective retrieval and reusing methodologies of archived video data. The archive used as a test-bed consists of more than 1,000 hours of news video obtained from a Japanese news program during the past six years. This paper first proposes a news topic tracking and structuring method. A structure called the `topic thread structure', is organized so that it should represent the temporal flow of news topics originating from a specified news story. The paper next introduces a browsing and editing interface that enables the user to browse through news stories along the topic thread structure, and also assists the compilation of selected news stories as a customized video summary or a documentary. The method was applied to the archived news video data in order to observe the quality of the topic thread structure and the usability of the prototype interface. As a result, some structures represented the flow of topics quite close to real-world comprehension. In addition, experiments showed that when the structure could be considered meaningful, the interface combined with the structure could drastically reduce the time needed to browse through the archive for news stories related to the user's interest.