著者
守川 秀
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学雑誌 (ISSN:00480444)
巻号頁・発行日
vol.10, no.8, pp.1009-1076, 1939-08-15 (Released:2009-07-10)
参考文献数
13
著者
岡野原 大輔 辻井 潤一
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.90(2008-NL-187), pp.59-64, 2008-09-17

本稿では,全ての部分文字列が素性として利用される文書分類モデル,及びその効率的な学習,推定手法を提案する.文書分類に有効な部分文字列は,単語と異なる場合や,署名やテンプレートなど,非常に長くなる場合が少なくない.しかし,部分文字列の種類数は文書長の二乗に比例するため,それらを素性として直接用いて学習することは,計算量的に困難だった.本稿では,テキスト長に比例する個数のみ存在する極大部分文字列に関する統計量を扱うことで,有効な部分文字列を漏れなく求めることができることを示す.また,拡張接尾辞配列を用いることで,これらを効率的に列挙可能であり,全文書長に比例した時間で学習可能であることを示す.さらに L1 正則化を適用することで,コンパクトな学習結果が得られ,高速な推定が可能であることを示す.このモデルは,形態素解析結果や TF/IDF などの統計量と組み合わせられることを示し,従来の単語ベースの Bag of Words 表現と比較し,精度が向上することを示す.
著者
田中 健
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.351-358, 2005-04-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
31
被引用文献数
14 17

A novel intramolecular trans-hydroacylation of 4-alkynals leading to cyclopentenones was accomplished by using a cationic rhodium (I) complex. We also developed three types of new reactions, 1) reaction of 4-alkynals with phenol to provide cis-4-alkenoates, 2) [4 + 2] cycloaddition of 4-alkynals with alkynes to provide cyclohexenones, and 3) isomerization of 4-alkynals to 1, 3-dienals, through five-membered rhodium metallacycles generated from 4-alkynals. The asymmetric variants of this intramolecular hydroacylation reaction were successfully developed by using 3-methoxy-4-alkynals as the substrates. The present method represents an attractive new route to highly functionalized cyclopentenones and cyclobutanones.
著者
酒井 浄
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.733-743, 1993-08-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
41
被引用文献数
11 13

Rh (I) -catalyzed cyclization of substituted 4-pentenals into cyclopentanones found first by our laboratory was developed into the highly diastereoselective and enantioselective asymmetric cyclization by using the Rh (I) -complex with chiral ligand such as BINAP, and (+) -DIPMC. Cationic Rh (I) with BINAP afforded the best asymmetric cyclization in chemical yields and enantioselectivity as well as the diastereoselectivity. This cyclization method could be successfully applied for the synthesis of iridomyrmecin and isoiridomyrmecin from (-) -i-monene. In addition, Rh (I) -catalyzed cyclization of oct-6-enal with the cis-cyclohexane-1, 2-dioxy function at C 3-position afforded two conformational diastereomers due to a cis-cyclohexane-1, 2-diol moiety. The interesting findings found by our group are summarized as main topics in this paper.
著者
大川 周治 篠原 希和 橋原 真喜夫 足立 真悟 操田 利之 小村 育弘 吉田 光由 西中 寿夫 阿部 泰彦 津賀 一弘 赤川 安正 福場 良之
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.165-173, 1994-12-21
被引用文献数
4

今回我々は, プロサッカーチーム・サンフレッチェ広島に所属する男性6名を対象として, キック時における咀嚼筋の活動様相をテレメータを用いて記録分析するとともに, 記録された咀嚼筋の活動様相とキック・フォームとの関連性について分析した.その結果, 個人差が存在するものの, キック時における明らかな咀嚼筋筋活動の発現が6名中2名に認められ, しかもキック動作の強弱に同調して咀嚼筋筋活動も変化した.このことから, 咀嚼筋機能とサッカーボールのキック動作との間には関連があることが示唆された.
著者
松平康定
出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],
著者
佐藤 僚太 竹川 佳成 平田 圭二
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2019-EC-51, no.12, pp.1-6, 2019-02-15

本稿では,メドレー楽曲におけるマッシュアップを考慮した楽曲断片検出法について述べる.メドレー楽曲とは,複数楽曲の一部分の区間を接続することで作られる新たな形式の楽曲のことを指す.メドレー楽曲では原曲をテンポやキー,音の追加や削除などのアレンジやマッシュアップを行うことで,一曲であるかのように楽曲断片同士の接続を行っている.我々は,メドレー楽曲において何の曲がどこからどこまで登場しているか同定するため,Wang の音声指紋とカバーソング同定法 (Cover Song Identification, CSI) である Serrà らの相互再帰定量化 (Cross Recurrence Quantification, CRQ) を組み合わせた楽曲断片検出法の提案する.メドレー楽曲とその構成楽曲から音声指紋を抽出し,2 曲の類似度行列である行列 CR とカバーソングを定量的に評価するための累積値行列 Q を作成し,開始地点を同定することで楽曲断片の検出っを試みる.実験結果から,やや低い精度ではあるものの,パラメータの検討によって本手法の楽曲断片検出の精度が向上することが示唆された.
著者
久野 靖
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.244-247, 2019-02-15

アブストラクト:大学初年次のプログラミング教育の事例として,電気通信大学の「基礎プログラミングおよび演習」の内容とその運営指針について説明している.科目の設計に際しては,これまでのプログラミング教育に見られた問題点を省みて,「離陸ファースト」をはじめ多くの独自の指針を設定している.
著者
三石 剛
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.120, no.5, pp.1009-1014, 2010

近年,ウイルス性疣贅において特徴ある細胞病原性効果(cytopathic effect:CPE)がヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染細胞に見られることから,臨床病理組織像とHPV遺伝子型は相関することが解明された.よってHPV特異的なCPEの形態の違いから,非定型的ウイルス性疣贅の臨床病理組織像を理解することは診断上重要である.本稿では非定型的ウイルス性疣贅であるミルメシア,ブッチャー疣贅,色素性疣贅,Ridged wart・足底表皮様囊腫,点状疣贅,白色小型疣贅とHPV感染症のなかでも非常にまれな遺伝性疾患である疣贅状表皮発育異常症の良性皮疹の臨床病理組織像について紹介した.
著者
角谷 千恵子 荻野 敏 池田 浩己 榎本 雅夫
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.554-565, 2006-05-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
32

【目的】第2世代抗ヒスタミン薬7剤について,スギ花粉症に対する初期療法の有効性ならびにcost qualityの比較を行った.【方法】2003年のスギ花粉飛散期に大阪・和歌山地区の耳鼻咽喉科外来において初期療法に関するアンケート調査を行った.【結果】単剤療法を受けていた症例は,アゼラスチン15例,セチリジン15例,エバスチン36例,エピナスチン16例,フェキソフェナジン16例,ロラタジン群60例,オキサトミド群17例であった.無治療群510例を対照群とし,比較を行ったところ,全般症状改善度,くしゃみ,鼻汁および眼の痒みの程度に8群間で有意差が認められた.一方,7薬剤間に有意な有効性の差は認められなかった.各薬剤について「有効例1例を得るために必要な薬剤費」を算出したところ,cost qualityに優れる上位3剤は,アゼラスチン,ロラタジン,フェキソフェナジンであった.【結語】第2世代抗ヒスタミン薬7剤の有効性に明らかな差はなく,そのcost qualityには薬価が大きく関連していた.

1 0 0 0 OA 三朝實録

巻号頁・発行日
vol.[38], 1000
著者
飛田 真理子 藤戸 幹雄 木谷 庸二
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

本研究では、近年急増する訪日外客を対象とし、鉄道駅券売機の問題点と券売機の造形に対する印象を明らかにし、券売機および周辺表示のデザイン提案を行う事を目的とする。訪日外客の鉄道駅券売機利用時の問題点を明らかにするために、京都駅中央口において、券売機およびみどりの窓口を利用する訪日外客に対し、券売機の利用状況や問題点についてのヒアリングを行った。得られた問題点を分析し、抽出された問題点をもとに、訪日外客の券売機利用時に経験する問題のエクスペリエンスマップを作成した。また、券売機の機器と画面に対する印象を明らかにするために日本人と外国人を対象に海外の券売機の印象評価を行った。これにより、日本人・外国人それぞれにおける、印象の良い機器および画面に共通するデザイン要素の傾向が明らかになった。最後に、得られた問題点と造形に対する印象の傾向をもとにきっぷ売り場の新たな周辺表示と券売機の機器・画面のデザイン提案を行った。
著者
岩原 昭彦
出版者
樟蔭東女子短期大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

電子メール上での相談や議論は、送信者の意図がうまく伝達されにくいために、受信者に誤解を与え、結果的にケンカ別れに終わるなど禍根を残しやすいことが報告されている。誤解が生じやすいのは、対面式のコミュニケーション事態では、表情や韻律という非言語的情報が発話内容と同時に伝達され、送信者が抱く感情的意味情報は、表情や韻律を通して相手に伝達されるために、円滑なコミュニケーションが可能となる一方で、電子メールなどの文字言語に依存したコミュニケーション事態では、単語や文法による意味情報しか伝達されず、感情的意味情報がうまく伝達されないことに原因の一端があると考えられる。本研究は、通信内容と通信媒体で使われるべき活字体の相互作用の特徴を明らかにすることで、感情を内包した文字言語コミュニケーションのあり方について検討し、携帯メールや電子メールなどの文字情報に依存したコミュニケーション事態で、誤解を低減させる情報の表示形態のあり方についての基礎資料を提示することを目的としていた。研究の成果は以下の3点に集約される。(1)表記形態や書体を選択的に使用することで、文字言語コミュニケーション事態においても感情的意味情報を伝達することは可能である。(2)文字言語コミュニケーション事態で生じる誤解には一定のパターンが存在する。(3)情報の送信者は、表記形態を工夫することで送信者の感情的意味情報を伝達することが可能であり、誤解を低減することができると考えている。これらの成果をもとに,文字言語における感情的意味情報の伝達メカニズムの解明とそのモデルが構築された。文字言語においてどのように感情的意味を認識しているのかについて理解を深めるとともに、どうすれば文字言語において正確なニュアンスを伝達することが可能かを示唆している。
著者
中田 高 堤 浩之 PUNONGBAYAN Raymundo S. RIMANDO Rolly E DALIGDIG Jessie DAAG Arturo
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.99, no.5, pp.515-532, 1990
被引用文献数
5 13

The Philippine Earthquake (Ms=7.8) broke out in July 16, 1990 along the Philippine Fault in Central Luzon. The Philippine Fault is seismically very active and large earthquakes of M 7 class have occurred during this century along this fault. However large earthquakes have not taken place along the active traces of the fault in the Central Luzon during this century, while two large historical earthquakes occurred along its southern trace in 1645 and its northern trace in 1796. Therefore it is considered that the 1990 earthquake was caused by the surface faulting in the seismic (aseismic) gap along the Philippine Fault.<BR>The total length of the surface fault is over 120 km and the fault is divided into two segments by the major bend near Rizal. The surface fault is rather straight and linear and general orientation of the northern segment is N 25 W and the southern segment N40W. Left-lateral displacement is dominant along most of the fault traces and the maximum horizontal displacement is about 6 m in the 60-km-long northern segment and the maximum vertical displacement is 2.0 min the 50-km-long southern section. Sense of vertical displacement changes in places and is consistent with the sense of the displacement along the pre-existing active fault traces. Average displacement along the northern segment is 5-6 m, while 2-3 m along the southern segment.<BR>Along most of the surface fault, ruptures appear exactly along the pre-existing active fault traces. Offsets of roads, foot-pass, streams are common earthquake-induced features. Local extensional and compressional jog forms related to slight change in fault strike creates characteristic features such as depressions, trenches, mole tracks, bulges etc.<BR>The rupture propagated bilaterally northward and southward from hypocenter east of Bongabon near the major bend. The source process of the earthquake deduced from the slip distribution along the surface fault from the epicenter well coincides with that deduced seismologically from the source time function.