著者
平野 琢也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.256-265, 1994-11-20

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1 0 0 0 世界評論

著者
世界評論社
出版者
世界評論社
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, 1950-05
著者
守屋 茜
出版者
日本高専学会
雑誌
日本高専学会誌 (ISSN:18845444)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.139-145, 2011-07

筆者は日頃の国語の授業に違和感を持っている.国語教育の一部では,なんらかの特定の「解釈の型」が正しさの基準とされ,授業が行われているのではないかという疑問をもったことがその背景にある.そうした「型」があるなら,それはテストを通じて学生の成績に大きく影響することになる.本稿では,その違和感のもとを追究するために,まず津山高専の国語テストを収集・分析し,その一部に高い恣意性がみられることを示した.次いで,大学入試センター試験の内容の分析,他の科目(数学等)との比較を行うことで,この恣意性は津山高専の国語教育に限られない,一般性を認められるものであることを明らかにした.最後に,これらの結果を踏まえて,恣意性の排除を念頭に置きながら,どのような国語教育が望ましいと言えるかについて検討した.
著者
坂本 亘 関嶋 政和
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.625-626, 2017-03-16

タンパク質の構造についてより深く理解するために、複合現実(Mixed Reality)、特にMicrosoftのHololensを用いたタンパク質の分子構造描画システムを開発した。遠隔会議等で用いられることも想定し、複数台のHololensの通信機能も実装した。また、通信機能でタンパク質の角度や大きさを複数台で共有、操作することで、複数人でのタンパク質についての議論がしやすくなった。
著者
S.-N. CHEN P.-S. CHANG G.-H. KOU
出版者
The Japanese Society of Fish Pathology
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.189-195, 1989-12-15 (Released:2010-02-10)
参考文献数
12
被引用文献数
7 21

台湾の養殖ウシエビ(P.monodon)の稚エビにおけるMBV保有率は1984~86年の15~17%から1988年には80~85%に増加したが, 親エビは約50%であった。一方, P.penicillatusでは20~25%であった。MBVの実験感染によってウシエビの稚エビに死亡がみられた。感染したウシエビとP.penicillatusは発育ステージにかかわらず, ストレス下では生存率が有意に低下した。MBVに感染したウシエビの親は細菌の二次的感染によって斃死するように思われた
著者
高野 雅司
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.57, pp.91-109, 2013 (Released:2016-05-05)

『オクノス』においてルイス・セルヌーダが模索した自由は、直面する現実からの解放によって獲得される、人間存在のひとつの在り方と規定することができる。本研究はこうした自由の性質を、音楽、同性愛、美、そして時間といった他の主要テーマとの関連から分析することを目的としている。セルヌーダが自由を追い求め続けた理由は、スペイン内戦によって困難な亡命生活を余儀なくされたことにある。こうして、身を置く環境から抜け出して自由を獲得しようとするセルヌーダの姿勢が生まれたのである。結果として、肉体を眺めるだけでは存在の十全性は必ずしも獲得しえないこと、自然による美の観照は孤独の感情を生み出しうること、そして、幸福な過去の回想は過去の破壊という時間の属性を免れることができないことが判明した。しかし、音楽に関しては、現実と存在様態の変容によって自由が完全な形で実現されていたのである。『オクノス』で表現される自由は、べつの現実を創造しようとする、セルヌーダの自発的な意識の現れと言えるだろう。
著者
西田 正規
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.277-285, 1973
被引用文献数
1

遺跡から出土する木炭片からその樹種を同定する試みを行った.これを木炭分析とよぶことにする.これによって遺跡周辺の植生と当時の人々の生活を復元するための資料の一つとして利用できることが明らかになった.<br>木炭試料は京都府桑飼下遺跡出土のものでこの遺跡は縄文後期中葉のものと判定されている.<br>樹種同定法は,多数出土した木炭片から任意に選んだ100個の木炭片をミクロトームで切り切片プレパラートにして細胞構造を顕微鏡観察することによった.これは木材は炭化した後にも,その細胞構造の空間的配置がほとんど変っていないことが判明したからである,この研究の結果を要約すると.<br>1.100個の標本中,切片作成不可能のもの5個,細胞構造が著しく壊されていたもの14個で,残る81個は同定可能であった.<br>2.81個中,種名の確認ができたものは52個で15種,属名までの確認ができたものは27個で4属であった.2個は針葉樹とのみ確認できた.(表1)<br>3.この中ではアカガシ亜属(<i>Cyclobalanopsis</i>)がもっとも多く20個,クリ(<i>Castanea crenata</i>)が13個,オニグルミ(<i>Juglans mandshurica</i>),ケヤキ(<i>Zelkova serrata</i>) の順である.
著者
宮澤 信太郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.493-503, 2000-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
63

誘電体酸化物光学結晶は多岐にわたる光との相互作用をもっており,光機能結晶としての開発の歴史が長い.おもに線形・非線形電気光学結晶について過去の結晶開発をふり返り,従来の特性限界を打破する新結晶の出現にふれて,機能性結晶開発は「温故知新」でもあることを紹介する.そこでは新しい知識に加えて新しい認識が「新」機能結晶を生んでいる.可視~近赤外域から紫外域,遠赤外域への光周波数の拡大をもたらす,光非線形性やフォトリフラクティブ機能の「新」機能結晶がこれからの光情報技術 (IT) を担うことを予感させる.
著者
鈴木 正寿
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

哺乳動物の脳には形態的・機能的雌雄差が存在する。本研究は、周生期のラットの脳の性分化に直接重要な役割を果たす性分化誘導因子として考えられているグラニュリンに着目し、そのニューロンに対する作用を分子生物学的及び細胞生物学的に解明することを目的とした。本年度では、イン・ビボにおけるグラニュリンの視床下部ニューロンの構築に対する作用の検討として、抗グラニュリン前駆体ウサギ血清を用いて、脳内におけるグラニュリン発現分布を免疫組織化学的に検討した。その結果、脳全体において広範な発現が確認されたものの、特に大脳皮質、海馬、視床下部脳室周囲核や弓状核、中脳黒質などでの強い発現が観察された。さらにこれらの領域においてgrn前駆体蛋白を発現する細胞は神経細胞であった。以上の結果は、神経細胞において産生されるgrnが、オートクライン・パラクライン的に神経細胞やグリア細胞に作用し、細胞増殖・分化を制御している可能性を示唆するものであった。さらにマウスグラニュリン遺伝子のゲノム配列を用いて、プロモーターでの転写調節機能の解析やノックアウトマウスの作成を現在進行している。特にノックアウトマウス作成については、現在グラニュリン遺伝子の欠損した胚性幹(ES)細胞の選択が終了し、キメラマウスの作成の段階である。また脳の性分化の誘導される新生期において、エストロジェンを処置し、その後経時的に視床下部を採取し、新生ラット視床下部におけるエストロジェン、アンドロジェンおよびアロマターゼ遺伝子の発現を検討した。エストロジェン投与によりERα遺伝子発現は減少したが、ERβ、AR、AROM遺伝子の発現は増加した。これらの遺伝子発現の雌雄差、および性ステロイドに依存した発現制御は、ラットの脳の性分化において重要な役割を果たすものと考えられた。
著者
市原 学 ICHIHARA Manabu
出版者
都留文科大学
雑誌
都留文科大學研究紀要 (ISSN:02863774)
巻号頁・発行日
vol.83, pp.1-9, 2016

Since the 1990's, many researchers have clarified that children with Attention DeficitHyperactivity Disorder (ADHD) had unrealistically positive self-perception (positive illusorybias; PIB). That is, children with ADHD consistently have shown high self-perception despitethe fact that they could only achieve low performance. For the mechanism of the PIB, someexplanations have been made, such as cognitive immature, neuropsychological deficits,ignorance of incompetence, or self-protection. Additionally, it has been suggested thatcomorbid disorders (depression, aggression, or academic difficulties) or subtype(predominantly inattentive type or predominantly hyperactive/impulsive type) might modifythe PIB in ADHD. The author pointed out the symptom similarities between bipolar disorder(BD) and ADHD, so that some children with BD might have misdiagnosed as ADHD, andBD might take over the PIB in ADHD. Finally, the future investigation should include BD tounfold the PIB in ADHD and is recommended analogue study on the PIB.

1 0 0 0 OA 南撰要類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[92] (第二十九下) (牢屋敷之部),
著者
伊藤 雄三
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.432-436, 1991-05-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
17
被引用文献数
2 4

In order to design organic nonlinear optical materials, several of theoretical calculations are necessary. Within the oriented gas model approximation, nonlinear susceptibilities of organic crystals can be calculated from hyperpolarizabilities of the molecule and the crystal structure. Molecular hyperpolarizabilities can be calculated very precisely by a molecular orbital method. Theoretical calculations of hyperpolarizabilities of polymers, which are important as third-order nonlinear materials, were done considering their exciton states although there remained several problems to be solved. The intermolecular interaction effects on hyperpolarizabilities were analysed by super molecule CPHF calculations of ab initio MO method.