著者
下田 みさと 金勝 廉介
出版者
社団法人 日本蚕糸学会
雑誌
蚕糸・昆虫バイオテック (ISSN:18810551)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.3_145-3_151, 2016 (Released:2017-09-13)
参考文献数
24

全齢を通してカイコ幼虫の移動距離を調査した。移動距離は稚蚕期には起蚕で高く,壮蚕期にはあまり変化しない。移動距離を体長で除した歩行活性は壮蚕期より稚蚕期で高く,特に蟻蚕や起蚕時に高い。歩行活性が高い蟻蚕の拡散性について調査したところ,約70%が半径50cmの円周上まで拡散することなく死亡した。障害物を置くと拡散が抑制され,97%の蟻蚕が円周内にとどまった。F1の拡散性はカイコより高く,クワコより低かった。さらに,カイコ蟻蚕が野外で桑まで到達した場合を想定し,野外での放飼実験を行った。受精卵を置いたところ,孵化した蟻蚕997頭のうち,2齢まで成長できたのは4頭で,3齢まで生き残った個体はなかった。4齢と5齢それぞれの起蚕を用いた場合も営繭するまで生き残ることはなかった。
著者
五百籏頭 真 品田 裕 久米 郁男 伊藤 光利 中西 寛 福永 文夫
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究は、宏池会(自民党池田派の系譜)に関する資料収集・インタビューを行い基礎資料を整備すると共に、分担者による研究、報告および議論、論文の執筆を行ってきた。1 資料収集およびインタビュー 宏池会研究の基礎的データの最終的な整理完成が本年度の第1の成果である。宏池会所属議員の役職、経歴、選挙などのデータを収集し、利用可能な形にデータベース化した。このデータに基づき、宏池会という派閥がいかなる特性を持つものかが分析された。また、前年度までに収集された宏池会機関誌「進路」の記事データを整理し解題を行った。また宏池会を解明するためのインタビューを行った。本研究代表である五百籏頭教授は、宮沢喜一元総理に対するインタビューに加えて、非宏池会政治家である中曽根康弘、橋本龍太郎両元総理などへのインタビューを行い、その結果を研究会でメンバーと共有することを行った。また、伊藤昌哉氏、神谷克己氏、桑田弘一郎氏、田勢康弘氏、松崎哲久氏、長富祐一郎氏、畠山元氏、森田一氏らを研究会に招いて聞き取りを行った。また中村隆英先生からは経済史に関し貴重なお話しをいただいた。2 研究報告 分担者である品田、福永が、宏池会系政治家の特性を解明する分析を行った。そこでは、宏池会系議員の部会所属が池田時代以降徐々に変化してきたことが明らかにされた。村田は、宏池会系政治家から防衛庁長官が輩出しているという事態の政治的意味を分析した。中西、久米は、宏池会の経済政策の分析を行った。中西の分析は、池田内閣の政策的ブレーンであった下村治の経済思想を政治学的に分析するものである。久米は、池田内閣期と佐藤内閣期の経済財政政策の策定を実証的に検討し、アイデアの政治という観点から分析を行った。五百旗頭は、これらの分析をふまえつつ、宏池会という政策色の強い派閥が戦後日本にとっていかなる意味を持ったのかを考察した。3 成果発表 以上の研究成果は、PHP出版から年内に研究書として公刊される予定である。

6 0 0 0 OA 軌道一覽

出版者
鐵道省監督局
巻号頁・発行日
vol.大正14年8月1日調, 1925
著者
Takahashi Ryoko
出版者
金沢大学人間社会研究域人間科学系
雑誌
金沢大学人間科学系研究紀要 (ISSN:18835368)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.30-43, 2017-03-31

障害者政策の進展とともに,政策形成の場への当事者参加が進み,その体制が整えられてきた.本論では,エスピン‐アンデルセンが先進諸国の社会保障の特徴をふまえて提示した福祉レジームの類型に基づいて,社会民主主義レジームに分類されるフィンランド,自由主義レジームに分類されるアメリカ合衆国,保守主義レジームに分類されるとする日本において,障害者政策の歴史,障害のある当事者組織の形成と運動の発展,政府との関係と参画のあり方を比較検討し,障害のある当事者組織の政策形成への参加を促進する背景と条件について考察した結果,障害のある当事者組織が果たす役割と障害種別を越えた国内外のネットワーク化という共通性を確認した.

6 0 0 0 OA 野球

著者
三宅大輔 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
1925
著者
宇田川 大介
出版者
日本国際観光学会
雑誌
日本国際観光学会論文集 (ISSN:24332976)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.165-170, 2015 (Released:2019-06-12)
参考文献数
14

Japanese traditional place name was materialized from the geographical feature and the geology of the land. That is, Japanese traditional place name is “Individuality of the land”. It shows the information on the longtime land at the present. Japanese traditional vegetables are also the same elements because their cultivated by environment. This note is using the information included in the place name at Mikawashima area, Arakawa, Tokyo.
著者
成田 健太郎
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.111-130, 2019

This paper is the second part of an annotated English translation of the section “Calligraphy 書” of the Taiping yulan 太平御覽.
著者
塩田,教子
出版者
調理科学研究会
雑誌
調理科学
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, 1986-12-20

卓袱料理の豚の角煮は, 常法では長時間かけて水煮してつくられるので, 高圧加熱による早煮法を検討した。先ず感応検査でほぼ同じやわらかさの角煮を得るための高圧加熱時間を求め, その角煮について物性, 脂肪含量および組織の相違を調べた。また一般家庭では豚皮はかたいので除去されるが, 高圧加熱した場合の嗜好や軟化に関係するタンパク質の動向を電気泳動で調べ, 消化率も求めて利用価値を検討した。1) 40分間高圧加熱後, 水を換えて再び20分間加熱した角煮(S3)は, 常法の4時間水煮(S1)とほぼ同じやわらかさの製品が得られた。機器による物性測定でも, ほぼ同じ性質をもつものであることを示した。2) 高圧加熱されたS3は, S1に比べて重量と脂肪含量は僅かに低値を示した。またガス消費量と調理所要時間は, 常法の45%と25%であった。3) S3の皮部の可溶性コラーゲン量は, S1の皮部とほぼ同量であり, また両者の可溶性タンパク質の電気泳動パターンもほぼ同じであった。4) 高圧加熱によると, 豚皮は短時間にゼラチン化し, 製品の口あたりをよくし, 消化率も高く, 利用価値が認められた。5) 組織は, S3の皮部のコラーゲン線維がほぐれて細分化し, さらに一部溶解していた。これが物性を口あたりよいやわらかさに変えた。肉部では結締組織が顆粒化し内筋周膜の間隙にも顆粒が充満し, これがもろさの原因と思われた。

6 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年11月20日, 1923-11-20