著者
三橋 順子 Mitsuhashi Junko
出版者
大阪府立大学女性学研究センター
雑誌
女性学連続講演会 (ISSN:18821162)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.101-132, 2010-03

第14期女性学連続講演会「ジェンダーを装う」の第5回講演
著者
新實 五穂 Niimi Iho
出版者
大阪府立大学女性学研究センター
雑誌
女性学連続講演会 (ISSN:18821162)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.71-100, 2010-03

第14期女性学連続講演会「ジェンダーを装う」の第4回講演
著者
森川 嘉一郎
出版者
青土社
雑誌
ユリイカ (ISSN:13425641)
巻号頁・発行日
vol.39, no.16, pp.124-135, 2007-12
著者
長谷川 美貴子 Mikiko HASEGAWA
出版者
淑徳短期大学紀要委員会
雑誌
淑徳短期大学研究紀要 (ISSN:02886758)
巻号頁・発行日
no.47, pp.117-134, 2008

最近、「感情を管理する労働」に対する関心が高まり、さまざまな議論がなされている。「感情労働」とは、サービス提供者側の感情を商品としてみなし、職務上望ましいと考えられる感情や精神状態に顧客が変化することを意図して、自分の感情を促進したり、抑制して感情表現の仕方をコントロールすることが、職務の中で課せられている労働のことを指す。わが国においては熟練看護師に関する研究が盛んに行われているが、同じ対人援助職である介護織に関する議論はほとんどなされていない。しかし、介護援助は「ケア」に特化した援助行為であることから、感情労働としての側面を有していることが考えられる。今回、介護学生の実習レポート『私の介護観』や実習中の直接面接方式による準構造的な聞き取り調査の内容分析から、「他者を援助する」という基本的な行為の中に組み込まれている感情管理の困難性が明らかとなった。
著者
庄司 順一
出版者
関西学院大学人間福祉学部研究会
雑誌
人間福祉学研究 (ISSN:18832741)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.35-47, 2009
被引用文献数
1 1
著者
田川 佳代子
出版者
愛知県立大学
雑誌
愛知県立大学文学部論集. 社会福祉学科編 (ISSN:13425285)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.89-106, 2005-03-31

本研究は、ソーシャルワークが拠って立つ専門職としての基盤を下支えする価値や倫理について、現代的背景の脈絡において問い直すことを課題としている。ソーシャルワーカーは、市場における競合する個人主義を擁護する一方、もう一方で社会正義や平等を支持する、そうした福祉国家の本質にある反駁する価値の状況に身を置く。Banks(1995)が示す、ソーシャルワーク実践における「批判的反省」(critical reflection)を手がかりに、ソーシャルワーカーの役割における固有の複雑さや反駁について論じる。そして、専門職が倫理綱領を必要とする理由、その意義について述べる。さらに、利用者の権利への関心が高まるなか、ソーシャルワーカーの倫理的意思決定について検討する。ソーシャルワークの価値や倫理に対する関心や責任を喚起することには、ソーシャルワークの認識的視座に支配的な影響をもたらした実証主義の影響を顧み、個人の私的領域に押しとどめられてきた価値や倫理を、再びソーシャルワークの認識的視座に統合していく試みであることを論じた。
著者
角 能
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.103-114, 2008

This paper analyzes theoretically role sharing between public, private, family sector. Above all, this paper focuses on fairness on public burden on welfare state. And, this paper distinguishes between which sector people want to use and for which sector they support to expand government expenditure. In addition, from the view of what image they hold in their mind about three sectors, fairness on public burden is analyzed on this paper. Finally, four welfare state models, `large-scale welfare state model`, `welfare state asking for self-responsibility model`, `calculative welfare state model` and `generous welfare state model`.
著者
勝又 里織 松岡 恵 関根 憲治
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.317-326, 2007
被引用文献数
1

人工妊娠中絶術(以下「中絶」とする)を受けた女性が,中絶後に精神的に安定するためには,看護者のケアが必要とされている.しかし,一般に,女性に対する理解不足から,精神的な看護ケアは十分に行われていない.そこで本研究は,中絶後1カ月以内の女性の,中絶に関連した認知と感情を明らかにすることを目的とした.対象は,都内産婦人科診療所で妊娠初期に中絶を受けた女性のうち,同意の得られた者とした.方法は,半構造化面接法と自己記入式質問紙調査とした.面接時期は,中絶後1週間を目安に1回60分程度行い,さらに同意の得られた者には,中絶後1カ月を目安に2回目の面接を実施した.分析法として,グラウンデッドセオリー法を参考に継続的比較分析を用いた.対象者は,未婚で子供のいない20-23歳の女性6名(そのうち4名は1回のみ)であった.分析の結果,中絶後1カ月以内の女性の,中絶に関連した認知と感情として,中絶の重さの自覚,ちゃんとしていなかった自分,これからの自分,二人の中絶,親への思いの5つのカテゴリーが抽出された.カテゴリーの経時的な流れは,手術後,【中絶の重さの自覚】をし,その後,内省を始めた.その中で,【ちゃんとしていなかった自分】を自覚し,同時に,相手だけでなく二人で一緒に考えようと,【二人の中絶】と思うようになった.そして,落ち込んでいるだけでは何も変わらないと,【これからの自分】のあり方を考えた.さらに,中絶後1カ月の時期には,【親への思い】を持っていた.中絶を受けた女性は,命を殺した重みから,それを隠したい経験と考えており,孤立しがちな状況にあると推察された.孤立は,自分の内面を統合させられないとされており,看護者は,女性が孤立することがないようにする必要があると考えられた.