著者
関谷 恒久 井上 直人
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.50-52, 2001-03-31 (Released:2016-12-29)
参考文献数
6

低コストで入手可能であって, アレロパシー物質を含む可能性があり, 雑草害を抑制できる可能性のある, コメヌカ, モミガラ, ソバガラ, ふすま, アカマツチップ, カラマツチップが, イネや水田雑草にどのような影響をもたらすかについて, モデル水田において検討した.pH, EC, Ehにはあまり差は見られなかったが, コメヌカ, ふすまといった易分解性の有機物やソバガラでは, 他の有機物に比べて雑草の発生量が少なかった.また, 易分解性の有機物は肥効が現れ易いが, その反面イネの生育にも障害を与えることがわかった.
著者
都築 一雄 山田 直人 野村 健
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.32, no.359, pp.864-868, 1983-08-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
3

In this study, six species of wood and four wood based materials were tested in bending from -180 to +20°C, and the influence of temperature on bending strength (Fb) and Young's modules (Eb) was discussed. In the case of wood, not only the effect of temperature but also that of specific gravity on Fb and Eb were discussed. The moisture content of specimens was controlled to about 4% at 20°C in a vacuum, and the temperature during bending tests was regulated with liquid nitrogen and nitrogen gas.The results obtained are as follows.(1) In the case of wood, Eb and Fb are representable by the equations (3) and (4) respectively, containing two factors, specific gravity (ρ) and test temperature (θ°C).(2) The effect of temperature on Eb for wood based materials tested is illustrated on Figures 1 to 6. As the results, Eb increases as temperature falls, and their relation can be expressed approximately by a regression straight line for each wood based material.(3) Figure 7 shows the relation between Fb for wood based materials and test temperature.

1 0 0 0 OA 諸事留帳 43巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[3] 自安永三年至寛政三年,
著者
工藤 芳彰 富澤 俊紀
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.193, 2015 (Released:2015-06-11)

本稿は、知的障がい者の歯磨き支援を目的としたアプリケーション「いっしょにはみがき」の開発について報告するものである。開発にあたり、筆者らは人間中心設計の手法を用い、ユーザビリティやユーザエクスペリエンスを高め、実用的なアプリケーションを制作することを目指した。具体的には、スモールステップ法と強化刺激を用い、複数の支援施設における検証実験に取り組んだ。結果として、開発したアプリケーションは軽度から中等度の知的障害者において自発的な歯磨き行為を誘発することを確認した。また、歯磨き行為に対する関心を促した例も確認した。
著者
谷口 尚子
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.15-28, 2011

本稿は,2009年衆院選後に起きた政権交代の長期的背景を自民党の衰退,短期的背景を民主党の成長と捉え,その過程と特徴を記述するものである。前者に関しては,Merrill, Grofman, & Brunell (2008) によって挙げられた政治再編の4つの特徴,すなわち①政党制の変化,②有権者の政党支持構造の変化,③政党支持構造の地理的変化,④政党間競争の質的変化を追った。①②③いずれにおいても,自民党の優位性と支持構造の揺らぎは明らかであり,概ね,1980年代に安定期,90年代に動揺期,2000年代に変動期が観察された。民主党の成長に関しては,自民党と政策位置の変化を比較し,また党内の政策的分散の大きさを示した。政策的分散を「多様性」と積極的に解釈すれば,これが多様な有権者の票を獲得することに繋がった可能性も示された。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
川口 正太郎 梁木 俊冴 池田 圭佑 伊藤 千輝 栗原 聡 荒牧 大樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

現在, オフィス内にオープンスペースを設ける会社が増加している.ヒト・モノ・情報が接する場を社内で設けることでイノベーションの創出を目指している.しかし, 現在のところオープンスペースの使用状況がわからないため効率的な利用ができていない.本研究は, オープンスペースに設置した各種センサから利用状況を把握することで, オープンスペースの効率的利用を促す方法を提案する.
巻号頁・発行日
vol.第61冊, 1000
著者
米山 京子 石榑 清司 池田 順子 永田 久紀
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.587-594, 1984
被引用文献数
1

尿中Hydroxyproline(H.P)およびクレアチニン排泄量の日々の変動ならびに,蛋白質摂取量との関係を健康な大人5人(女2人と男3人)を対象として,連続する17∼42日間について,昼間と夜間の排泄量を分けて検討した。次の結果が得られた。<br>1.尿中H.PおよびH.P/クレアチニンの日間変動は5人ともかなり大きかった(変異係数はH.P:12.6∼19.8%,H.P/クレアチニン:13.2∼19.5%)。クレアチニンの日間変動はH.Pよりはるかに小さかった(変異係数3.6∼8.5%)。これらの物質の時系列データの自己相関分析では,一定の変動パターンは見られなかった。<br>2.5人中4人で,昼間と(又は)夜間の尿中H.Pは当日又は1∼2日前の蛋白質摂取量と有意の正の相関が見られた。この結果は,尿中H.P排泄量は食事中の蛋白質摂取量によって影響されうることを示唆している。<br>3.尿中H.Pの昼間と夜間の排泄量の相違は5人ともわずかであった。

1 0 0 0 OA 肖像集 8

著者
〔栗原信充//画〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.佐久間実勝・狩野松栄,
著者
吉田 正人 鈴田 和之 上門 潤一郎 新井 幸三
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.190-199, 2014-09-20 (Released:2016-09-20)
参考文献数
18
被引用文献数
2

化粧品分野では,毛髪の損傷低減,損傷した毛髪の修復などに様々なタイプのケラチンタンパク質が応用されている。側鎖に非対称性のジスルフィド基をもつ水溶性のS-カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン (CMADK) タンパク質が,羊毛繊維のチオグリコール酸ナトリウム塩による還元処理と,それに続く過酸化水素による酸化処理により合成された。SDS-PAGE法により,この新しい誘導体化タンパク質の分子量は約64 kDaおよび48 kDaであることがわかった。また,CMADKタンパク質に含まれるジスルフィド基量は4.4×10-4 mol/gであった。非対称性のジスルフィド基をもつ水溶性タンパク質と毛髪中のフリーのチオール基とのSH/SS交換反応を通して共有結合しうるタンパク質による毛髪表面の修飾が期待された。毛髪のねじり応力評価法からCMADKタンパク質で処理した毛髪の剛性率は増加した。洗髪のシミュレーションモデルを用いた繰り返し処理を行っても,毛髪の剛性が維持されることがわかった。

1 0 0 0 OA 年録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[75],
著者
春成 秀爾
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.517-526, 2001-12-01
参考文献数
38
被引用文献数
1 2

自然環境の変化,大形獣の絶滅と人類の狩猟活動との関連,縄文時代の始まりの問題を論じるには,加速器質量分析(AMS)法の導入により精度が高くなった<sup>14</sup>C年代測定値を較正して,自然環境の変化と考古学的資料とを共通の年代枠でつきあわせて議論すべきである.後期更新世の動物を代表する大型動物のうち,ナウマンゾウやヤベオオツノジカの狩猟と関連すると推定される考古資料は,一時的に大勢の人たちが集合した跡とみられる大型環状ブロック(集落)と,大型動物解体用の磨製石斧である.これらは,姶良Tn火山灰(AT)が降下する頃までは顕著にその痕跡をのこしているが,その後は途切れてしまう.AT後は大型動物の狩りは減少し,それらは15,000~13,000年前に最終的に絶滅したとみられる.その一方,ニホンジカ・イノシシは縄文時代になって狩猟するようになったとする意見が多いが,ニホンジカの祖先にあたるカトウキヨマサジカが中期更新世以来日本列島に棲んでいたし,イノシシ捕獲用とみられる落とし穴が後期更新世にすでに普及しているので,後期更新世末にはニホンジカおよびイノシシの祖先種をすでに狩っていた可能性は高い.<br>縄文草創期の始まりは,東日本では約16,000年前までさかのぼることになり,確実に後期更新世末までくいこんでおり,最古ドリアス期よりも早く土器,石鏃,丸ノミ形磨製石斧に代表される神子柴文化が存在する.同じような状況は,アムール川流域でも認められている.また,南九州でも,ほぼ同じ時期に土器,石鏃,丸ノミ形磨製石斧(栫ノ原型)に加えて石臼・磨石の普及がみられ,竪穴住居の存在とあわせ定住生活の萌芽と評価されている.豊富な植物質食料に依存して,縄文時代型の生活がいち早く始まったのであろう.しかし,東も西も草創期・早期を経て約7,000年前に,本格的な環状集落と墓地をもつ定住生活にいる.更新世末に用意された新しい道具は,完新世の安定した温暖な環境下で日本型の新石器文化を開花させたのである.