著者
河井敏博
雑誌
手術部医学
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.361-363, 1993
被引用文献数
1
著者
大和田 勇人 青木 伸 西山 裕之
出版者
東京理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

リガンドデータベースを活用した機械学習によるたんぱく質と化合物の結合予測を行った。インシリコ創薬は薬として有望な化合物(リガンド)をコンピュータで選別する手法であるが、ここでは化合物の化学的性質をからSupport Vector Machine(SVM)による機械学習に加えて、化合物の構造を学習するInductive Logic Programming(ILP)を組み合わせ、予測精度の向上を図った。次に、がん放射線治療の副作用低減のためにp53標的放射線防護剤を候補化合物を予測することをターゲットにした。その成果はジャーナルや国際会議で発表した。
著者
渡辺 弘之 登尾 二朗 二村 一男 和田 茂彦
出版者
京都大学農学部附属演習林
雑誌
京都大学農学部演習林報告 (ISSN:0368511X)
巻号頁・発行日
no.41, pp.1-25, 1970-03
被引用文献数
4

京都大学芦生演習林 (京都府北桑田郡美山町) においては, ッキノワグマは最も重要な林木への害獣である。クマは6月上旬から7月中旬にかけて, スギを主とし, ヒノキ, モミ, ツガ, ヒバ, ゴヨウマツおよび植栽されたカラマツ, ドイツトウヒなどの針葉樹とサワグルミ, シナノキなどの広葉樹の樹皮を剥ぎ, 形成層部をかじる。最も被害の大きいスギでは直径12α η, とくに20cm 以上のものを好み, 高さ2 - 4mまでの樹皮を剥ぎ, そのうちの地際より1 - 1. 5mまでの形成層部をかじる。一度に5 - 10本が被害を受け, その剥皮面積は0. 9 - 2. 1m_2にも達する。大面積を占める天然林中のスギでは胸高直径20cm以上のもの20 - 40%が剥皮の害を受け, 人工林ではまだ面積は小さいが, 地域によって80%に及ぶところもある。クマによって全周剥皮されたスギは枯れるが, ほとんどのものは部分的な剥皮であるので, 枯死することは少ない。しかし, 剥皮されたものは枯れなくても, 生長量は減少し, 剥皮部が腐朽し, 利用材積は小さくなるし, 品質は著しく悪くなる。また, 芦生演習林において観察されたクマの摂食あとや糞の内容物, 捕獲されたクマの消化管の内容物から, クマはクリ, ミズナラ, ヤマブドウ, アケビ, アオハダ, カナクギノキ, スモモ, カキなどの実, キイチゴ, クマイチゴ, バライチゴの実, ネマガリダケのタケノコ, ウバユリ, バイケイソウ, カンスゲ, シシウド, カニコウモリ, イタドリ, フキ, ウワバミソウなどの葉, 茎, 根とムネアカオオアリ, ミツバチ, スズメバチ, カニなどを食べていること, クマの越冬穴にはスギ, ブナ, ミズナラなどの大径木の空洞が利用されていることがわかった。
著者
吉村 由梨 若林 秀隆 前田 圭介 西岡 心大 小蔵 要司 中原 さおり
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.964-970, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
13

【目的】リハビリテーション栄養研修会への参加と、サルコペニアの評価とリハビリテーション栄養管理の実践の関係について検証した。【対象および方法】日本リハビリテーション栄養研究会会員4,621名を対象にオンライン調査を実施した。研修会参加の有無と筋力・筋肉量・身体機能測定、エネルギー蓄積量を考慮した栄養プランニング実施、栄養補助食品使用、栄養からみたリハビリテーションの考慮で、単変量解析、多変量解析を行った。【結果】715名(15.5%)の有効回答を得た。研修会参加者は536名(75%)、非参加者179名(25%)であった。筋肉量の測定・評価、エネルギー蓄積量を考慮した栄養プランニング実施、栄養からみたリハビリテーションの実施は、研修会参加群で有意に多く、参加回数が増えるごとに各項目のオッズ比が向上した。【結論】サルコペニアの評価とリハビリテーション栄養管理の実施は、リハビリテーション栄養研修会の参加の有無および参加回数と関連していた。
著者
Petersen Ronald H. 長沢 栄史
出版者
日本きのこセンター菌蕈研究所
雑誌
菌蕈研究所研究報告 (ISSN:03888266)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-49, 2005
被引用文献数
4

日本およびロシア極東地域を含む東アジア温帯に分布するビロードツエタケ属菌(Xerula)として、3亜属[ビロードツエタケ亜属(subgen.Xerula)、ウスゲツエタケ亜属(subgen.Alboomenosae)、ツエタケ亜属(subgen.Radicaa]の9種3変種を認め、検索表(報告では取り扱わなかった数種の域外近縁種を含む)、記載および図を付して報告した。過去の文献において一般的なX.radicaa(Relhan)Doerfel(ツエタケ)、X.pudens(Pers.)Singer(ビロードツエタケ)およびX.longipes(P.Kumm.)Maire(ビロードツエタケ)は、それらの中に認められなかった。また、本報告ではビロードツエタケ属の特徴についても詳細に論じた。報告された菌は以下の通りである。ビロードツエタケ亜属:X.hongi Doerfelエゾノビロードツエタケ、X.sinopudens R.H.Peersen and Nagas.(新種)コブリビロードツエタケ(新称)。ウスゲツエタケ亜属(新称):X.amygdaliformis(Yang and Zang)R.H.Peersen and Nagas.(転属新組合せ)オキナツエタケ(新称)、X.amygdaliformis var.bispora R.H.Peersen&Nagas.(新変種)フタツミオキナツエタケ(新称)、X.chiangmaiae R.H.Peersen and Nagas.(新種チェンマイツエタケ(新称)、X.chiangmaiae var.raphanipes(Berk)R.H.Peersen and Nagas.(転配置新組合せ)ヒマラヤツエタケ(新称)。ツエタケ亜属:X.aureocysidiaa R.H.Peersen and Nagas.(新種)ミヤマツエタケ(新称)、X.globospora R.H.Peersen and Nagas.(新種)フキアゲマルミノツエタケ(新称)、X.japonica Doerfelマルミノツエタケ、X.orienalis R.H.Peersen and Nagas.(新種)ブナノモリツエタケ(新称)、X.orienalis var.margariella R.H. and Nagas.(新変種)コブリブナノモリツエタケ(新称)、X.vinoconusa R.H.Peersen and Nagas.(新種)キタカタチャシミツエタケ(新称)。