著者
仁科 圭三郎 上岡 英史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.290, pp.13-18, 2010-11-11

ユーザが望む情報はインターネットなどを利用することにより,簡単に手に入るようになっている.しかし,こういった便利さの裏側で膨大となった情報量により,本当に必要な情報の特定が難しくなり,ユーザにストレスを与えているといった一面がある.本研究では,これを解決するために,情報を気配として伝える「アンビエントシステム」に着目した.アンビエントシステムの研究には光や風を用いるものが既にあるが,我々はユーザの行動に最も縛られない音を用いる事とし,一般性の高い情報として天気情報を選んだ.本稿では,音を用いて無意識にユーザに天気情報を伝えることを目的とした,局所的天気情報伝達システムの構築法と,音と天気を関連付ける手法,そして,本システムの実現可能性について報告する.
著者
平井 佑樹 井上 智雄
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.72-80, 2012-01-15

プログラミング教育では,プログラム言語の文法やプログラム書法を理解する能力とアルゴリズムを組み立てる能力が要求される.プログラム言語の文法や簡単な例題を理解することができても,実際にプログラムを作成するときにはいくつかのつまずきが発生する.プログラミングを行う方法の1つとして,2人1組になって行うペアプログラミングがある.ペアプログラミングによるプログラミングは協調作業であるが,これはプログラミング学習の方法としても用いられている.本研究では,プログラミング学習時のペアプログラミングの成功事例と失敗事例を比較分析した.分析では作業中の会話に着目し,失敗事例の方が発話が長いこと,説明の繰返しが多いこと,一方的な発話が多いことが分かった.この知見は,ペアプログラミングにおいて協調作業がうまく進んでいるかどうかを判断する手がかりを提供し,協調作業の状態推定に有効であると考えられる.

1 0 0 0 OA 武江産物志

著者
岩崎常正 著
巻号頁・発行日
vol.[2], 1824
著者
須田 昌弥
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.310-310, 2008

2008年現在、我が国の11空港・14路線において空港ターミナルと鉄道を初めとする軌道系交通機関の駅が直結ないし隣接している。大阪を中心とする近畿圏では、大阪国際(伊丹)空港・関西国際空港(以下関西空港)・神戸空港が併存し、国内航空旅客においては競合関係にある。首都圏に東京国際(羽田)空港・成田空港の2つしかないにもかかわらず、近畿圏に3つも空港があるのは過剰であるとの指摘もしばしばなされる。 その際に関連して言及されるのが関西空港の「アクセスの不便さ」である。関西空港は都心から離れているためアクセスに時間がかかり、運賃・料金も高いという指摘である。このことが他方では、航空各社が関西空港発着の国内便を相次いで廃止・減便する理由ともなっている。しかし本当にそうであろうか?本報告では近畿3空港の鉄道アクセスを比較することを通じて、関西空港は本当に「不便な空港」なのか、そう言えるとしたらどのような点にあるのか、そしてその背景にある問題は何なのかについて検討する。 関西空港への鉄道アクセスはJR西日本・南海電鉄によって行われているが、運行本数においては両者の合計(149本/日)は伊丹空港(大阪モノレール:117.5往復/日)・神戸空港(ポートライナー:126往復/日)のそれを上回っている。また、伊丹・神戸両空港がいずれも大阪都心部(JR大阪環状線上またはその内部)に到るまでに必ず乗り換えを必要とするのに対し、関西空港からならば乗り換えなしに到達可能という点でも関西空港はむしろ「便利」である。 ただし、所要時間・運賃については大阪(梅田)駅までの場合、関西空港からが65分・1,660円(JR「関空快速」利用の場合)であるのに対し、伊丹空港からは蛍池乗り換えで24分・420円、神戸空港からは三宮乗り換えで51分・710円と差があることは否めない。しかし、上述した鉄道ネットワーク全体で考えた場合、関西空港の優位性について別の議論も可能なのではないか。 この点をさらに詳細に検討するため、市販の運賃検索ソフト「駅すぱあと」を使用して各空港から一定時間内に鉄道のみで到達できる駅の数を算出した。関西空港から120分以内に到達できる駅の数は伊丹・神戸両空港に比べやや劣るものの、首都圏における羽田空港と成田空港の2倍以上の格差に比べればその差はむしろわずかであるといえる。 次に、関西空港の「不便さ」の所在を考えるため、各空港から大阪市内主要駅ならびに近畿の主要都市中心駅までの所要時間を算出して比較した。その結果、関西空港は難波・天王寺などの大阪南部や和歌山方面には優位性があるものの、梅田・新大阪や京都・神戸方面は伊丹・神戸両空港の方が所要時間は短いことが明らかになった。個別の地点で見ると、南海電鉄のターミナルである「難波」で関西空港と伊丹空港がかなり互角の所要時間となっていること、JRの特急「はるか」で乗り換えなしに到達できる「京都」においても神戸空港が関西空港より所要時間が短いことが特筆される。これらの事実が、「関西空港は不便だ」という一般的評価につながっているものと考えられる。この状況をふまえ、関西空港のアクセスを改善するための施策はいくつか挙げられよう。具体的には、特急「はるか」のJR大阪駅乗り入れや、南海電鉄の梅田方面への延伸(またはJRとの直通運転)といった施策が考えられる。これらはいずれも、関西空港と「梅田」の間のアクセスを改善するものである。しかしそのような解決策で十分なのであろうか?この問題のさらに大きな背景として、本報告では「東京一極集中」のもとでの「大阪の停滞」のために、かつては「梅田」と互角の中心地であった「難波」の求心力が低下しているということがあるのではないか、という仮説を提示したい。関西空港の立地は「大阪南部の活性化」を意図した面が少なからずあると考えられるが、そのことが逆に、関西空港の「不便さ」を助長している可能性はないであろうか。この点は本報告の段階では厳密な検証には到っていないが、関西圏の都市構造を分析する上で、そして今後の関西の都市政策を立案する上で、この問題についても今後検討していく必要があるのではないか。
著者
伊藤 毅志
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.4, pp.1-4, 2011-06-24
被引用文献数
1

三人寄れば文殊の知恵は本当か?~人間の合議実験からの考察~It is pointed out that computer Shogi programs improve by using consultation. If human players play by using same consultation, what will happen? This report discusses the thought process of human's group from a cognitive experiment which examines a thinking process in playing shogi by using consultation.
著者
坂本 葵
出版者
印度民俗研究会
雑誌
印度民俗研究 (ISSN:09116982)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.35-41, 2014-03-31
著者
Trebacz Kazimierz Sievers Andreas
出版者
一般社団法人日本植物生理学会
雑誌
Plant and cell physiology (ISSN:00320781)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.369-372, 1998-04
被引用文献数
2

At low light intensities (less than 50 μmol m^<-2>s^<-1>)illuminarion evokes transient depolarization of membrane potential in mesophyll cells of the leaf-trap of Dionaea muscipula Ellis. Darkening causes hyperpolarization approximately symmetric to the response to illumination. The amplitude as well as the rate of potential changes depend on light intensity. After exceeding a definite threshold (usually between 50 and 80 μmol m^<-2>s^<-1>)the depolarization plays the role of a generator potential and an all-or-none action potential (AP) is released. Switching light off in a depolarization phase of an AP does not change its shape and the amplitude. When the light intensity is increased to 80-150 μmol m^<-2>s^<-1> a single light stimulus triggers two successive APs. The time interval between the two Aps decreases with increasing stimulus strength and reaches the minimum between 300 and 400 μmol m^<-2>s^<-1>. At higher light intensities the interval increases again, and finally only a single AP is triggered. It was shown that the effect was evoked by light but not by temperature change accompanying illumination. An inhibitor of the photosynthetic electron transport chain, DCMU, blocked the generator potentials mediating between light absorption and APs. Residual responses to light stimuli in plants treated with DCMU had reverse polarity and strogly reduced the amplitudes.
著者
松川 忠裕 高野 朗 岡田 啓 間瀬 憲一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.461, pp.61-66, 2007-01-11

現状主流であるインフラの必要な道路情報システムに対して,車と車の間でメッセージをやり取りして前方の道路情報を得る手法が提案されている.代表的な道路情報は道路の区間単位の平均走行速度であるが,その速度の誤差について評価されたことはない.今回追従理論を用いて車の移動を定義してメッセージの送受信をシミュレートすることで平均走行速度の評価を行った.その結果,ネットワークの分断が発生した区間より遠い区間では得られる平均走行速度の信頼性が低いことが判明した.
著者
角田 久美子 大久保 みたみ 山本 学
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.959-968, 1995

Nutritional survey was carried out for aged individuals who lived singly in Akishima City and received community meal service twice a week, and the results were compared with those of the individuals, who did not receive the meal service. Their food habits were correlated with their daily activities. Thus, the more active life they spent, the better food habits they had.<BR>Individuals, who received meal service, spent rather passive life and their food habits were poor and monotonous. On their nutrients intake, the estimated mean intake of protein was 41g/day and that of iron was 5.5 mg/day. These were significantly lower than those in the individuals who did not receivethe meal service (<I>p</I>< 0.01).<BR>With respect to service meals offered, these meals contained rich nutrients compared with the requirements of them. However, the evaluation of present meal service program revealed that twice service a week did not serve to improve their food habits, or to correct their nutrients intake.
著者
林 隆子 川端 博子 石川 尚子 大久保 みたみ 大関 政康 大竹 美登利 唐沢 恵子 斉藤 浩子 高崎 禎子 武田 紀久子 山形 昭衛
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.361-369, 1992-05-15
被引用文献数
6

The survey of the daily clothes of 708 people, from ages 70 to 95,living in Ome City,Tokyo,was conducted from May though August, 1989. We investigated the sorts of daily clothes worn on the day surveyed and the details of each garment. The results were as follows:(1) The most typical ensemble of men's upper garments consisted of an undershirt, shirt and blazer or jacket while the lower one consisted of briefs or undershirt and a blouse and sweater with three-quarter sleeves that were button closing in front. The lower garments were mainly briefs, short or long underwear and trousers or a skirt. Trousers were preferred by elder women, compared to younger women.(3) Man-made fibers were often used for the outer wear of those surveyed.(4) An estimation of the thermal insulation and weight if the garments indicated that the elderly people surveyed wore more clothing than younger people.

1 0 0 0 OA 京阪名所図絵

著者
野村芳国 画
出版者
池田房治郎
巻号頁・発行日
vol.[1], 1885