著者
近藤 英一 河本 信夫
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
熔接協會誌 (ISSN:18837190)
巻号頁・発行日
vol.8, no.9, pp.450-455, 1938-09-25

本論文はThe Welding Journal,1937年7月號に附録として掲載されたもので、題して"An Investigation of Plug and Slot Welds"と言ふ。著者はペンミルバニヤ洲ベスレヘム市レーハイ大學の獨逸工學研究所に籍を置く「アメリカ熔接協會」研究員たりしGlenn James Gibsonである。本論文は同大學土木工學科の學士論文として提出されたものである。こゝに共の抄譯を掲げて参考に供する。
著者
ルトファー ラーマン 藤井 光雄
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.12, pp.649-664, 1970

ポリ酢酸ビニルエマルジョンを常法により作成し,ピーター添加法,エマルジョン含浸法および樹脂のアセトン溶液による含浸法により加工紙を作り,この加工紙の樹脂含有量の測定および光学ならびに電子顕微鏡観察を行ない,それぞれの加工法の根本的相違について研究した。紙はロ紙をランペンミルによって叩解し,種々の叩解度の紙をTAPPI法によって作成した。<BR>叩解度はカナダフリーネス270~450程度,樹脂含有量は0~40%程度のものを作った。すなわち叩解度の異る紙を用い,ピーター加工,エマルジョン含浸加工および溶液含浸加工により樹脂含有量の異るものを作成し試料とした。結果を要約すれば次の如くである。<BR>含浸加工の場合は叩解度の増大に伴って,樹脂含有量は減少するが,ビーター加工の場合は増大する。ビーター加工において使用した樹脂の歩留りは叩解度の増加に従って増大する。いずれにせよ叩解度の影響は大きい。これは繊維間の空間やフィブリル化,繊維表面などの点から説明される。<BR>顕微鏡観察の結果から加工法と紙中における樹脂の状態に関する知見を得て,それぞれの加工法の加工効果を推定し,全般的にいつてビーター加工は最も加工効果が低く,溶液含浸加工は最大であることなどを明かとした。
著者
原 啓志 大江 礼三郎
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.477-483, 1980

亜麻, ケナフ, 広葉樹材をクラフト法, 中性亜硫酸塩法でパルプ化し, 得られたパルプをPFIミル, ランペンミルを使用して叩解を行った。<BR>叩解による炉水性の低下の割合は, ケナフパノレプが最も大きく, 広葉樹材パルプ, 亜麻パルプの順であった。全般的にケナフパルプが最も濾水性が低く, 広葉樹材パルプ, 亜麻パルプの順であった。<BR>パルプ化法による影響では, 中性亜硫酸塩パルプは, 低い濾水性を示し, クラフトパルプが叩解され難かった。<BR>繊維の種類では, ケナフパルフ.が最も叩解され易く, 膨潤もし易い。<BR>叩解によるパルプ中のリグニン, ヘミセルロースの溶出は, ほとんど見られなかった。このため叩解による紙質の変化は, 主としてパルプ繊維の構造変化によるものと推察された。
著者
栗山 正光
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.461-466, 2004
参考文献数
21
被引用文献数
2

OAIS参照モデルは,デジタル情報の長期保存システム構築に関する有力な指針であり,国際標準規格ともなっている。本稿では,保存のためのメタデータに焦点を絞り,0AIS参照モデルに示された情報パッケージの概念と,それに基づいて行われているメタデータの枠組み規定の実際について論じる。OAIS参照モデルは,デジタル情報の保存活動を行っている諸機関で広く認知されているものの,それぞれが規定する実際の保存メタデータの枠組みは,0AISの情報パッケージの構成とはかなり異なった形でなされているのが実状である。個々のニーズと相互運用性・再利用性とのバランスが今後の課題となる。
著者
井波律子著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2011
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.462, pp.78-81, 2006-05-15

昨年10月に2社が合併して誕生したUFJニコスは,3月の新本社開設に合わせてIP電話システムを導入した。目的は,ソフトフォンやアプリケーション共有を活用した社内コミュニケーションの強化。合併効果を高めるには,コミュニケーションの円滑化が不可欠と判断した。 「文化が違う二つの企業が一緒になったことによる合併効果を早く出したい。
著者
法岡 淑子
出版者
滋賀大学
雑誌
滋賀大学教育学部紀要. 人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:05830044)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.179-193, 1992

Although it has been said that there are at least one or two children in a class of any school who cannot carry a tune, the actual state and the causes of their trouble have hardly been clarified so far. In this connection, our fact, finding team has made a survey concerning to what extent children from 4 to 15 ages(from kindergartens to junior high schools in A-ichi Prefecture)are able to sing correctly in tune. We asked musicteachers to grade children into five levels. Our survey shows that there is a remarkable difference between boys and girls in all the age brackets,(i. e. more boys than girls have pitch trouble),they sing more correctlyas they grow older, how the voice change in puberty causes poor pitch singing, and in what way private music lessons are related to correct pitch singing.
著者
黒木 總一郎
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.161-167, 1938

In order to investigate how far deaf children can control the pitch of their voice optically, we made them practise to sing by means of a tonoscope.<BR><I>Apparatus:</I> Tonoscope, built after the principle of Seashore's tonoscope. When spoken before the tonoscope, the voice is transmitted through the microphone and amplifier to the neon-lamp and makes one of the eight dotted circles drawn on the disc appear to stop. Two innermost circles are for regulating the rotation of the disc. Each of the other eight circles corresponds to the tone do, re, mi, fa, sol, la, si and do' respectively. (See Fig. 1 in the Japanese text p. 162)<BR><I>Subjects:</I> Two boys and two girls, aged 14, of the Tokyo Municipal Deaf-School. Two of them are partial-deaf with some residue of hearing. (See Fig. 2 in the Japanese text p. 163)<BR><I>Results:</I> After the practice for about a month, they have learned to sing the musical scale, the national hymn "<I>Kimigayo</I>" and easy melodies of child songs.<BR>As a result of this practice, they became to be able to easily articulate the sentence as well as the word with accent. These children could not articulate the accent before the practice, because the marked feature of the accent in the Japanese language is the rise and fall of the pitch, which was unknowable to the deaf.<BR>Moreover, such practice made their voice much louder, more stabilized (the pitch of the deaf's voice, especially of the complete-deaf, is usually very unstable, fluctuating from time to time).
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.461, pp.78-81, 2006-05-01

オフィス内では無線LANを使った内線電話,オフィスの外では普通の携帯電話として利用できるNTTドコモの「N900iL」。KDDIがこの夏に対抗製品を出荷することで,新たな競争が始まる。内線端末としてスタートしたN900iLは,業務アプリとの連携を本格化させる。 企業の内線システムを変えたNTTドコモの無線LAN/FOMAデュアル端末「N900iL」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.38, pp.31-33, 2004-07

心筋梗塞に関連する新しい遺伝子を発見したのは理化学研究所の遺伝子多型研究センター心筋梗塞関連遺伝子研究チームの田中敏博チームリーダーら。田中氏は、「ガレクチン2」が心筋梗塞の発症頻度を左右することを確認し、ネイチャー誌(2004年5月4日号72ページ)に発表した。
著者
吉田 たかよし
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.38, pp.87-89, 2004-07

発生過程における卵子や精子の生殖細胞、受精後の胚の発生などを人為的に操作することにより、有用な動物の生産をめざす。その基盤として、発生の各段階における遺伝子発現のメカニズムの研究も進める。単為発生マウス誕生の成果はネイチャー誌2004年4月22日号に掲載された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.1, pp.134-135, 2001-06

すさまじい勢いで進むゲノム解析の最前線に身を置く大学教授と、それを間近で取材する科学記者が共著で現場報告する。医薬・医療、環境、食糧、化学まで、ゲノム研究の応用範囲は広く、分野のあり方を一変させる力さえ持つ。21世紀の産業基盤になることは確実だ。
著者
佐野 慈 増田 周平 李 玉友 西村 修 原田 秀樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.III_565-III_573, 2012 (Released:2013-03-15)
参考文献数
25
被引用文献数
2

本研究では,下水処理場における温室効果ガス排出特性を評価し,排出量低減対策を考察した.処理方式の異なる3箇所の下水処理場について季節毎に温室効果ガス排出量の実測調査を行い,各処理場における温室効果ガス排出係数を算定した.その結果,各処理場において電力消費に伴う温室効果ガス,汚泥焼却に伴うN2O及び下水処理過程におけるCH4が主要な排出源であった.また,処理方式や季節により現地におけるCH4,N2Oの排出特性は異なり,下水処理過程におけるCH4排出係数に水温との相関が見られるのに対し,下水処理過程におけるN2O排出は硝化・脱窒の有無や水温との相関,放流水による間接排出など複雑な要因が関わり,区分化の必要性が示唆された.さらに,調査結果を基に下水処理場における効率的な温室効果ガス低減対策について考察を行った.
著者
隈崎渡 著
出版者
国民社
巻号頁・発行日
1944