著者
青木 音次郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.51, no.513, pp.216-224, 1931-04-10 (Released:2008-11-20)
参考文献数
2

本文は電車線の斷線,摩耗及び罅裂の状態を檢討し併せて各種材質の耐久力及び壽命に就き論述す。
著者
隣谷 正範 大谷 誠英 川上 ゆかり 牧田 和美 丸山 博美 黒江 美幸 美谷島 いく子
出版者
松本短期大学 紀要委員会
雑誌
松本短期大学研究紀要 (ISSN:09107746)
巻号頁・発行日
no.25, pp.13-21, 2016-03

This study focused on the awareness of guardians during participation in childcare and classroom visits at childcare centers. Through extraction and analysis of data on awareness, the characteristics of each activity were identified. Study 1 used a questionnaire prepared from the results of a pilot study to investigate if the guardian's awareness was affected by the child's gender, age, or presence/absence of siblings. Study 2 focused on awareness during participation in childcare at X kindergarten and classroom visits at Z kindergarten. Based on the characteristics identified from free descriptions, etc., the nature of awareness obtained from those activities was summarized.Study 1 indicated that both gender and the presence/absence of siblings influenced the awareness of guardians. Study 2 employed the KH Coder research method and key words were identified from the original descriptions. It showed that the awareness of guardians was highly comparable during both activities and a certain level of homogeneity was identified.
著者
太田 裕紀子 植松 季栄 井上 紳太郎
出版者
海洋深層水利用学会
雑誌
海洋深層水研究 (ISSN:13458477)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.15-19, 2002-04-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12

海洋深層水はミネラル成分が豊富に含まれていることが知られているが, 皮膚に及ぼす作用にっいては詳しく調べられていない. 皮膚表層の健全な角層の形成にはミネラル成分が関与していると考えられているので, 今回, 富山海洋深層水の表皮細胞へ及ぼす作用を検討した. その結果, 本深層水は細胞増殖および角化不溶性膜形成を用量依存的に促進し, また角層形成 (角化) に重要なタンパク質であるインボルクリン産生の促進傾向を示したことから, 細胞角化を増強することが明らかとなった. 本深層水に高濃度に含有されるケイ酸は, 濃度依存的に角化を促進し, その効果は共存するカルシウムによって相乗的に上昇した. これらの結果, 本深層水の作用メカニズムの一つは同時に含有されるケイ酸とカルシウムの効果であることが示唆された. 富山海洋深層水は表皮細胞の増殖能と角化能を同時増強することで, バランス良い角層の形成を促し (ターンオーバーの活性化), スキンケアに有用と考えられる.
著者
小川 和孝
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.39-51, 2016 (Released:2016-08-06)
参考文献数
23
被引用文献数
1

本論文の目的は,通常の回帰分析で注目されているグループ間の不平等にくわえ,グループ内の不平等を明示的にモデル化した分析を行うことである.グループ内の分散の異質性に注目することで,どのような社会的属性を持つ人々がより不安定な状況に置かれているのかが分析の関心となる.従属変数の条件付き期待値と残差分散に対してそれぞれ共変量ベクトルを設定し,それらのパラメータを同時推定するモデルを用いる.データは,「社会階層と社会移動全国調査」の1995年調査A票および2005年調査であり,従属変数には個人収入および世帯収入の対数値を用いる.分析の結果,男女ともに正規雇用者や既婚者は収入の平均が高いだけではなく,それぞれのグループ内部での収入のばらつきが小さいことが明らかにされる.これらは日本の社会制度の特徴とされてきた「男性稼ぎ主型」モデルが想定してきた人々において,収入の安定性が大きいことを示唆する.本論文の知見は,これまでの社会階層研究やライフコース研究において重要な問いではありながらも直接的に検証が行われてこなかった,リスクや不安定性について新たな視点を導入した.
著者
渡邉 志 松本 有二 塚本 博之
出版者
静岡産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

自律神経活動推定および主観評価測定を組み合わせることにより、学校における健康相談活動を支援するシステム構築に必要となる基礎的事項の開発を試みた。そのため、自律神経活動推定については脈波を測定した結果を解析することにより実施し、もう一方の主観評価については、Visulal Analog Scaleを応用した質問紙および我々が開発したiPadアプリにより測定した。その結果、学生生徒の微妙な感情をこれら二つの指標の複合体として表現できる示唆が得られた。
著者
座古 勝 倉敷 哲生
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.62, no.594, pp.583-588, 1996-02-25
被引用文献数
1

When an explosion occurs in chemical plants, the explosion pressure leads to collapse of pipes and equipment. Even if pipes are not destroyed immediately by the explosion pressure, the cumulative damage caused by the sequential explosion pressure will bring about collapse. Therefore, the disaster simulation program, which takes the cumulative damage into consideration, has been developed. In this program, three-dimensional explosion pressure applied to pipes can be calculated, and the equivalent stress acting on the connecting bolts of pipes can be analyzed. The cumulative damage is estimated by use of the obtained stress, Manson-Coffin's rule and Miner's rule. As an example, the cumulative damage over time for pipes in a model plant has been analyzed. As a result, it is shown that the proposed computer program is very useful for reliability evaluation and installation of pipes in chemical plants.
著者
池田 心
出版者
日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ: 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.167-173, 2013-03-01

テレビゲームをプレイしていて楽しいと思うためには,ゲームのルールや画面表示・操作などのGUIが洗練されていること,コンテンツの豊富さなどとともに,協力・対戦するコンピュータプレイヤ(AI)が知的であることが求められる.このことは囲碁や将棋といった古典的思考ゲームでは特に重要であり,“強いAI”“楽しいAI”のためのさまざまな取り組みがなされている.本稿では,強さという意味では十分な域に達しつつある囲碁・将棋AIの基本的な枠組みの解説ののち,楽しませるために必要な要素技術と,そのためのいくつかのアプローチを紹介する.
著者
中山 知士
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 = Journal of college and university libraries (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
no.101, pp.44-52, 2014-12

日本では学位規則の一部を改正する文部科学省令が平成25 年4 月1 日から施行された。同年9 月に香港で開催された電子学位論文についての国際会議に参加し,我が国の学位規則の改正の背景,骨子,電子学位論文の公開にかかる大学図書館コミュニティの取り組み,今後の可能性について口頭発表を行った。国際会議,発表の内容,会議のセッションに参加して得られた他国,他機関の電子学位論文の状況や取り組みについて報告する。
著者
福岡高等学校 編
出版者
[福岡高等学校]
巻号頁・発行日
vol.第15年度(昭和11年4月至12年3月), 1943
著者
中山 知士
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.101, pp.44-52, 2014

<p>日本では学位規則の一部を改正する文部科学省令が平成25年4月1日から施行された。同年9月に香港で開催された電子学位論文についての国際会議に参加し,我が国の学位規則の改正の背景,骨子,電子学位論文の公開にかかる大学図書館コミュニティの取り組み,今後の可能性について口頭発表を行った。国際会議,発表の内容,会議のセッションに参加して得られた他国,他機関の電子学位論文の状況や取り組みについて報告する。</p>
著者
入江 貴博
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.169-181, 2010-07-31

温室効果ガスに起因する地球温暖化への懸念を背景として、欧米では外温生物の温度適応に関する研究集会が近年頻繁に開催されている。決定成長の生活史を伴う分類群を対象とした研究者の間では、低い温度環境で育った外温動物が長い発育期間を経て、より大きな体サイズで成熟するという反応基準の適応的意義が古くから議論の対象となってきた。この温度反応基準は、分類群の壁を越えて広く観察されることから「温度-サイズ則」と呼ばれている。温度-サイズ則が制約の産物であって、自然淘汰の産物ではないのだという可能性は、主に昆虫を対象とした実証研究によって繰り返し否定されてきた。その一方で、この普遍的な反応基準を進化的に支える適応的意義を説明する数多くの(相互に背反しない)仮説が提唱されている。この数年で温度-サイズ則の適応的意義を説明するための理論的基礎は整いつつあり、現在はそれらの妥当性を検証するための実証研究に対する需要が高まっている。しかしながら、多くの仮説は生活史進化の分野で理論研究の一翼を担ってきた最適性モデルに基づくものであり、数式を用いた表現に慣れていない者にとっては、その論理を直感的に理解することが容易でない。従って、本稿ではまず生活史形質の温度反応基準に関する過去の研究を幅広く紹介することで、この分野での基礎となる考え方を紹介する。次に、温度-サイズ則の適応的意義を説明するために提唱されている代表的な仮説をいくつか取り上げ、可能な限りわかりやすく解説する。最後に、この問題を解決するために今後取り組まれるべき課題を述べる。
著者
兜 真徳 本田 靖 青柳 みどり
出版者
SOCIETY OF ENVIRONMENTAL SCIENCE, JAPAN
雑誌
環境科学会誌 = Environmental science (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.45-57, 2006-01-30

地球温暖化やヒートアイランド現象に関連して,夏季高温日の個人の温度曝露実態を調べることは,対象地域についての健康リスク評価にとって重要である。筆者らはこれまで,携帯型の温度計を用いて直接測定を行ってきているが,その結果については別途報告予定である。一方,室内における空調機器(AC)による温度制御の実態は,温暖化対策との関連でも,重要な情報であるので,本研究では,質問調査によって,その実態を調査解析した。 約16000の対象者に郵送調査で質問紙を送り,2090の有効回答を得た(有効回答率=13%)。回答者を北海道,本州・九州,沖縄に分けると,AC利用率は北海道で低い(40%)が,その他の地域ではいずれも90%以上であった。AC利用者の中で,気温が25-30℃の範囲で「暑いと感じたらすぐに付ける」は238名,「我慢できなくなったら付ける」が1156名であった。前者では,15-30℃でスイッチを入れる人が60%,後者では30-35℃でスウィッチを入れる人は40%であった。全体的にみると,気温が35℃以上となると,ACを持っている人のすべてがACを利用していることが明らかであった。したがって,気温35℃は,ACを地域全体が一斉に利用する「行動的閾値」であると言える。暑熱日の主訴をみると,最も頻度が高いのが"よく眠れない"と"疲れるあるいは体が不調"が多く,前者は57%,後者が28%であった。また,これらの主訴はその他の地域より沖縄に高い傾向があった。一方,熱中症にかかったことがあるかどうかを聞いた質問に対しては,沖縄が一番低く,反対に北海道で高い傾向があった。北海道でも暑熱日には35℃を越える年もあり,そうした高温日にはその他の地域よりリスクが上昇することを示唆している。本調査結果のまとめには,有効回答率の低さ,また,郵送質問調査でもあり,バイアスがかかっている可能性が否定できない。別途報告している個人曝露調査結果のまとめと比較しつつこの結果を利用していただければ幸いである。
著者
笠原 英彦
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.83, no.12, pp.1-28, 2010-12

小此木政夫教授退職記念号一 はじめに二 旧皇室典範制定への道程三 現行皇室典範の制定過程四 小泉内閣による皇室典範改正の試み五 結びにかえて