著者
江川 陽介
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2007-01

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2316号 ; 学位の種類:博士(人間科学) ; 授与年月日:2007/1/24 ; 早大学位記番号:新4376
著者
片木 宗弘
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.561-563, 2015 (Released:2018-08-26)
参考文献数
5

最近,薬学部の講義カリキュラムから裁判化学を外してしまった大学が少なくないようで,我々科学捜査研究所(科捜研)の仕事を紹介する機会もほとんどなくなってきた.筆者が学生の頃は,クラブの顧問教授が担当される裁判化学の講義の際には,勉学に燃える真面目な同級生の迷惑も顧みず,男子クラブ員一同講義室の最前列に陣取り講義を受けたものである.残念ながらその講義内容はあまり覚えていないが,とにかく裁判化学という分野の存在を知る機会になったことは確かであり,その講義の甲斐あってか筆者は今,科捜研の職に就いている.薬学部において,裁判化学が置かれている立場は危機的な状態だが,科捜研への就職を希望する学生は,減少するどころか増加しているようにさえ思われる.これは,国内外で放映される科捜研を題材としたテレビ番組が,内容の真偽はさておき,科捜研人気に拍車をかけているように思える.そこで,科捜研の業務の一端を紹介することにより,テレビ番組以外では触れる機会のなくなった読者特に薬学部生の皆さんに,少しでも裁判化学というものに触れていただき,薬学部出身者が大いに活躍できる場であることを改めて認識していただければと思う.
著者
中山 明子
出版者
大阪音楽大学
雑誌
大阪音楽大学研究紀要 (ISSN:02862670)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.73-89, 2007

13世紀後半以降に北中部イタリアの諸都市で見られた豪族対ポポロの対立は、かつて階級闘争として捉えられたが今はむしろ当時の支配層内部の争いとして理解され、党派争いにおける「排除と統合」のメカニズムの面でも注目されている。A.ジョルジは豪族とポポロ関係のシエナモデルを分析し、有名なフィレンツェモデルなどとの比較を通じて相対化した。また都市内部のみならず周辺農村領域における両者の関係にも着目し、「ネオ・シニョリーア」の形成と拡大の過程を動態観察的に辿ることによって、領域支配体制を整えつつある都市とその支配下の農村の関係を明らかにした。本稿ではこのシエナモデル、及び「ネオ・シニョリーア」の具体的な内容を紹介し、筆者自身のテーマである折半小作制との接合点を提示する。
著者
中澤 高志
出版者
日本都市地理学会
雑誌
都市地理学 (ISSN:18809499)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.33-49, 2017 (Released:2020-02-03)
参考文献数
69

本稿の目的は,ステューデンティフィケーションに関する研究をいくつかの分析視角に沿って検討し,研究の発展可能性を展望することにある.ステューデンティフィケーションとは,学生人口の増大と特定地区への集中によってもたらされる都市の社会的,経済的,文化的,空間的変容を意味する.都市空間の変容過程としてみた場合,ステューデンティフィケーションとジェントリフィケーションとの間には,類似性がある.2つの概念は,学生のライフコースによっても結び付けられている.すなわち,学生は未来のジェントリファイアー候補であり,ステューデンティフィケーションの進展とともに生成する「学生の空間」において,一人前の中間階級としてのハビトゥスを身に着けていくと仮定される.ステューデンティフィケーションは,ある種の学生の周縁化を伴うプロセスでもある.本稿では,イギリスにおける自宅生と,オセアニアにおける留学生を取り上げて,学生の周縁化について論じる.以上を踏まえ,ステューデンティフィケーション研究が今後の日本の都市地理学に与える示唆について考察して結びとする.
著者
奥谷 孝司
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.75-83, 2021-03-31 (Released:2021-03-31)
参考文献数
45

本稿の目的は,消費者視点からのオムニチャネル買物価値(Omni-Channel Shopping Value)(Huré, Picot-Coupey, & Ackermann, 2017)の理解に求められる視座を提供することにある。小売業におけるテクノロジー活用の進展により,オムニチャネル・リテイリング(Brynjolfsson, Hu, & Rahman, 2013)の実現が進んでいる。この流れを受け小売業におけるオムニチャネル戦略の研究が企業の視点から展開されているが,これらの買物体験を消費者の視点から検討する先行研究は少ない。本稿では,オムニチャネル・ショッパー研究の現状を示した上で,その消費者行動の理解に寄与すると考えられる3つの研究領域についてレビューする。具体的には,技術受容モデルに基づくモバイルアプリ受容行動研究とショールーミング・ウェブルーミング行動研究,店頭受け取りサービス(Buy Online, Pick-Up In Store)研究の3つである。最後に,オムニチャネル買物価値の理解に求められる今後の研究課題を提示する。

5 0 0 0 OA 楽翁公伝

著者
渋沢栄一 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1938

5 0 0 0 OA 噫天理教

著者
上田千尋 著
出版者
甲寅社
巻号頁・発行日
1915

5 0 0 0 OA 日本海の地震

著者
長谷川 謙
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
氣象集誌. 第1輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.203-207, 1918-06-10 (Released:2009-02-05)
被引用文献数
7
著者
森脇 広 永迫 俊郎 奥野 充
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.31-44, 2022-03-31 (Released:2022-04-26)
参考文献数
39

The southwestern rim of Aira caldera, which is situated at the head of Kagoshima Bay, is critical for examining late Pleistocene and Holocene crustal movements of the caldera with respect to volcanic activity. A suite of Pleistocene and Holocene sea-level and eruption records occurs in combination in exposures on the rim, and so tectonic displacement of the caldera as well as volcanic activity in historical times are both obtainable. Using elevations of coastal landforms and deposits, and with a chronology determined via tephrochronology and archeological remnants, we examined vertical crustal movements of the Aira caldera in the late Pleistocene and Holocene, and compared these movements with historical movement in the light of concomitant volcanic activity. The main conclusions are as follows. Aira caldera has been subjected to distinct uplift, with an average rate of 0.5-0.8 mm per year over the past ~108,000 years. The uplift rate of 0.8-1.1 mm per year, from ~7000 cal BP to the present, appears to be higher than that, 0.4-0.7 mm per year from ~108,000 to ~7000 cal BP. Comparison of these late Quaternary uplift rates with those in historical time clearly suggests that volcanic activities of Aira caldera are responsible for the late Quaternary vertical movements in and around Aira caldera. The results help to evaluate future eruptions of Aira caldera, and to examine the relationships between the late Quaternary crustal movement and volcanic activities in other gigantic calderas without sea-level remnants.
著者
大塚 翔太 中嶋 翔吾 柏木 彩矢菜 南 頼康 森沢 知之 高橋 哲也
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.593-598, 2012 (Released:2012-12-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

〔目的〕どの程度の強度・時間でのストレッチが局所の血流を変化させ,筋酸素動態に変化を与えるかを調査することを目的とする.〔対象〕全ての測定プロトコルを完遂した健常大学生17名とした.〔方法〕下腿三頭筋に対し5ニュートンメートル(N・m)で60秒,5 N・mで120秒,10 N・mで60秒,10 N・mで120秒のストレッチ4パターンを無作為に合計4回行った.〔結果〕筋酸素動態は,10 N・mでのストレッチを120秒加えた方が有意な変化を示した.特に60秒~90秒間で,5 N・mと比べ有意な差を認めた.〔結語〕一定以上の時間・強度を用いないストレッチでは,ストレッチ中の筋血流制限やその後の反応性充血に乏しく,十分な代謝性の変化が得られないことが確認された.
著者
荒木 康弘
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.10_51-10_57, 2021-10-01 (Released:2022-02-25)

新型コロナウイルスワクチンは世界で接種が進んでいるが、その需要は完全には満たされておらず、今後も新たなワクチンの開発が期待されるところである。日本では3種類のワクチンが使用されているが、これらはいずれもプラセボ対照臨床試験で高い有効性が示され承認されたものであるが、変異株の流行と公的ワクチン接種プログラム等により、新たなワクチンの開発環境は従前と変わり、前述のプラセボ対照臨床試験の実施は困難になりつつある。そのため国際的には、プラセボ対照臨床試験でワクチンの発症予防効果を確認することが困難な場合、新たなワクチンと既承認ワクチンとの間で免疫原性を比較し、有効性の評価をする方法についてコンセンサスが得られている。今後の新型コロナウイルスワクチンの開発・評価にあたっては、ワクチンをすでに接種した者への追加接種の有効性など、新たに生じる課題に対応していく必要がある。
著者
平田 雅博
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.475-490, 2015 (Released:2017-03-15)

5 0 0 0 OA 萩之家遺稿

著者
落合直文 著
出版者
落合直幸
巻号頁・発行日
1905
著者
中野 眞 青木 優人 山口 英世
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.153, no.2, pp.79-87, 2019 (Released:2019-02-09)
参考文献数
17
被引用文献数
2 3

ラブコナゾールは,強力な抗真菌活性に加えて薬物相互作用や肝機能障害の懸念が少ないことを特徴とする第4世代のアゾール系抗真菌薬である.そのプロドラッグとして新たに創薬されたのがホスラブコナゾールl-リシンエタノール付加物(以下 ホスラブコナゾール,製品名:ネイリン®カプセル100 mg)である.ラブコナゾールは,皮膚糸状菌,カンジダ属などを含む様々な病原真菌に対して強い抗真菌活性を有する.加えて,プロドラッグ化することにより薬物動態が向上し,経口投与後の生物学的利用能は約100%に達した.その結果,ラブコナゾールの血漿中濃度は既存の経口爪白癬治療薬に比べて10~35倍も高くなり,皮膚・爪組織への移行性および組織貯留性も良好である.これらの優れた薬効薬理および薬物動態上の特性を背景に,ホスラブコナゾールを日本人爪白癬患者に1日1回1カプセル(ラブコナゾールとして100 mg)12週間経口投与する試験を行った結果,爪中ラブコナゾール濃度は治療終了後も皮膚糸状菌に対するMIC90を超えて長期間維持された.さらにプラセボ対照二重盲検比較試験の成績から,有意に高い治療効果(治療開始48週後の完全治癒率:59.4%,著効率:83.1%,直接鏡検による菌陰性化率:82.0%)が示された.これらの国内臨床試験で認められた副作用は,主に臨床検査値異常と胃腸障害であり,重篤な症状はみられず,忍容性は高いと考えられた.ホスラブコナゾールは,薬物相互作用を引き起こすことが少なく,食事による腸管吸収への影響を受けないことに加えて,服薬期間も12週間と短くパルス療法のような休薬期間もないため,良好な服薬アドヒアランスが保持されると考えられる.このように数々の好適な薬理学的特性をもつことから,ホスラブコナゾールは爪白癬に対する内服治療の新しい選択肢として期待される.
著者
仲 弥
出版者
日本臨床皮膚科医会
雑誌
日本臨床皮膚科医会雑誌 (ISSN:13497758)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.62-68, 2021 (Released:2021-07-03)
参考文献数
5

目的と方法:実臨床における爪白癬患者に対するホスラブコナゾールL-リシンエタノール付加物(ネイリンⓇカプセル,以下ホスラブコナゾール)の有効性および安全性を検討する目的で,2018年8月~2020年2月に当院を受診し,爪白癬の診断の下にホスラブコナゾールを処方された患者を対象としてカルテ情報を収集した. 結果:対象は爪白癬患者360例(足爪白癬340例,手爪白癬28例,そのうち両者の重複例8例)で,男女とも70歳台が最も多かった.ホスラブコナゾール12週投与を終了し投与開始から1年以上経過した足爪白癬84例における治療成績は完全治癒59例(70.2%),転帰不明22例(26.2%),無効3例(3.6%)であった.完全治癒は治療開始後3カ月と6~12カ月に確認できた例が多く,転帰不明例の多くはドロップアウト(最終来院)時に改善傾向を示していた.360例中ホスラブコナゾール12週の投与を完結できた症例は249例(69.2%)で,治験で除外されていた高齢者や若年者,手の爪白癬または難治な爪白癬に対しても本薬の高い有効性が認められた.投薬中の臨床検査にて260例中ALT/ASTは18例(6.9%)に,γ-GTPは61例(23.5%)に異常値を認めたが,皮膚症状など他の副作用を含め重篤な例はなかった. 結論:ホスラブコナゾールは実臨床においても完全治癒率と投与継続率が高く,肝機能検査など適切な対処により重篤な副作用を回避できることから,合併症などで内服が困難な例や外用薬で早期完治が期待できる例を除き,すべての爪白癬症例において早く確実に治すための第一選択薬として用いられるべき薬剤と思われる.
著者
野原隆士
出版者
日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, 2013-11-20