著者
高岸 秀次郎 東野 正三 飯塚 隆治
出版者
(社)日本蚕糸学会
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.135-143, 1973-04-28 (Released:2010-07-01)
参考文献数
18

兵庫県下の蛇紋岩質土壌地域における桑の生育異常を栽培桑に関してはじめてニッケル過剰症と判定し, さらに現地桑園土壌および桑の化学組成の特徴を論じた。1. 桑のニッケル過剰症は通常夏切り後伸長した枝条の葉に発現しやすく, 特に7月中~下旬頃最も著しく, その後発育した桑葉は次第に健全な様相を呈する。7月中旬の症状は上位1/3葉位の葉が黄化, 中位1/3の葉の葉脈間に褐色ないし黒褐色のネクローシスを生ずる。下位1/3葉位は淡緑から緑色に漸移する。2. 同一桑園で亜鉛欠乏症, 鉄欠乏症および両者の複合症状を呈する桑株が見出された。3. 本桑園の表層土は強酸性で塩基飽和度も低いが, 下層土ほど酸性が弱くなる。塩基組成は下層土ほどマグネシウムの占める割合が高くなる。置換態ニッケル含量は3.0~34.2ppmで概して第2層で最も高含量を示した。4. 桑の葉身, 葉柄, 枝条について, カルシウム, マグネシウム含量は異常株の方がやや高い傾向を示したが明瞭でない。ニッケル含量は概して葉身で最も高く, 葉位, 障害程度によって異なるがおおよそ20~50ppmの範囲にあった。なお葉身中ニッケル含量は障害の激しい株ほど高く, これに対し亜鉛含量は逆に低かった。
著者
木谷 直俊
出版者
広島修道大学
雑誌
修道商学 (ISSN:03875083)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.1-29, 1999-03-31
著者
新井 彩
出版者
武庫川女子大学短期大学部
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では,運動の修正や結果の誤差修正の積極性が高まることを期待して意図的に調節した教示を与えることを,複数の運動様式を採用して行い,その効果を定量化することを目指した.本研究では,リバウンドジャンプトレーニング中にリズムをガイドラインとして教示をする方法で,接地時間やスティフネスの改善等の一定の効果が認められた.次に,歩行,ジャンプ等を用い,距離のターゲットに対し運動を調節した結果にて意図的に甘い判定と厳しい判定を返すことによる誤差修正の変化を検証した.この結果,パワー発揮特性に応じて誤差修正パターンに一定の傾向があることが認められた.
著者
Yannan Hu Hideki Hashimoto Shinji Imahori Takeaki Uno Mutsunori Yagiura
出版者
日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌 (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.110-129, 2016 (Released:2016-02-02)
参考文献数
17
被引用文献数
2

This paper focuses on a two-dimensional strip packing problem where a set of arbitrarily shaped rectilinear blocks need be packed into a larger rectangular container without overlap. A rectilinear block is a polygonal block whose interior angles are either 90∘or 270∘. This problem involves many industrial applications, such as VLSI design, timber/glass cutting, and newspaper layout. We generalized a bottom-left and a best-fit algorithms to the rectilinear block packing problem in our previous paper. Based on the analysis of the strength and weakness of these algorithms, we propose a new construction heuristic algorithm called the partition-based best-fit algorithm (PBF algorithm), which takes advantages of both the bottom-left and the best-fit algorithms. The basic idea of the PBF algorithm is that it partitions all the items into groups and then packs the items in a group-by-group manner. The best-fit algorithm is taken as the internal tactics for each group. The proposed algorithm is tested on a series of instances, which are generated from benchmark instances. The computational results show that the proposed algorithm significantly improves the performance of the existing construction heuristic algorithms and is especially effective for the instances having large differences in the sizes of given shapes.
著者
岡村 聡 永田 秀尚
出版者
The Geological Society of Japan
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.S93-S102, 2007
被引用文献数
1

本コースでは,小樽から積丹半島東海岸に分布する多様な水底火山噴出物を見学し,それらの産状観察から海底火山活動の定置環境や噴火機構について考察する.これらは新第三紀中新世に活動した玄武岩,安山岩,流紋岩の多様な岩石種からなり,変質作用や変形をほとんど受けていない.特に玄武岩質マグマの噴出による枕状溶岩や溶岩噴泉によって降下堆積した水冷スパッターの産状など,浅海下で生じた火山噴火の定置環境の復元が可能な地域である.<br>本地域に分布する新第三紀の水底火山噴出物は,高く連続する海食崖を形成しており,そこではしばしば岩盤崩壊が発生している.岩相的にはそれほど大きな差はないが,海食崖の高さや波食ノッチの発達程度,既存の亀裂の頻度や方向性,風化程度などの地形的,地質的な条件の違いによって,さまざまな規模や破壊,運動形態の異なる岩盤崩壊が発生しているのを観察する.
著者
池田 碩
出版者
古今書院
雑誌
地理 (ISSN:05779308)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.93-97,図巻頭11, 1996-03
著者
立石 祥子
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.27-34, 2014-12-25

本研究の目的は,日本のパブリック・ビューイング文化の成立過程と構造を明らかにすることである。起点となる2002年には,放送主体,イベント主催者のFIFA,自治体という三者の連携が機能せず,結果として第四の主体ともいうべき一般市民により集団視聴形態が多様に広まった。本研究では当時の参加者に聞き取り調査を行い,日本のパブリック・ビューイングが,特定の集合的アイデンティティに回収されない構造を持つ可能性について言及した。
著者
広瀬 和雄
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.1-5, 1999-12
著者
広瀬 和雄
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.p23-46, 1987-12
著者
広瀬 和雄
出版者
朝日新聞社
雑誌
論座
巻号頁・発行日
no.98, pp.204-213, 2003-07
著者
広瀬 和雄
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.9-13, 1998-06
著者
広瀬 和雄
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.11-17, 2003-06