著者
日下 譲
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.570-573, 1957

酸化トリウムより発生するトロンを固体吸着剤に吸着させ,トロンより生成する放射性沈積物を有効に採取する方法につき検討した。そのため酸化トリウムを電気炉中で加熱してトロン発生を良好にし,乾燥空気を流入して流出気流を固体吸着剤相に通過させる。吸着剤として活性炭,シリカゲル,酸性白土,活性アルミナ,酸化鉄および二酸化マンガン等を使用した。<BR>実験結果によれば本法による卜ロンの放射性沈積物の収集能は活性炭が著しくすぐれており,シリカゲルおよび酸性白土が多少の収集能を有するが他はほとんど有しない。<BR>吸着剤に活性炭を使用した場合は定量的にトロンを吸着捕捉することができ,さらに本法によれば高電圧電源等は不要になる。活性炭上に集積された放射性沈積物すなわちThBおよびThC等は1N硝酸でしばらく煮沸することによりほとんど定量的に活性炭より溶離することができ,その溶液は鉛およびビスマスのトレサ一実験に使用できる。
著者
松井 樹
出版者
新潮社
雑誌
新潮45
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.176-182, 2007-08
著者
飯塚 啓太
巻号頁・発行日
pp.1-84, 2015-03
著者
立山 徳子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.77-88, 2010-04-30 (Released:2011-05-10)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

本稿では都市度(都心・郊外・村落)が「家族・コミュニティ問題」にどのような関連をもつのかを,子育てにおける世帯内ネットワークのサポート動員から検討した。主な知見は次の三つである。1)都市度は夫の子育てサポートと関連せず,都市度と強く関連する夫の就労スタイルが夫の子育てサポートの多少を説明する効果をもつ。2)親同居世帯に限った分析から,世帯内サポート(夫サポートと同居親サポートの総和)は都市度ではなく夫の就労スタイルと関連をもち,また世帯内サポートの差は同居親サポートではなく夫サポートの差によるものであった。3)都市度と育児孤立との間に関連は確認されず,夫サポートならびに世帯内サポート量と育児孤立の間に有意な負の相関関係が確認された。だがこれを都市度別に確認すると,郊外のみにこの負の相関関係が確認された。以上から,都市度は間接的ながら,都市空間における世帯内ネットワークの差異を説明するといえる。
著者
篠田 知和基
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大學文學部研究論集. 文學 (ISSN:04694716)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.151-171, 1998-03-31

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1919年02月28日, 1919-02-28
著者
関川 清一 小柳 翔太郎
出版者
保健医療学学会
雑誌
保健医療学雑誌 (ISSN:21850399)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.43-47, 2015-10-01 (Released:2015-10-01)
参考文献数
18

本研究は,睡眠制限が中強度運動時の心拍数に与える影響を明らかにすることを目的とした.対象は健常成人男性11 名とした.運動条件は睡眠充足日,睡眠制限日の2 条件とし,最大酸素摂取量の60%に相当する負荷量にて自転車エルゴメータを用いた30 分間の定量運動負荷を実施した.測定結果は睡眠条件と経過時間を二要因とした二元配置分散分析を用いて検討した.睡眠制限により定量運動時の酸素摂取量は睡眠充足日と比較して有意に変化しなかったが(p=0.25),心拍数は有意に低値を示した(p<0.05).睡眠不足を有する健常者に対して運動処方を行う際に、心拍数を基準とした場合に、通常より生理学的運動強度が高くなる可能性がある.
著者
吉田 富美菜 大楠 泰生 和田 篤 廣江 吉隆 矢野 英人 宮崎 敬大 石川 博之 中村 雅 望月 孝俊
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.11, pp.2804-2806, 2014-11-10 (Released:2015-11-10)
参考文献数
4
被引用文献数
3

症例は81歳,男性.低血糖を伴う一過性意識消失で救急搬送.血糖降下剤の内服なく,誘因として発作性心房細動に対し内服していたシベンゾリンコハク酸塩が疑われ,同剤を中止の上入院.第2病日に突然意識消失し,心電図モニター上Torsade de Pointes(TdP)を認めた.QT延長を認め,シベンゾリンによる副作用を疑ったが,同剤中止後も改善なし.コハク酸ソリフェナシン内服中止したところ改善.経過より同剤内服によるQT延長と推測された.
著者
須藤 研太郎 山口 武人 中村 和貴 原 太郎 瀬座 勝志 廣中 秀一 傳田 忠道 三梨 桂子 鈴木 拓人 相馬 寧 中村 奈海 北川 善康 喜多 絵美里 稲垣 千晶 貝沼 修 趙 明浩 山本 宏 幡野 和男 宇野 隆 多田 素久 三方 林太郎 石原 武 横須賀 收
出版者
日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.656-662, 2012 (Released:2012-11-28)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

近年,化学療法および化学放射線療法の進歩により局所進行膵癌の治療成績は向上している.切除不能症例を対象とした臨床試験で生存期間中央値15ヶ月を超えるものも報告される.また,非切除治療が奏効し根治切除可能となった局所進行例も報告され,conversion therapyとしての役割も注目される.一方,局所進行膵癌に対する治療はエビデンスの乏しい領域であり,化学放射線療法の意義についても未だcontroversialである.今回,われわれは化学放射線療法82例(S-1併用56例,その他26例)の成績を供覧し,非切除治療の現状と意義について考察を行う.全82例の生存期間中央値15.4ヶ月,3年生存率17.5%,5年生存率6.7%と化学放射線療法のみでの長期生存例も経験された.さらなる成績向上のためには外科切除との連携に期待されるが,本稿ではわれわれの経験を供覧し,今後の展望について考察を行う.
著者
高橋 龍太郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.71-95, 1951-06-25

Assuming that tsunami activity recorded during historic times is still continuing at present and will continue also in the future, the writer has estimated the degree of danger of tsunami for each village on the Pacific coast of Japan which may be expected in the future. Results are given in Fig. 2 and in Table III.