著者
松平 雄策
出版者
新潟大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

未曾有の被害をもたらした東日本大震災。2年経過した今日でも未だに、震災の爪跡を残した被災地の様子がマスコミ等で映し出されます。当研究は震災直後、陸路等の寸断で孤立した人々を映像で目の当たりにし、空路を使用し安全を考慮した無人の輸送システム,飛行ロボットを開発できないものかと思い、先ずは動力となる小型ジェットエンジンから着手しました。さらに、研究者の所属する熱工学研究室では、様々な熱機関も講義に取り入れており、学生にエンジン構造を享受するのにも役立つものと思い、この研究テーマとしました。研究者が所属する研究室に於いては、創造性豊かな技術者を育てるため、無人航空機UAV (Unmanned Aerial Vehicle)用の超小型ジェットエンジンの開発と、それを活用した民生利用UAVに、1システムの検討を創造教育に取り入れています。今回頂きました科学研究費補助金の助成により、小型模型のジェットエンジン(外郭寸法φ150mm×200mm)を製作(参考文献:ENGINES FOR MODEL AIRCRAFT by KURT SCHRECKLING)、さらにリニアガイドとロードセルを組み合わせた推力測定装置を開発しました。ジェットエンジンは手作りながら良好なアライメントが得られ(エア・コンプレッサーのエア吹きつけのみで、8000rpmを出力)、軸振れによる振動も少なく、高回転数までスムーズに運転可能となりました。またこの装置は、学生に対しても教材として活用し、熱機関,ジェットエンジンの構造を知るのに、一役を担っています。最後になりましたが、平成24年度科学研究費補助金を助成していただき、誠にありがとうございました。
著者
Kenji SAKUMA Susumu HAYASHI Yoshiyuki YASAKA Hiroto NISHIJIMA Hisakage FUNABASHI Masayoshi HAYASHI Hideaki MATSUOKA Mikako SAITO
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
Experimental Animals (ISSN:13411357)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.101-107, 2013 (Released:2013-04-25)
参考文献数
16
被引用文献数
4

In order to provide healthy experimental animals, it is important to find and remove animals that have been accidentally exposed to various stresses during breeding. This study focuses mouse health-care management. Here we used human olfaction and gas chromatography-mass spectrometry to assess odor intensity and determine the concentrations of odor components. The feces were collected from mice that were exposed to 4 different stresses (no bedding chips, shaking, fasting, and movement restriction). These stresses caused a change in odor intensity as assessed by 6 panelists. Seventeen components were identified as dominant components in the odor that was emitted from feces. The concentration of each compound was converted to relative values versus its odor threshold levels in order to select ones effective for the quality of the odor. As a result, 12 selected components were found to be a useful set for the recognition of mice bred under different stress conditions. The present results may provide useful information for the development of standard fecal odor materials that may be used for the training of mouse care personnel.
著者
Karasawa Hiroaki
出版者
日本古生物学会
雑誌
Transactions and proceedings of the Palaeontological Society of Japan. New series = 日本古生物学会報告・紀事. 新篇 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.182, pp.413-418, 1996-06-30
被引用文献数
5

The monotypic genus Shako (Crustacea, Stomatopoda) is erected with S. tomidai sp. nov. from the Miocene Ayugawa and Mizunami Groups (Lower Miocene) of Central Japan. This is the second record of the Stomatopoda from Cenozoic deposits of Japan. It appears that S. tomidai preferred a brackish water environment.
著者
佐野 晴男
出版者
昭和大学・昭和歯学会
雑誌
Dental Medicine Research (ISSN:18820719)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.35-42, 2013-03-31 (Released:2013-11-22)
参考文献数
3

わが国は高齢化が進み, 有病患者が歯科医院に訪れる機会が増え, 歯科に対する社会のニーズは急速に高まってきている. 一医療機関ですべての患者に対応し, 治療を完結することが困難な場合が多くなってきた. 良質な医療を提供してゆくには地域の診療所と病院歯科が連携を組んで当たらねばならない. 筆者は大学を卒業以来, いろいろな病院で地域の開業医から患者の紹介を受ける立場にあった. 大学を卒業以来, 昭和大学歯科病院に至るまでの筆者の経過と連携実績, ならびに病診連携について述べたい.
著者
前島 美保
出版者
京都市立芸術大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

本研究は、江戸時代の上方歌舞伎における音楽演出がどのように組み立てられていたかについて、台帳(台本)に基づき明らかにすることをめざしたものである。『歌舞伎台帳集成』を典拠に音楽演出(囃子名目等)を抽出・リスト化する作業を経てわかってきたことは、囃子名目の初出を遡る例や従前には知られていなかった演出技法など、極めて豊富かつ具体的な用例の数々である。本研究で得た基礎データの慎重な分析と解釈が、今後の課題となる。
著者
中島 和江 平出 敦 高階 雅紀 中田 精三 多田羅 浩三 山本 浩司
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

医学生及び研修医への医療安全に関する教育方法の開発を目的として、講義時期、内容、方法に関する検討を行った。さらに、医療事故防止の実践的な教育ツールとして、患者急変時の対応、チームメンバー間や患者・家族とのコミュニケーション、診療記録の記載、医学や医事法の基礎知識に焦点をあてたシナリオを作成した。医療安全に関連する領域の講義を継続希望する学生は9割を越え、各学年の医学知識に合わせた講義、具体的ケースの提示による思考型講義の実施、多岐にわたるテーマを教育するための講義時間及び講師の確保が必要であることが明らかになった。作成したシナリオの概略とポイントは次のとおりである。【シナリオ1】血管造影中に患者が心肺停止に陥ったが、適切な心肺蘇生ができなかった。ACLS(advanced cardiovascular life support)の実施、CPR(cardiopulmonary resuscitation)コールの活用、患者急変時のチーム医療におけるリーダーシップ、診療記録の記載。【シナリオ2】研修医がインスリン経静脈的持続投与の口頭指示を出したため、ベテラン看護師に注意され医師指示簿に記載するが、単位を省略して書いたために新人看護師が投与量を誤った。薬剤に関する基礎知識、医師指示における注意点。【シナリオ3】大腸内視鏡で大腸穿孔が発生し、家族から強く責められた担当医は、感情面での支援や適確な説明が行えなかった。インフォームドコンセントのあり方、合併症発生時の患者・家族とのコミュニケーション。【シナリオ4】末期患者がベッドからの転落により急性硬膜下血腫を発症後、しばらくして死亡したが、主治医は安易に死亡診断書を作成しようとした。医師法第21条と異状死に該当する事例に関する知識、死亡診断書と死体検案書との違い。今後、これらのシナリオを実際の医学教育に使用し、教育効果を評価する予定である。
著者
SADATOMO Takashi YUKI Kiyoshi MURAKAMI Taro MIGITA Keisuke TANIGUCHI Eiji KODAMA Yasunori
出版者
広島大学
雑誌
Hiroshima journal of medical sciences (ISSN:00182052)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.91-97, 2003-12

A 35-year-old man presented with a sudden headache and disturbance of consciousness. On admission, his consciousness level was Japan Coma Scale 100. Computed tomography disclosed a subarachnoid hemorrhage (SAH) and right cerebellar hematoma. Angiography was performed and, at first, arteriovenous malformation of the posterior fossa was diagnosed. Then external decompression of the posterior fossa and ventricular drainage were performed, followed by barbiturate therapy. Repeat angiography revealed that the lesion was a venous angioma with arteriovenous shunts. On day 37, subtotal removal of the lesion was performed. Intraoperatively, acute brain swelling emerged and partial internal decompression of the right cerebellar hemisphere was performed. The postoperative course was comparatively good and the patient was discharged with very mild ataxia. The patient is now being followed up in our outpatient clinic.

1 0 0 0 OA 帝国小史

著者
山県悌三郎 著
出版者
文学社
巻号頁・発行日
vol.乙號 巻之1, 1893

1 0 0 0 OA 史料大成

著者
笹川種郎 編
出版者
内外書籍
巻号頁・発行日
vol.続編 第36, 1939
著者
稲本 志良 河村 能夫 小田切 徳美 佐藤 了 横溝 功 鈴木 俊 横溝 功 小田切 徳美 佐藤 了 鈴木 俊
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究における成果は、先に、日本農業普及学会の平成20年度春季シンポジュームで報告した。その報告要旨及び最終報告は、当学会誌『農業普及研究』(平成21年6月刊行予定)に掲載される。本研究において特に重点をおいた理論的研究の内容は、農業普及をめぐる産業組織論的交際比較研究及び歴史的展開に関する研究である。また、本研究においては上記の理論的研究を基礎にした実証的研究を重視しており、その主な内容は、農業普及をめぐる多様な運営・活動主体の実現の把握・分析とその類型化に関する研究である。そこで得られた知見は多いが、その主要な知見は以下の諸点である。1) 公的部門における普及主体の多様化、民間部門における普及主体の多様化の進展。2) 普及主体が展開する普及活動の高度化と多様化の進展。3) 普及事業・普及活動の専門化と高度化と多様化、特に企業次元、地域次元、ここの活動次元における多様化の進展。4) 民営化・多様化、有料化の親展。なお、上記にした多様化の動向は、国の間で、また、特定国内における産業間、地域間において精査し、検討することが重要になってきている。
著者
兼宗 進
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.78-83, 2004-02-01
被引用文献数
2

WWW(World Wide Web)上の文書を検索する検索エンジンは,インターネットを利用する上で不可欠な存在である。検索エンジンは従来の情報検索技術を基礎としながら,独自の発展を遂げてきた。しかし,内部の検索アルゴリズムが十分に公開されていないことから,検索エンジンは,中の見えないブラックボックスとして手探りの使い方をされることが多い。そこで本稿では,検索エンジンの検索アルゴリズムを構成する「適切なページの収集手法」「ノイズや漏れのない検索を高速に行う手法」「適切にランキングして表示する手法」について解説する。
著者
重岡 洋平
出版者
広島商船高等専門学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

○研究目的本校の商船学科学生は、本校における4年半の授業や実験実習に加えて、1年間の大型練習船による国内外の航海実習を通して、航海に必要な知識や技術を学んでいる。この航海実習において船舶での輸送航路の重要な要衝となる海峡や運河等を通過し、実際に航海実習で目にすることは学生にとって非常に有用である。しかし、近年は燃料の様々な問題から海外航路の重要な通過点である海峡や運河等は通航しなくなった。そこで本研究では世界中の船舶の航路の中でも重要な役割を担っている運河を模型とし、運河の往来および構造を視覚約に学ぶことができる教材の開発を目的とする。○研究方法運河の模型として、世界三大運河の一つであるパナマ運河を選ぶこととする。パナマ運河は年間1万隻以上の船舶の通航があり、世界的に見ても重要な運河である。また、閘門式と呼ばれる閘室内に船舶を入れ閘門を閉じ内部に水を貯め高低差のある運河をつなぐ構造を持ち、パナマ中央部のガトゥン湖も運河の一部として利用している特殊な運河である。この運河を模型にするにあたり、他の研究や教育にも活用されているLEGO EDUCATIONを用いて製作する。また閘門の門が開閉する構造や水を送るポンプなどの複雑な構造は、パーツの組合せで複雑な動きを可能にするLEGO TECHNICを使用することで再現する。○研究成果閘室とポンプをブロックのみで製作したことで、ブロックを組合せた部分から水が漏れ出てしまい、ポンプは水を送る量が少なくなってしまう。閘室も同様に隙間から水が漏れるため、水位の上昇に時間がかかってしまう。また、ブロックそのものが浮力の強い材料であるため浮力を考慮した構造にする必要が生じる。模型を製作する上で、ブロックを大量に使用するため上にあげた部分への考慮と、模型そのものの構造に配慮する必要がある。本校学生と共同で製作し、学生から改良する点はまだ多いが視覚的に体験できる良い模型になったとの評価を得た。
著者
青木大吾 著
出版者
南郊社
巻号頁・発行日
1940
著者
吉富滋 著
出版者
山海堂出版部
巻号頁・発行日
1938

1 0 0 0 月刊絵本

出版者
盛光社
巻号頁・発行日
1973

1 0 0 0 OA 戦時後援誌

出版者
神奈川県
巻号頁・発行日
1906
著者
池山 弘
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学論集 (ISSN:13405543)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.7-36, 2006-09-01

1 0 0 0 聖書之研究

出版者
聖書之研究復刻版刊行会
巻号頁・発行日
1906