著者
稲葉 洋 瀧 剛志 宮崎 慎也 長谷川 純一 肥田 満裕 北川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.433, pp.37-42, 2005-11-17
被引用文献数
5

本論文では, スポーツ動作分析の支援を目的とした人体センシング情報の可視化提示法について述べる.スポーツにおける打撃動作や投球動作の分析は, 筋電位などの運動機能情報を動作フォーム映像と比較しながら行われることが多い.本方法は, 動作中の人物の各要所部位で計測した筋電位値を, 人体骨格を表す3Dモデル上に色の差異として表示し, それをアニメーションとして提示する.これにより, 動作フォームの変化に伴う各筋肉の負荷状態とその時間変化を, 視覚的に理解することが可能となる.
著者
長谷川 剛拡
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.91-95, 2014 (Released:2014-07-24)
参考文献数
6

1歳,避妊メス,キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(CKCS)が右耳の痒み動作を主訴に来院した。耳鏡検査では,外耳炎の所見はなかったが,膨隆した鼓膜が確認できた。MRI検査所見では,右鼓室内にT2強調画像で高信号の物質が貯留していた。耳道内視鏡下で鼓膜切開したところ粘稠性の高い灰白色をした粘液が多量に漏出した。処置から2週間後には,ほとんどかゆみ動作はみられなかった。以上の経過より,本症例を原発性滲出性中耳炎(primary secretory otitis media;PSOM)と診断した。
著者
佐藤 良彦
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.85-89, 2014 (Released:2014-07-24)
参考文献数
7

特徴的な牙痕および臨床症状からニホンマムシ(Gloydius blomhoffii)の咬症と診断した猫2症例の治療例を報告する。両症例とも夜間外出中に受傷したと思われ,家に戻ってきた際,症状は認められなかったが,翌朝には顔面が腫大していた。両例とも受傷した約12時間後に受診,症例1は下唇に牙痕を1ヵ所認め,下顎に高度な浮腫が見られた。症例2は前頭部に2ヵ所の牙痕を認め,顔面と下顎に高度の浮腫が観察された。両例とも初診時にプレドニゾロンを2.3~4.0 mg/kg投与し,その後漸減,抗生物質も投与したところ,4日間ほどで回復した。
著者
遠峰 菊郎 小林 文明 道本 光一郎 緒方 秀明 和田 保徳 郷津 寿夫 酒井 勉
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.13-22, 1994-01-31
参考文献数
7
被引用文献数
2

3,4時間先の冬季雷予測の可能性を探るために,1992年1月22日から同月24日まで,レーウィンゾンデによる3時間間隔の観測を実施した。観測期間中に雷活動が活発であった時間帯は3回あった。これらの雷活動の中にはいわゆる気団雷も含まれるが,それぞれ熱的に不安定な小領域や小さい収束線が観測された.このことから,これらの小擾乱の存在を確認することができれば,冬季雷の予測はより精度が高まると考えられる.
著者
福島 宙輝 速見 友里 見上 拓也 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

感性をことばにし、伝えることは難しい。自分の感じた味わいを、他者に伝えるにはどうすればいいのか。他者のあじわいを、自分も追体験するにはどうすればいいのか。我々は、あじわいを語ることばの研究を通してこれらの問題にアプローチする。本研究では日本酒のあじわいを例題とし、あじわいを語ることばの事典を作成する。事典の作成にあたっては、香味成分の測定ではなく、身体メタ認知によってことばを紡ぎだすことを試みる。
著者
金森 祥太 藤原 和也 玉木 徹 金田 和文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.249, pp.25-30, 2009-10-15

本論文では,大気光学現象である虹を物理的な光学現象を考慮してフォトリアリスティックにレンダリングする手法を提案する.波動光学を考慮することで過剰虹の表示や,異なる半径の水滴による虹の表示が可能となった.また,大気中の水滴の分布,空気分子による光の減衰(outscattering,absorption)を考慮することによって,水滴による光の干渉現象や,太陽高度による虹の色変化を表示できる.さらに,空の色に代表されるような大気中の空気分子による散乱(in-scattering)を考慮することによって,虹の背景にある空の色も合わせて表示でき,空の色が虹に与える影響もレンダリングした虹に加えることができる.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.569, pp.12-21, 2011-06-01

電力危機に備える策は、停電してもなんとか業務を継続できるようにする停電対策と、停電が発生しないよう社会に協力する観点での節電対策に分けられる。以下では、事例を交えながら、サーバー関連、ネットワーク関連、端末関連の3領域での停電対策および停電策を解説する。
著者
上田 文
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

近代京都で活躍した日本画家、土田麥僊の人物画についての研究である。麥僊は人物画の中でも特に舞妓図を得意としたが、「美人画家」には分類されてこなかった。それはなぜか。本研究では肖像性と象徴性という観点から作品の分析を行った。写生を重視した麥僊の人物画からは、明らかにモデルの特徴が読み取れる一方、麥僊の残した記述からは麥僊が平安時代の仏画に注目し、信仰と優美の一致を目指していたことが明らかになった。舞妓と仏画という隔たりの大きい画題を融合させようとしたところに麥僊の特異性があったと結論づけた。これは京都画壇においても特異な位置を占めている。
著者
梯 百合子 伊沢 多聞 白井 琢磨 中西 雄飛 岡田 慧 稲葉 雅幸
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp."2P2-Q10(1)"-"2P2-Q10(4)", 2011-05-26

Many types of humanoid robots have been developed, but it is hard to find one with supple spine structure. To act in a proper manner with natural, human-like motions, we believe that humanoid robots should have and use their spines effectively. To find out how to use the spine flexibly and elegantly, we focused on dancing, the art of beautiful movements. Dancing demands you to develop flexible and well coordinated movements of the torso, so we decided to pick up a movement of the sort and realize it by a robot, in order to understand the basics of dancing. This paper describes a way of realizing hula hooping by an exclusive hula-hooping robot as the first step toward dancing humanoids.
著者
Jintae Han Eunjung Kim Jaemin Jung Junghoon Lee Hyeryun Sung Jaewoo Kim
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.671-673, 2014 (Released:2014-05-29)
参考文献数
24
被引用文献数
3 13

[Purpose] The purpose of this study was to investigate the effect of muscle vibration in the lower extremities in patients with Parkinson’s disease (PD) during walking. [Subjects] Nine patients with PD participated in this study and were tested with and without vibration (vibration at 60 Hz). [Methods] Eight oscillators of vibration were attached to the muscle bellies (tibialis anterior, gastrocnemius, biceps femoris, and rectus femoris) on both sides of the lower extremities with adhesive tape in this study. Spatiotemporal gait parameters were measured using a motion analysis system. [Results] Stride length and walking speed with vibration were significantly increased compared with those without vibration in PD patients. [Conclusion] These results suggest that the application of vibration to lower extremity muscles in patients with PD may improve the parkinsonian gait pattern.

1 0 0 0 PTH編

著者
松本俊夫編集
出版者
メディカルレビュー社
巻号頁・発行日
2013