著者
寺石 悦章
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.909-907, 1992
著者
東野 治之
出版者
奈良大学文学部文化財学科
雑誌
文化財学報 (ISSN:09191518)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.23-41, 2001-03
被引用文献数
1

本稿は、一九九九年七月二十五日に開かれた市民の古代研究会全国集会における記念講演を文章化したものである。講演内容は、同会の河野宏文氏によってテープ起こしされ、同年十月一日及び十一月一日刊行の『市民の古代ニュース』(一九六、一九七号) の付録として会員に配布されたが、その性格上、一般に周知されたとはいえなかった。それにもかかわらず、富本銭関係の論文に引用して下さる方もある。そこで右の付録の内容に大幅な筆削を加え、公刊することとした。講演であることを尊重して、文体は「です」「ます」調を踏襲し、史料は読み下しとした。論旨に関わるような改変は加えていない。ただ和同銀銭と「前銀」の関係にふれた箇所は、新たに付加えた。また注も、発言の典拠を示すため新たに付けることとした。なお、飛鳥池遺跡出土の富本銭に関する情報は、その後刊行された『奈良国立文化財研究所年報1999Ⅱ』『同上2000Ⅱ』にまとめられている。
著者
大塚薬品工業株式会社開発研究部
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.S319-S321, 1992-11-20

ダイファシノン原体の急性毒性, 亜急性毒性は比較的高いが, 製剤は0.005%と非常に低い濃度であり, 急性経口LD_<50>はマウス, ラットとも5000mg/kg以上, ラットの急性経皮LD_<50>は2000mg/kg以上であることから, 人畜に急性毒性中毒の起こる危険性はきわめて低い.ダイファシノン0.1%中間体の眼刺激性はきわめて軽度で, 0.005%製剤の皮膚一次刺激性, 皮膚感作性ともに陰性であった.変異原性に関しては復帰変異原性試験, DNA修復試験ともに陰性であった.ダイファシノンは抗血液凝固剤であり, 0.005%というきわめて低濃度で使用され, 連日摂取することにより毒性が発現すること, さらにビタミンK_1という解毒剤が確立していることから, 定められた使用基準を遵守すれば安全性を確保できる有用な殺そ剤であるといえる.
著者
北川 慶子 榛沢 和彦 三島 伸雄 羽石 寛志 岡本 竹司 堺 正仁 Whang-Woo Noh 瀧 健治
出版者
聖徳大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

東北3県、広島土砂災害、熊本地震被災地住民の健康診査と生活実態調査によって、エコノミー症候群等健康状態の変化を明らかにした。避難所・仮設住宅調査により、避難所改善への提言を毎年セミナー/学会で積極的に公表してきた。健康被害の課題解決と研究成果の共有のため、避難生活学会を創設(H28)した。3年間の被災者に対する健康診査・聞き取り調査は、避難者の多様性と支援対応のパターナリズムとのギャップの解決が避難所・仮設住宅生活による健康被害を防止させることを検出した。避難・避難所生活、仮設住宅生活、帰宅復帰生活の健康被害予防指標は、KTB(キッチン・トイレ・ベッド)の整備であることを見出した。
著者
神戸 正雄
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.199-211, 1957-03
著者
川口 博憲 狩野 泰則 三浦 知之
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.45-53, 2006-07-20

This paper provides new knowledge on the geographic distribution, habitat preference and identification of Littoraria species on the tidal flats of mainland Japan. Littoraria ardouniana is first recorded from Kyushu and Honshu islands. Other mainland species include L. intermedia and L. sinensis, which have been frequently confused with each other in previous literature. The color of the kidney is used here as a new taxonomic character for the genus to distinguish the latter two taxa. A few juveniles of L. scabra have been collected from the Kii Peninsula in Honshu, but they presumably represent incidental occurrences of this tropical planktotrophic species. At the mouth of Honjo River in southern Kyushu, L. ardouniana, L. intermedia and L. sinensis abundantly co-occur on rocks and concrete walls in the upper littoral zone, while the first species is also found on reeds and tree branches in the supralittoral zone.
著者
[法曹会] [編]
出版者
法曹会
巻号頁・発行日
vol.第14巻下, 1937
著者
西海 理之
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

高圧処理によって筋肉内結合組織は軟化し、特に筋周膜および筋周膜-筋内膜接合部のコラーゲン線維の脆弱化が明らかになった。また、高圧処理に伴うコラーゲン分子の分解は認められず、コラーゲン分子の会合もしくはコラーゲン細線維同士の接着の解離が示唆された。したがって、高圧処理は、コラーゲン分子を分解するのではなく、コラーゲン分子やコラーゲン細線維の会合状態を脆弱化させ、筋肉内結合組織の軟化に結びつくことが推察された。
著者
長谷川 晃
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.278-261, 1999-09-30
著者
前田 英雄
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究では家庭科の食物分野の4つの教材を開発し、授業実践を行った。また、社会人に対して教材を用いて公開講座を行った。平成16年度は2つの教材開発を試みた。1)小麦粉のドウに油をつけてのばす麺教材:食用油以外、材料は通常の麺の材料である小麦粉、塩、水であり、食用油を用いて麺をのばした。この教材の大学生への授業実践は興味をもって取り組んでいたが、技術の習得には経験を要することが明らかになった。2)カラギーナンによるブラマンジェの教材:この教材開発ではこれまの教科書にあるプリンやブラマンジェでは見られない市販に近いものを作るため、プラステチックカップ容器を用意し、その上にアイロン熱でフィルムをシールしてラベルをつけたもの考案した。材料にはカラギーナン、牛乳、砂糖、コーンスターチを用い、フィルムにはパソコンで品名、原材料名、内容量、保存方法、賞味期限等をカラー印刷した糊付きラベルを自作した。これまでには見られない画期的なブラマンジェを試作できた。平成17年度は2つの教材開発を行った。1)温泉卵の教材:温泉卵の教材は実生活に実践できる教材であり、授業時間の中で温度計と時計をみながら、卵白と卵黄の熱変性温度の差を利用して行った。この教材は大学で授業実践を行った。2)簡単な十割ソバ打ちの教材:この教材の特徴は、ソバ粉と水を混合する際の水回しと均一に麺をのばす教具にある。水回しには安価な市販の竹ばさみを用い、麺を1.5mmにのばすために2本のアクリル横板を用いて学部、及び大学院の授業、及び現職の小学校、中学校、高校教諭を対象に授業実践及び研修会を行った。この教材は高く評価された。しかし、ソバを切る道具が高価である点やソバを細く切るのに技術を要する点が課題として残された。平成18年度は、附属中学校で授業実践を行った。生徒が簡単にソバを切れる道具の開発が必要とされた。そこでステンレス棒にステンレス板の薄い板とスペーサを用いて簡単に押し切りする道具の試作を行った。しかし、ソバ板は水分が少ないため、試作したそば切りの道具についてはさらに改良の余地が残された。以上、3年間の教材開発の成果と問題点を要約した。
著者
渡邊 良朗 山下 洋 河村 知彦 木村 伸吾 渡部 諭史 山下 洋 河村 知彦 木村 伸吾 渡部 諭史
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、寒流域と暖流域という異なる海流系の影響を強く受ける沿岸海域生態系において、浅海資源の再生産がどのように行われ、再生産に人間がどのように関わることで、更新可能な生物資源として将来にわたって持続的利用が可能になるかを生態学的に明らかにし、それに基づいた資源の管理・増殖の新しい考え方と方法を提示した。
著者
小黒 芳男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.51, no.464, pp.p893-900, 1985-04

5名の男子被験者に運搬物の重量の違う7通りの歩行を伴う肩かつぎ形運搬作業を行わせ,歩幅,遊脚時間および歩行速度について,運搬物の重量の違いとの関係を明らかにした.一般的には,運搬物の重量が増せば,1歩当たりの歩幅は短かくなり,歩行速度も遅くなる.また,1歩当たりの遊脚時間値は相対的に影響を受け難いが,同一歩行距離に対する歩行数は,1歩当たりの歩幅が短かくなった分だけ多くなるので所要時間値は増加する.
著者
横山 哲
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.95, pp.59-68, 1997-12-15
被引用文献数
5

体格指数の中では身長の影響をうけにくいといわれ国内外で広く用いられているBMI (Body Mass Index)をもちいて,体格を狭長体・標準体・軽度肥満体・中等度肥満体・高度肥満体の4群にわけ各種死亡指数を分析した。(1)診査方法別でみると,全身診査に比べて面接士扱いの肥満体の死亡指数の悪化が男女とも示され,面接士扱いの肥満に対する選択力の弱さを示唆した。(2)年齢階級を29歳以下,30〜49歳,50歳以上の3群にわけ体格別の死亡指数をみたところ,男性では中高齢になるにつれ,狭長体で死亡指数の上昇と高度肥満体で指数の低下が示された。(3)肥満体の過腹囲で死亡指数が悪化するという傾向は,女性および39歳以下の男性にみられたが有意差は示されなかった。また39歳以下の男性では胸囲が腹囲より11cmをこえる中等度および高度肥満体の死亡指数は標準体よりも低かった。