著者
鯉川 なつえ
出版者
順天堂大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

我が国の女性アスリートの活躍はめざましく、ついにアテネ五輪に出場する女性が史上初めて男性を上回った。しかし、女性アスリートは男性アスリートとは異なり、「月経」があるため試合におけるコンディショニングに特に配慮しなければならない。また、月経が周期的に起こる選手であっても、月経前から月経中はスポーツ外傷が多いという報告や、競技成績が悪いという報告もあり、せっかくのトレーニングが水の泡と消えてしまう可能性もあるだろう。しかし、諸外国の月経コントロールに関する調査報告は非常に少ない。そこで本研究は、早くからピルが認可され、手軽にピルを使用できるアメリカの女性陸上競技者と、日本の女性陸上競技者を対象に、月経異常の発症、月経による競技パフォーマンスの影響および月経コントロールの実態についてアンケート調査を実施し、諸外国の月経に関する現状を明らかにすることを目的とした。本研究は、日本の学生陸上競技者42名(20.0±1.3歳)およびアメリカの学生陸上競技者34名(19.4±1.4歳)計76名を対象とし、比較検討を行った。その結果、月経が停止した経験のある人は、アメリカに比べ日本のアスリートの方が有意(p<0.01)に多かった。また正常月経の者は、月経に伴う症状は日本とアメリカに差はないが、日本のアスリートは月経によるパフォーマンスの低下を有意(p<0.05)に感じていた。ピルの使用経験や知識はアメリカのアスリートの方が有意(p<0.05)に多かったが、競技活動に有効に利用されていない現状がうかがわれた。
著者
青柳 幸一 宮城 啓子 藤原 静雄 藤井 樹也 小宮 信夫 渡井 理佳子 井上 禎男
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本共同研究の顕著な成果として、理論に留まらず実践的活動および政策論の実現を挙げることができる。そのようなものとして、まず、安全・安心まちづくりに関する研究・実施を挙げることができる。犯罪から住民を守るための具体的施策として、大人ばかりでなく子どもが参加した「地域安全マップ」の作成を推奨し、日本各地で実践してきた。他の顕著な政策論への結実として、現行の外国人登録制度に代わる新しい外国人台帳制度の提案に結びつく研究をあげることができる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.282, pp.102-103, 2001-06-22

足場を組み立てる際に手すりを先行して取り付け,作業員を墜落から守る。道路上の工事現場に突っ込んできた車をクッションで受け止め,作業員が事故に巻き込まれるのを防ぐ——。こんな事故防止策を実際の現場で試すモデル工事を,国土交通省が2001年5月から始めた。同省が打ち出した事故防止重点対策の一環だ。

1 0 0 0 中央公論

著者
中央公論社
出版者
反省社
巻号頁・発行日
1899
著者
根占正嘉
出版者
著者自刊
雑誌
南九州の日本鶏について
巻号頁・発行日
1963
被引用文献数
2
著者
岡上 雅美 浅田 和茂 葛原 力三 小池 信太郎 小島 透 中島 洋樹 松宮 孝明 山名 京子
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-11-18

本研究は、裁判員制度の下における量刑とはどのようにあるべきかを、実定法、手続法および犯罪学その他の刑事学的観点から検討することを目的としていた。そこで、2,3か月に1度、研究会を開催し、実務家等による講演会を行い、会員による研究発表を重ねてきた。また、本研究の特徴は、ドイツ量刑法を紹介し、我が国との量刑実務と比較し、ドイツ法から学ぶべき点を抽出する点にあり、これもおおむね実現した。しかしながら、ドイツの量刑法は、法律上の規定があって発展してきた側面が多く、それに基づいて緻密な量刑手続がとられていることも明らかとなった。我が国におけるいくつかの提言は多岐に渡るものであり書物として公刊される。
著者
三宅 正二郎
出版者
日本工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

極低摩擦を実現するためナノ周期積層膜、ナノコンポジット膜など,カーボンを主成分とするナノ構造薄膜を形成した。その構造,組成の評価は透過型電子顕微鏡などの表面分析法を活用し、ナノメートルスケールの摩擦・摩耗など機械特性の評価と対比させた。さらにカーボンと各種金属を組み合わせた積層膜、ナノコンポジット膜について膜の構造と境界潤滑特性の関係を追求した。その結果からコバルト(Co)、マグネシウム(Mg)などを複合したカーボン系膜について境界潤滑下で極低摩擦を実現した。
著者
Takatsu Hiroshi Ishikawa Jun J. Yonezawa Shingo Yoshino Harukazu Shishidou Tatsuya Oguchi Tamio Murata Keizo Maeno Yoshiteru
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:00319007)
巻号頁・発行日
vol.111, no.5, 2013-08
被引用文献数
89

単純な金属を磁気センサーに応用できる新メカニズムの発見. 京都大学プレスリリース. 2013-07-31.
著者
山口 富士夫 吉田 典正
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

現在の、CADを支えている形状処理の技術には,(1)不正確さ,(2)不安定さ,(3)複雑さ,の点で避けることの出来ない限界が存在し、これらの問題はシステムの信頼性に影響を及ぼす。著者は,"諸悪の根元は除算にある"とし,除算を用いない処理方式として「完全4次元同次処理」を提案している。ここに"完全4次元"とは、"一貫して4次元による"の意である。本研究は、現行の「ユークリッド処理」と本方式との理論および実験による比較である。(1')厳密な正確さ:除算を伴う「ユークリッド処理」では、厳密な正確さは実現困難である。一方、本方式では、有理数を扱う限り、厳密に正確な演算が可能である。これは様々な実験結果により確認されている。(2')頑健性:本方式では、除算を実行しないので、除算に伴うオーバーフローなどの不安定さは存在しない。また幾何的ニュートン法において、有理式曲線・曲面を対象とするときに現れる不安定さも、本方式では原理的に存在せず、更に解の局所一意性の点でも格段に優れている。(3')簡潔性:「ユークリッド処理」は射影による切断後の図形を対象とし、また「4次元同次処理」は射影前の図形を対象とする。前者は、切断の仕方により様々な形となるので組み合わせの場合が増え、複雑さが増大する。上に見たように、上記の3点に関しては圧倒的に「完全4次元同次処理」が優れていると結論できる。更に、処理の"一般性"と"統一性"および"双対性"に関しても、本方式の優越性が分かっている。
著者
Takashi Ikawa Hiroaki Tokiwa Shuji Akai
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.70, no.11, pp.1123-1133, 2012-11-01 (Released:2012-12-05)
参考文献数
86
被引用文献数
7 17

The silyl- and boryl-directed regiocontrol of benzyne reactions and their theoretical analyses using density functional theory (DFT) are described herein. The Diels-Alder reactions of both 3-silyl- and 3-borylbenzynes with substituted furans and the [3+2] cycloadditions of 3-silylbenzynes with 1,3-dipoles predominantly produced distal cycloadducts, whereas the [3+2] cycloadditions of the borylbenzynes exclusively produced proximal cycloadducts. Moreover, primary amines selectively underwent nucleophilic addition reactions at the more hindered ortho-position of the silyl group of the benzynes. The origin of these anomalous regiochemistries was theoretically evaluated using the natural bond orbital and reaction pathway analyses including the transition states of these reactions. On the basis of DFT calculations, it is proposed that the reactions of the borylbenzynes were controlled by the electrostatic effect of the boryl group, whereas those of the silylbenzynes were primarily governed by the steric effect of the silyl group.
著者
Kentaro Okuma Koki Hirano Chisato Shioga Noriyoshi Nagahora Kosei Shioji
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Bulletin of the Chemical Society of Japan (ISSN:00092673)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.615-619, 2013-05-15 (Released:2013-05-15)
参考文献数
30
被引用文献数
19

By combination of 1,3-dipolar cycloaddition and N–O single bond insertion, tandem synthesis of dibenzo[1,4]oxazepino[4,5-a]quinolines was accomplished. Reaction of quinoline N-oxides with arynes afforded 2-(2-hydroxyphenyl)quinolines and 7-membered pentacyclic oxazepino[4,5-a]quinolines.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1933年03月20日, 1933-03-20