著者
矢野 敬生 堀口 健治 吉沢 四郎 柿崎 京一 小玉 敏彦 林 在圭 金 一鐡 陸 学芸 間 宏 松田 苑子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

本プロジェクトは、共通の漢字・儒教文化圏の中核をなす日本・中国・韓国を対象にして、社会学・文化人類学的実証研究法を駆使して、三国の民族社会の基層的な構造・文化的特質を明らかにすることを目的とした。そこで上記の目的を遂行するために、文化的伝統を比較的濃密に保持している村落社会(具体的には(日)長野県富士見町瀬沢新田、(中)中国山東省菜蕪市房幹村、(韓)韓国忠清南道唐津郡桃李里)を対象として、参与観察にもとづくフィールド調査を実施した。研究の枠組としては、第一に「家・家族・同族・宗族」、「土地・労働関係」、「信仰・地域統合」の3つのカテゴリーを設定した。第二に暫定的な結果として、以下述べるような諸点が明確となった。(1)中核的な文化概念が、例えば家族・同族・村落といった同一漢字で表現されていても、意味内容は相違しており、概念を再規定する必要がある。(2)社会結合の類型として定住型社会(日本)と移動型社会(中国・韓国)を設定することが可能であり、「村落」およびそれに基づく人間関係のあり方、村落祭祠、同族関係の様相が大いに異なっている。「信仰・地域統合」の面からみると、(3)日本の基礎構造が「ムラ」的地縁関係に規定される固定的な「入れ子型」体系をなすのに対して、韓国においては「ウリ」概念にみられるように伸縮自在の可変性を特徴としている。こうした特徴は「土地・労働慣行」においても同様であり、(4)日本の場合はムラを基盤として共同的志向が強いのに対して、中国・韓国では個人的祈願の志向が強くみられる。そして、(5)こうした全般的構造の特徴は、「親族・家族の構成や人間関係」においても顕著な差異をみせている。ただし、今回の研究では個別のフィールド調査に力点がおかれたために、三国の基層的文化構造の比較という側面はむしろ今後の課題として残されている。

1 0 0 0 OA 宝生流謡本

著者
宝生九郎 著
出版者
江島伊兵衛
巻号頁・発行日
no.31, 1911
著者
藤井 敦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.459-470, 2008-02-01
参考文献数
14
被引用文献数
6

World Wide Webでは時事問題に対する意見や商品に対する批評などの主観情報が増加している.主観情報に潜在する傾向や法則は,個人や組織における意思決定に役立つ可能性がある.本論文は,主観情報を集約し,可視化するシステム「OpinionReader」を提案する.本システムは,「サマータイム制を日本に導入すべきか」といった時事問題に対する賛成意見と反対意見が対立する構図を可視化する.ユーザは可視化された内容を吟味して,合理的な立場を選択することで意思決定を行う.OpinionReaderの有効性を実験によって評価する.

1 0 0 0 OA 経政

著者
宝生新 [編]
出版者
下掛宝生流謡本刊行会
巻号頁・発行日
1933
著者
今井 芳昭
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

対面する二者が、説得テーマに関する長所と短所を相互に挙げた後、送り手が受け手に一定の意見をもつよう働きかけるという説得場面を実験的に設定した。その結果、長所に同期させる形で、送り手が受け手の動作をミラーリングすることが受け手に影響を与え得ること、個人的な利益よりも社会全体の利益を強調することが効果的である傾向、そして、受け手が自分に説得能力があると認知しているほど影響されにくいことが見出された。
著者
伊藤 宏之 中山 治彦 藤田 敦 石和 直樹 池原 瑞樹 田中 学 山田 耕三 野村 郁男 野田 和正 亀田 陽一 密田 亜希
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.132-135, 2000
参考文献数
6

症例は34歳男性。5年前に近医で右肺野の腫瘤陰影を指摘され, mucoid impactionを伴ったcystic brochiectasisと診断された。1999年3月, 健康診断で胸部異常陰影を再度指摘され, 4月26日に当院を紹介受診した。胸部CTでは, 右B^6bを中心に経約4cmの気管支に沿って拡がる樹枝状の, 内部に一部空洞を伴った充実性腫瘤陰影を認めた。この空洞にcystic brochiectasisに特徴的所見とされるair fluid levelがないことから, 気管支鏡検査を行ったところ, B^6内腔を閉鎖する赤紅色の易出血性のポリープ状腫瘤を認め, 生検によりatypical carcinoidと診断された。6月10日, 右下葉切除およびR2a郭清を施行した。摘出標本の病理組織所見においても, B^6より出現した腫瘍が気管支を拡張しつつ, 長軸方向への気管支内発育をし, 樹枝状の形態をとっていたことが確認された。また画像上腫瘍内部に認められた空洞は, 腫瘍末梢の嚢状の拡張気管支であることが判明した。
著者
富田 裕子 黒川 勝己
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.63-71, 1999-01-15
参考文献数
38
被引用文献数
11 9

大阪層群最下部に挟在する鮮新世後期(約2.7 Ma)の土生滝I火山灰層および東海層群の南谷1火山灰層と, 日本海側の氷見層群のMT2火山灰層, 新潟地域の西山層中のArg-2火山灰層との対比を検討した.これらはいずれも黄白色ないし白色細粒のガラス質火山灰層で, 水底に堆積した降下火山灰層と考えられる.全層厚は13-150 cmであるが, 1-3ユニットから構成される.これらの火山灰層はその層準や年代, 高温型石英を含み, 斜方輝石, ホルンブレンドを主とする重鉱物組成などの記載岩石学的特徴, およびbubble wall型を主とする火山ガラスの形状, ガラスの屈折率, 化学組成の検討から同一の火山灰層と認定できる.南谷1火山灰層はすでに掛川層群の有ヶ谷I火山灰層にも対比されていることから, これらの火山灰層(土生滝1-MT2火山灰層と総称する)は中央日本における太平洋側から日本海側にわたる広域火山灰層として有効に活用しうると考えられる.
著者
井本 英一
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学人間科学 (ISSN:09170227)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-43, 1997-09-30

A man who has had a near-death experience tells us; he passed through a dark, long tunnel at the end of which a dim light was seen; before entering or leaving the tunnel he saw a river or Styx, a flower garden or a vast field, an old man standing there, and a young girl leading him (the man of near-death experience); he saw a sacred prostitute at the entrance of the tunnel; the old man gave him instruction to go back home or someone from behind called him to go home and get his work done. King Gilgamesh of the Sumero-Akkadian Epos passed through a pitch-dark, long tunnel to see Utnapishtim in order to get an eternal life; Utnapishtim persuaded him to go home though giving him a present of herbs; on his way home from Utnapistim's land a snake stole his herb and got an eternal life for itself. Adam and Eve left the Garden of Eden after eating fruit given by the snake: from Eden a river streamed out from something like the grotto of Pan forking into four rivers; in the times of paganism Adam was Gilgamesh and Eve was a sacred prostitute and the god was Utnapishtim. A Chinese fisherman after sailing upstream found a tunnel at the source of the river in the forest of peach trees in full blossom; he walked into the tunnel and got out of it to find a utopia; an old man told him of the history of the utopia; the fishrman returned home never to come again and find it. Koga Saburo of Japan went through 73 subterranean tunnels and 72 countries; he saw many rivers, gardens, old men (a Buddhist statue), young girls and ancesters; eventually he appeared on the ground transformed into a snake.
著者
山内 敏弘
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.92-113, 1971-01

論文タイプ||論説

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1935年03月14日, 1935-03-14

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年03月12日, 1934-03-12

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1940年03月23日, 1940-03-23