著者
SPADA A. P.
雑誌
Exp. Opin. Ther. Patents
巻号頁・発行日
vol.5, pp.805-817, 1995
被引用文献数
1 25
著者
Liu Yu Nakajima Masayuki
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.1507-1514, 1996-10-20
参考文献数
12
被引用文献数
2

アニメ画像は, 自然画像と異なる特徴と持っている, すなわち動いている対象物体, 人物, 動物などでは色数が少ない.また, ノイズがなく同色領域も多く, 規則的な輪郭線もある.それに対して背景にはフルカラーの領域が多く存在する.従来のアニメ画像圧縮手法として, 単純なストラクチャランレングス符号化があるが, フルカラーの背景を効率良く圧縮できない.また, 単純な予測DPCM符号化を用いて, 色数が少ない部分(人物など)を圧縮すると効率が低いという問題があった.そこで本論文では, アニメ画像の特徴を利用して, 高能率のロスレスハイブリッド符号化法を提案する.本提案手法は, ストラクチャランレングス符号化の基本手法と予測DPCMを併用し, 従来の手法における低圧縮率の問題を解消した.また, ストラクチャランレングス符号化の周辺画素のサーチ手法によって, 元の画像を記号データと色データに変換し, 周辺画素の記号によって, 適応予測DPCMを色データに適用するか否かを決定している.そして, 変換後の各データに対して, エントロピー符号化を行っている.従来の手法と比較した結果, エントロピーが適応DPCM符号化より, 平均的に1b/pxiel, 単純なストラクチャランレングス符号化より, 最大5b/pixel下がることが明らかとなった.
著者
竹内 勝徳
出版者
鹿児島大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

本研究ではVXMLについてはテレフォニーディバイスを購入する余裕がなかったため、既存のフリーVXMLサーバを利用して実験を継続することにした。音声ディバイスは電話を用いることになる。VXML文書は学習者にサーバ側の音声が質問をしそれに学習者が応答し、あらかじめ登録した選択肢にあてはまったら再度サーバ側が応答するという形式にした。例:サーバ:What sport do you like?学習者:Swimming.サーバ:How do you train in summer?この形式を発展させて別ファイルへ切り替えながら、様々な形式の会話を続けることが可能である。接続も非常に早くネットワーク構築の面では問題はない。ただ、サーバからの音声が合成音であるため会話としては非常に不自然であり、やはり現状ではリスニング教材としては不完全であると言わざるを得ない。これは既存の人工音声利用CD-ROM教材にも言えることである。今後の人工音声の質の向上が望まれる。本研究では、さらに、ローカルで音声認識エンジンを用い、スピーチ・トゥ・テキスト・チャット・ページやアニメ画像を音声によって動かす、エンタテイメント型教材の開発目標を立てた。まず、英語用の音声認識ソフトとしてはIBMのViaVoiceなどがあるため、音声入力についてはこれを使用することを前提とする。ViaVoiceではブラウザーへの音声入力にも対応しているので、あとはそれを入力するフィールドをもったチャットとエンタテイメントを統合したHTMLベースのアプリケーションを制作することが課題となる。当初計画どおりこれはマクロメディアのFLASHで行った。レイヤー1に画像、レイヤー2に音楽とモデル・スピーチ、レイヤー3に音声入力フィールドとボタンを配置し、レイヤー3は発音のタイミングのみに表示されるように設定した。学生アルバイトにより、様々な場所とシチュエーションでこのアニメーションの通信速度、並びにRealファイルに変換したときの動きをチェックしたが、いずれも良好であるということであった。
著者
岡崎 健二 楢府 龍雄
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.619, pp.257-262, 2007
被引用文献数
4

2004年末に発生したスマトラ島沖の地震及び津波により、インドネシアのアチェでは、約22万人が死亡・行方不明、住宅約27万戸が全半壊という甚大な被害を受けた。現在、住宅再建を中心に復興の努力が続けられているが、アチェ復興庁(BRR)による復興プロジェクトの調整は必ずしも順調ではなく、また大量の建設需要に伴う材料不足・労働力不足等により、再建住宅の質の低下も懸念される。地震国であるインドネシアにおいて、耐震性のある住宅を建設し、地震に強い地域社会をつくるまたとない機会でもある。このため、政策研究大学院大学及び独立行政法人建築研究所の共同調査研究として、インドネシアのバンドン工科大学の協力により、住宅(RCフレームのレンガ造が主流)を中心とする建築物の再建の実態を明らかにするため、現地調査、材料試験、構造安全性の評価、ワークショップの開催等を行った。この結果は、以下のようなものである。1.被害地域のニーズを的確に把握しないまま各種の復興プロジェクトが実施されている。また、インフラの配慮がない住宅建設プロジェクトもある。この結果、完成しても入居者がいないといったことが見受けられる。2.援助機関の指示により材料や部品を輸入している場合、将来の維持管理に問題が残る。3.骨材の粒度分布、水セメント比等が不適切なため、コンクリートやモルタルの強度が十分ではない。鉄筋についても、建築基準を満たしていない場合が多い。煉瓦の質も不十分で、水で溶けた煉瓦も見受けられた。このため構造安全性に問題があり、将来の地震時の甚大な被害が懸念される。4.十分な知識と技能を持たない建築労働者により、住宅の質が低下している。5.工事監理も適切に行われていない。災害復興のため、通常であれば必要な建築許可も不要である。6.構造解析のケーススタディ(弾性範囲のモーダル・アナリシス)によれば、適切な設計、材料、施工により、アチェの厳しい条件下であっても、インドネシアの基準類に適合した構造は実現可能である。今後、復興住宅の建設に関して、住民の意識向上、関係主体間の連携の強化、建築技術の普及、建築基準の遵守などに早急に取り組む必要がある。
著者
OGAKU Michiko
出版者
University of Tsukuba. Graduate School of Systems and Information Engineering. Doctoral Program in Social Systems & Management
巻号頁・発行日
2013-05

This paper studies the economic consequences of choosing two differenttypes of executive compensation contracts. The analysis is based on a two-periodagency model in which compensation contracts are subject to renegotiation; compensationis paid based on the agent’s earnings report (e.g., a performance-based contract)or a non-verifiable measure within the firm (e.g., a conventional implicit contract).According to the analysis, conventional implicit contracts can dominate performancebasedcontracts if the non-verifiable measure is sufficiently informative so that theagent’s earnings report is not significantly considered during renegotiation. However,if the agent has strong bargaining power, the performance-based contract is optimal.The theoretical findings have implications for empirical compensation research. First,the firms’ compensation policy may not serve as a useful test for identifying profitablefirms. Second, the combination of the compensation policy and the ownership structureis likely to be associated with the level of executive compensation.
著者
NAKASE Hiroyuki OHNISHI Hideyuki TOUHO Hajime MIYAMOTO Susumu WATABE Yasuharu ITOH Tamio YAMADA Keisuke KARASAWA Jun SAKAMOTO Takanori KUREHARA Koukichi SHIMIZU Kiyoshi
出版者
日本脳神経外科学会
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.621-624, 1993-09-15
被引用文献数
1 17

Twenty-three patients with epileptic type moyamoya disease are reviewed among 200 moyamoya disease patients. Ten boys and 13 girls aged 5 months to 12 years were followed over 6 months to 17.3 years. Six had generalized seizure and 17 had focal seizure. Operations were performed within 1 year in eight patients, within 1-3 years in five, and more than 3 years after onset in 10. Nineteen patients improved and suffered no seizure without receiving antiepileptic drugs, but four patients developed true epilepsy and three of these suffered cerebral infarction. Multivariate analyses showed that toddlers aged less than 1 year and mild or severe abnormal computed tomographic (CT) findings correlated with a bad outcome. This study showed that epileptic type moyamoya disease has the same clinical features as transient ischemic attack or infarction type. Age under 1 year and CT abnormalities indicate a poor prognosis and necessity for early reconstructive surgery.
著者
高木 繁光
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.71-95, 2006-08

本論で扱う叙事演劇的映画は、大友良英が言う「周辺聴取的」音の効果を最大限用いることで、ストーリーが展開するフレーム外に広がる状況全体を提示しようとする。ベンヤミンのバロック演劇と同様、「根本的にレーゼドラマ」として読解される叙事演劇において、「文字的性格」をもつアレゴリーとして捉えられる事物は、異化効果によって自明の文脈から引き剥がされ、驚きとともに発見されるべきものとなる。この異化効果に不可欠な「複合的視線」は、映画において俳優の視線とカメラの視線の二重性として現れるが、パゾリーニによれば、それは、カメラが物語を擬態しつつ、「細部についての、なかんずく、本筋とはあまり関係ないような部分についての異様なまでの固執」を示すことで、その存在を露呈し、それによって映画それ自体を乗り越え、「詩の映画」を出現させることとしてある。つまり、パゾリーニにとって映画は、「もうひとつ別の映画をつくりだすことへの誘い」、映画自体の内部における映画の差異化にほかならない。ゴダールは、このような映画を差異化する「シネマトグラフの力」を、何よりも聴覚的なものに求め、非在の映画と、それを聴取する耳を提示する映画との相関関係として提示する。そこで異化される「周辺聴取的」もの音を、われわれは、はじめて耳にするかのような驚きとともに発見することになるのである。Die sozusagen epischen Filme benutzen die „peripher-akustischen" Elemente des von Yoshihide Otomo behaupteten „nicht-kognitiven Hörens", um den Zuschauer die Zustände entdecken zu lassen. Auch das brecht'sche „komplexe Sehen", das im Kino seine Entsprechung in der Doppelheit vom Blick des Darstellers und der Kamera findet, ermöglicht dem Zuschauer, die Dinge aus ihrem selbstverständlichen Kontext herauszureißen und sie als ein „Geheimnis" entdecken zu lassen. Dabei gibt, nach Pasolini, die Kamera einerseits vom simulierten Standpunkt des Darstellers die Handlung wieder, aber gleichzeitig verrät sie „durch die exzentrische Obsession zu den Einzelheiten", ihre Existenz und lässt „das Kino der Poesie" entstehen. Kino wird so „ein Anlaß zu einem anderen Kino", das sich innerhalb des Kinos differenziert. Bei Godard findet sich eine solche Differenzierung des Kinos in Korrelation zwischen einem vor allem akustisch bestimmten Kino des Nicht-Seins und einem Kino, das bereit ist, seine Aufmerksamkeit auf die leisesten „peripher-akustischen" Töne zu richten. Mit Staunen entdeckt man diese Töne, durch die sich das Kino verfremdet.
著者
鮎川 力也 権藤 克彦 荒堀 喜貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, pp.217-224, 2012-02-01
参考文献数
15

C言語のコンパイラ最適化器,ガベージコレクタ,及びファイナライザの相互作用によって誤解放の問題が生じ得る.この問題は.volatileなど,現在のC言語の機能では適切には解決できない.本論文では,この問題の適切な解決方法として新しい型修飾子strict_lifetimeを提案し,strict_lifetimeは保守性などの点で適切な解決方法であることを論じる.また,strict_lifetimeをGCCに実装し,CRubyに対する有効性を調査した結果,実装コストと実行コストが小さく,誤解放を防ぐ効果も高いという結果を得た.
著者
長塚 仁 LEFEUVRE M.B.
出版者
岡山大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

我々の研究グループは、頭頸部扁平上皮癌における新規癌抑制遺伝子候補の同定のために、ヘテロ接合性消失解析(LOH解析)を行ってきた。これまでの研究成果では、染色体1p36において高頻度にLOHが生じている3つの領域を新たに同定し、新規癌抑制遺伝子候補としてp73、DFFB、UBE4B、RIZ、Rap1GAP、EphB2、RUNX3を同定した。本研究ではこれらの新規癌抑制遺伝子候補について機能解析を行う。平成23年度はRIZ遺伝子について継続して研究を行うとともに、LOH解析で11p15.2領域に新たに同定したDkk-3遺伝子の機能解析を行った。RIZ遺伝子についての研究では、頭頸部扁平上皮癌組織を用いて、これまで他臓器で報告されていたP704 polym OrphismとAsp283Glu polymorphismの二種類の遺伝子多形が頭頸部扁平上皮癌でも生じていることが明らかとなった。polymorphismの有無と臨床データとの相関を検討したところ、P704polymorphismを有する群は、wild type群よりも無疾患生存率、期間生存率ともに長い傾向を示した。また、Asp283Glu polymporphism群は、wild type群に比較して、無疾患生存率、期間生存率ともに短い傾向を示した。RIZの頭頸部扁平上皮癌における詳細な機能については今後さらなる研究が必要であるが、癌抑制遺伝子以外の機能を有する可能性が考えられた。本研究結果は国際英文誌に投稿中である。Dkk-3遺伝子についての研究では、頭頸部扁平上皮癌90症例を用いて。Dkk-3タンパク発現と生存解析を行った。その結果、Dkk-3はLOHで高頻度に欠失している遺伝子であるにも関わらず、腫瘍細胞で84.4%(76/90例)と非常に高頻度に発現していた。さらに興味深いことに、Dkk-3を発現する患者は有意に無疾患生存率が短く(p=0.038)、特に遠隔転移を生じるまでの期間(metastasis free survival)が有意に低い(p=0.013)ことが示された。この結果からは、Dkk-3遺伝子は頭頸部扁平上皮癌では癌抑制遺伝子として機能するのではなく、むしろ転移を促進しているかのような結果であった。この現象については考察を加え、国際英文雑誌Oncology Lettersに掲載された。本研究で得られた成果は、頭頸部扁平上皮癌における抑制遺伝子の理解を深めるものである。
著者
梅崎 勇
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.56-62, 1955-10-30

1. Brachytrichia Quoyi (A_G.) BORN. & FLAH(アイミドリ)の葉状體の發生及び絲状體の分岐の機構を研究した。2. 葉状體の幼體期は小形實質半圓形である。絲状體はその内部に稍緩く直立し,平行に配列して,その基部で直立し,僅かに分岐する。3. 葉状體の幼體期の絲状體は Kyrtuthrix dalmatica ERCEG. 及び Hormactis Balani THUR. の幼體期のものとして記載し圖示したものは全く異なる。且つ全生涯を通じて斯様な絲状體を観察することが出来なかつた。4. 絲状體のV-分岐は幼體期は正のV形を,成體期の直立絲状體は逆のV形を示し,2型に分類出来る。5. Brachytrichia 〓の絲状體の分岐はV-分岐と言うよりは寧ろY-分岐と命名するのは妥當である。6. Kyrtuthrix 〓の分岐は厳密には分岐と言はれなく,Brachytrichia 〓の分岐と明に區別される。7. 本研究により将来 Brachytrichia 〓の分類の訂正が必要となつた。最後にあたり御懇篤なる御指導を頂いた米田勇一先生に,又研究材料を18回にも渉り採集して頂いた内海富士夫先生に感謝の意を表する。
著者
岡田 たつみ 中坪 史典
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.169-178, 2008-12-25

The objective of this study is to clarify the influence of colleagues in childcare upon the process of understanding a child. The first author, a kindergarten teacher, analyzed her journal of childcare and information from her colleagues with the second author, a researcher, using a qualitative analysis methodology. The results are as follows. First, there exist both verbal and nonverbal types of information. Second, there are four types of information to modify the teacher's understanding. Third, the information has both quantitative and qualitative effects. The colleagues have a great influence on structuring the teacher's understanding of a child by sharing information about events related to the child, their views and values to him/her, and so on.