著者
Atsuko Uehara Yohei Kita Hirofumi Sumi Yugo Shibagaki
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.58, no.15, pp.2201-2205, 2019-08-01 (Released:2019-08-01)
参考文献数
21
被引用文献数
8 13

Hypomagnesemia, a side effect of proton-pump inhibitors (PPIs), can be asymptomatic. The presence of hypocalcemia or hypokalemia is indicative of hypomagnesemia; however, the concomitant use of PPIs and thiazide may mask hypocalcemia. A 79-year-old woman with a history of chronic heart failure and chronic kidney disease developed symptomatic hypocalcemia and hypomagnesemia. Five weeks earlier, she had developed thiazide-induced hyponatremia, so thiazide had been discontinued. Reviewing the patient's charts revealed that three discontinued thiazide administrations in the clinical course had unmasked hypocalcemia. Our case demonstrates that thiazide-induced hypercalcemia can be so prominent as to mask PPI-induced hypocalcemia and hypomagnesemia.

4 0 0 0 OA 楽翁公遺書

著者
松平定信 著
出版者
八尾書店
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1893
著者
松山 新吾 MATSUYAMA Shingo
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第53回流体力学講演会/第39回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム論文集 = JAXA Special Publication: Proceedings of the 53rd Fluid Dynamics Conference / the 39th Aerospace Numerical Simulation Symposium (ISSN:24332232)
巻号頁・発行日
no.21, pp.167-173, 2022-02-14

第53回流体力学講演会/第39回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム (2021年6月30日-7月2日. 日本航空宇宙学会 : 宇宙航空研究開発機構(JAXA)オンライン会議)形態: カラー図版あり資料番号: AA2130027014レポート番号: JAXA-SP-21-008
著者
稲葉 利江子 坂東 宏和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.342-346, 2022-06-15

第84回全国大会において,情報処理教育にかかわる企画セッションが開催された.本稿では,3月5日に開催された情報入試委員会が主催した「情報入試 -共通テストと個別試験」と初等中等教育委員会が主催した「初等中等教育研究発表セッション」について報告する.

4 0 0 0 OA 海軍省年報

著者
海軍大臣官房 編
出版者
海軍大臣官房
巻号頁・発行日
vol.昭和10年(第61回), 1940
著者
岩澤 龍彦
出版者
専修大学
巻号頁・発行日
2022

identifier:博哲甲第3号
著者
福本 智之
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.63-82, 2022-07-15 (Released:2022-08-01)

中国人民銀行が政府である国務院の一部門であることから,重要な金融政策の最終決定は国務院が行う。そうした中でも,日々の公開市場操作や窓口指導・MPAの運用では相応の裁量が,中国人民銀行に与えられている。 中国人民銀行の金融政策の目標は多重的であり,それを実現するため多様な政策手段を駆使している。国際金融のトリレンマの下,資本移動の自由を一定程度制限することによって,不完全ながら他国から独立した金融政策を行っている。近年実態上の資本移動の自由度が高まったため,人民元レートの柔軟性を向上することで金融政策の他国からの独立性の維持向上を図っている。 中国人民銀行は近年公開市場操作のウエイトを高めている。短期の政策金利であるリバースレポオペ7日物金利を中心に金利コリドーが設けられているほか,中期の政策金利であるMLF1年物金利は,これを基準に貸出優遇金利LPRが形成されるようになっている。もっとも,現在でも,中国人民銀行は,金融機関の融資行動等に直接働きかける窓口指導やMPAといったツールを重視している。これは,人為的低金利政策の下信用割当を行うためと,他国の金融政策から影響を受けるために金利政策だけに頼って金融政策を行えないため等によるものである。 政府の一部門として政府の政策目標を実現するため,中国人民銀行には,中小企業支援,貧困扶助,脱炭素などの政策金融的目標も与えられている。中国人民銀行は,これに対応するため,構造的金融政策を実施している。
著者
青山 薫
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.215-232, 2020 (Released:2021-09-30)
参考文献数
43

「セックスワーク研究」は,売春にかんする議論の歴史とセックスワーカー権利運動の影響を受け,2000 年代に名付けられた比較的新しい研究分野である.それは,マイノリティ当事者の立場に立ってグローバルな格差の是正をめざすプラクシスでもある.本稿は,セックスワーク研究に共鳴する筆者の経験にもとづき,この分野の方法として必要不可欠な当事者参加行動調査(Tojisha Participatory Action Research)の重要性と困難およびジレンマについて考察する.ジレンマは,周縁化された当事者が主体となって,その現状とこれを生み出す構造を変える目的をもつ参加行動調査において,主体と主題が周縁化されているまさにそのために目的を達成することが難しいという,マイノリティ運動や研究につきもののジレンマである.具体的課題として,当事者と職業研究者の避けがたく不平等な関係と,その関係のなかで研究調査に参加する当事者が「同意」することの複雑さについて,本稿は議論する.そして最終的には,これらの困難を対象化し克服しようとすること自体がこの方法の可能性であることを指摘し,その意義を再確認する.当事者参加行動調査は,研究倫理にかんする議論を深め,研究制度やその運用の具体的改善案を提示し,これらを通じて,足元から少しずつ変化を起こしうる研究方法なのである.
著者
横尾 直樹 北村 好史 竹本 研史 重田 孝信 和形 隆志
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.1994-1998, 2007-08-25 (Released:2008-08-08)
参考文献数
20
被引用文献数
2 2

バリウムによる検診胃透視後5時間で発症した急性虫垂炎の1例を経験した. 症例は75歳, 男性. 検診胃透視終了5時間後より左側腹部痛と嘔気を自覚し当科受診. 臍左下部中心に下腹部全体の軽度圧痛を認め, 腹部X線写真にて結腸全域にわたる多数の憩室と共に虫垂全長がバリウムで満たされていた. S状結腸憩室炎の診断で即日入院の上保存的治療を開始したところ, 徐々に症状・所見の改善を認めた. しかし, 30時間後から腹痛が再度増強し, 48時間後には腹膜刺激症状を呈するに至り, この時の腹部X線写真にて虫垂からのバリウム漏出および虫垂壁の不整像が明らかとなった. 上記所見より緊急開腹術を施行したところ, 糞石を有する急性虫垂炎による穿孔性腹膜炎と判明した. 虫垂が完全にバリウムで描出されていようとも, 虫垂内糞石がある限り急速に虫垂炎へと進展しうることを銘記する必要があると考え, 若干の文献的考察を加え報告する.
著者
野田 篤 利光 誠一 栗原 敏之 岩野 英樹
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.116, no.2, pp.99-113, 2010 (Released:2010-10-13)
参考文献数
82
被引用文献数
9 8

上部白亜系の和泉層群は横ずれ堆積盆を西から東へ埋積した地層と言われているが,四国の西部と東部とでは岩相や地質構造に違いがあり,堆積盆の埋積過程やテクトニクスが異なっていた可能性がある.今回,四国中央部の新居浜地域の和泉層群を調査し,北縁相の楠崎層と主部相の磯浦層・新居浜層の3つの新しい地層名を定義した.新居浜層に挟在する珪長質凝灰岩を用いたフィッション・トラック年代は79.1±2.2 Maを示した.また,新居浜層の泥岩から産出した放散虫化石群集は,前期-中期カンパニアン階のDK群集帯に対比された.これらの結果は新居浜層の堆積年代が中期カンパニアン期であり,四国西部(松山地域)に分布する同層群とほぼ同時期に堆積したことを示唆している.本地域の和泉層群の岩相や地質構造は四国西部と東部に見られる同層群の両方の特徴を持っており,その堆積盆形成・埋積プロセスの過渡期に堆積した地層であると考えられる.