著者
味八木 崇 山崎 俊彦 相澤 清晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.129, pp.49-53, 2007-07-02

広域分散カメラシステム上で動作する人物追跡のためのセンサーフュージョン手法として,既存の映像によるパーティクルフィルタでの追跡と無線LANアクセスポイントからの電波信号強度を利用した位置推定手法とを統合する方式を提案する.推定位置情報をパーティクルの尤度評価に取り入れることで,重複しないカメラ撮影エリア間でも追跡が可能であることを屋外環境での実験から確認した.
著者
中村 元彦 寺田 真敏 千葉 雄司 土居 範久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.26, pp.13-18, 2006-03-16
被引用文献数
2

今日,インターネットを利用したオンラインサービスの個人情報を詐取するPhishingの被害が深刻化している.しかし,ブラウザのアドオンツールバーを利用する既存の対策手法は,ブラックリスト基づきPhishingサイトの判断をしているため,ブラックリストに無いPhishingサイトを検出できないという課題がある.そこで本稿では,proxyを利用してHTTPリクエストの内容を解析し,Webサイトの存続期間が短いなどといったPhishingサイトにみられる特徴的な傾向を捉えることにより,Phishingサイトを検出する手法を提案する.そして,プロトタイプシステムを使い,実際にPhishingサイトへアクセスを行なった評価結果から,提案手法の有効性を示す. Phishing is a type of deception designed to steal your personal data and damage by it is reported to have spread over these years. Some preventive measure has been proposed but their effect is not satisfactory. Because most of them cannot detect Phishing sites they does not know as they find Phishing sites based on blacklist. To solve this problem, we propose a method to detect unknown phishing sites by watching HTTP request using proxy to detect the characteristics of the Phishing sites (short continuation period, and so on) to warn the HTTP client how suspicious the target site is. We evaluated effectiveness of the proposed method by using the prototype system we have implemented.
著者
西坂 珠美 會田 宏
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.149-157, 2007

本研究では,高等学校のクラブ活動における指導者の暴力行為の実態と暴力行為に対する選手の考え方を明らかにするために,高校時代にクラブ活動を行ってきた女子大学生226名を対象に,アンケート調査を行った.結果は以下の通りであった.(1)暴力行為をうけた経験がある選手は全体の28.8%おり,それは球技系のクラブに多い.(2)暴力行為をうけた経験のある選手のほうが経験のない選手に比べて競技レベルが高い.(3)試合出場の機会が増えるにつれ暴力をうける頻度が高くなる.(4)暴力行為の手段は,「パーでビンタ」が多く,その理由は,「プレーができていない」が多い.(5)選手は暴力行為をうけることに対して,「悔しいが自分が悪いから仕方がない」と考え,暴力行為をうけた結果,精神的にも技術的にも成長したと解釈し,指導者に対して感謝の念を抱く傾向がある.(6)暴力行為に対して,暴力をうけた経験のある選手は,「場合によっては必要」と考えている選手が多く,暴力行為をうけた経験のない選手は,「必要でない」と考えている選手が多い.(7)将来指導者になった時,暴力行為をうけた経験のある選手も暴力をうけた経験のない選手も,「規則を守らなかった時」に暴力行為を行う可能性が高い.
著者
和田 恵美子
出版者
大阪府立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究の目的は、患者・家族の相談活動・自己決定支援の具体的方策、精神的支援をめざすツールとして闘病記の活用可能性を明らかにすることである。闘病記文庫を有する施設における地域住民の活用度を調査するとともに、看護師との闘病記朗読会を行い、彼らの反応およびインタビューデータを分析した。その結果、市民の闘病記に対する関心度は高く、利用環境について更なる整備が必要であること、また闘病記朗読は患者へ活用できる可能性があるが、それ以前に看護師に与える影響が大きく、教育ツールとして意義があることが示唆された。
著者
森岡 裕詞
出版者
東京大学大学院新領域創成科学研究科 環境学研究系自然環境学専攻
巻号頁・発行日
2009-03-23

報告番号 : ; 学位授与年月日 : 2009-03-23 ; 学位の種別 : 修士 ; 学位の種別 : 修士(環境学) ; 学位記番号 : 修創域第3003号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科自然環境学専攻
著者
井上 真杉 大西 真晶 森野 博章 実藤 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.252, pp.99-104, 2008-10-15
被引用文献数
13

経路制御・接続管理機能を有する無線メッシュネットワークに基づいたセンサ情報によるサービス・アプリケーション提供プラットフォームに関して論じる。センサ情報を活用した、個人、家族、地域、コミュニティ向けの多彩な通信サービスとアプリケーションを実行可能なプラットフォームとし、センサ及びアプリケーションインタフェースをオープン化することで、インフラコストを相対的に低減し、地域ユビキタスサービスの実現を目指すものである。同プラットフォームは、物理無線メッシュネットワーク上に設定する多対多の論理経路を複数のサービスドメインがサービスに応じて選択できる環境を提供するとともに、ネットワークに接続されるセンサや端末の接続認証等を提供する。プラットフォーム化の意義、マネージド無線メッシュの概要、同プラットフォームを活用したセンサ情報アプリケーション提供モデルを示す。
著者
岩垂 司 小銭 正尚 野口 迪子 折登 一彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13

研究業績は人事、予算配分、プロポーザル採択などの際の重要な判断材料であるが、その評価に関し現状では確たる基準があるとは言い難い。我々は研究業績評価のための基礎作業として、論文の自己評価を被引用度と対比して内容を検討し、更に自己評価と被引用の理由の調査から、研究当事者と他者との評価の異同の解明を試みた。