著者
神嶌 敏弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.452-457, 2006-10-01
被引用文献数
4

情報過多とは,自身が望む情報があっても,あまりに多くの情報の中に埋もれてしまい,それを見つけることができなくなっている現在の状況のことである。推薦システムは,この情報過多を克服するため,利用者が望む情報を見つけることを補助するものである。本稿ではこの推薦システムの動作原理を中心に述べる。
著者
花野 充道
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.24-31, 2006-12-20
著者
松井 和幸 堀端 章
出版者
近畿大学
雑誌
Memoirs of the School of Biology-Oriented Science and Technology of Kinki University = 近畿大学生物理工学部紀要 (ISSN:13427202)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.7-12, 2005-09-30

筆者らは、イネに内在するトランスポゾンmPingの転移を利用して挿入突然変異体を作成し、これを用いたイネの遺伝子機能解析を進めている。トランスポゾンディスプレイはmPingの挿入位置に関する多型を網羅的に検出する優れた方法であるが、ゲノム内に散在するmPingのコピー数が著しく多い場合には増幅される断片を減らす必要がある。そこで、本研究では、mPingによるトランスポゾンディスプレイにおいて、アダプタープライマーの3'末端に付加した選択塩基が増幅産物の数を減らす効果を検証した。その結果、1塩基を付加した場合には増幅産物の選択が正常に行われるが、2塩基を付加した場合には擬陽性シグナルが生じるため、正常な選択が行われないことが明らかとなった。
著者
満久 崇麿
出版者
京都大学木質科学研究所
雑誌
木材研究・資料 (ISSN:02857049)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.1-5, 1996-12-20
著者
酒井 真由美
巻号頁・発行日
2002-06

Supervisor:三品 和広
著者
寺田 貴子
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集. 健康生活学部・生活学科編 (ISSN:13482572)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.51-62, 2005-03-31

The purple dye from shellfish, also variously known as Tyrian purple, purple of the Ancient, and Royal purple, was produced from the mucus of the hypobranchial gland of various species of marine mollusks. It is the oldest known pigment, the longest lasting, the subject of the first chemical industry, the most expensive and the best known since pre-Roman times in the Mediterranean region. In 1991, for the first time in Japan, shellfish purple was detected on fragments of ancient silk excavated from the Yoshinogari site, a village in Saga prefecture which dates to the Yayoi period (300 B.C.E.-A.D. 300). Since that time 1 have researched the dyeing properties and the history of shellfish purple, both in Japan and abroad. In this paper, the background to this study, the number of species that can be used for producing shellfish purple, the use of shellfish dye and archaeological evidence of shellfish purple are described.
著者
小宮 香織 関口 佳恵 庄司 裕子 加藤 俊一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.675-684, 2008
被引用文献数
2

This study has improved the previously proposed models for creation and consensus building processes to propose a process model for cooperative work involving concept sharing. In addition, it has built a system called MochiFlash to support the cooperative work process. MochiFlash allows the user to visualize their own concept as an image map through the placement of objects, such as keywords and figures, onto a two-dimensional map. In the cooperative work involving concept sharing with MochiFlash, the users understand each other's concept through communication via their image maps and repeat negotiations among them to reach an agreement. Through a case study using picture book creation as an example, the authors have found that MochiFlash is effective in supporting cooperative work involving concept sharing and that the effective usage pattern depends on the degree of intimacy between the users.
著者
安間 文彦 古谷 公則 岡本 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.88, pp.63-68, 2008-06-07

テキスト主体の教材を学習する際,学習した内容を定着させるために視覚的な表現方法を用いて概念の整理を行わせることは有効であると考えられる.本研究では,学習者がeラーニングにおいてテキスト主体のコンテンツを学習する際に概念グラフを生成させることにより学習支援が可能なシステムを提案する.システムは,学習者の概念整理学習の結果を基に学習者の理解状態を同定することができるため,理解度に応じた支援が可能となる.さらに本研究では,コンテンツの内容を十分に理解している学習者に対して,Web上から抽出したコンテンツの環知識集合を提示する.その結果として学習者の知識獲得を支援することが可能になると考える.
著者
林 佑樹 小尻 智子 渡邉 豊英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.88, pp.39-44, 2008-06-07
被引用文献数
1

仮想世界での協調学習では,通信手段が制約されるため限られた情報しか取得できず,他者と円滑に学習することが困難である.実世界の協調学習では,発言や動作,そして相手の表情といった学習活動情報を,学習場の雰囲気や他者の状況から把握し,特定の他者・物に注目することができる.他者と協力して学習するためには,これらの学習活動に基づいて注目意識を直接反映できる学習空間であることが望ましい.本研究では,学習者の活動を注目変化のトリガと捉えて学習者の注目対象を推定する機構を考案し,注目の度合いに応じた学習空間への視線・視野を実現するインタフェースを提案する.また,構築したプロトタイプ・システムを用いて,注目対象推定機構と被験者の活動対象とを比べた評価実験を実施し,注目対象推定機構が学習者の注目対象の7割を正しく特定できたことを確認した.
著者
神吉 良典 長原 一 岩井 儀雄 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.153-160, 2008-11-20

近年のカメラ技術の発達に伴い,カメラの高解像度化や高フレームレート化が進んでいる.しかしながら,画像データレートが解像度とフレームレートの積に比例して増加することなどから,高解像度高フレームレート動画像を取得することは一般的に困難であった.この問題を解決するための手法の1つとして,2つのカメラで同一シーンを撮像する複合センサカメラシステムが提案されていたが,装置が大型であるという問題点があった.本研究では,2つのCCDを1つのカメラに内蔵した小型複合センサカメラを提案する.従来機と比較して取り扱いの容易な小型複合センサカメラを用いることにより,高解像度,高フレームレートな画像センシングや映像の取得をより容易に行うことが可能となる.
著者
坂口 雄介 長原 一 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.161-168, 2008-11-20

ロボットが未知環境において自律移動を行うには外界情報の獲得と,ロボット自身の位置を把握する必要がある.そのため,従来よりロボットの自己位置推定と環境マッピングを同時に行うSimultaneous Localization and Mapping (SLAM)の研究が盛んに行われている.視覚センサを用いたSLAMには両眼カメラや単眼カメラを用いた手法が提案されているが,それぞれ対応点問題やスケールファクタの欠如など一長一短がある.本稿では,単眼推定と両眼推定それぞれの長所を組み合わせ,各ランドマークに対し適宜両眼・単眼を切り替えることで,精度の高い自己位置推定と密な環境マップの生成を実現する手法を提案し,その有効性を検証する.
著者
山本 文香 岩井 儀雄 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.177-184, 2008-11-20

本稿では,GPUを利用することで移動物体領域の検出処理を高速化し,リアルタイムで高精度な移動物体検出を行うことを提案する.GPU (Graphics Processing Unit)は,全てのピクセルについて同じ計算を繰り返す処理を高速に実行できるので,GPUを利用することでピクセルベースの移動物体検出手法の高速化を図ることができる.GPUを利用して,ABM (Adaptive Background Model:明るさ可変背景モデル)とMSC (Margined Sign Correlation:マージン付き符号相関)を用いた移動物体領域検出を行うことで,CPUを用いた場合より9倍以上高速に計算できることを確認した.このシステムを解像度720×486のカラー動画像に適用した結果とその処理時間を示す.
著者
片平 尭之 岩井 儀雄 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.185-192, 2008-11-20

コンピュータやセンサを身につけてさまざまな作業の支援を行うウェアラブルシステムにおいては,自己位置情報の提供が有益である.本論文では,ウェアラブル全方位視覚センサ・GPS・無線LANを用いた複合センシングによる自己位置識別手法を提案する.全方位画像・GPS情報・無線LAN情報について,それぞれ類似した学習データから自己位置の識別を行う.識別された自己位置がセンサによって異なる場合は,どのセンサによる結果が信用できるかを判別し識別を行う.実際に屋内および屋外環境で取得した全方位画像・GPS情報・無線LAN情報を用いて実験を行い,提案手法の有効性,ウェアラブルシステムへの適応性を確認した.
著者
曽良 一郎 池田 和隆 三品 裕司
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.47-54, 2002 (Released:2003-01-28)
参考文献数
17

オピオイド系の分子メカニズムの研究は,遺伝子ノックアウト動物モデルを利用することにより,作動薬,拮抗薬などを用いるだけでは為し得ない解析が可能となった.遺伝子ノックアウトマウス作製は,分子遺伝学,細胞培養,発生工学の実験手技の集大成であり,長期にわたる労働集約的な実験作業を要するプロジェクトである.ターゲティングベクター作製のためのゲノムDNAの入手から始まり,ES細胞への遺伝子導入,キメラマウス作製の後に,はじめてノックアウトマウスを得ることができる.また,表現型を行動学的,解剖学的,生化学的に解析する際に,ノックアウトマウスであるが故の留意点もある.本稿では,新規のみならず既知のノックアウトマウスの解析を予定されている研究者も対象に,概略的知識および成功を左右するいくつかのコツを,筆者らの経験をもとに紹介する.