著者
坂尻 昌平
出版者
和光大学総合文化研究所
雑誌
東西南北
巻号頁・発行日
vol.1998, pp.115-126, 1998-03-20
著者
久下 裕利
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.903, pp.28-51, 2016-01-01
著者
黒澤 直道
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho (ISSN:03869067)
巻号頁・発行日
vol.102, no.2, pp.33-65, 2020-09-17

The Naxi ethnic group in southwest China is famous for its peculiar pictographic scripts—Dongba Scripts. For many years, scholars thought that Dongba scripts were only used for Dongba religious texts, which were chanted by Dongba priests in their religious ceremonies; few Dongba scripts were used for other purposes. However, in areas less influenced by the Han Chinese cultures, such as the Naxi neighborhood in the Diqing Prefecture, Yunnan province, it was found that some Dongba scripts were used for non-religious purposes. In this paper, the author describes the reading sounds in the Naxi language and the Japanese interpretation of The Genealogy of the Xi Family written in Dongba scripts, found in the Naxi township of Diqing Prefecture, and compares them with other texts of the Naxi genealogy. Generally, Dongba scripts are written in rectangular handmade papers. Pictographic scripts are divided into frames and are laid out in one frame almost freely. Seen from the sequence of frames, Dongba scripts are basically horizontal text. In The Genealogy of the Xi Family, handmade papers are also used in rectangular style, but the scripts are written in vertical lines. This is not the ordinary writing style found in Dongba scripts. A possible explanation would be that it has the influence of the Han Chinese writing style. In the first part of The Genealogy of the Xi Family, the ancestors' names are basically identical to the names in other texts of the Naxi genealogy, but some names have unique features, which will aid in the understanding of the variation of names in other texts of the genealogy. After the second part, few names given on the father-child principle are found, which are characteristic in other texts of the Naxi genealogy. On the other hand, several constituents, like word prefixes, are found in some of the Xi ancestors' names. Because this feature can also be found in some names of the ancestors in other texts of the Naxi genealogy, it is hoped to give a clue that reveals social changes of the time, such as the process of unification from several tribal groups. By considering these features of genealogies, the author points out that the discovery and examination of non-religious texts of the Naxi may help to clarify the condition of their society in the pre-modern times.
著者
小島 啓史 竹内 亮太 石川 知一 三上 浩司 渡辺 大地 柿本 正憲 近藤 邦雄
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.1886-1898, 2014-08-15

オーロラのCGアニメーションのために,オーロラ特有の複雑な運動を擬似的に再現する手法を提案する.これまで,オーロラを対象にしたビジュアルシミュレーションの研究が多く行われてきた.しかしながら,実際のオーロラのように分断したり,接続して再統合したりするような複雑な様子を再現できる研究は行われていない.本研究では,分布特性を考慮してオーロラの擬似的な分布を無数の点群で近似する.水平方向に広がる2次元平面上に,ひとつながりになるように複数の点を配置する.この点列に対して,オーロラの分断と再統合の現象を考慮した接続関係の変更処理を行う.点列を切断し一部を分離する処理を行うことで,ひとつながりのオーロラが分断して複数のオーロラになるような様子を再現する.分離した複数の点列が再び接続する処理を行うことで,分断したオーロラのひだが再統合することでひとつながりのオーロラを形成する様子を再現する.また,電磁場計算と流体計算を用いた運動モデルを構築し,ひだの運動を表現する.オーロラの2次元分布を変化させることでオーロラ特有の複雑な運動を再現する.さらに,オーロラの2次元分布をもとに発光過程の計算を行いオーロラの3次元分布を計算する.1/fノイズを用いることで揺らぎのある自然な分布を再現した.この3次元分布をスクリーンに射影し描画することでオーロラのCGアニメーションを生成する.
著者
萩原 康子 西田 昌司 Yasuko HAGIHARA Masashi NISHIDA
雑誌
神戸女学院大学論集 = KOBE COLLEGE STUDIES
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.33-50, 2013-06-20

女性ホルモンのエストロゲンの増減が引き起こす皮膚の変化として、表皮の再生能力(ターンオーバー)の変化が挙げられる。従来、エストロゲンが増加すると皮膚細胞の増殖が促進し、ターンオーバーが早まると考えられてきた。しかし、皮膚のターンオーバーは、基底層での細胞増殖、有棘層でのケラチン(K10)合成、顆粒層での細胞死(アポトーシスとネクローシス)、角質層での蛋白分解酵素(KLK8)による切断というように、表皮を作る各細胞層に特徴的な分子機構が存在しているにもかかわらず、細胞増殖以外に及ぼすエストロゲンの効果については解明されていなかった。そこで、エストロゲンが表皮ターンオーバーにどのように関与するかを調べるため、胎児ラット表皮由来細胞株で作成した培養モデルにおいて、代表的なエストロゲンである17βエストラジオールが、ターンオーバーの各過程にどのような影響を及ぼすかを検討した。17βエストラジオールは、培養表皮細胞の細胞増殖とK10合成、細胞死、KLK8活性の何れをも促進した。またエストロゲン受容体阻害剤ICI182780を添加すると、17βエストラジオールによって促進した細胞増殖とアポトーシス、KLK8活性が抑制されたことより、これらの過程は細胞内のエストロゲン受容体を介して起こって居ることが明らかとなった。さらには植物エストロゲンであるイソフラボン類のダイゼインを用いて同様の検討を行ったところ、細胞増殖とアポトーシス、KLK8活性が促進されることも確認できた。これらの知見を総合すると、女性ホルモンが表皮細胞の生成、成熟、剥離のいずれにおいても重要な役割を果たし、表皮ターンオーバーの促進に関与していることが明らかになった。また、ダイゼインがエストロゲンと類似の効果を示したことにより、イソフラボンを含む食事を摂取することによって、閉経時における女性ホルモンの減少を補充することが出来る可能性が示唆された。
著者
諸井 克英 MOROI Katsuhide
出版者
京都
雑誌
総合文化研究所紀要 = Bulletin of The Institute for Interdisciplinary Studies of Culture Doshisha Women's College of Liberal Arts (ISSN:09100105)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.71-80, 2006-03-31

The present study examined (a) the factor structure of the attractiveness of the father and (b) the relationship between the attractiveness of the father and relationship experiences with the father in female adolescents. The Attractiveness of Father Scale (Onodera, 1984) and the Relationship Experiences with Father Scale (Onodera, 1984; 1993) were administered to female adolescents (N=231). The latter scale measured the father-daughter contacts in both the past time (the junior high school age) and the present time. The factor analysis (principal factor method with promax rotations) of the Attractiveness of Father Scale yielded three factors, labeled as follows; humanistic attractiveness, attractiveness as a male, affiliation between father and mother. The analyses of the Relationship Experiences with Father Scale were executed. The relationship experiences with the father were composed of emotional bond and control in either the past time or the present time. To examine the relationships pattern among father-attractiveness factors and relationship experiences factors, structural equation model analyses (Amos5.0) were executed. A good solution was found. Father's emotional bond strongly influenced the humanistic attractiveness of father. Interestingly, either emotional bond or control in the past time was significantly related to father-attractiveness. The father existence problem proposed by Mitscherlich (1963) and Freud's trauma viewpoint (1917) were also discussed.
著者
三木一彦
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.21-29, 2007-12-01

近年,ヨーロッパ諸国では,EU 統合が進展する中で,地域言語の存在に脚光が当てられつつある.本稿では,フランス国内におけるアルザス・アキテーヌ・ブルターニュの3 地方を事例とし,それぞれの地域言語の沿革や現状について検討を行なった.アルザス地方では,歴史的な経緯もあってアルザス語が多く使用され,近年では国境を越えた交流の進展とともに,アルザス語は一定の復権をみせている.一方,アキテーヌ地方ではオクシタン語とバスク語の使用がみられ,使用人口はオクシタン語の方が多いものの,存続傾向にあるのはむしろバスク語の方である.また,ブルターニュ地方ではブルトン語が存在し,その使用範囲は徐々に狭まってきていたが,最近ではブルトン語と地域主義運動との連関がみられる.全体として,長らく衰退傾向にあったフランスの地域言語は,現在,それぞれの地方における地域文化の核として徐々に見直されつつあるといえよう.
著者
程 近智
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.30(1988-IS-019), pp.1-10, 1988-05-17

今日の情報システムは単に業務の自動化、効率化を目指したものではなく、経営戦略を実践に移す際の有効かつ不可欠な手段である。いかに経営戦略に適応した情報システムを構築するかは、今や企業にとって大きな課題であり、競争優位性を保つための重要なポイントとなっている。METHOD/1はこのような背景を踏まえた高品質な情報シネテムをスケジュール通りに、予算内で構築する方法、手順、技法を明確化したトップダウンアプローチ型の体系的システム化方法論である。本報告では、METHOD/1の構成と主な特徴を概説するとともに、筆者の経験より、システム化方法論を実践に生かすために重要と思われるポイントを述べた。
著者
村尾 忠廣 疇地 希美
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.74(1998-MUS-026), pp.31-38, 1998-08-07

本研究では次の3点について明らかにする。1)60?90年代の日本のポピュラーソングのリズムを日本語の音数律にしたがって統計分析し、年代ごとのパターンの特徴を示すこと。分析の中心は3文字文節が拍節的にどう処理されてきたかという問題で、これは小泉文夫によってすでに提起されていたが、今回あらたに変形2(詰め込み型)を設けて分析、このパターンが90年代の特徴という結論をえた。2)90年代のもう一つの特徴は弱化モーラのシラブル化が外国語のような日本語の歌をつくりだしたことだといわれる。しかし、1音多文字のシラブル的な歌はすでに大正年代の歌にもみられることであり、そのこと自体は中高年世代にとっても難しいことではない。問題は、変形詰め込み型とシラブル化が同時におこり、それによって「配字シンコペーション」がおこってきたことである。そのパターンの頻度を調査すること。3)そうした分析結果ともとに、理論的に90年代の「配字シンコペーション」を作り出し、中高年世代がこれをどう歌うか実験をこころみることである。