著者
小畠 郁生 長谷川 善和 鈴木 直
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.161-164, 1970-03-25
被引用文献数
2 2
著者
小俣ラポー 日登美
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.11, pp.45-65, 2021-03-01

16世紀にイエズス会によりカトリックキリスト教の宣教を受けた日本については、日本がいわゆる鎖国を行った後も、様々なイメージがイエズス会の活動を通じてヨーロッパに普及した。「偶像崇拝」の地であるという言説は、そのイメージの一側面である。本稿では、ローマにあるイエズス会母教会ジェズ教会の彫刻にあった日本の神仏についての刻印と、その制作の思想的背景を準備したと考えられるフランス人イエズス会士ルイ・リショームの著作にみられる日本関連の記述を分析する。その過程で、本著作での日本への言及は、近世ヨーロッパのカトリック教会にとってより大きな脅威であったプロテスタントやオスマン帝国の宗教だったイスラム教の比較対象として登場した事が明らかとなる。像崇拝イエズス会日本のイメージプロテスタントイスラム教
著者
大木 裕子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.65-77, 2004-03-31

本研究では、定番キャラクターの事例としてハローキティ、ドラえもん、スヌーピーを取り上げ、それらの共通要因を探ることで、付加価値を高めるブランド・マネジメントについて考察した。成功要因としてハローキティにはドメスティック・ミックスとキャラクターの薄さ、ドラえもんには箱庭的世界観、スヌーピーには感情移入しやすいストーリーを見出した。3つの定番キャラクターの共通要因としては、キャラクターとしての「昇華」と、顧客を取り込み続けるエンジンの存在があげられる。アーカーは、ブランドの特性として「接触度」「連想」「信頼性」「認知度」「ロイヤルティ」の5つをあげているが、事例として取り上げたキャラクターにはこれらの特性が組みこまれており、結果として定番キャラクターを創り出していることがわかった。また、ブランドを創り出すのが究極的には人であることを考えると、作品を生み出す芸術家のマネジメントは、企業にとって重要な課題となる。
著者
高橋 利安
出版者
広島修道大学
雑誌
修道法学 (ISSN:03866467)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.180-158, 2008-02-28
著者
越智 敏夫
出版者
新潟国際情報大学国際学部
雑誌
新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies (ISSN:21895864)
巻号頁・発行日
no.1, pp.75-88, 2016-04

第一次世界大戦から第二次世界大戦にいたる時期、いわゆる「大戦間期」において日本の政治学は特異な発展を遂げたといえる。それは大正デモクラシーから始まり、天皇制ファシズムと超国家主義の勃興へといたる時期である。この現実政治と政治学的認識の同時的展開はどのように呼応していたのか。戦後政治学はこうした経験に対する「悔恨共同体」として始まったと丸山眞男は述べ、政治理論の有意性と科学性に関する論文によって戦後日本の民主化に深く関わった。その丸山の論考に対する高畠通敏の批判と継承の両面について検討する。その作業によって政治理論の現実政治に対する有効性の観念について考察し、戦後民主主義の理念的特性に関する議論を展開した。
著者
李 竺楠
出版者
鹿児島大学
雑誌
地域政策科学研究 (ISSN:13490699)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.21-38, 2017-03-27

As one part of a comparative study of Chinese and Japanese languages of apology, this paper is aimed to make a comparison of unpleasant conditions in apologetic issues and the strategies of apology in medical accident scenes between China and Japan. All the scenes are selected from Chinese and Japanese medical TV dramas. As a result, it appears that there are more types of unpleasant conditions in Japanese dramas than in Chinese. Furthermore, among the similar types, such as "Domain Invasion" and "Slip of the Tongue", the feature is more likely to be found in Japanese dramas. From this point, it could be concluded that when doing an apology at a medical situation, the Japanese tend to care more about its influence, rather than objective facts. About the utilization of apologetic strategies, the conclusion is similar with the preceding studies. That is, in Chinese dramas, different strategies of apologies would more likely be given according to various unpleasant conditions, while in Japanese dramas, "definite apologetic expressions" is the basic strategy. 本研究では,中日の謝罪言語行動の対照研究の一環として,医療現場に焦点を当て,そこで謝罪の前提となる不快状況,および謝罪ストラテジーの利用について比較するのが目的である。TV で放映された中日の医療ドラマを素材として選び,その中から謝罪場面を抽出して分析を行った。 分析の結果,中国ドラマより日本ドラマのほうが不快状況のカテゴリーが多いということが分かった。また,中日で共通する謝罪行動のうち,「なわばり侵入」,「暴言失言」などのタイプが日本ドラマで頻出する点が特徴である。このことから,医療場面で謝罪言語行動を行う際に,日本のほうが客観的事実より,その事実が相手に与える影響を重視する姿勢が見られる。 謝罪ストラテジーの利用状況について,先行研究とほぼ同じような結論が出た。中国ドラマの場合はストラテジーの種類にこだわらず,不快状況の違いに応じて複数の異なるストラテジーを組み合わせて謝罪言語行動を達成する傾向が強い。一方,日本ドラマでは,「明確な謝罪表明」が基本的なストラテジーとなる。
著者
郷良 淳子
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation (ISSN:18825788)
巻号頁・発行日
no.4, pp.181-187, 2010-03-18

30年近く入院している非定型精神病の女性患者Aさんとの語りを中心としたケーススタディーから、患者の「退屈」と「現実感覚を促す看護」について考察した。Aさんは、強迫症状を持ち、医療者にとって理解が困難な患者であった。しかし、散歩を中心とした看護者である筆者との週1回の1年半の関わりにおいて、理解困難と思われた精神症状の意味と健康的側面を見出すことができた。理解困難と思われる症状は、患者が訴えない「退屈」という症状である可能性が示唆され、散歩は、不安の伴わないメリハリのきいた時間感覚と現実感覚を持つことに繋がっていると考えられた。理解困難と思われる患者とも理解可能という信念を持ち、患者が語れる機会を提供すること、患者の語りと患者の行動と生きてきた歴史をつなげて理解することが、慢性期の精神科患者のケアのあり方を探る上で重要であることが示唆された。
著者
小林 卓
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.356-370, 2012-01-01

日本の公立図書館における「図書館利用に障害のある人々」へのサービスについて,1970-90年代を中心に1)読書権,2)アウトリーチ,3)図書館の自由をひろげる,4)図書館の側の障害,5)図書館利用に障害のある人々,のキーフレーズと,6)障害者サービスの「障害」とは,に着目し,それらの概観,整理を行った。最後に,筆者のベースである多文化サービスの視点から,近年の「障害学」を反映し,「図書館利用に障害のある人々(マイノリティ)」をそれぞれ「文化集団」ととらえる必要性を提起した。