3 0 0 0 OA 方円奇巧

著者
有馬頼徸
出版者
巻号頁・発行日
vol.第1冊,
著者
丹波 武雄
出版者
公益社団法人日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.10, pp.147-151, 1969-10-01
著者
大貝 健二 水野谷 武志 浅妻 裕
出版者
The Japan Association of Economic Geography
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.29-44, 2019-03-30 (Released:2020-03-30)
参考文献数
7

北海学園大学経済学部では,2017年度から学生フィールドワーク科目として,「地域インターンシップ」を導入している.この科目は,比較的長期にわたって地域に入り込み,地域で生活する人たちとのコミュニケーションを通じて,地域の課題や可能性を見つけ出し,課題解決に向けて実践することを目的としている.このような科目を導入するに至った経緯は,地域経済の疲弊や縮小に対して,大学として特に人材育成の観点から地域経済社会に貢献することを企図したことがある.また,本科目の特徴としては,外部コーディネーターにも関わってもらい,全体の利害調整や情報発信のほか,学生へのアドバイスも行ってもらっている.     2018年度で,パイロット期間を含め3年が経過するが,受入団体との信頼関係を築きながら,当事者が頭を悩ませつつ手探りで実施していることが実情である.しかし,3年間継続する中で,当初の「地域の人たちのお手伝い」から,学生提案型のプロジェクト(『天売島生活史』の作成,空店舗活用による交流空間の創出)へと,参加学生の交替を伴いながら,現地で取り組む内容を発展的に変化させてきている.そうした変化とともに,学生と地域の人たちとの関係や,地域の人たちの意識の面においても徐々に変化が見られ始めている.
著者
李 竺楠
出版者
鹿児島大学
雑誌
地域政策科学研究 (ISSN:13490699)
巻号頁・発行日
no.15, pp.117-140, 2018-03

In this research, I investigated apology acts in home situations observed in Chinese and Japanese television dramas, by making comparative examinations of the frequency of apology acts, the types of unpleasant conditions inducing apology, and the strategies for an apology.As for the frequency of apology acts, I found that Japanese people in the Japanese dramas tend to apologize more frequently than Chinese people in the Chinese dramas, which supports the stereotypical image of the Japanese and the Chinese, such as "the Japanese apologize easily and formally, but the Chinese don't". About the unpleasant conditions for apology, Chinese people are described to give special consideration to family members who are not so close. On the other hand, the Japanese give importance to close relationships within the family structure. This contrast may be from the difference in family configuration.About the apologetic strategies, regardless of the strength of bond among members, Chinese people use more types of strategies than Japanese people. And there are differences in the choice of strategies, even though they are in the same type of unpleasant condition; the "responsibility approval" strategy seems to be used most frequently by the Chinese, while the "explicit apology" is preferred by the Japanese. It appears that there are different "expectations" for apology between Chinese and Japanese society.In previous studies, the stereotypical difference in apology acts between the Japanese and the Chinese has been considered to originate from the polysemy of apology expression. In addition, my results suggest that the difference of understanding "unpleasant conditions" as the premise of apology and "apologetic strategies" as the means of apology is also a cause of the stereotypical image of the Chinese and the Japanese.本研究は,ホームドラマを素材として,家庭内の人間関係に焦点をあて,日中の謝罪言語行動を,謝罪が行われる頻度,その前提となる不快状況,さらに謝罪に使われるストラテジーの各側面から分析した。 謝罪行為の頻度については,家庭場面においても、日本人のほうが中国人よりも頻繁に謝罪する傾向が見られ,先行研究で指摘されてきた「謝る日本人,謝らない中国人」というステレオタイプを支持する結果が得られた。 不快状況については,家庭内では中国人は疎遠関係の相手により注意を払って謝罪行為を行うが,日本人は親しい相手をより重視するように描かれており,日中の家族形態の違いがその背景にはあると考えられる。 謝罪ストラテジーについては,関係の親疎に関わりなく,日本人より中国人のほうが多種類のストラテジーを使っていることがわかった。その中で,中国では「責任承認」,日本では「明確な謝罪表明」がもっとも頻繁に見られたストラテジーであり,同じ不快状況でも日中の間で重要視されるストラテジーが異なるという結果を得た。この違いは,謝罪の受け手の間に日中で異なる「期待」が存在することによるのではないかと考えられる。 以上の分析結果から,「謝る日本人,謝らない中国人」というステレオタイプは,日中の謝罪の定型表現の多義性の有無に起因するのではないかと先行研究では指摘されていたが,それに加えて,謝罪の前提となる「不快状況」,また謝罪の手段としての「ストラテジー」についての認識の異なりが原因である可能性も本研究の結果からは示唆された。
著者
加藤 拓哉 関野 正樹 松崎 大河 西川 敦 齋藤 洋一 大崎 博之
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.180-188, 2012-02-10 (Released:2012-07-13)
参考文献数
21

We previously proposed an eccentric figure-eight coil design which induces sufficient currents in the brain at lower output powers of stimulator. In the present study, numerical analyses were performed with various coil design parameters, such as outer and inner diameters and number of turns, to investigate the influence of these parameters on the eddy current distribution in the brain and the coil characteristics. Increases in the inner diameter, the outer diameter, and the number of turns caused increases in the induced currents. In order to downsize the stimulator system, we need to strengthen the eddy current in the brain, maintaining inductance as small as possible. Our results show that it is effective to enlarge outer diameter. In addition, there is only small difference in the eddy current distributions between the eccentric coil and the concentric coil in direction along with the coil plane and with depth of the brain.
著者
広田 良吾
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.62-66, 2004-03-25
被引用文献数
1

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1926年04月24日, 1926-04-24
著者
金子 英雄 鈴木 啓子 近藤 直実
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.142-148, 2009 (Released:2009-06-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

IgAはIgA1とIgA2,2つのサブクラスが存在する.各組織でサブクラスの存在比は異なる.IgA2は,細菌のプロテアーゼにより認識されるヒンジ領域のアミノ酸配列を欠いているため,IgA1と比較すると分解されにくく,粘膜面における細菌からの防御に重要である.IgAサブクラスは14番染色体長腕に位置するIgA重鎖遺伝子のα1とα2遺伝子により決定される.クラススイッチに先立ちIα germ-line transcriptsの転写が必要である.IgA欠損症はIgAのみの産生低下を示す免疫不全症であるがIg欠損症の一部はIα germ-line transcriptsの発現が低下しており,クラススイッチ障害がその病態として考えられた.IgA欠損症の血漿中のBAFF, APRILは健常人に比較し有意に高値を示した.サブクラスの発現ではIgA欠損症の多くはα1, α2ともに,発現低下がみられた.α2のみの発現を示したpartial IgA欠損は本邦2例目のα1-pseudoγ-γ2-γ4-ε遺伝子の欠失によるものであった.今後さらに,IgAサブクラスの異常も含めて,その病態が明らかにされることが期待される.
著者
田中 翼 古川 聖
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1308-1318, 2013-04-15

本稿では,多声音楽の自動作曲において新しい旋律スタイルを自動生成する手法を提案する.本手法において旋律スタイルは,書き換え規則の集合からなる文法として表され,その文法規則は遺伝的機械学習システムであるクラシファイアシステムを用いて生成される.これまでの文法的なアプローチの自動作曲研究においては,多声音楽をいかに文法的に扱うかという問題や,オリジナルな旋律スタイル自体を自動生成する問題はあまり重点的に研究されてこなかった.そこで本稿では,多声音楽の生成過程を,各旋律が互いに参照し合いながら,声部間での書き換え規則の非同期的な適用によって成長していくプロセスとしてモデル化を行う.そしてモデルの要素としての文法規則をクラシファイアシステムを用いて自動生成することで,新しい旋律スタイルを創発させる手法を提案する.生成楽曲の評価実験の結果,文法ルール数を小さく設定することが複数の観点からの高評価につながることや,各声部が別々のルールに基づく「複数スタイル」の楽曲が「旋律の動きの豊かさ」において高評価を得ることが明らかになった.
著者
肥塚 泉
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.119, no.2, pp.87-93, 2016-02-20 (Released:2016-03-10)
参考文献数
28
被引用文献数
2

平衡感覚の受容器である三半規管や耳石器からの情報は, 経核, 舌下神経前位核, 前庭小脳などで構成される, 神経積分器の一種である neural store に入力している. neural store には前庭系からの入力以外に, 体性感覚情報 (深部知覚情報) や視覚情報も入力している. これら3つの感覚情報が neural store で統合処理されて平衡感覚が保たれている. 前庭神経核から入力を受ける前庭視床は, 頭頂―島前庭皮質 (PIVC) や VIP 野など複数の大脳皮質領域に前庭感覚情報を送っている. 海馬にも前庭系からの入力がある. 末梢前庭系においては加齢に伴う変性と萎縮は耳石, 有毛細胞から前庭神経まで前庭器全体に及ぶ. 半規管動眼反射の利得は, 低周波数領域については高齢者でも比較的保たれる. 高周波数領域については80歳を超すと徐々に低下する. oVEMP と cVEMP の振幅は50歳を超すと徐々に低下する. 眼では調節力の低下, 網膜感度の低下などが生じる. 深部知覚情報も加齢により変化を受ける. 高齢者では, 深部知覚情報に対する依存度が高まる傾向を示す. neural store を構成する小脳の Purkinje 細胞のニューロン数に関しては, 加齢による変化を認めない. しかしながら細胞体の体積は加齢により減少する. PIVC や VIP 野に障害が生じると, 垂直位の偏倚, 半側空間無視などの空間識障害などが生じる. 高齢者におけるめまい・平衡障害は転倒のリスクファクターの一つである. 高齢者においては, 生活習慣病などの全身疾患の合併もしだいに多くなるなどの理由により, めまい・平衡障害の病態は, 末梢前庭系や中枢前庭系のみならず, 多モダリティ感覚領域や出力系である筋肉を含む, “平衡維持システム” 全体の障害としての理解が必要となる. 加齢に伴う平衡感覚の低下に対してはめまいリハビリテーションが有用である. 高齢者においては出力系である筋肉にもサルコペニアが生じる. これに対しては, レジスタンストレーニングが推奨されている.
著者
Kim Yuna Frigoli Michel Vanthuyne Nicolas Tamaoki Nobuyuki
出版者
The Royal Society of Chemistry
雑誌
Chemical Communications (ISSN:13597345)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.200-203, 2017-01-04
被引用文献数
29

The first photoresponsive cholesteric liquid crystal comprising a photoisomerizable helical naphthopyran derivative dopant and a nematic liquid crystal is reported. An unprecedented helical twisting power switching ratio of over 90% allowed us to demonstrate multi-cycle rotational motion of micro-objects by UV light irradiation.
著者
奥中 康人 オクナカ ヤスト
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.19, pp.49-68, 2019-03-31

『陸海軍喇叭譜』が制定される1885年12月以前には、陸軍はフランスのラッパ譜を、海軍はイギリスのラッパ譜を用いたことが知られているが、それ以上の詳細は判っていなかった。しかし、近年発見された3点の手書きの陸軍ラッパ譜(靖国偕行文庫所蔵のタイトルの無い2点と、名古屋鎮台のラッパ手が記した『喇叭記帳』)によって、その実態を解明できることになった。調査の結果、日課号音、招呼、敬礼、教練のためのラッパ信号(約70曲)については、ほぼフランスのラッパ譜に由来することを確認することができる(例えば、「起床」« Le Réveil » や、「礼式」 « Aux champs » など)。しかし、軍隊内の組織に対して付与された約30曲の隊号(例えば、「鎮台一聯隊」など)、敬礼のための「靖国神社参拝式」については、日本で創作された可能性が高い。また、2000小節を超える長大な行進曲も日本でアレンジされていたと考えられる。3冊の楽譜資料は、明治前期におけるフランス音楽受容の広がりをよく示している。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.2, no.8, pp.1-28, 2008-11-01 (Released:2019-04-12)

サイエンスウィンドウ2008 11月号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/28 目次 【特集】 遊びから見つけるタネの不思議 p.06 時空を旅するタネのふしぎ p.08 探そう! 遊べるタネ、楽しいタネ p.10 タネはどうやって旅をするのか p.12 遊んだ後に図鑑づくり p.14 おいしく食べたらタネをまこう p.16 貯えて利用、タネと人との共生 【連載】 p.02 似姿違質:ナナフシ VS 小枝 p.18 科学散歩 いにしえの心:『源氏物語』紅葉賀 p.19 本づくりの舞台裏:誠文堂新光社『子供の科学』編集部を訪ねて p.20 ふるさと食の楽校:藻塩 p.21 再発見!ZOO:身近な環境のバロメーター カエル p.22 イチから伝授実験法:校庭で宝探し 砂で遊ぼう p.24 発見! 暮らしのなかの科学:アルミニウムのマルチな才能 p.26 せんせいクラブ p.28 シリーズ 窓:米子水鳥公園ネイチャーセンター
著者
高瀬 英希
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.440-441, 2020-04-15

「組込みシステム」は,各種の情報機器に組み込まれて,特定の機能を実現するための制御を行うコンピュータシステムである.古くは1980年代頃から使われていたこの研究対象について,出自や歴史を紐解き,また近年取り巻く潮流を俯瞰し,組込みシステムはどこから来てどこへ向かうのかについて思索を巡らせてみる.そして,近年の問題領域の複雑化に対応するためにSIGEMBの有志でまとめた「湯河原宣言2018」を紹介する.これらを踏まえた上で,研究領域と課題が多岐に渡るITシステムである組込みシステムの30年後のあるべき姿はどのようになっているのかを予想してみたい.