著者
坪井 明人
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.62-72, 1995-01-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
15
著者
近藤 悠介 中野 美知子 吉田 諭史 石井 雄隆
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では発話能力の育成に焦点を当てた大規模な英語教育プログラムにおける自動採点システム導入の可能性を検討した。導入を検討したプログラムは、発話能力の育成に焦点を当てたプログラムであり、学習の対象となる表現が適切に使用できるかどうかを判定するタスクを作成し、このタスクにおける発話を英語教員が採点し、この点数を予測する発話自動採点システムを開発した。システムの予測精度を検証したところ、教師による点数との一致どは74%であった。本研究で提案した枠組みを用いてクラス分け試験および到達度試験を自動採点システムによって行うことができる可能性は高いと判断した。
著者
Tamio TERAMOTO
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.65, no.Supplement, pp.S29-S33, 2019-10-11 (Released:2019-10-16)
参考文献数
16
被引用文献数
6

Japan achieved remarkable economic development after World War II, which has led remarkable changes in risk factors of atherosclerotic diseases and led to epidemiological transition in Japan. Nowadays, obesity is pandemic around world, which is same case in Japan. BMI of Japanese population, especially young adult men increased gradually since the 1960s associated with increase in intake of fat as well as decrease in intake of rice, which has been revealed by the annual report of the Ministry of Health, Labour and Welfare. Such changes suggest the change of dietary habit from Japanese style to westernized style. In recent years such changes in lifestyle has been accompanied by a gradual increase in serum cholesterol in the Japanese population, which is associated with increase in the incidence of cardiovascular diseases (CVD). Japanese guidelines recommend “The Japan diet” to prevent CVD, because there are several epidemiological data to show the cardio-preventive effect of fish, soy bean, and vegetables, which are the major component of “The Japan Diet”. It is very important to recognize the diet habit is one of culture and that rice plays a pivotal role in “The Japan Diet”.
著者
成木 弘子
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 = Journal of the National Institute of Public Health (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.47-55, 2016-02

超高齢社会を迎える2025年問題に対応する為に地域包括ケアシステムの構築が開始されている.地域包括ケアシステムは,英語ではCommunity-based integrated care systemsと表記され,ケアの統合を目指している.また,多職種および多機関の連携が重要であるが,統合や連携,および,システムのとらえ方は様々である.そこで本稿では,包括地域ケアシステムの構築における "連携"の課題と"統合" 促進の方策について,II.地域ケアにおけるシステムアプローチの基本,III.ケアシステムの連携と統合の概要,IV.地域包括ケアシステムを構築する為の統合(integration)の方法を整理した上で,V. 5 年後まで達成する課題をふまえながら対応方法を探求することを目的とした.その結果,「調整・協調(coordination)」レベルに統合した地域ケアシステムの構築が急務の課題であると考えられ, 5 年後にこの課題を達成する為には,(1)混乱している情報の整理と適切な情報の発信,(2)「調整・協調(coordination)」の統合レベルの地域包括ケアシステムへの推進方法の開発,(3)人材の育成が必要であると結論づけた.
著者
遠藤 由香 庄司 知隆 福土 審
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

過敏性腸症候群(IBS)は代表的な思春期心身症である。成人IBSでは幼児期の虐待などのトラウマが発症リスクの一つと報告されているが、思春期IBSでは発症要因の解明は不十分である。そこで本調査では宮城県内の中学校で疫学調査を施行し、東日本大震災のトラウマ的体験がIBS発症率を増加させ、その影響は年余におよぶという仮説を検証する。疫学調査を施行すべく県教育委員会や養護教諭会に調査協力を依頼したが、教育現場では未だ混乱が続いており、協力を得がたい状況であった。そこで海外の疫学調査専門家と討議を重ね、調査法の変更や規模の縮小をして再度協力を依頼したが、最終的に調査を断念せざるを得なかった。
著者
Yeong-Bin BAEK Mary Jasmin ANG Jun-Gyu PARK Do-Hyun YU Seungjo PARK Jae-Hyuk LEE Jihye CHOI Kyoung-Oh CHO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.19-0386, (Released:2019-10-28)
被引用文献数
1

An 18-year-old male Yorkshire Terrier was admitted with a history of neurological signs including dullness and progressive tetraparesis. Physical examination revealed bilaterally symmetrical alopecia and pot-bellied abdomen. Computed tomography and necropsy examination showed a mass across the frontal sinus and cerebral frontal lobe, bilateral adrenocortical hyperplasia, and hepatomegaly. Histopathologically, the tumor lesions consisted of sheets, nests, or cords of small- to medium-sized round-to-polyhedral cells. Adrenal cortex showed bilateral diffuse cellular proliferation, and some hepatocytes showed intracytoplasmic glycogen accumulation. Immunohistochemically, the tumor cells were positive for pancytokeratin, chromogranin-A, neuron-specific enolase, S100, synaptophysin, and thyroid transcription factor-1 but negative for microtubule-associated proein-2 and neurofilament, leading to the diagnosis of neuroendocrine tumor. These tumor cells were also positive for adrenocorticotropic hormone.
著者
伊澤 幸洋 小嶋 知幸 加藤 正弘
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.217-226, 1999-07-20
参考文献数
10

仮名の読み書きは良好である一方, 漢字に失読失書症状を呈した失語例に対して, 漢字一文字の音読みの改善を目的に2種類の訓練法を適用し, 訓練効果の比較検討を行った.1つは当該漢字を含む熟語をキーワードとして対連合学習する訓練 (以下, キーワード法訓練) , もう1つは漢字一文字と読み仮名との対応を直接再学習する訓練 (以下, 非キーワード法訓練) である.2つの実験を構成し, 自然治癒の要因を統制した上で, 2種の訓練効果を比較した.実験1は5日間のキーワード法訓練, 実験2は5日間の非キーワード法訓練とそれに続く5日間のキーワード法訓練からなるA-Bデザインである.結果, キーワード法訓練では統計的に有意な効果が得られ, 訓練終了後もその効果が持続することが確認された.一方, 非キーワード法訓練では効果が得られなかった.キーワード法による音読は, 文字を直接音韻に変換する情報処理過程が障害された際, 文字から意味を経由して音韻にいたるルートによって文字から音韻情報を引き出す手法である.これまで仮名一文字の書字や音読の訓練手法として報告されてきたキーワード法が, 本症例では漢字の音読みにも利用可能であることが確認された.また, 本症例の症状から, 同じ形態から音韻への変換でも仮名と漢字では処理過程が異なり, 障害の程度に乖離がありうることが示唆された.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1946年10月19日, 1946-10-19

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年06月15日, 1944-06-15
著者
加藤 涼太 田中 健一 小寺 正明 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第42回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.1P12, 2019 (Released:2019-10-22)
参考文献数
7

化合物の物性を予測する手法の一種に、定量的構造物性相関(QSPR)がある。QSPRでは、物性既知の化合物を用いて化合物の構造と物性値の間の関係を統計的手法でモデル化する。QSPRの入力として化学構造から計算した記述子を用いる場合、多くの記述子の中から最適な組合せを見つけなければならず、その中に予測に必要な情報が十分に含まれているか分からないという問題もある。そこで、本研究では記述子を計算することなく原子の3次元座標値と原子番号および分子のグラフ構造を入力とし、Graph Convolutional Neural Network(GCNN)を用いた予測手法を開発した。記述子を用いる手法と比較した結果、予測タスクによって提案手法が勝る場合も劣る場合もあった。その原因としてモデルの表現力の不足が考えられるため、入力方法やモデル構成を改良することで性能が向上すると考えられる。
著者
佐伯 祐弌 秋田 富士 千葉 博 斉藤 平三郎
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.231-237, 1968-10-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
65
被引用文献数
1

白色レグホン (WL, WL-D), 白色ロック (WR) および白色コーニッシュ (WC) の3種を用い, 4月から8月までの間に生産した成熟卵について種々の卵質を調査した。供試卵は産卵後当日夕刻までは室温におき, 午後5時から翌朝9時までは, 23°Cの室温, 65%の湿度の部屋に貯蔵した。1. 各鶏種の平均卵重は, WR (66.6g), WL-D (62.0g), WC (60.8g), WL (58.5g) の順位であった。卵白重量は34.9g (WL) から39.4g (WR) までの範囲で, 卵重に対する卵白重の割合はWCが最低 (57.9%) で, その他の鶏種では大体59%ていどであった。卵黄重は18.1g (WL) から21.2g (WR) の範囲で, 卵重に対する卵黄重の割合は全鶏種とも大差なく31%前後であった。また卵白重に対する卵黄重の割合はWLは52%, 肉用種では54~55%でやや高かった。卵白高は, 5.7~6.2mmであったが卵による個体差がかなり大きかった。H.U. は74.9 (WL) ~76.6 (WL-D) であった。卵殼の平均重量は5.6g (WL) から6.2g (WC) の範囲で, 卵重に対して大体9.2 (WR)~10.2% (WC) であった。卵殼の厚さは0.337mm (WL) から0.378mm (WC) の範囲であった。卵黄色は, 白色卵殼の卵用種よりも有色殼の肉用種の方がやや濃厚であった。血点の平均出現率は2.9%で, 鶏種間に大差はなかった。肉斑の平均出現率は7.2%であったが, WRの14.4%の高い出現率がとくに注目された。2. 各種卵形質相互間の相関係数において, 卵重に対する卵白重および卵短径の間にはいずれもγ=0.8以上の高い値び得られた。卵重と卵黄重との関係は, WRが最も低く (γ=0.52), WLは最高 (γ=0.80) であった。卵重と卵白高ならびにH.U. との間の関係はそれほど密接ではなく, γ=0.26の最高値がみられたに過ぎない。卵白高とH.U. との間にはγ=0.94以上の高い値が得られた。またH.U. の修正効果について論議した。卵白重と卵の短径との間にはWL-Dを除いて0.8の相関値が得られ, また卵白重と卵白高との間にはWRを除いてγ=0.3がみられた。卵殼重と卵殼厚との間にはγ=0.7~0.8の高い値が推定された。3. 卵重, 卵短径および卵白重の反復率 (R) はいずれも0.8をこえる高い値であった。また卵殼重, 卵殼厚ならびに卵白高のRも0.6~0.8が推定された。
著者
河田 志帆 畑下 博世 金城 八津子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.186-196, 2014 (Released:2014-05-29)
参考文献数
33
被引用文献数
1

目的 ヘルスリテラシーの概念分析の結果を基に独自の尺度を作成し,性成熟期女性のヘルスリテラシー尺度の開発を試みた。20~39歳の女性労働者を対象に項目の選定,信頼性と妥当性を検討した。方法 先行研究の概念分析より抽出された要素を基に,内容妥当性および表面妥当性の検討を経て30項目の尺度を作成した。近畿圏および東海圏在住の20~30歳代の女性労働者を対象に,本調査として1,030人,追加調査として424人に自記式質問紙調査を行った。なお,追加調査で実施した再テストは,同意書に署名を得た協力者により実施した。尺度の信頼性の検討は,クロンバック α 係数,再テストにおける相関係数の有意性の検定により行った。一方,妥当性の検討は日本語版健康増進ライフスタイルプロフィール(JLV–HPLPII),成人用ソーシャルスキル評定尺度の下位尺度との相関,子宮頸がん検診受診行動別の尺度得点の比較により行った。結果 本調査の対象者は1,030人で,回収数632人(回収率61.4%),有効回答数622人(有効回答率98.4%)であった。追加調査の対象者は424人で,回収数は86人(回収率20.3%)で,有効回答数86人(有効回答数100%)であった。項目分析および主因子法プロマックス回転による因子分析を行った結果,4 因子,21項目が抽出され,累積寄与率は53.7%であった。4 因子は【女性の健康情報の選択と実践】,【月経セルフケア】,【女性の体に関する知識】,【パートナーとの性相談】と命名した。各因子におけるクロンバック α 係数は α=0.72~0.83,全体は α=0.88であり,再テストでの相関係数は尺度全体で r=0.85(P<0.01)であった。また,開発した尺度と JLV–HPLPII,成人用ソーシャルスキル評定尺度は,有意な正の相関(P<0.01)を示し,子宮頸がん検診受診行動別の尺度得点の比較では,子宮頸がん検診受診群の得点が有意に高かった(P<0.001)。結論 今回開発したヘルスリテラシー尺度の信頼性および妥当性は概ね確保されていた。子宮頸がん検診受診行動と尺度得点との間に有意な関連がみられたことから,女性特有の疾患の予防および早期発見・治療に向けたヘルスリテラシー教育への実用可能性が示唆された。