著者
鷹部屋 福平
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.46, no.558, pp.629-638, 1932-06-25

本文は、高層架構の應力性質に關する著者の研究の一部で、風壓又は耐震計算上の Preliminary Design に資する曲能率算出の實用法を示すものである。等剛比なる高層架構に於て、各階の柱を等高ならしむる時、柱又は梁に於ける曲能率の分布状態は從列一次的に配列せらるゝの特性あることを發見したる結果、この性質を利用して任意數十階目の柱又は梁の任意點に於ける曲能率を數分時にして直接且つ正確値に於て算出することの可能なるを結論としたものである。
著者
朴 源
出版者
鹿児島大学
雑誌
経済学論集 (ISSN:03890104)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.39-52, 2003-06-30
著者
佐藤 久泰
出版者
北海道農事試驗場北農會
雑誌
北農 (ISSN:00183490)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.240-250, 2009-04

2007年3月から2008年2月まで、海外で支援活動を行っているコンサルタント会社の契約社員として、パレスチナ自治区のJICAプロジェクトに参加致しました。パレスチナ自治区は、なかなか出かけることが出来ないところですが、小泉元首相が2006年7月イスラエル、パレスチナ、ヨルダンと4ヵ国協議を開催し、中東地域の「平和と繁栄の回廊」構想を提唱して、その取り組みを協議していくことで合意し、我が国が中東和平に貢献することになったのです。それ以後、パレスチナ自治区で幾つかのプロジェクトが立ち上げられ、JICAのプロジェクトとして活動が始まりました。しかし、中東は紛争地域であり、滞在も3ヵ月と制限されているため、他のJICAプロジェクトとは異なり、コンサルタント会社の委託事業として事業を推進しています。プロジェクトに参加することになったのは、ブラジルのプロジェクトで一緒に活動した方からぼくが参加するのにぴったりのプロジェクトがあるので、参加してみませんかと誘われたのです。それで窓口の会社と主に電子メールでやりとりをして、参加することになったのです。アラビア語と英語圏なので、英語で十分対応出来ませんと申したのですが、通訳を付けてくれるということになり、1年間の契約で参加致しました。ここでは、パレスチナ自治区の諸事情をご理解頂きたいことと、主に農業の実態について紹介したいと思います。
著者
井上 一彦
出版者
岩手県立大学
雑誌
リベラル・アーツ (ISSN:18816746)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.45-55, 2013

本研究では打撃成績とストライクカウントが打撃結果に及ぼす影響を調査した。調査の対象は,関甲新学生野球連盟で2012年度に開催された春季リーグ戦,全32試合とした。打撃成績上位選手10名と下位選手10名を抽出し,抽出した選手の打撃結果から,安打数,打率,カウント別安打率を算出した。その後,それぞれについて打撃成績とストライクカウントを要因とする2要因の分散分析を行った。その結果,本研究で得られた結論は以下の通りであった。打撃成績上位者は打撃成績下位者に対して,安打数,打率において有意に良い成績を示した。安打数において,打撃成績上位者はストライクカウントが進むにつれて安打数が増加したのに対して,打撃成績下位者は1st.ストライクと比較して2nd.ストライク,3rd.ストライクの時の安打数が少ない傾向にあった。打率において,1st.ストライクと3rd.ストライクにおいてストライクカウントによる違いが認められた。
著者
小原 正芳 堀 良彰 櫻井 幸一
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.33(2004-CSEC-028), pp.37-42, 2005-03-22

近年,インターネット上のエンドホストに対してネットワークを介し無差別に行われる攻撃が増加している.攻撃者は脆弱なエンドホストを探すために TCP に対するポートスキャンを行うため,ポートスキャンは侵入の前兆とみなすことができる.それゆえ,攻撃者からのポートスキャンを早期に検知し必要な対策を行うことは,攻撃を事前に防ぐために重要である.ポートスキャン検知のために,これまでいくつかのアルゴリズムが考案され,それらはネットワーク侵入検知システムに実装されている.しかしながら,既存のポートスキャンの検知アルゴリズムでは,早期検知よりも精度に重点がおかれているため,精度を損なわず早期検知が可能な新たな手法が求められている.本稿では,ポートスキャンの特徴に基づく評価基準を用いることでポートスキャンを効率良く検知できる手法を提案し,その評価を行うことで提案手法の有効性を明らかにする.
著者
大西 昇
出版者
東京工芸大学
雑誌
東京工芸大学工学部紀要. 人文・社会編 (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.61-75, 2001

For the people in the ancient Japan,nature herself was not God,but some natural products were their gods. Natural products had not their creator; they were not the creator and yet not creatures. They were matter and or non-matter. Therefore gods of the ancient Japanese were matter and or non-matter. And yet they were not gods of the Animism.
出版者
横浜郷土史研究会
巻号頁・発行日
vol.下(神奈川区・鶴見区・保土ケ谷区), 1930
著者
田中 繁宏 Shigehiro Tanaka
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.1-8, 2010-03-31

We experienced a world wide spread novel influenza A( H1N1) virus infections in 2009. We can now get easily large amounts of news of novel influenza virus infections by internet. According to studying of Japanese government strategy of prevent 0 entering the Japan, we should take care about whether a novel influenza virus could already be in Japan. We also should be take care in making diagnostic standard on novel influenza virus infections in order to avoid doctors misunderstandings in diagnosing of novel influenza virus infections. The strategy of prevent 0 entering and the local closing of schools might be effective to prevent spreading novel influenza infections. Considering the examination of medical cares against novel influenza infections, medical facilities of outpatient of fever should be largely increased in future.
著者
安齋 正人 福田 正宏 國木田 大 辻 誠一郎 髙橋 龍三郎 佐藤 宏之 佐藤 由紀男 北野 博司 熊木 俊朗 蛯原 一平 菅野 智則
出版者
東北芸術工科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

数度にわたる完新世の気候寒冷化とその後の急激な回復(ボンド・イベント:約8200年前、約5800年前、約4300年前、約2800年前のピーク)と、縄紋土器の放射性炭素(14C)年代測定値の暦年較正年代とを対比させた結果、それぞれの気候変動が、草創期の終末/早期の初頭、早期後葉/前期初頭、前期後葉/中期初頭、中期後葉/後期初頭、晩期後葉/弥生初頭に対応することがわかった。とくに約8200年前のピークである8.2kaイベントの影響は、定住・集住集落の解体と遊動化、そして再定住化という居住パターンの変化として、列島各地の考古資料に明瞭に記録されている。
著者
廣瀬 春次
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.11-16, 2012-05-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

量的研究法と質的研究法の両者を含む混合研究法は,研究の妥当性・信頼性を高めるとともに,量的研究と質的研究のパラダイム論争に一つの方向を与える第3の研究法として発展してきた. 混合研究法を用いる研究者は,実証主義と構成主義という2つの異なるパラダイムを持つ量的研究と質的研究を併用するという点で,その哲学的前提について無関心ではいられない.現在,混合研究法のパラダイムとして最も支持されるのは,実用主義であるが,弁証法も有力である. 混合研究法の分類については,現在,統一されたものはないが,混合研究法の表記法については,共通のものが開発されている.著者は,混合研究法として分類されるには,質的・量的研究のいずれも,完全な研究として示されることが必要であることを提案した. 日本看護科学会誌の最近10年間の混合研究法を検索した結果,それ以前の10年間の検索結果とほとんど差がないことが示された.今後の混合研究法の展望として,一つの研究の中で2つの方法を相互参照するだけではなく,異なる研究間での相互交流が期待される.
著者
守田 美雪 庄司 美樹 本田 昂 阪上 正信
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.282-285, 1987-06-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

The environmental radioactivity caused by the reactor accident at Chernobyl'was investigated from May 7 to May 31 of 1986 in Toyama. Measurement of radioactivities in airborne particles, rain water, drinking water, milk, and mugwort are carried out by gamma-ray spectrometry (pure Ge detector; ORTEC GMX-23195) . Ten different nuclides (103Ru, 106R, 131I, 132Te-I, 134Cs, 136Cs, 137Cs, 140Ba-La) are identified from samples of airborne particles. In the air samples, a maximum radioactivity concentration of each nuclide is observed on 13th May 1986. The time of the reactor shut-down and the flux of thermal neutron at the reactor were calculated from 131I/132I and 137Cs/134Cs ratio.The exposure dose in Toyama by this accident is given as follows: internal exposure; [thyroid] adult-59 μSv, child-140 μSv, baby-130 μSv, [total body] adult-0.2 μSv, child, baby-0.4μSv, external exposure; 7 μSv, effective dose equivalent; adult-9μSv, child-12 μSv, baby-11 μSv.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.197, pp.49-52, 2014-03

開設者ファーマライズプラス株式会社開局年月2013年10月薬剤師数常勤1人、パート1人薬局立地オフィス街(面で応需)処方箋枚数250枚/月応需医療機関数…80施設(集中率30%)医療用医薬品の品目数1200品目OTC薬の品目数280品目薬局の営業時間・定休日10:00〜19:00、土…
著者
泰地 秀信 守本 倫子
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.115, no.7, pp.676-681, 2012 (Released:2012-09-06)
参考文献数
13
被引用文献数
1 3

小児では突発難聴を来す疾患が成人とは異なり, また突発性難聴に比べて頻度が高い. 小児突発難聴20例の臨床像を検討した. 小児の突発難聴では心因性難聴がかなり多いので, 他覚的聴力検査を組み合わせて診断を行うべきである. 純音聴力検査とDPOAEの結果に乖離がみられる場合は心因性難聴が強く疑われるが, 確定診断のためにはABR検査が必要である. ムンプスでは不顕性感染が30~40%にみられるため, 耳下腺腫脹のないムンプス難聴例がある. 小児の急性感音難聴ではムンプスの罹患歴・予防接種歴を問診するべきである. 前庭水管拡大症も突発難聴において考えておくべき疾患であり, 低音域のA-B gapを伴う高音障害型のオージオグラムでは本症を疑う.