3 0 0 0 OA コトの物理学

著者
樺島 祥介 杉浦正康
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.1-33, 2008-10-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
土屋 博映
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.1-8, 2010-03-15

剣豪としてあまりにも有名な宮本武蔵の実際の人物像については、本書に記されていることくらいしか知りえない。宮本武蔵がその名前を天下に知らしめたのは、吉川英治の『宮本武蔵』からである。大衆文学作品として、出色の出来栄えである。それはそれでよい。大いに評価に値する。しかし、実際の武蔵はどうだったかという、歴史的・実証的な立場から言えば、世間を惑わせたとも言えなくはない。本稿では、『五輪書』のどこがどのように、日本人の精神に影響を与えたのか、あるいはそうでないのか、それを明確にすることを目標として、『五輪書』に対峙してみたい。本稿はその手始めとして、『五輪書』の構成を記述することを主とする。
著者
北村 由美 片岡 樹 芹澤 知広 津田 浩司 奈倉 京子 横田 祥子 中谷 潤子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、インドネシア華人とその再移住の調査を通じて、脱植民地化、国民国家形成、冷戦といった20 世紀のアジアの国際関係をとらえなおすことを目的とし、オランダ、中国、香港、台湾、マレーシア、日本などインドネシア華人の移動先において調査を行った。本研究によって、第二次世界大戦後から21世紀初頭にいたるインドネシア華人の国際移動をめぐる複雑な実態が明らかになるとともに、インドネシアが民主化とグローバル化を迎えた現代において、各地に定住しているインドネシア華移民が、出身国であるインドネシアと新たに構築しつつある関係についても一部明らかになった。
著者
鈴木 貞美
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.38, pp.315-348, 2008-09-30

和辻哲郎(一八八九―一九六〇)の『ニイチェ研究』(一九一三)は、彼の哲学者としての出発点をなす書物であり、同時に、日本における初めてのまとまったフリードリッヒ・ウィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Willhelm Nietzsche, 1844-1900)の研究書として知られている。また、そこに示された考え方は、その後の彼の歩みに、かなりの意味をもつものとなった。
著者
上野 善道
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.28-36, 1997-08-30

The tonal phenomena we observe are composed of tonal layers, such as accent in a narrow sense, phrase intonation, each of which has its own function. Phonological interpretation of accent means the separation of these layers and extraction of accent. Segmental environments are concerned with interpretation, but grammatical information is not. Morphophonemic regularities, such as compound noun accent rules, are treated and described differently from phonological interpretation. These findings on accent are based on my fieldwork.
著者
大谷 壽一 今岡 鮎子 秋好 健志
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.3, pp.529-534, 2015 (Released:2015-03-01)
参考文献数
5
被引用文献数
6

In Japan, it is illegal to sell pharmaceuticals on Internet auction sites, although a considerable number of pharmaceuticals are listed on such sites. We investigated the current situation regarding the illegal trade in pharmaceuticals on Japanese Internet auction sites and the responses of site administrators to such transactions. We searched for pharmaceuticals and “gray” items that were suspected of being pharmaceuticals on Yahoo-oku! (Yahoo! Auctions, Japan) over a 37-day period and then submitted violation reports indicating that selling pharmaceuticals is illegal or that the description of an item was insufficient. The reports were directed to the site administrators and forwarded to the sellers. One hundred and six pharmaceutical products and 34 gray items were identified during the study period. After the submission of the violation reports, only 28 of the pharmaceutical products and one of the gray items were deleted by the administrator, while 18 of the pharmaceutical products and 7 of the gray items were withdrawn by their sellers. However, 41 pharmaceuticals and 20 gray items were sold. Most of the gray items were listed using characteristic terms or abbreviations without photographic images. More than 70% of the identified pharmaceuticals had a contraindication(s) other than hypersensitivity. In conclusion, the illegal trade in pharmaceuticals on Internet auction sites remains a serious problem in Japan, and the responses of site administrators to such transactions are inadequate. The government and pharmaceutical industry may have to take measures such as providing public and administrative guidance to stop the illegal trade in pharmaceuticals on the Internet.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1918年09月05日, 1918-09-05
著者
桃川燕林 講演
出版者
大川屋
巻号頁・発行日
1896
著者
呂 清夫
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.4-12, 1998-02-01

バーリンとケイ(B.Berlin & P.Kay)の色名進化論によれば, 標準中国語(Mandarin)には基本色名が白, 黒, 紅, 黄, 緑, 藍の6種類しかないから,日本語, 韓国語(Korean), 広東語(cantonese)などに比して発展が遅れたことが力説されている。本研究は主に色名が存在する歴史的文献によって, バーリンとケイの色名進化論にある標準中国語についての問題点を明らかにする。つまり標準中国語の起源である古代中国語には, 西暦紀元前にすでに11種類以上の基本色名が存在していた。そして中国語にある色名の発展が他の民族の色名進化状態ともあまり変わらないことを明らかにした。
著者
田口 智章
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡医学雑誌 (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.97, no.4, pp.109-116, 2006-04-25

小児外科の近年の進歩はめざましく, 特に新生児外科の分野では, 以前はその国の医療レベルを反映するとまで言われ, 小児外科医がその救命に骨身を削ってきた「食道閉鎖症」の死亡率が著しく低下してきた. 小児外科学会の全国集計によると1973年では死亡率が約55%であったのが, 1983年では30%, 1993年には20%, そして2003年では12.3%まで低下し, 生存するのが当たり前の病気になってきた. 九州大学小児外科では1990年以後の食道閉鎖症は重症染色体異常を合併した1例を除き, 全例生存し元気に成育している. 九州大学における新生児外科疾患の疾患別死亡率の推移を経時的にみると, 症例全体での死亡率は経年的に低下し, 2000年代では新生児外科症例全体での死亡率は10%を切った. しかし, 疾患別にみると横隔膜ヘルニアと消化管穿孔の死亡率がまだ高い. これは横隔膜ヘルニアでは出生前に診断される重症例が治療の土俵に上ってきたためである. 出生前に超音波検査にて診断される横隔膜ヘルニアは左にあるべき心臓が右に変位していることで発見されることが多く, 肝臓や脾臓が胸腔内に脱出している. つまり胸腔内に脱出している臓器のボリュームが大きいため, 肺が極端に小さく生存が困難な症例が多い. また消化管穿孔は1000g未満の超低出生体重児が救命できるようになり, このような症例で消化管穿孔をおこす場合が多くなったためである. 容易に敗血症によるショック状態となり救命困難な症例も多い. 全身的な循環呼吸管理を最優先し手術侵襲は腹腔ドレージのみの最小限にとどめるのが救命率をあげるポイントと考えられる. 新生児外科の症例は出生率の低下にもかかわらず増加傾向にある. 九州大学では特に周産母子センター開設を機に症例が増加している. 小児の臓器移植では, 肝臓移植の進歩により救命困難であった胆道閉鎖症の末期の肝硬変の患者が, 食道静脈瘤の破裂や腹水でおなかがパンパンに張り肝不全でなくなっていたのが, 元気に退院できるようになった. また劇症肝炎で脳症に陥り意識不明になった患児が, 以前では血漿交換しか手の打ちようがなく, 血漿交換がはじまると「もうだめか」であったのが, 移植により普通の生活に戻れるようになった. まさに劇的な治療法である. 小腸移植も小児に多い短腸症候群の根治術として欧米では1000例以上に行われている. 本稿では, 新生児外科疾患のうち, まだ救命率の低い「先天性横隔膜ヘルニア」, さらに「小児の肝臓移植, 小腸移植」について, 我々の経験を中心に, 現状と今後の展望について述べる.
著者
Ajay K. Sah Chebrolu P. Rao Pauli K. Saarenketo Kari Rissanen
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.1296-1297, 2001 (Released:2003-04-04)
参考文献数
12
被引用文献数
16

In order to understand the binding nature of the glycosylamines possessing imine functionality, a novel tetranuclear Ni(II) complex of N-(2-hydroxybenzylidene)-4,6-O-ethylidene-β-D-glucopyranosylamine having twisted Ni4O4 cubane core was synthesized and structurally characterized.