著者
増井 啓太 田村 紋女 マーチ エヴィータ
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.602-610, 2019 (Released:2019-02-25)
参考文献数
35
被引用文献数
2 2

The Global Assessment of Internet Trolling- Revised (GAIT-R) has been developed to assess internet trolling. We developed the Japanese version of GAIT-R (J-GAIT-R). First, the eight items of GAIT-R were translated into Japanese. Then, we conducted an online survey of Japanese people (N = 535). In Study 1, exploratory and confirmatory factor analyses indicated that J-GAIT-R had a unidimensional structure. The internal consistency of J-GAIT-R was adequate. Moreover, partial correlation coefficients indicated adequate concurrent validity of the scale. In Study 2, we confirmed a good test-retest reliability for J-GAIT-R. It was concluded that J-GAIT-R was suitable for assessing internet trolling in Japan.
著者
森川 繁樹 川田 健太 岩田 裕美 東山 雅人 西村 公寿 左達 美佐 福見 善之
出版者
徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課
巻号頁・発行日
pp.15-20, 2016 (Released:2019-04-01)

家畜市場において高く評価される子牛を生産し,農家の収益向上を図るため,新たな人工哺育技術および自給飼料を活用した育成技術について検討した。黒毛和種人工哺育技術について,5日齢時の体重比3%を代用乳の最大給与量とするプログラムを検討したところ,従来の方法と比較して増体が良くなる傾向があり,28日齢時点におけるDG(1日増体量)は対照区と比較してして有意に高かった。育成期の粗飼料としてイタリアンサイレージを給与したところ,チモシー乾草を給与した区と比較して同等の発育が得られ,9,926円/頭の生産コスト削減効果が得られた。

2 0 0 0 OA 脳死

著者
水谷 弘
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.56-62, 1995-04-20 (Released:2010-06-08)
著者
高崎 郁子
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.108, pp.183-205, 2022-08-25 (Released:2022-09-25)
参考文献数
35

本論ではマイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーがコンビを組み「アーチャーズ」として製作したイギリス映画、『その信管を抜け!』(1949)の分析を行う。本作は「傷ついた男性性」を主題としており、その描写は同時代の他のイギリス映画と比較しても、他を圧倒するほど露骨に描かれている。そこで本論では、戦後映画という横断的な視点に『その信管を抜け!』を位置づける。そのうえで、『我等の生涯の最良の年』(1946)における第二次世界大戦後の傷ついた男性性の描写を「歴史的トラウマ」という概念から解き明かしたカジャ・シルヴァマンの考察から、作品に登場する特徴的な男性性を分析するために、映画においてとりわけ象徴的なウィスキーの瓶と爆弾のシークエンスを細かく確認し、それらがファルス的役割を持つことを明らかにした上で、本作における傷ついた男性性の特性を見出す。さらに、主人公をめぐる男性と女性の関係を、イヴ・K・セジウィックの「ホモソーシャルな欲望」を参照しながらテクスト分析することで、この作品が一見異性愛主義的なナラティヴを持ちながらも、実際は男性同士の強いつながりと、女性の徹底的な排除という特異なジェンダー構造を持つことを証明する。
著者
丸岡 吉人
出版者
日本消費者行動研究学会
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.25-40, 1996-09-20 (Released:2009-05-29)
参考文献数
11
被引用文献数
4

2 0 0 0 世界の艦船

出版者
海人社
巻号頁・発行日
no.518, 1996-12
著者
中村 誠宏 寺田 千里 湯浅 浩喜 古田 雄一 高橋 裕樹 藤原 拓也 佐藤 厚子 孫田 敏 伊藤 徳彦
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.1816, 2019-11-08 (Released:2020-01-13)
参考文献数
17

北海道中川郡音威子府村から中川町を結ぶ全長 19.0 kmの一般国道 40号音威子府バイパスの建設が 2007年から始まっている。北海道大学中川研究林を通過する区間では、周辺地域のトドマツ及びミズナラ、シナノキ、オヒョウなどが生育する北方針広混交林生態系に対してより影響の少ない管理手法の開発が検討されている。 2010年より検討を開始し、翌年より施工手法や装置の開発、施工対象予定地での事前調査を行った。 2013年に試験施工を行い 2014年よりモニタリングを開始した。本研究では表土ブロック移植に注目して、 1)これまでより安価な表土ブロック移植の簡易工法の開発、 2)すき取り表土と比較して簡易表土ブロック工法が施工初期の草本層植生や土壌動物群集に与える影響、 3)それらの回復について 2014年と 2015年の 8月下旬に調査を行った。本工法では装置開発を最小限にして、一般的に用いられる建設機械を利用したことから、施工費が大幅に削減された。表土ブロック区では在来種の被度がより高かったが、すき取り土区では外来種の被度がより高かったため、植物全体の被度は処理間でそれ程大きな違いはなかった。ヒメジョオンのような 2年生草本の種数はすき取り土区でより多かったが、多年生草本と木本の種数は表土ブロック区でより多かったため、植物全体の種数は表土ブロック区でより多かった。さらに、移植元の植物相との類似度も表土ブロック区でより高くなった。一方、リター層も土壌層も土壌動物の個体数は表土ブロック区でより多く、種数も表土ブロック区でより高かった。リター層を除く土壌層のみ表土ブロック区において移植元の土壌動物相との類似度がより高くなった。本研究の結果から、開発した表土ブロック移植の簡易工法は植物と土壌動物に対して早期の回復効果を持つことが示された。
著者
中野操著
出版者
思文閣出版
巻号頁・発行日
1979