著者
中村 恵子 鱒見 進一 安東 俊介 竹内 敏洋 久保 雅晴 安元 和雄 金藤 哲明
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会雑誌 (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2.3, pp.77-81, 2007 (Released:2008-09-16)
参考文献数
12
被引用文献数
3 2

下顎隆起は骨性の隆起で,原因としては,遺伝,咀嚼圧,パラファンクションなどが挙げられるが,明確なことは分かっていない.今回,下顎隆起と咬合力およびパラファンクションとの関係を検討するために,当科受診の患者に対し,デンタルプレスケールを用いて最大咬合力,咬合接触面積を測定するとともに,パラファンクションに関するアンケートを実施した結果,下顎隆起の有無と最大咬合力との間には統計学的有意差が認められた.また,下顎隆起の有無と咬合接触面積との間にも統計学的有意差が認められた.アンケートの結果より,パラファンクションの中でもくいしばりおよび硬性食品嗜好と下顎隆起との間に統計学的有意差が認められたものの,歯ぎしりや筋痛およびストレスについては関連性は認められなかった.
著者
宮田 安
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.463, pp.p39-42, 1986-12
著者
鴻 浩介
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.113-125, 2019

<p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;In this paper, I aim to clarify and vindicate Anscombe's concept of practical knowledge by way of suggesting that some intentional actions are artifacts - i.e. artificial events. Like other artifacts, actions are ontologically dependent upon agents' intention and hence agents can know what they are intentionally doing without any evidence. However, this view comes under attack from skepticism about the reality of artifacts themselves. If artifact kinds are mind-dependent, doesn't it follow that they are nothing but nominal, arbitrary groupings? In reply, I shall argue that artifacts, including actions, are still real in the world we live in because they have characteristic built-in normativity.</p>

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出版者
潮書房光人新社
巻号頁・発行日
vol.47(5), no.577, 1994-05
著者
田渕 句美子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.12-22, 2003

平安期・鎌倉期の女房歌人が、文学上、自らの〈家〉をどのように意識したか、また周囲からその女房歌人と〈家〉がどのように意識されたかを考える。平安期においては、父の〈家〉が多いとは言え、例えば伊勢大輔以下は母系による重代の歌人であり、〈母〉の家への意識が表出され、継承される場合も少なくない。しかし鎌倉期になると、歌人としては、父の〈家〉への意識が圧倒的であり、やがて夫の〈家〉への意識が顕在化されていく。その早い例が阿仏尼である。
著者
伊藤 史子 浅見 泰司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.500, pp.207-212, 1997
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

In the underpriced housing market, each site is sold to an applicant who wins a lottery. Potential buyers have to select a lot maximizing their expected utility level taking into account the subjective probability to win the lottery. A logarithmic form of the subjective probability function best explains the housing lot choice behavior among four models compared. This suggests that potential buyers optimistically overestimate the winning probability. This form is of particular interest, for it mathematically coincides with logit models except for the hypethesized error term distribution.
著者
安達 雅彦
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.205-208, 2006

ファンファーレNo.1とファンファーレNo.2は,2005年10月に岡山県で開催された国体(新見会場)の式典のために作曲したもので,両曲とも使用楽器は3声部のトランペット(Bb)である。ファンファーレNo.1は10月23日の開会式における「開式通告」その他で,そしてファンファーレNo.2は10月26日の総合表彰式における「競技会終了宣言」で演奏(初演)された。演奏者は新見市立新見第一中学校吹奏楽部,岡山県立新見高等学校吹奏楽部,新見ウインドアンサンブルで構成された吹奏楽団のトランペット奏者で,指揮は作曲者であった。なお,式典は新見ピオーネ球場で開催された。
著者
阿部 一
出版者
東洋学園大学
雑誌
東洋学園大学紀要 (ISSN:09196110)
巻号頁・発行日
no.23, pp.21-36, 2015-03

現代日本人の中にも息づいている祖先祭祀や氏神信仰といった伝統的な民俗宗教は,もともとどのようなものであり,どのように受け継がれてきたのだろうか。無畜稲作を生業とする日本の伝統的な家族システムは母性優位であり,その民俗宗教は,自然の一部である人間と周縁の自然との感情的な交流を志向する共感的「かまえ」が優勢な母性的宗教であったと考えられる。古代日本人にとって,自然は人間の思いに応えて恵みをもたらす一方で,機嫌をそこねると災いを引き起こすものであり,自然がもつそのような力の換喩(メトニミー)であるカミに対して祈りが捧げられた。それは,人間の領域の周縁にいる周縁神であり,時宜に応じてやってくる来訪神であった。仏教(浄土教)の浸透により,死者が聖なる存在(ホトケ)として扱われるようになると,11世紀前半のイエの成立以降,祖先に成仏してもらうための祖先祭祀がイエの重要な宗教儀礼となった。14世紀後半以降,イエの集まりとしてのムラが形成されると,擬制的な祖先神として,氏神や産土神と呼ばれる鎮守のカミが祀られた。イエは先祖をホトケとして祀ることによって安定化し,その直系的な継承性の重視が鎮守のカミへの信仰に一神教的な性格をもたらした。イエやムラから縁遠くなった多くの現代日本人にも,死者を含めて自然を包括的にとらえ,それと感情的に交流しようとする母性的民俗宗教的な態度は受け継がれている。
著者
牛 承彪 Chengbiao Niu
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.94, pp.81-98, 2011-09

5,6月、奈良盆地に藁の大蛇が登場する民俗行事が行われてきたが、これまでは「野神祭り」の範疇に入れて研究し、発生についても綱掛け行事との関連を中心に考えられてきた。本稿では現地調査に基づいて藁の大蛇行事の構造・信仰対象の性格を考察し、先学の研究を踏まえながら藁の大蛇行事に含まれる諸要素を整理・検討した。行事は予め豊作祈願・災厄駆除の目的で行われたものであるが、信仰対象は祟り神的一面を持ち、それによって行事に特異性を呈するようになる。また信仰対象を顕在化し、その生態を演じることから芸能的性格も帯びる。藁の大蛇と共通的要素を持つ近隣地域の信仰や行事と比較分析し、さらに日本全国の雨乞い習俗と比較しながら、その発生・展開過程において、不定期の行事から定期的行事へと定着する可能性を提示した。最後にはこれまで日本の研究者が確認できなかった中国における藁の龍蛇行事を取り上げ、比較研究の将来性を展望した。
著者
井上 孝司
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.891, pp.138-141, 2019-01

2 0 0 0 OA 油脂製造技術

著者
加藤 保春
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.1, no.7, pp.779-784, 2001-07-01 (Released:2013-04-25)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
落合 恵美子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
no.12, pp.p89-100, 1995-06

昨年、「近代家族」に関する本が三冊、社会学者(山田昌弘氏、上野千鶴子氏及び落合)により出版されたのを受けて、本稿ではこれらの本、及び立命館大学と京都橘女子大学にて行われたシンポジウムによい近代家族論の現状をめぐって交わされた議論を振りかえる。今号の(1)では「近代家族」の定義論を扱い、次号に掲載予定の(2)では「日本の家は『近代家族』であった/ある」という仮説の当否を論じる。

2 0 0 0 週刊現代

出版者
講談社
巻号頁・発行日
vol.27(35);1985・9・7, 1985-09