著者
小池 誠
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2022-CE-167, no.19, pp.1-2, 2022-11-26

第二次世界大戦中に米国海軍に従軍したウィラード・ヴァン・オーマン・クワインは,1951 年に「経験主義の2つのドグマ」という論文を発表したのだが,2 つのドグマとは分析・合成のドグマ及び還元・検証のドグマを意味する.分析・合成のドグマは最高傑作「純粋理性批判」のカント道徳哲学を「神の声」ないし幻聴として実装するとともに,還元・検証のドグマは哲学者カントの「実践理性批判」で提唱した定言命法を実装する.ここで,還元はリモート・センシングで計測した脳波を解読して言葉に変換することであり,その検証として,論理機械ないし人工知能から電磁波ビームを頭部に照射して対象者の脳波及び行動を変更し,言葉と脳波と行動が対応することを実証する.定言命法の実装は記号論理の実装であり,対人レーダーに搭載された人工知能にゲーム理論が応用されている.バートランド・ラッセルなどの分析哲学,ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタインなどの論理実証主義は秘密にされている人工知能の機能を解説するものであり,カントが提唱した理念は,200 年以上に渡る秘密国家プロジェクトで次第に実現していった.フォン・ノイマンは,ゲーム理論に関する秘密の機械の一側面について哲学として開示するのでなく,経済学者モルゲンシュテルンとの共著「ゲームの理論と経済行動」を通じて経済学として開示した.ノバート・ウィーナーはサイバネティクスとして無線通信とコンピュータが一体化した機械を開示した.罪刑法定主義に起因して慣習刑法は禁止されるべきであるが,自然法による制裁が世界各国で慣習刑法として秘密裏に実行された結果,統合失調症が発症する.
著者
守岡 知彦
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.73(2008-CH-079), pp.17-22, 2008-07-18

古典中国語 (漢文) 電子テキストの蓄積が進む中、自然言語処理技術の重要性は高まって来ているが実装は少ない。本論文では、MeCab を用いた古典中国語用形態素解析器のプロトタイプについて概説するとともに、本格的な古典中国語文法コーパス作成のためのワークフローについて考察する。
著者
キムラ-スティーブン チグサ
出版者
国際日本文化研究センター
巻号頁・発行日
pp.1-50, 2005-03-31

会議名: 日文研フォーラム, 開催地: 国際交流基金 京都支部, 会期: 2001年12月11日, 主催者: 国際日本文化研究センター
著者
竹井 潔
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第32巻, no.第1号, pp.41-56, 2019-10-25

ネット依存はスマートフォンによるオンラインゲームやSNSにより,中高生を中心に増加している。またゲームのやりすぎによる様々な日常生活への支障をきたしたゲーム依存症はWHOにより疾患として認定された。ネット依存は若い層を中心に急増してきており,ネット依存を情報倫理の重要な課題として取り上げたい。AI社会になってAIへの依存が高くなってくると,ネット依存はさらに深刻になってくるであろう。AIの時代に入り,ネットの利便性だけではなく,ネット依存,さらにAI依存の倫理的側面を考慮していく必要がある。 本稿では,情報倫理の視点から,ネット社会の進展とネット依存について概観し,AI社会に向けてのネット依存における情報倫理の課題を検討することを試みる。
著者
平井 秀樹
雑誌
FAB
巻号頁・発行日
vol.3, pp.92-102, 2022-12-01
著者
横井 由利
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 = JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF MANAGEMENT (ISSN:13481118)
巻号頁・発行日
no.27, pp.69-92, 2019-01

壮麗なヴェルサイユ宮殿を作り太陽王と称されフランスに君臨したルイ14世の時代、お洒落の達人としてヨーロッパからロシアまで名を馳せたマリー・アントワネットの時代を経て、「モードの都」パリのイメージは確立していった。19世紀に入ると、イギリスより移り住んだシャルル・フレデリック・ウォルトは現在のオートクチュールのシステムを考案し、その後登場するデザイナーによってオートクチュールビジネスは多様化し発展するが、70年代以降は、時代の変化に伴い衰退と再生を繰り返すことになる。本稿では、オートクチュールのビジネスシステムと文化的な側面を紐解き、スピードと量が問われるデジタル時代にあって、多くの職人の手と時間をかけて完成するオートクチュールの服は、モード界に必要か否か、またそのあり方について論じていく。
著者
鶴 宏史 中谷 奈津子 関川 芳孝 Hirofumi TSURU Natsuko NAKATANI Yoshitaka SEKIKAWA
雑誌
教育学研究論集 (ISSN:21877432)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-8, 2016-03-20

本研究の目的は,保育ソーシャルワーク(以下、保育SW)に関する研究のレビューを通して,保育所における保護者支 援の課題を明確にすることである。保育SW に関する35 本の文献を,保育SW の機能,保育所内での組織的対応の有無,保育SW の対応課題に生活課題までを含むか,保育SW の基礎となる援助理論,の4 つの枠組みで分析した。その結果,保育SW の主な機能は相談援助機能と連携機能である点,組織的対応の重要性が指摘されていたが具体性には乏しい点,子育て以外の生活課題への言及はあったが具体的内容は不明であった点,基礎となる援助理論としてジェネラリスト・アプローチとエコロジカル・アプローチの重要性が指摘された点が明らかになった。今後の保護者支援の課題として,面接技術及びアセスメント技術の習得,連携の具体的方法の明確化,保育所内の組織的対応の具体化,継続的な現任者への研修体制の確立が挙げられた。
著者
草野 貴宏 中川 裕登 プージャナー パリヤワン 原田 智広 ラック ターウォンマット
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.475-476, 2017-03-16

本論文では,Motion Gamingにおいて,プレイヤーの行動傾向に適応して健康促進するAIを提案する.身体全体の動作によってゲームの操作を行うMotion Gamingにおいて,プレイヤーはゲームを楽しみながら運動することができる.しかし,プレイヤーによっては,身体のある部位を使いすぎることで痛みを引き起こすなど,逆効果をもたらす可能性がある.そこで本論文では,AIの行動に対するプレイヤーの行動の傾向の分析を行う.AIの行動に対するプレイヤーの運動量を予測し,プレイヤーが身体の各部位を満遍なく用いるように行動するAIを提案する.対戦型格闘ゲームを用いた被験者実験により,提案手法の評価を行う.
著者
田所 摂寿
出版者
作新学院大学
雑誌
作大論集 = Sakushin Gakuin University Bulletin (ISSN:21857415)
巻号頁・発行日
no.8, pp.49-63, 2018-03-15

本論文の目的は「カウンセラー」という専門職のアイデンティティについて、歴史や定義を振り返ることによって再検討し、明確に構築することを試みたものである。本論文では、日米の歴史の変遷を概観し、それぞれの団体や論文が提示するカウンセリングの定義についてまとめた。その上で、日本におけるカウンセリング実践者およびカウンセラー教育者として、最重要であると考える6つの課題をまとめた。①カウンセラーのアイデンティティを明確に確立し、カウンセリングの定義を公に示し、理解を広める努力をしなければならない。②カウンセリングのそれぞれの専門分野を尊重し、カウンセラーとして統一見解に至った発言をしなければならない。③カウンセラー教育プログラムは、実証的データに基づく専門知識と専門技術を提供しなければならない。④カウンセリング専門団体は、最前線の実践家を団体の意思決定に組み入れ、研究と実践が乖離しないように努力しなければならない。⑤カウンセラーは、研究者-実践家モデルに忠実であり、個々人の状況に応じた形で研究に関わるように努めなければならない。⑥カウンセラーは、エビデンスに基づき倫理的な実践を行わなければならない。
著者
斎藤 千草 大坪 茂 治田 宗徳 池田 智慧美 川原 克恵 後藤 康司 成田 晃子 三和 奈穂子 久保田 孝雄
出版者
東都大学
雑誌
東都大学紀要 = Tohto University bulletin (ISSN:24358878)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.41-50, 2022-05

当院の透析患者COVID-19感染対策について報告する。従来の感染対策に加え、全職員、患者への疾患の啓発、マスク着用、来院時並びに透析室入室時に手指消毒、毎日検温、透析室入室時にも検温、昼食提供の見直し、感染が疑われる際の電話受けのチェックリスト作成、疑いエリアのリネン等の物品の扱い方の工夫、環境整備、休みやすい勤務体系作り、鼻咽頭ぬぐい検査場所の見直し等を行った。感染疑いの強い患者は導線を分け、裏口より入室し、普段使用していない時間帯のフロアーで隔離透析を行った。その結果、今まで患者150名、スタッフ35名中、血液透析患者1例の感染発生のみで経過している。また、他院より透析室内濃厚接触(疑い含む)13例、家庭内濃厚接触者1例、治療退院直後で維持透析先受け入れ困難3例の合計17例の患者を受け入れた。東京都の血液透析患者のCOVID-19罹患率2.1%に対し、当院の罹患率は0.7%と低値であり、当院の感染対策は効果があったと思われる。(著者抄録)