著者
下方 浩史 安藤 富士子
出版者
The Japan Geriatrics Society
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.195-198, 2012-03-25
参考文献数
5
被引用文献数
14

サルコペニアは高齢者の日常生活機能を低下させ,健康長寿の障害となる.われわれは無作為抽出された地域在住中高年者コホートのデータを使用して,日常生活機能と筋力,筋量との関連について検討した.男女ともに40歳以降,握力,下肢筋力は年間約1パーセントずつ低下していた.どの年代でも男性は女性よりも筋力が強く,80代の男性の筋力は40代の女性の筋力にほぼ等しかった.筋力の低下は女性の日常生活機能により大きな影響を与える可能性がある.一方,四肢の筋量は男性では加齢とともに低下するが,女性では加齢による低下はほとんどなかった.このことは女性では筋肉の量的な変化よりも,質的な変化が問題になっていることを示している.日常生活機能は筋肉のパフォーマンスの影響を受け,握力と歩行速度で推定することが可能であった.高齢者の脆弱を予防するためには,これらの評価によりハイリスクの集団を見つけることが重要であろう.<br>
著者
Aoki Tsugutoshi Arima Masataka
出版者
Japanese Society of Gout and Nucleic Acid Metabolism
雑誌
尿酸 (ISSN:03884120)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.35-41, 1977

Measurement was made of HGPRT and APRT activities in erythrocytes for 15 cases of Lesch-Nyhan syndrome. As for the activity of HGPRT in 2 cases with Lesch-Nyhan syndrome, there appeared the enzyme activity when the substrates, concentrations of hypoxanthine and PRPP, were made to rise. The activity of HGPRT in erythrocytes of two cases at high concentration of hy poxanthine rose in a sigmoid curve when the concentration of PRPP was made to rise, whereupon the apparent Km stood at 9.2×10<SUP>-3</SUP> and 9.8×10<SUP>-3</SUP>. This apparent Km was about 30 times that of the control group. The Km to hypoxanthine was 1.8×10<SUP>-4</SUP> in both cases, which was about 10 times that of the control group. The activity of HGPRT in erythrocytes of other 13 cases showed no change.<BR>In 1970, Seegmiller et al. provided deficiency of HGPRT activity in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome (1).<BR>In 1971, Arnold et al. (2) and Rubin et al. (3) purified HGPRT enzyme protein in erythrocytes of normal adult males and prepared anti-HGPRT serum using rats or rabbits. It was made clear that HGPRT enzyme protein is present in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome since these erythrocytes al beit without enzyme activity, showed an absorption band to anti-HGPRT serum serum immunologically. HGPRT protein in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome was reported to be 140μg/ml erythrocytes, an amount equal to that in normal adult males (4,5).<BR>Recently, McDonald et al. (6) have reported a variant type of erythrocyte HGPRT enzyme in one case of Lesch-Nyhan syndrome. This is of great interest since there have been previous reports merely on cases in which the enzyme activity was defect in this syndrome.<BR>We have made measurement of erythrocytes HGPRT and APRT enzyme activities in 15 cases of Lesch-Nyhan syndrome. In two cases, a rise in HGPRT activity was demonstrated for variations in concentrations of hypoxanthine and PRPP, the substrates.<BR>In this paper mention will be made of the enzymatic study on erythrocytes HGPRT and APRT activities referring to these two cases.
著者
西村 祐二郎 廣田 佳子 塩崎 大介 中原 伸幸 板谷 徹丸
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.110, no.6, pp.372-383, 2004-06-15
被引用文献数
5 17

長崎県茂木地域の長崎変成岩類は,茂木スラスト(新称)を介して,ユニットIとIIに区分される.ユニットIはスラスト上盤に相当し,千枚岩から無点紋片岩,変斑れい岩および変花圈岩からなる.ユニットIIはその下盤にあたり,点紋帯の片岩で構成されている.前者はパンペリー石-アクチノ閃石相から緑色片岩相の緑泥石帯に,後者は緑色片岩相の黒雲母帯に相当する.泥質変成岩中の炭質物d_<002>値はユニットIが3.550-3.414Å(broad)を,ユニットIIが3.3619-3.3569Å(sharp)を示し,白雲母K-Ar年代は前者が214-162 Maを,後者が87-86 Maを示す.以上のデータから,茂木スラストは野母半島南西部地域の脇岬-深堀スラストの延長であり,ユニットIが内帯の周防帯に,ユニットIIが外帯の三波川帯にそれぞれ帰属すると結論される.また,茂木スラストと脇岬-深堀スラストを一括して,野母構造線と新称し,古中央構造線に対比する.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1907, pp.34-37, 2017-09-11

8月下旬の平日夜、東京都新宿区の歌舞伎町では満席近くになった居酒屋に若い男女がひしめいていた。彼ら彼女らは友人同士ではなく、この店でこの日初めて出会ったばかり。セクションエイト(東京都品川区)が運営する"婚活応援酒場"の「相席屋」だ。
著者
津曲 茂久 市川 康明 鳥海 弘 石浜 賢 森田 光夫 印巻 美佐生 武石 昌敬
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.1003-1005, 2003-09-25
参考文献数
20
被引用文献数
1 8

LHサージ後5日と7日に異なる雄犬からの凍結精液人工授精により得られた16子腹において親子鑑別を実施した.その結果,重複妊娠母犬は25%のみであり,43.8%はLHサージ後5日,31.3%は7日のみの授精で分娩したことが判明した.全87頭中46%の子犬はLHサージ後5日,54%は7日の授精で生まれていた.この結果から凍結精液による犬人工授精はLHサージ後5日と7日でも十分に成功することが示唆された.
著者
田中 慎弥 青山 真治
出版者
集英社
雑誌
すばる (ISSN:03876381)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.124-137, 2013-09
著者
小原 隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.304, pp.88-89, 2002-05-24

2001年11月21日水曜日。東京都港区にある梶谷エンジニアの本社に全国から支店長や営業所長が集まって緊急会議が開かれた。「翌22日に東京地方裁判所へ破産を申請する」。当時,同社の労働組合の幹部を務めていたAさん(42歳)は,会議に出席した幹部社員からこう耳打ちされた。 「まさか,なぜ……」。突然の事態にAさんの頭の中は真っ白になった。確かに会社の業績は厳しかった。
著者
村上 淳一
出版者
東京大学出版会
雑誌
UP (ISSN:09133291)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.33-48, 1997-10
著者
小坂 恵一 小澤 浩子 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1522, pp.13-14, 2016-07-25

小澤 会員サービスの内容は順次追加をして強化していく。会員サービス強化の内容などについての議論の推進に向けて、この春「MY STAR CLUBプロジェクト」を立ち上げた。現在、映画ファンの視点からどのようなサービスが必要とされているかを検討している。
著者
渡邉 卓弥 森 達哉 酒井 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.119-124, 2014-03-27

オーナーの関知しないところでカメラを秘密裏に濫用し,盗撮・盗聴や情報漏洩を試みる可能性があるAndroidアプリを自動的に検出する方法を提案する.主要なアイディアはアプリケーションパッケージファイルを逆アセンブルしたコードの解析とアプリの詳細を自然言語で記述したdescriptionのテキスト解析を組み合わせることである.サードパーティマーケットで収集した10,885のアプリケーションを対象に提案手法を適用したところ,カメラを秘密裏に濫用する可能性が高い43個の検体を自動的に検出した.手動による動的解析の結果, 43検体中少なくとも28検体はユーザに開示された正当な方法でカメラを利用していること,および2検体は内容と動作が不自然であり,かつユーザがカメラを利用する画面が認められないことからコードの詳細な静的解析が必要な検体であることがわかった.また43検体中18検体がマルウェアと判定されており,提案手法で抽出した記述と動作に齟齬があるアプリケーションは高い確率でマルウェアであることが示された.
著者
福江 純 石川 薫 田鍋 和仁
出版者
日本天文学会
雑誌
天文月報 (ISSN:03742466)
巻号頁・発行日
vol.91, no.4, pp.162-169, 1998-04
参考文献数
12

宇宙ジェッ卜のプロトタイプとして超有名な特異天体 SS433は,発見されてから20年近くも経つのに,いまだに多くの謎に包まれている.中心のコンパク卜天体は中性子星なのかブラックホールなのか? それを取り巻く降着円盤は分厚いのか薄っぺらいのか? 降着円盤はどうしてコマのように首振り運動をしているのか? 光速の26%もの速度で噴出するプラズマジェッ卜はいかなるメカニズムで加速され収束されているのか? 謎の天体SS433の現況について司観測的な面と理論的な面から2回にわけて紹介したい.A unique object SS433,known as a prototype of astrophysical jets,has attracted great attention because of its remarkable peculiarity. There remain various mysterious puzzles conceming SS433: the kind of the compact object (a black hole or a neutron star),the nature of the accretion disk (e.g.,fat or slender),the origin of its precession (a master disk or a slaved disk),and the collirnation and formation of jets. We present the ressults of VRl photometric observations of SS433 using a 51cm reflector with a CCD camera at Osaka Kyoiku University as well as those of 19-year optica1 monitorng by Cherepashchuk et al. in Sternberg Astronomica1 Institute.
著者
宮崎 あゆみ
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

本発表では、日本の中学校における長期のエスノグラフィを基に、どのように生徒たちが、いわゆる「女性語」「男性語」から乖離した様々なジェンダー一人称を使用し、自らの多様な一人称実践に解釈を加え、非伝統的なジェンダー言語イデオロギーの意味空間を構築していたかについて分析する。言語の解釈に注目することで、ジェンダー言語イデオロギーがどのように複雑化し、シフトしているのかをつぶさに観察することができる。
著者
広重 徹
出版者
中央公論社
雑誌
自然 (ISSN:03870014)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.40-48, 1974-09
著者
芳賀康朗
出版者
人間環境大学
雑誌
人間と環境 (ISSN:21858365)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.104-128, 2016-12-31

本研究では,日常生活における失敗行動と空間認知能力との関連性を明らかにするために、失敗行動の経験頻度と空間認知能力の自己評定との相関関係について分析した。大学生を対象とした質問紙調査を実施した結果、「地下街やショッピングセンターで迷う」、「曲がるべき道を間違えて通り過ぎる」、「一緒に買い物をしていた友人や家族を見失う」といった失敗の経験頻度が方向感覚の自己評定(方向感覚の悪さ)と中程度の正の相関を示した。また、「押して開けるドアを引いて開けようとする」、「階段や廊下でつまずく」と「テーブルや机の脚に自分の足の指をぶつける」といった歩行時の失敗と方向感覚の自己評定との間接的な関連も見出された。これらの結果から、空間認知能力は自己定位、経路選択、場所の記憶といった複雑な情報処理のみでなく、不注意や知覚運動協応のミスといった単純なアクションスリップとも関連している可能性が示唆された。