著者
丸山 真純
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.109-138, 2005-03-25

それにしても,地球化を語る上で,注意しておかなければならない点がある。それは,人種,民族,国民を歴史的に不変の単位としてあらかじめ想定する習癖である。この習癖に従うと,世界は「地方的(ローカル)」で永続的な人種や民族,国民といった特殊な同一性と「地球的(グローバル)」で絶えず変化する普遍的な国際的動向とに二極化され,地球化は国民の「外から」やって来ることになるだろう。地球化に反対するためには,国民の内側にたてこもり,「外から」やってくる地球化の波をいかに防ぎ止めるかという図式から発想することになり,地球化を批判的に倹討することは,不可避的に,国民主義擁護となってしまう。(論壇:「地球化」と国民幻想の逆説21世紀の入り口で2,酒井直樹,朝日新聞,2001年1月3日)人間が得る外部の情報の95パーセント以上が視覚によるものだといわれています。そのことを裏付ける文化がこの300年かけて築かれてきたのだといえます。これは,単に一生物の情報受容ということだけでなく,ヴィジュアルを利用した政治から文化にいたる「制度」の大問題でもありました。その制度基盤を端的に「近代」と呼ぶことができるように思います。(『表象の芸術工学』高山宏,55ページ,2002年)
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.912, pp.62-65, 2016-05-12

机上評価を終えたら、実際のデータからサンプルを抽出し、移行性の評価を行う。移行先がこれまでと異なるデータベースの場合は、データ定義の変更やSQLの書き換えなどが発生するからだ。 例えば、製品固有のストアド・プログラムや関数を数多く使用している…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.8, no.24, pp.38-41, 2009-11-17

手に利益を与えて、やりたいことをアピールするのではなく、相手の利益にならないことをアピールによって実現するという、最難関のスキルを紹介する。 土井香苗さんは国際的な人権問題の解決に取り組むNGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本代表で弁護士である。これまでにアピール力で難関をクリアした場面は4回ある。
著者
カジャラン J. カジャラン S. シリノンコート S. 取出 恭彦
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.754-759, 1998

<i>Brevibacterium lactofermentum</i>より調製された酵素処理菌体末(DBCP)経口投与の初産母豚および哺乳子豚に対する影響について研究した.DBCPを妊娠期に投与する事により,出生時の一腹あたりの子豚数が増加した.DBCPの投与により,糞中の<i>Escheyichia coli</i>数が減少し,また母豚初乳中の全タンパク質,β-ラクトグロブリン,γ-ラクトグロブリンの量が増加する傾向がみられた.これらのDBCPの効果はDBCPに含まれるペプチドグリカンの免疫賦活効果によるものと考えられた.DBCPを妊娠16日から,授乳期まで投与し,更に,哺乳期に哺乳期用飼料添加により投与した場合が離乳時の一腹あたり子豚数および体重において最も良い成績が得られた.
著者
福田 道雄
出版者
The Japanese Bird Banding Association
雑誌
日本鳥類標識協会誌 (ISSN:09144307)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-4, 1996

1996年11月7~16日に,フンボルトペンギンの生息地調査のためチリに行った.ペンギンのコロニー周辺,滞在した町や都市,また移動中などに各種の鳥類を目撃した.旅行中の前半は中部の温暖な地域で,後半は北部の乾燥した地域で活動した.短期間の滞在で,モノクロでスペイン語のフィールドガイドしか持っていなかったが,40種の鳥類を記録できた.
著者
津田 とみ 猪子 英俊
出版者
日本組織適合性学会
雑誌
日本組織適合性学会誌
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.345-357, 2008

<p>現存のペンギン類は, 9,000種にもおよぶ多種の鳥類のなかで, 陸上を移動するときの動作の特色ばかりでなく, 成鳥が空を飛ばないことや, ヒナは親の保護に完全に依存して成長する就巣性であることなど, の特色を有する. ペンギン類の棲息地は南半球に限られている. 約5,000万年前から現在に至るまで分岐と進化を重ね, 極寒の南極から, 赤道直下のガラパゴス諸島まで, 厳しい自然環境に適応しつつ進化してきたことが推測されている. 一方, 主要組織適合遺伝子複合体(Major Histocompatibility Complex;MHC)は脊椎動物の免疫応答において外来抗原を捕捉しT細胞に提示するという重要な役割を担い, 遺伝的多型性を獲得してきたことがよく知られている. ペンギン類は極域から熱帯域へと分布が広く, 外来抗原とのかかわりも他の動物種とは異なりその結果, 特徴的なMHC多型を持つであろうと私たちは予測した. MHC遺伝子の多型解析はヒト, マウスなどで近年急速に進み, 特にヒトでは疾患感受性との関連など応用範囲を広げている. しかし鳥類でのMHC解析は, ニワトリおよびウズラではMHCのB領域の全配列が決定されたが, 他の鳥での報告はまだ稀である. 私たちは, ペンギン類を含む海鳥類のMHC遺伝子多型解析がペンギン類の進化を系統的に検討するための有効な手段になることを報告し, 現在までにアデリーペンギン属の3種やフンボルトペンギン属の2種, 他の属についても, MHCクラスII第2〜第3エクソン領域のゲノム塩基配列の解析をすすめてきた. 本稿では, ペンギンMHCの全容を述べることは果たせないが, ペンギンMHC(SpLA)を興味ある, そして価値ある研究対象として紹介したい.</p>
著者
石原 賢一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.104, no.12, pp.2490-2497, 2015
被引用文献数
1

<p>戦後,1949年の学制改革で新制大学が発足して以降,大学入試において常に医学部医学科(以下,「医学部」)は最難関であった.しかし,入試の中身をみると,教科試験中心だった入試から面接が重視されるようになり,共通一次試験導入で教科数が絞り込まれた個別(2次)試験は,近年は教科数が増加し,重視されるようになった.さらに,「地域枠」や「特定診療科枠」といった受験生の出身地を限定したり,入学時点で将来の進路の決定をせまったりする入試方式も生まれている.医学部入試の変遷を辿るとともに,今後予定されている大学入試改革で医学部入試が受ける影響についても言及したい.</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.442, pp.30-33, 2011-07

APカンパニーが東京都内を中心に23店舗を運営する「塚田農場」が、来店客に配っているのは、ポイントカードではなく、そのお客専用の名刺だ。 名刺には主任から会長までの肩書きが付いており、来店回数に応じて、名刺の肩書きが上がる。昇進した際は、店から「昇進祝い」として、お祝いの品が贈られる。お祝いの品は、肩書きによって異なり、内容は渡すまで内緒。
著者
谷口 尚子
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.15-28, 2011

本稿は,2009年衆院選後に起きた政権交代の長期的背景を自民党の衰退,短期的背景を民主党の成長と捉え,その過程と特徴を記述するものである。前者に関しては,Merrill, Grofman, & Brunell (2008) によって挙げられた政治再編の4つの特徴,すなわち①政党制の変化,②有権者の政党支持構造の変化,③政党支持構造の地理的変化,④政党間競争の質的変化を追った。①②③いずれにおいても,自民党の優位性と支持構造の揺らぎは明らかであり,概ね,1980年代に安定期,90年代に動揺期,2000年代に変動期が観察された。民主党の成長に関しては,自民党と政策位置の変化を比較し,また党内の政策的分散の大きさを示した。政策的分散を「多様性」と積極的に解釈すれば,これが多様な有権者の票を獲得することに繋がった可能性も示された。
著者
米山 京子 石榑 清司 池田 順子 永田 久紀
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.587-594, 1984
被引用文献数
1

尿中Hydroxyproline(H.P)およびクレアチニン排泄量の日々の変動ならびに,蛋白質摂取量との関係を健康な大人5人(女2人と男3人)を対象として,連続する17∼42日間について,昼間と夜間の排泄量を分けて検討した。次の結果が得られた。<br>1.尿中H.PおよびH.P/クレアチニンの日間変動は5人ともかなり大きかった(変異係数はH.P:12.6∼19.8%,H.P/クレアチニン:13.2∼19.5%)。クレアチニンの日間変動はH.Pよりはるかに小さかった(変異係数3.6∼8.5%)。これらの物質の時系列データの自己相関分析では,一定の変動パターンは見られなかった。<br>2.5人中4人で,昼間と(又は)夜間の尿中H.Pは当日又は1∼2日前の蛋白質摂取量と有意の正の相関が見られた。この結果は,尿中H.P排泄量は食事中の蛋白質摂取量によって影響されうることを示唆している。<br>3.尿中H.Pの昼間と夜間の排泄量の相違は5人ともわずかであった。
著者
春成 秀爾
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.517-526, 2001-12-01
参考文献数
38
被引用文献数
1 2

自然環境の変化,大形獣の絶滅と人類の狩猟活動との関連,縄文時代の始まりの問題を論じるには,加速器質量分析(AMS)法の導入により精度が高くなった<sup>14</sup>C年代測定値を較正して,自然環境の変化と考古学的資料とを共通の年代枠でつきあわせて議論すべきである.後期更新世の動物を代表する大型動物のうち,ナウマンゾウやヤベオオツノジカの狩猟と関連すると推定される考古資料は,一時的に大勢の人たちが集合した跡とみられる大型環状ブロック(集落)と,大型動物解体用の磨製石斧である.これらは,姶良Tn火山灰(AT)が降下する頃までは顕著にその痕跡をのこしているが,その後は途切れてしまう.AT後は大型動物の狩りは減少し,それらは15,000~13,000年前に最終的に絶滅したとみられる.その一方,ニホンジカ・イノシシは縄文時代になって狩猟するようになったとする意見が多いが,ニホンジカの祖先にあたるカトウキヨマサジカが中期更新世以来日本列島に棲んでいたし,イノシシ捕獲用とみられる落とし穴が後期更新世にすでに普及しているので,後期更新世末にはニホンジカおよびイノシシの祖先種をすでに狩っていた可能性は高い.<br>縄文草創期の始まりは,東日本では約16,000年前までさかのぼることになり,確実に後期更新世末までくいこんでおり,最古ドリアス期よりも早く土器,石鏃,丸ノミ形磨製石斧に代表される神子柴文化が存在する.同じような状況は,アムール川流域でも認められている.また,南九州でも,ほぼ同じ時期に土器,石鏃,丸ノミ形磨製石斧(栫ノ原型)に加えて石臼・磨石の普及がみられ,竪穴住居の存在とあわせ定住生活の萌芽と評価されている.豊富な植物質食料に依存して,縄文時代型の生活がいち早く始まったのであろう.しかし,東も西も草創期・早期を経て約7,000年前に,本格的な環状集落と墓地をもつ定住生活にいる.更新世末に用意された新しい道具は,完新世の安定した温暖な環境下で日本型の新石器文化を開花させたのである.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.570, pp.42-47, 2003-03-24

「契約金額5億円で受注したプロジェクトの開発費が最終的に10億円にも達し、大赤字になってしまった」——。これはある大手国内ITベンダーのプロジェクト・マネジャがふと漏らした話である。続いて「最近は小粒のプロジェクトが多い。この5億円の赤字を埋めるためには、何十件ものプロジェクトを着実にこなさねばならないが、それだけやればまた失敗プロジェクトが出てくる。