著者
杉橋 朝子 セージ クリスティー 宮房 寿美子 Tomoko Sugihashi Kristie Sage Sumiko Miyafusa 昭和女子大学英語コミュニケーション学科 昭和女子大学英語コミュニケーション学科 昭和女子大学英語コミュニケーション学科
出版者
光葉会
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.881, pp.29-45, 2014-03-01

This paper investigates a five-week study abroad and homestay program undergone by Showa Women's University(SWU)students from various faculties and years in early 2013 at the Institute of Continuing TESOL Education, University of Queensland(ICTE-UQ), Australia. Prompted by OECD results which showed a trend that Japanese students' interest in study abroad programs is decreasing; research sought to identify from the students who participated in this program their perceived language skill improvement and language contact experiences. Feedback was sourced from a questionnaire administered by Google Forms and student reports submitted to the Centre for International Exchange(CIE). Despite an initial culture shock, and concerns with English proficiency, students developed strategies and drew on unfamiliar support systems to overcome communication issues in their multicultural learning and living environments. From this immersion, positive feedback was received regarding perceived language skill improvement, particularly for listening and speaking. Although questionnaire results do show some dissatisfaction, mainly regarding the population of Japanese students at the language school; overall, these multicultural learning and living environments had a positive effect on students' perceived English language improvement and enhanced their motivation towards communicating in English. These results indicate that short term study abroad is considered beneficial by SWU students for language skill improvement and language contact experiences. Furthermore, this paper argues that such benefits are noteworthy for SWU students in the larger context of Japanese society since English communication strategies will be required for future international events, and due to the recent revitalization of study abroad as part of Japanese education by the Abe Government. Related also is SWU's focus on globalization. Therefore, SWU students who undertake study abroad are expected to have a positive experience in regards to a heightened perception of improved language skills and language contact proficiency, coupled with an international capability.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1087, pp.75-78, 2012-07-23

7型液晶画面を持つタブレット端末とスタイリッシュな家庭向けインターネット端末。米Google社は、2012年6月27〜29日に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2012」の基調講演で、二つの新製品を発表した。これまで同社が自社ブランド「Nexus」で販売していたのはスマートフォンだけだったが、ここに新しいカテゴリの2製品が加わることになった。
著者
やぎぬま ともこ
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.359, pp.66-71, 2005-09

失敗したくないビジネスでもくつろぎたいプライベートでも目的に合わせて接客してくれるから大切なMyレストランです 40代ビジネスマン東京・西麻布の路地裏に、マスコミへの露出を一切控え、口コミで集めたリピート客が8割を超えるという、名実ともに隠れ家的なレストランがある。その名は「CITABRIA(サイタブリア)」。
著者
中村 孝佳 松井 亮太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】近年,サルコペニアが高齢者医療に携わる医療従事者で注目されている。サルコペニアは進行性および全身性の骨格筋量および筋力低下,身体機能低下を特徴とする症候群で,生命予後の悪化や術後合併症の増加に寄与するほか,転倒や転落の機会が増加し,QOLも損なうと言われている。手術後の入院期間で運動機能が低下した場合,退院後の活動量が減少し,筋肉量の低下,体重の減少が見られ,二次性サルコペニアを生じるのではないか,という仮説を立てた。今回の研究目的は胃癌患者の術前後筋量ならびに周術期前後の運動機能を評価し,その関係性について検討することとした。【方法】2014年9月1日から2015年3月31日までの期間に,当院で胃癌手術が施行され,術前後の筋量と周術期の運動機能評価が行われた18例を対象とした。調査項目は術前BMI,体重(術前および術後6ヶ月),筋肉量(skeletal mass index(以下,SMI):CTでL3レベルの骨格筋断面積を身長の二乗で除したもの)を調査した。周術期の筋力は握力で評価し,身体機能は10m歩行速度を測定した。指輪っか試験で筋量低下のスクリーニングも行った。周術期前後の運動機能が維持した群(以下:維持群)と低下した群(以下:低下群)に分け,体重や筋量の変化と周術期における運動機能評価の関連性を調査した。運動機能低下群に関して,歩行速度が術前と比べ10m歩行で1秒以上低下もしくは握力が5kg以上低下した症例と定義した。統計処理は2群間の比較はWelchのt検定を用い,同群間の比較はWilcoxonの順位和検定を用い,有意水準を5%未満とした。【結果】18例のうち,男性11名,女性7名であった。年齢の中央値は66.0(53-80)であった。術前BMIは維持群で中央値22.5(20.4-27.8),低下群で24.8(17.7-30.2)であった。術前体重は維持群で中央値58.0(44.5-76.5)kg,低下群で59.5(42.5-76.6)kgであった。術後体重は維持群で中央値50.8(37.3-60.0)kg,低下群53.5(43.2-66.0)kg,体重減少率は維持群11.6(0.7-26.7)%,低下群11.7(0.0-14.4)%であった。術前後の体重変化では有意差を認めたが,それ以外では有意差を認めなかった。術前SMIは維持群で中央値35.7(27.4-50.9)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,低下群39.0(26.6-56.8)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>であり,術後SMIは維持群で32.6(28.1-49.5)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,低下群37.1(24.7-44.9)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,SMI減少率は維持群5.1(0-13.9)%,低下群8.2(0-22.1)%で,低下群で減少幅が大きい傾向にあったが有意差を認めなかった。【結論】胃癌周術期において運動機能低下群は維持群と比べ,体重減少率には差は認めないが,SMI減少率では運動機能低下群で減少幅が大きい傾向が見られた。術後の身体機能低下が退院後の活動量に影響し,術後6ヶ月のSMI低下に繋がった可能性があると考えられた。周術期で運動機能低下を認めた場合,在宅での活動量を維持するため,筋力強化方法,運動指導など理学療法士が継続しての介入が有用である可能性があると思われる。
著者
川口 淑子
出版者
日本英語文化学会
雑誌
異文化の諸相 (ISSN:13460439)
巻号頁・発行日
no.33, pp.17-26, 2012

In Kazuo Ishiguro's "A Pale View of Hills", recollections of post-war world in Nagasaki are revealed by a decent Japanese woman Etsuko. She speaks as if communicating simple facts, but the mysterious situations or the Gothic mode unfittingly used in this story insinuates concealed tragedy or repressed feelings. Her commonplace post-war hardship and the unusual atmosphere that surrounds her successfully cover up what lies behind. But when a slight incongruity is found in Etsuko's narrative, repressed memories are given expression. In this story, the focus is placed on something that is slightly different from familiar facts. The Gothic mode employed in this story is of use to construct the international novel that Ishiguro wishes to develop. Faint unusualness that is distinct from dramatic unfamiliarity is important for this achievement. By tactfully betraying unusual parts of a plain woman little by little, Ishiguro creates a story that can be accepted by many readers, and also maintains the originality that gives the story a trait of high art.
著者
松村 聡美
出版者
富山大学比較文学会
雑誌
富大比較文学
巻号頁・発行日
vol.9, pp.42-66, 2016

川端康成は自身が旅した土地や住んでいた都市を舞台とした作品を数多く残した作家である。伊豆を舞台とした「伊豆の踊子」、浅草を舞台とした「浅草紅団」、新潟を舞台とした「雪国」、鎌倉を舞台とした「山の音」などが挙げられる。その中でも、一九六一年十月から一九六二年一月まで朝日新聞にて連載された「古都」は、京都を舞台としており、作中には京都の風物や名所、年中行事がふんだんに盛り込まれている。文庫版の山本健吉の解説には「この美しい一卵双生児の姉妹の交わりがたい運命を描くのに、京都の風土が必要だったのか。あるいは逆に、京都の風土、風物の引立て役としてこの二人の姉妹はあるのか。私の考えは、どちらかというと、後者の方に傾いている」とあり、これに川端自身の「古都」に関する言説も踏まえて、どちらが主となっているのかという論がこれまで先行研究にて繰り広げられてきた。実際にある京都の行事と作中に登場する行事のずれを指摘した三谷憲正の研究や、同じ時期に書かれた「美しさと哀しみと」と「古都」を比較した蔵田敏明四の研究など、山本の意見を支えるような研究も多々されており、今のところ、山本が言う後者つまり京都の風土がこの作品の主題となっているという意見が優勢である。そこで、京都の風土が主題であるという点を踏まえて重要となってくるのが、色彩である。桜やすみれといった花や木などの自然物が作品を彩る中で、話の筋に関わってくるのがパウル・クレーの画集である。作中で太吉郎がクレーの画集を参考に帯の下絵を描く場面がある。日本の美、京都の美を描く作品の参照項として、なぜクレーの絵が取り上げられているのであろうか。山田吉郎五は「川端康成『古都』論―遡行の構造―」において、川端とクレーについて左記のように述べている。近藤不二氏も『現代世界美術全集一〇 クレー、カンディンスキー、ミロ』(河出書房新社刊)のクレエの解説の中で、「事物の中に霊的根源を認める神秘主義」がクレエの絵画に流れていることを指摘している。こうした霊界の人クレエを、『古都』執筆中の川端が強く意識したであろうことが推測される。なぜなら、小説『古都』は先に栗原雅直氏が指摘したごとく、「人間がどのように世の中にあらわれるか、生前の我がいかようであったかということ」を追いもとめる、つまりは未生の我をさがしもとめる作品だからである。このような霊的雰囲気は北山杉の村に色濃く漂っており、クレエの絵画世界とは色彩も構図も異質ながら、一脈の共通性を示している。このように先行論ではクレーについて言及はされてはいるものの、当時の日本のクレー受容の中で、川端がどういった意図でクレーを「古都」で利用したのかは未だ明らかではない。川端はどのように考え、日本の美を描く上で、クレーを作中に登場させたのか。また、「古都」は「ノーベル賞審査委員会がその決定をするに当って参考にした」作品であると言われている。本稿では、川端のクレー受容や国際的な活動も視野に入れて「古都」を再考し、本作のノーベル文学賞受賞との関わりの新たな観点を示したい。
著者
Han John J. 久保田 文
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要. 人文・社会科学研究 = Journal of Bunka Gakuen University (ISSN:21871124)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.83-93, 2014-01

ジョン・スタインベックは,1962年のノーベル文学賞受賞演説において,mass methodのために人類が精神的危機にある,と指摘した。彼に言わせれば,大量生産的手法は,経済のみならず政治や宗教,人々の物の考え方にまで浸透して芳しくない影響を与えていた。そして彼は,人々の想像力の自由を奪うものとは断固として戦う,と述べた。スタインベックが個人の創造力を生かしきれない大企業や心なく非倫理的な実業家を嫌ったことは一般によく知られているが,彼の作品を細かく見ていくと,ビジネスマンが一貫して批判的に描かれているわけではないことがわかる。本論文では,数々の作品におけるビジネスマンの扱われ方を精読した上で,利潤に突き動かされた貪欲なタイプのビジネスマンが消費者の暮らしを遠隔操作し,本来労働者が得るべきものを搾取し,違法なビジネスを展開した場合に,作者が嫌悪する対象となっていたことを検証する。また,彼は個々人の人生や家庭生活が大量生産の組織にのみこまれ犠牲となっていくことに対し,非常にネガティブな見解を示しており,ここにスタインベックが重視し続けたものが鮮明に浮かび上がる。
著者
市山 雅美
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.87-94, 2006-03-18

In this paper the notion of self-government ("jichi") in the Taisho era has been clarified by surveying how studentsand teachers in those days described self-government. By examining political thoughts on self-government, the notion ofself-government has been classified into two categories. In order to classify there are two important concepts, namely independenceand self-decision. The self-government by students without independence could be subdued by the school.In the self-government without independence, students could decide in themselves as far as the teachers permitted. Itcan be named "nominal self-government". The self-government by students without self-decision may have been independentof school but could be controlled by upper grade students. The control by upper grade students was often usedby teachers as a system to keep discipline. The self-government by students with independence and self-decision canhardly be recognized in this paper.
著者
松村 卓朗 吉村 浩一
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.7, pp.188-191, 2008-08

組織の運営において「チーム」の重要性が高まってきているが、複数の人が集まっただけでは「グループ」にすぎない。メンバーの力の総和を超えた成果を生み出すには、グループがチームに進化する必要がある。さらに「ハイパフォーマンス・チーム」へと進化することで、継続的に大きな成果を生み出すことが可能となる。「チームEビルディング」とはこうした進化を促すプロセスである。
著者
丸茂 雄一
出版者
GRIPS Policy Information Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.9, 2009-08-14

国民の安全保障観を分析するためには、世論調査を分析する必要がある。信頼性が高く、時系列的に世論を分析できるものは、内閣府が3年ごとに全国規模で実施している「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」である。この世論調査は、例年問う基本的なタイプの設問と、個別テーマを短期間問うタイプの設問から、構成されている。基本的なタイプの設問を分析することにより、日本の安全を守るための方法について、「現状どおり(日米安保+自衛隊)」であることに国民的な合意があることがわかる。一方、自衛隊が今後力を入れていく面において、世代間の認識ギャップが一貫して存在することが明らかとなる。個別テーマの設問を分析することにより、日本の課題となっている自衛隊を活用する国際貢献策に関して、世代間の認識ギャップがわかる。
著者
岡野 竜馬 赤尾 健一 藤原 三夫 坂野上 なお
出版者
京都大学農学部附属演習林
雑誌
京都大学農学部演習林報告 = BULLETIN OF THE KYOTO UNIVERSITY FORESTS (ISSN:0368511X)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.154-172, 1991-12-20

本研究では, 素材供給者および素材需要者両方の経営行動の分析を通じて, 京都の素材市場構造を明らかにした。分析結果は, 第一に, 素材生産業者数の減少とその雇用労働者の高齢化が進行しているが, まだ彼らは地域内の素材生産を担うだけの経営能力を有しており, その中心的位置を占めること。第二に, 原木市売市場は集出荷時力を増大させており, 素材流通過程において素材生産業者との分業体制を確立していること。そして第三に, 素材需要者としては, (1) 買方数は多いものの多様な樹材種の素材を小量づつ需要する地元京都府の製材業者と, (2) 買方数は少なく仕入れ樹材種も限定されているものの, 素材を安定的にしかも大量に仕入れる奈良県桜井市をはじめとする府外の製材業者 (および転売業者) がみられる。そして, 地域産材の流通のためには後者の存在が不可欠となっている。全国的傾向とは異なり, 先進林業地である北桑田郡周辺で近年, 素材生産量が維持されてきたのは, このような流通体制が維持されているからである。とはいえ, 経済的に合理的で効率のよい木材生産・流通, 加工体制を整備し, 国内の森林資源の活用を図るという課題は, 依然残されている。
著者
中津井 貴子 長坂 祐二
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:18826393)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.165-172, 2016-03-31

本研究の目的は、食育に視点をおいた料理教室の教育プログラムに関する文献を系統的に収集し、対象者に対してどのような介入を行い、その効果をどのように検証しているかをレビューすることにより、今後の食育活動の一環として料理教室を企画・評価する際のヒントを提案することである。文献の収集は、Google scholar®を利用したデータベース検索、日本食育学会誌(2007~2014年)のハンドサーチ、収集した文献に記載されている参考文献の収集によって行った。最終的に全文精読によって16編を選択した。レビューの結果、料理教室を企画・評価する際のポイントとして以下のことが明らかになった。1)事前事後でどのような変容が見られたかを検証するために教室の目的を明確にすること、2)料理教室での実習献立は対象者自身に簡単においしくできるということを実感させるように工夫すること、3)料理教室の事前事後に実施することで食育の効果を検証する質問紙を作成すること、4)料理教室の効果を継続、定着させるための啓発資料に調査結果を活用すること。We systematically reviewed the literatures about the studies of educational programs in the cooking classes from the view point of "Shokuiku(Food and Nutrition Education)", and proposed some hits for plannings and evaluations of the cooking classes. We searched the literatures using the database of Google scholar®, and also examined the articles reported in the Journal of Japanese Society of Shokuiku diring 2007-2014, and references in the collected literatures. Finally we selected 16 literatures by the careful reading of the whole literatures. In this study, we revealed the points to success the cooking classes as follows: 1)clear the purpose of the class to evaluate the effects, 2)develop the easy and appetizing recipes for the participants to wish to eat them at their home, 3)prepare the questionnaires to evaluate the differences before and after the classes, 4)apply the results of the questionnaires for the continuous enlightenment of the participants.