著者
浅見 和彦
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日文研叢書 (ISSN:13466585)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.153-172, 2009-03-19
著者
荻野 敏
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.204-210, 2002-06-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
7

予備校生802名を対象にアンケート調査を行い, ストレスとアレルギー疾患の関連について検討した。精神面, 身体面のストレスサインの検討から, 予備校生はストレスが高くなると, 感情面に逃避的になり, 筋緊張系にストレスがでやすい傾向があった。ストレスとアレルギー疾患罹患率の関係では, 4疾患ともストレススコアが高いほど罹患率も高かったが, 有意な関連がみられたのは身体面ではアレルギー性鼻炎と花粉症, 精神面では喘息とアトピー性皮膚炎だけであった。有症率は, 身体面ではくしゃみを除き, 鼻汁, 喘鳴など他7症状で有意にストレススコアが高いほど有症率も高く, 精神面でもすべての症状でストレススコアとの有意な関連が認められた。ストレスの有無は症状と有意な関係があり, ストレスが高まるほど症状を起こしやすいようであった。
著者
Yukina OSHIMO Arisa MUNETOMO Fumie MAGATA Yuta SUETOMI Shuhei SONODA Yukari TAKEUCHI Hiroko TSUKAMURA Satoshi OHKURA Fuko MATSUDA
出版者
The Society for Reproduction and Development
雑誌
Journal of Reproduction and Development (ISSN:09168818)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.15-23, 2021 (Released:2021-02-15)
参考文献数
56

Kisspeptin neurons located in the hypothalamic preoptic area (POA) are suggested to be responsible for the induction of the gonadotropin-releasing hormone (GnRH) surge and the following luteinizing hormone (LH) surge to regulate female mammals’ ovulation. Accumulating evidence demonstrates that the preovulatory level of estrogen activates the POA kisspeptin neurons (estrogen positive feedback), which in turn induces a GnRH/LH surge. This study aimed to derive a cell line from goat POA kisspeptin neurons as an in vitro model to analyze the estrogen positive feedback mechanism in ruminants. Neuron-derived cell clones obtained by the immortalization of POA tissue from a female Shiba goat fetus were analyzed for the expression of kisspeptin (KISS1) and estrogen receptor α (ESR1) genes using quantitative real-time reverse transcription-polymerase chain reaction and three cell clones were selected as POA kisspeptin neuron cell line candidates. One cell line (GP64) out of the three clones showed significant increase in the KISS1 level by incubation with estradiol for 24 h, indicating that the GP64 cells mimic endogenous goat POA kisspeptin neurons. The GP64 cells showed immunoreactivities for kisspeptin and estrogen receptor α and retained a stable growth rate throughout three passages. Further, intracellular calcium levels in the GP64 cells were increased by the KCl challenge, indicating their neurosecretory ability. In conclusion, we generated a new KISS1-expressing cell line derived from goat POA. The current GP64 cell line could be a useful model to elucidate the estrogen positive feedback mechanism responsible for the GnRH/LH surge generation in ruminants.
著者
渡嘉敷 亮二 平松 宏之 本橋 玲 品田 恵梨子 井上 瞬
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.114, no.5, pp.491-497, 2011 (Released:2011-09-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

音声障害の診断と治療は特に見た目の異常がない場合, 耳鼻咽喉科医にまだ広く知られているとはいえない. 本稿では診断と治療に関して一般耳鼻咽喉科医にはなじみが薄いもの, と同時に新しい知見について紹介する. 声帯に異常が見られない音声障害には, 機能性発声障害や痙攣性発声障害がある. 前者の治療には積極的に耳鼻咽喉科医がかかわるべきもので, 見た目の異常がないことで治療不要との判断をしてはならない. 後者は声帯筋の局所性ジストニアであり, 的確な治療により改善するため, 疾患についての認識と理解が必要である. 老人性声帯萎縮による嗄声は, 日常生活において乾燥の回避や唾液分泌を促進する工夫, 声を積極的に使うことで改善へ向かう. 音声障害の外科的治療は声帯ポリープや声帯麻痺など疾患によりその方法も多彩であるが, いずれにおいても内視鏡の進歩により外来での日帰り手術の適応が広がった. 声帯ポリープ摘出術や声帯萎縮・片側声帯麻痺に対する声帯内注入術は, 喉頭の麻酔を十分に行えば, 内視鏡下での微細な手術が外来で可能である. ただし片側声帯麻痺に対しては, 確実に良い声を得るためには入院での披裂軟骨内転術が望ましい. 音声障害は特徴的な声や声帯の動きといった動的情報が診断に重要である. われわれはweb上でホームページを立ち上げ音声障害に関する情報を発信している.

2 0 0 0 OA 真言宗大綱

著者
蓮生観善 著
出版者
仏教芸術社
巻号頁・発行日
1925
著者
窪田 好浩 辰巳 敬
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.205-212, 2006 (Released:2007-04-12)
参考文献数
68
被引用文献数
2 4
著者
三浦 加代子 橘 ゆかり 青山 佐喜子 川原﨑 淑子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.24, 2012

【<b>目的</b>】平成21・22年度日本調理科学会特別研究として実施された「行事食」の調査結果のうち、平成22年度の本大会では、年末年始の現状を親子間の伝承の観点から、また、平成23年度は年中行事の認知・経験を世代間比較し、行事と行事食の現状と世代間の伝承について報告した。さらに本年度は通過儀礼とその食事の認知・経験を世代間比較し、世代間の伝承の現状を明らかにすることを目的とした。<br>【<b>方法</b>】平成21・22年度日本調理科学会特別研究の全国統一様式の調査用紙を用いた。対象は和歌山県に10年以上在住している大学生・短大生とその親、また和歌山県福祉保健部、教育委員会ならびに関係機関の協力を得、食生活改善推進協議会会員を中心に食育関係団体会員、地域の研修会等に参加した市民とした。若年層(20歳未満・20歳代)182名:Y群、中年層(40・50歳代)240名:M群、高齢者層(60歳以上)266名:O群に分けて分析し、SPSS(Ver.18)で&chi;<sup>2</sup>検定を行った。<br>【<b>結果と考察</b>】三世代とも認知度の高い通過儀礼(90%以上)は誕生日、七五三、成人式であり、特に若年層(Y群)の認知度が低い通過儀礼(50%以下)はお七夜、百日祝いであった。経験では、三世代とも高かったのは誕生日であった。認知・経験ともに誕生日と七五三以外の通過儀礼には世代間の有意な差が認められた。通過儀礼の食事として、三世代とも高い喫食経験があるのは誕生日のケーキで、行事の認知と経験だけでなく、世代を超えて定着していることがうかがえた。一方、赤飯・小豆飯、紅白餅、お頭付き魚、精進料理等の喫食経験は、世代間の伝承がなされていないことがうかがえた。特に成人式や長寿の祝いの紅白餅・紅白饅頭、法事の精進料理は三世代とも喫食経験が低かった。
著者
市岡 孝朗
出版者
日本生態学会暫定事務局
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.429-438, 2016 (Released:2017-01-27)

熱帯雨林は生物多様性の宝庫として数多くの研究者を魅了してきた。その多様性の根幹をなすのは、昆虫類を中心とする節足動物である。なぜ、熱帯雨林では節足動物の種類が極度に多いのか。多様な節足動物の進化を促し、共存を許容する要因の一つとして、熱帯雨林の「大きな」林冠の存在に関心が払われてきた。熱帯雨林の樹木の生産・成長・繁殖活動の中心である林冠には、多様な樹種の梢・葉・花・果実が豊富に産み出されるほか、様々な着生植物、つる植物、絞め殺し植物が繁茂して、微気象的な環境要因が異なる多様な微小空間が集まってできあがった複雑な立体構造が形成されている。こうした林冠の特性が、熱帯雨林における節足動物の高い多様性の創出・維持に大きく貢献しているのではないかと考えられてきた。本論文では、この仮説を実証的に検証することをめざした、今日に至る一連の研究を整理して、今後の研究の展望を示すことを目的とした。仮説を検証する第一歩として、熱帯雨林の林冠には、同地の林床や他のタイプの森林の林冠と比べて、いかに多くの節足動物が生息しているかを示そうとした研究がなされてきた。これらの研究結果から、熱帯雨林ではほとんどの分類群で林冠と林床の両方に共通する種の数はかなり少ないこと、熱帯から温帯に向かって林冠の大きさ・複雑さが減少すると林冠の節足動物種数が減少することなどが示された。仮説のさらなる検証には、林冠のどの部分にどのような節足動物が生息しているのか、林冠のなかにみられる環境勾配に対して種構成がどのように変化するのか、節足動物が関与する生物間相互作用が林冠内の空間異質性に対してどのように反応しているのか、などといったことを具に明らかにする必要が有る。しかし、熱帯雨林の林冠は、あまりに背が高いために研究活動が容易には進展せず、それらの問題を解決するための野外調査が進んで来なかった。高い林冠という障壁を克服するため、近年、林冠観測システムが世界中の熱帯のいくつかの地点に設置され、林冠の節足動物群集についての研究が急速に進展した。筆者らによる林冠のアリ類群集の資源利用様式に関する一連の研究成果を含む、林冠観測システムを用いた研究結果から、熱帯雨林の林冠には多様な微小環境が混在しており、その空間異質性に対応する形で、これまで予想されていた以上に多様で量も豊富な節足動物群集が存在していることが明らかになってきた。
著者
合田 美子
出版者
一般社団法人 日本品質管理学会
雑誌
品質 (ISSN:03868230)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.300-306, 2020-10-15 (Released:2021-02-04)
参考文献数
13

This article discusses the quality assurance of online education from the perspective of educational technology, particularly instructional design (ID). ID is applicable to different levels of quality management with a combination of both national and international educational frameworks and guidelines. Kumamoto University’s Graduate School of Instructional Systems, which offers a fully online graduate program, acts as a concrete example of the utilization of ID from all of macro, meso, and micro levels in terms of its quality assurance. Katsuaki Suzuki’s layer model for e-learning quality assurance, Robert Gagné’s nine events of instruction, and a researcher-developed list of checkpoints for video learning materials are introduced as micro-level quality assurance tools for online education. Regardless of how education is delivered, face-to-face or online, all macro, meso, and micro level perspectives on quality assurance with ID are critical for real quality control.
著者
保原 伸弘
出版者
東京福祉大学・大学院
雑誌
東京福祉大学・大学院紀要 = Bulletin of Tokyo University and Graduate School of Social Welfare (ISSN:18837565)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.33-42, 2017-10

近視眼的思考ないしリスク愛好的な傾向が強く、将来に希望が持てない状況が主体内にも社会にも蔓延するのが日本の現状である。この傾向は年金不払いなどの社会的な問題も招くと考える。この傾向に対して、本研究ではアートによるリスク愛好的な傾向の鎮静化の可能性を考える。これを踏まえて、アートの種類にも注意して、アンケート上のリスク回避度と愛好する音楽の種類との相関を調べた結果、リスクを回避する主体とリスクを愛好する主体とで、愛好する音楽が異なることがわかり、クラシック音楽を愛好する主体はリスク回避的になることがわかった。また、都道府県別の集計データを用いた場合、年金の支払いが順調な都道府県と支払いが滞る都道府県では愛好するアートのジャンルや余暇の過ごし方に違いがあることがわかり、クラシック音楽を愛好する傾向の強い都道府県では年金の支払いが順調であることがわかった。
著者
荒金 眞佐子
出版者
玉川大学
巻号頁・発行日
2015-03-15

農学研究科