著者
伊東 秀之 三宅 陽子 吉田 隆志
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.1260-1262, 1995
被引用文献数
32

Three new piscicidal triterpenens named irisgermanicals A, B and C along with seven known iridal-type triterpenes including iripallidal and iriflorental were isolated from the bark of Iris germanica rhizome, upon bioassay-guided fractionation using the Medaka (killie-fish; Oryzias latipes), and their bicyclic structures were elucidated based on the spectral analyses. Irisgermanicals B and C were characterized as geometrical iriflorental and iripallidal isomers, respectively, concerning the α, β-unsaturated aldehyde moiety. The piscicidal activity was observed for bicyclic iridals, among which iriflorental exhibited most potent activity.
著者
黄 雲
出版者
麗澤大学
雑誌
言語と文明 : 論集 (ISSN:21859752)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.55-68, 2011-03-30

本稿では、日本語教育者ならびに朝鮮語研究者としての岡倉を取り上げ、旧韓末、日語学堂における岡倉の日本語教授法ならびに彼の朝鮮語研究と日本語教育との関連性を明らかにすることを試みた。岡倉(1894a:12)は、朝鮮での日本語教授において、学習者にとっての母語、即ち朝鮮語を媒介として授業を行い、その授業から得られた成果について述べているが、旧韓末朝鮮の「日語学堂」における日本語教育の成果は、日本語教授法に対する工夫から得られた結果と考えるべきである。岡倉は、その論文で語学教授の最も肝心なところは、教授法であることを力説しており、外国語教授において国語と外国語との比較を基礎とすることを主張しているが、このような彼の外国語教授観はチェンバレンから育てられ、旧韓末日語学堂の日本語教育におけるオレンドルフの教授法につながったと考えられる。岡倉が日本語教授に用いたオレンドルフ教授法は、文法・訳読式教授法のひとつであり教師が学習者の母語を充分に理解していることが前提となっている。朝鮮語、また岡倉に朝鮮語を教授したチェンバレンとの出合いが、日本語教育者としての岡倉を生み出した決定的な要因であったことを論じる。
著者
西村 賢太
出版者
文藝春秋
雑誌
文學界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.250-255, 2017-04
著者
吉田 甚吉
出版者
岐阜薬科大学
雑誌
岐阜藥科大學紀要 (ISSN:04340094)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-39, 1960-12-30
著者
桑田大徳 岡誠 森博彦 吉村宏樹
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.399-400, 2011-03-02

現在評判サイトを商品の購入にあたり購入の検討のために利用するユーザが増えている。商品の購入検討をする上で閲覧者は、対象の商品のレビューすべてではなく、ユーザ自身の視点や状況と似たレビューアーの動作、感想などの意見を信頼し、それをみて購入判断のひとつとする。しかしそういったレビューを探すにあたって評判サイトのレビューの形式は自由形式で、閲覧者の求めるレビューは探しづらく大量のテキストをすべて隈なく読むことになり時間の浪費となってしまうことも少なくない。そこで商品のレビューを観点ごとに分類し、整理された状態で表示することで閲覧者が欲するレビュー、レビューアーを探す時間を短縮することを目的とする。
著者
児島 亜紀子
出版者
大阪府立大学社会福祉学部
雑誌
社会問題研究 (ISSN:09124640)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-20, 2004-12
著者
湯浅 邦弘
出版者
島根大学教育学部
雑誌
島根大学教育学部紀要(人文・社会科学) (ISSN:02872501)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-24, 1993-12-25

聖王黄帝と車神蚩尤とは、中国の戦争起源神話に登場する二大神格である。史上初めて武器を作り黄帝に戦いを挑んだ蚩尤は、大暴風雨を興して黄帝を苦戦に陥れるが、應龍・玄女の助力を得た黄帝によって、最後はタク鹿の野に誅殺された。一方、黄帝は、この勝利によって世界の統一を果たし、以後、中国文明の始祖として聖王伝説の上に君臨することとなった。13; この黄帝・蚩尤神話について、筆者は先に、蚩尤が武器や戦争を創始したという蚩尤作兵説、蚩尤が黄帝に匹敵する身分・力量を備えていたという種々の伝説について、多くの関係資料を分類しつつ考察を加えた。13; その結果、『呂氏春秋』蕩兵篇、『大戴礼記』用兵篇のみは、そうした通説の中で極めて特異な蚩尤像を提示していることが明らかとなった。13; 『呂氏春秋』蕩兵篇は、多くの資料が大前提とする蚩尤作兵説を明確に否定する。また『大戴礼記』用兵篇も、蚩尤作兵説を否定し、更に、蚩尤の地位についても、通説に反して蚩尤庶人説を主張していた。13; そこで、引き続き本稿では、『呂氏春秋』『大戴礼記』がこうした特異な蚩尤像を提示する理由について考察を進めて行くこととする。
著者
大塚 俊雄 室生 助信
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1053-1066, 1931

At the rate of the detection of the bacillus which consist Dr. Matsumura's there is no difference between the patient of Kakke and healthy person or other patient. At the experiment of feeding with poliched rice of the pigion the average number of days which disease by poliched rice come out is 16. It can not hasten the average number of days which disease by poliched rice come out to the pigion, though we carry on the giving of the poliched rice and Kakke-bacillus (Matsumura's Original bacillus of the pigion). When we keep it with the food which include good many Vitamin B. the disease by poliched rice appears not at all, even if we give great many Matsumura's Kakkebacillus. Though we carry on the method of immunity with the vaccin-made out of Matsumura's Original Kakke-bacillus-we can not keep off the disease by poliched rice of the pigion. When we give previously Kakke-bacillus-Vaccin for the pigion through the mouth, then the rate of detection of Kakke-bacillus fall remarkanly, but due to this, we can not keep off the disease by poliched rice or we can not put off it. Owing to our experiments the condusion is as following. We can not consider, is if Matsumura's Kakke bacillus does the causative connection of Kakke. But only the fast that, in the case of healthy pigion his bacillus can not be demonstrated in the excerement, and at the same time of the coming of Hakumaibyo we can find his bacillus, is interesting.
著者
芝 幸弘
出版者
福井大学
雑誌
福井大学教育実践研究 (ISSN:13427261)
巻号頁・発行日
no.32, pp.121-125, 2008-01-31

福井大学教育地域科学部附属中学校(以下「本校」という)では,第2学年の3月に修学旅行を実施している。その中で,総合学習の一環として,子どもたちは1年生の時から学んだことや経験したことを創作音楽ドラマという形で発表する。本研究では,一度上演された創作音楽ドラマを福井市連合音楽会(毎年6月中旬に実施)に向けて再構成していく中で,「自分たちの想いを,もっと伝えたい。」「聴いてくれる人達に感動を与えたい。」という子どもたちの気持ちを受け,日本歌曲での表現追究を通し,新たな視点から表現力を高めていく。グループでの楽曲分析や意見交換を通し「言葉」の大切さに気づき,言葉を大切にした表現を個人発表・相互評価で追究・確認することにより,聴き手により深く自分たちの想いを伝えることができるようになる。子どもたちは個の学びが全体の表現力向上につながっていくことを実感していく。
著者
木村 克己
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.105, no.3, pp.208-226, 1999-03-15
被引用文献数
1 7

犬山地域に分布する美濃-丹波帯のコヒーレントなチャート・砕屑岩ユニット(犬山シーケンス)には, 付加に伴って形成されたさまざまなタイプのスラストが発達している.これらの剪断帯の特徴とスリップ方向を南北3kmの木曽川沿いのルートで検討した.観察したスラストは20本であり, うち19本は断層条線, 残り1つはデュープレックスのファブリックからスリップ軌跡を求め, 非対称変形構造に基づいてスリップセンスを決定した.スラスト以外の縦走系断層として, 左横ずれ断層が認められるが, 断層条線の方位や剪断帯の特徴の相違からスラストと区別できる.スラストのスリップ方向の平均値は, 褶曲・傾動の補正後, N60°E-S60°Wの地層の一般走向に直行するS30°Eを示す.西南日本のアジア大陸からの回転変位と大規模屈曲構造を復元した際に, このスリップ方向は, ジュラ紀最後期〜白亜紀最初期にかけてアジア大陸下に直交方向に沈み込んだイザナギプレートの相対運動方向にほぼ平行である.
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.355, pp.5-15, 2005-05

3月8日から11日までの4日間、千葉・幕張メッセにおいて「国際食品・飲料展(FOODEX JAPAN2005)」が開催された。今年の展示における最大のキーワードは、飲食業界の必須テーマともいえる"健康"。中でも、数年前から注目を浴びている大豆加工食品や酢、雑穀は、新たな切り口を追求した"第2世代"の商品が登場した。
著者
ジヴァノヴィッチ サシャ 堀田 昌英 長山 大介
出版者
Sociotechnology Research Network
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.120-130, 2010

This paper explores the Kosovo Conflict through the use of the Cognitive Conflict Evolution Model and the Integrative Explanatory Model. The paper discusses the perceptions of two conflicting sides, the Kosovo Serbs and the "West" represented by the United Nations Missions in Kosovo (UNMIK), investigating how from a perspective different from the common branding of the Serbs as the perpetrators and the Albanians as the victims, the West can be perceived as contributing to an exacerbation of the situation by the "rational loop" which leads to an aggravation of the human rights situation and the "cognitive loop" which leads to a support of independence under unsatisfactory human rights situations. The Integrative Explanatory Model provides a holistic representation of the main factors of the conflict, supplementing the mechanism unraveled by the Cognitive Conflict Evolution Model.
著者
仲本 桂子 渡邉 早苗 工藤 秀機 ノパラタナウォン サム 蒲原 聖可 ラダック ティム 土田 満 宮﨑 恭一 サーシャン ディリープ 田中 明
出版者
The Japan Dietetic Association
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.267-278, 2013

ベジタリアンの研究によると、ベジタリアンは、ビタミン B <SUB>12</SUB>、 ビタミンD の摂取量が非ベジタリアンより有意に低く、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB <SUB>2</SUB> 、n-3 系多価不飽和脂肪酸(以下、n-3 系脂肪酸)の低摂取が懸念される。そこで、日本人用ベジタリアンフードガイド(JVFG)を用いて、日本人ベジタリアン男性(n=24)と女性(n=60)を対象に、栄養教育を行い、栄養状態の改善を試みた。 JVFG の栄養教育の介入前と後に、食事記録法による食事調査を行った。うち、16 名に対し、身体計測および血糖、尿酸、アルブミン/グロブリン比(A/G)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、無機リン、鉄、総コレステロール、高比重リポたんぱくコレステロール、中性脂肪、ヘモグロビン(Hb)、プレアルブミンの血液生化学検査も行った。 結果、ベジタリアンで低摂取が懸念された栄養素のうち、女性において、ビタミンB <SUB>2</SUB>(p<0 . 05)、亜鉛(p<0 . 01) の摂取が有意に増加した。しかし、ビタミンA、ビタミンD、ビタミン B <SUB>12</SUB>、カルシウム、n-3 系脂肪酸の摂取量に有意な増加は見られなかった。身体・血液生化学成績では、女性においてA/G(p<0 . 01)、カルシウム、Hb(p<0.05)が有意に増加し、血糖(p<0.01)、尿酸、上腕三頭筋皮下脂肪厚(p<0.05)は有意に低下した。 以上より、日本人ベジタリアン、特に、女性において、JVFG の栄養教育介入により、栄養状態が変化することが示唆された。