出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1617, pp.76-78, 2011-11-21

ノーベル生理学・医学賞の発表直前に受賞者が亡くなっていた――。今年10月、米ロックフェラー大学の故ラルフ・スタインマン教授のノーベル賞受賞を巡るニュースが世界を駆け巡った。ノーベル財団の内規では本来、死亡者はノーベル賞を受け取ることはできない。それを覆す形で受賞を認めることにした、ノーベル財団の粋な計らいも話題を集めた。
著者
下村 将 杉本 雅樹 原口 卓 松下 春奈 西尾 芳文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.83, pp.157-160, 2010-06-11

本研究では新しいアントコロニー最適化(Ant Colony Optimization:ACO)として、敏感なアリと鈍いアリによるアントコロニー最適化(ACO with Intelligent and Dull Ants:IDACO)を提案する。IDACOアルゴリズムには、敏感なアリと鈍いアリ2種類のアリが存在することから、標準ACOアルゴリズムよりも現実のアリのコロニーに近い性質を持つと言える。IDACOを巡回セールスマン問題(Traveling Salesman Problem:TSP)に適用し、敏感なアリだけが存在する標準ACOより、IDACOの方が効果的な結果を得ることを確認する。
著者
堀部 政男
出版者
日本評論社
雑誌
法律時報 (ISSN:03873420)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.p27-32, 1980-11
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.324, pp.14-15, 2003-03-28

土木学会のアルカリ骨材反応対策小委員会(委員長:宮川豊章京都大学大学院教授)は8月18日,アルカリ骨材反応が原因で鉄筋が破断した構造物の安全性について中間報告をまとめた。土木学会誌の2003年9月号で発表する。
著者
柿本 昭人
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-12, 2014-09

論説(Article)「安全神話」という成句は、奇妙な成句である。安全と神話という相容れない基盤に立つ用語が、同じ土俵で渾然一体となった有様なのである。しかも安全神話は、巨大システムにおけるトラブルのたびに否定されると同時に、その安全神話の再構築や継続を誓う際に用いられ続けている。原発が潰えた安全神話の代表であるなら、新幹線はいまだ命脈を保ったままの安全神話の代表である。しかし新幹線システムの開発・運営の歴史そのものは、事象の発生確率の大小と無関係に安全バリアの機能が無条件に喪失するという極端な想定に立ち、危険の顕在化プロセスを防止するために、発生防止の層だけでなく、それに続く拡大抑制、影響緩和という三層に及ぶバリアを設定する「深層防護」と呼ばれる考え方に立ってきた。この新幹線システムの開発・運営の歴史そのものと新幹線を取り巻く安全神話との同居が、科学理論の裏づけに基づく個別の具体的な技術的前進ゆえに被害を最小限に抑えるのに成功した時でさえ、それを我々に失敗と把握させ、「安全神話が揺らいだ」と言いつのらせ、経営トップに「安全神話を守り抜く」と決意表明をさせる。安全神話とは、安全運行に関する経験や勘に基づく人間の判断の排除によって達成された安全の実績を熟考することなく、安全への人間の意志と注意力こそが安全を実現するとする、安全についての反射的思考の絶対化である。
著者
飯野 雄一郎 荒川 涼 長岡 弘祥 中田 充 葛 崎偉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MSS, システム数理と応用 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.466, pp.69-72, 2014-02-27

本稿では,翻刻・本文校訂が行われていない手書きの和文歴史資料を対象とした古文書画像検索システムについて述べる.このシステムでは,画像データは古文書の各行に書かれた文字の形状を表現する特徴グラフ(文書グラフ)と共に格納される.利用者は,所望する文字列の形状を特徴グラフ(検索グラフ)で指定する.システムは,検索グラフに類似した部分グラフを含む文書グラフを検索することで,所望された文字列に類似した部分領域を含む古文書画像を得る.文書グラフの検索において,利用者は検索グラフに加えて検索結果に必ず含まれなければならない必須構造を指定する.
著者
三宅 正二郎 秋山 幸弘 宮崎 俊行 榎本 祐嗣
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.63, no.614, pp.3586-3591, 1997-10-25
被引用文献数
3

The tribological properties of silicon with and without water boundary lubrication with silicon, silicon carbide and a diamond tip were studied and the following results were obtained. (1) The friction coefficient between silicon and silicon or silicon carbide tips is as high as μ=0.2〜1.0, with and without lubrication. Surface damage occurred due to the adhesion between similar materials. (2) When a diamond is used as the opposite tip, the friction coefficient is as low as μ=0.09〜0.16 without lubrication. With water boundary lubrication, the friction coefficient is as low as μ=0.07. Damage is not observed on surfaces either with or without water boundary lubrication. (3) To determine the reason why sliding with the diamond tip did not result in damage, stress analysis was carried out using the boundary element method for each combination of materials. The maximum Mises stress was observed inside the silicon and diamond bulk when silicon and diamond were tested. However, the maximum Mises stress for the silicon with silicon and silicon carbide with silicon combination was observed.
著者
宮原 一隆 武田 雷介
出版者
兵庫県立農林水産技術総合センター
雑誌
兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告 水産編 (ISSN:13477757)
巻号頁・発行日
no.38, pp.25-29, 2005-11
被引用文献数
1

兵庫県但馬地域におけるソデイカ釣り漁法について,漁法の開発過程と変遷を整理した。1960年代初期に,竹竿,30-60mの釣り糸,生鮮餌を用いた夜間の一本釣り漁業が地域的に開始された。1967年に,より効率的な漁獲を目的として延縄式と立縄式の諸漁法が導入された。その後,多くの試行錯誤を経て1960年代後期には日中操業の「樽流し立縄漁法」が確立された。漁具漁法の主要な改良は1980年代には完了していたため,1990年代以降のソデイカ来遊資源の高水準期を迎えるにあたり,漁獲努力の迅速かつ効率的な投入が可能になったと考えられた。これらの漁法は,日本海の各沿岸海域や,沖縄,鹿児島,東京(小笠原)の島嶼部でも広く導入されることとなった。