著者
上野 友稔
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.34-41, 2016

<p>大学および大学図書館で必要不可欠なツールとなった電子ジャーナル等の電子リソースには,大学図書館による電子リソース情報の管理と利用者へのアクセス支援という課題があり,英国では電子リソースのナレッジベース共同構築によりこの課題に取り組んでいる。本稿では,平成26年に行った英国視察の結果から,英国で進められているナレッジベース共同構築プロジェクト「Knowledge Base +(KB +)」についての最新動向およびその課題と,KB +参加館の電子リソース管理業務の実態と図書館サービスへの利活用の調査報告を行うとともに,日本におけるナレッジベース共同構築の展望を述べる。</p>
著者
上野 勝男
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学経済経営論集 (ISSN:02869721)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.191-236, 2016-03-03

In this essay, it is argued that the Soviet Union was the unique historical structure which first failed to definitively go out of the orbit of capitalism toward to socialism, then through the specific zig-zags of trial and error, eventually was to return the capitalism again. In this regard the Stalinist period should be considered one of varieties of "the primitive accumulation of capital". Marx's view of the primitive accumulation of capital in his `Das Kapital' provides the basic vantage points for this analysis. Particularly it would be important to understand that the primitive accumulation of capital is the necessary preliminary of the specifically capitalistic mode of production, not just for establishing the mode of capitalist production generally. In this essay, we apply this idea for analyzing the Soviet Industrialization in the Stalinist era.
著者
藤井 和哉 吉川 徹 讃岐 亮 市川 憲良 上野 淳
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.700, pp.1383-1390, 2014-06-30 (Released:2014-07-15)
参考文献数
16

The purpose of this study is to analyze the relationship between spatial organization and means of transportation of large commercial buildings in the metropolitan suburbs. Firstly, we compared the commercial characteristic with means of transportation in Tokyo Metropolitan Area, using person trip survey and census of commerce. Based on the result, we chose the target area and performed an on-the-spot survey. The result shows that from 1998 through 2008, the share of car users increased, and the spatial organization of the commercial buildings is greatly influenced by the distance from the nearest station and scale of the station.

1 0 0 0 能率秘話

著者
上野陽一 著
出版者
千倉書房
巻号頁・発行日
1930

1 0 0 0 OA 生活と能率

著者
上野陽一 著
出版者
同文館
巻号頁・発行日
1927
著者
渋谷 俊昭 金山 圭一 上野 健一郎 木村 洋子 後藤 昌彦 籾山 正敬 北後 光信 白木 雅文
出版者
朝日大学
雑誌
岐阜歯科学会雑誌 (ISSN:03850072)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.91-95, 2010-10-20

歯周組織に及ぼす喫煙の影響を検討する目的で,歯肉線維芽細胞へのニコチンの影響について検討した.歯肉線維芽細胞は通常の培地で24時間培養され,次に1μg/ml,0.1μg/ml,0.01μg/ml のニコチン含有培地で培養した.細胞増殖能を測定するために培養終了24時間前に3H-Thymidine を添加した.培養終了後に放射能計測を行い,細胞分裂能を観察した.さらに同様の培養後に細胞形態を観察した.また細胞骨格の観察の目的でFITC Phalloidin で染色し,ストレスファイバーの観察をおこなった.ニコチン添加1μg/ml 群では有意に細胞増殖能が低下した.また1μg/ml 群では細胞形態は紡錘型を呈していた.さらに細胞骨格のストレス線維は収縮し,粗になっていた.これらの結果から,歯肉線維芽細胞の増殖にニコチン摂取が抑制的に関与することが示唆された.
著者
上野 真理子 寺島 晃也 多田 耕太郎 山口 静子
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.118-127, 2007-03-15 (Released:2007-10-04)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

富山県の伝統食品かぶらずしの品質と食味特性の関係を明らかにするため,県下の代表的な10社の市販品の理化学的分析と官能評価を行い,主成分分析による総合的な解析を行った.市販品は微生物数から推察される発酵状況や有機酸,糖組成に差があり,発酵を主とする伝統的製法タイプ,発酵度合い不十分タイプ,甘味添加を主とする食味調整タイプの3つに大別された.さらに,理化学特性と官能特性を総合した主成分分析の結果,消費者には 2つの価値観が同等の重みを持って存在することが明らかになった.1つは甘味中心に調整された食味を高く評価する価値観で,もう1つは伝統的製法に基づき熟成された食味を高く評価する価値観であり,少なくともいずれかの価値観を満たさない食味は消費者嗜好に適合しないことが示唆された
著者
萩原 信太郎 上野 剛 濱崎 順一郎 山口 俊一郎 有村 敏明
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.35-38, 2016-01-01 (Released:2016-01-08)
参考文献数
14

症例は80歳,男性。倦怠感を主訴に近医受診し,血清Na 114 mmol/lと低Na血症を認めた。意識障害および呼吸不全が出現したため当院紹介となり,抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion, SIADH)の診断でバソプレシン2受容体拮抗薬トルバプタンを開始した。6時間ごとに評価を行い,血清Na 4~10 mmol/l/dayで上昇し,第5病日には意識障害も改善した。トルバプタンの内服を継続し,3ヶ月以上の経過で重篤な副作用なく,Na値も安定して経過した。トルバプタンは自由水の排泄を増加させて低Na血症を改善するため,従来の治療に比べ患者負担が少なく,SIADHの原疾患治療中および緩和ケア期の対症療法として有用な可能性がある。
著者
杉島 優子 上野 栄一
出版者
富山大学看護学会編集委員会
雑誌
富山大学看護学会誌 (ISSN:1882191X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.159-171, 2014-12

本研究ではアルツハイマー型認知症の妻を介護しながら,パーキンソン病で胃瘻造設を行った実母を介護する男性介護者のケースに着目する.この二者の介護を行う男性介護者が胃瘻管理を含め介護を前向きに取り組んでいる要因は何かを検討し,その要因を抽出することを目的とした.本研究では面接調査方法を用い,半構造化インタビューによりデータ収集を行った.その後,「KHCoder」を使用し内容分析を行った.今回は共起ネットワーク分析と対応分析により質的データを可視化した.結果,①介護と死を自分も含めた人間の通る道としての受容.②被介護者への感謝の思いや経済的基盤の安定.③制度の利用に加え,医療従事者との関わりの多さ.④被介護者の状態が落ち着いていること.⑤自分の殻に閉じこもらず,自ら他者に働きかけていく介護者の特性.以上5要因が抽出できた.これらの結果から,医療者には介護者が孤立しない配慮が必要である.
著者
上野 ふき 鈴木 泰博
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.23, pp.1-8, 2012-02-23

Collective Intelligence という概念は古くから論じられているが,その性質は未解明の部分が多い.本研究ではエージェントベースによる集団的知性の発生プロセスのモデル化の提案を行う.傾向として社会シミュレーションは自然現象のアナロジーを用いてモデル化する場合が多いが,本論文では "思想" も生命システムと同じ自然現象であると見なし,哲学者ライプニッツの思想を基にエージェントの構造と関係性を作成する.本モデルは,集団的知性の創発プロセスの中で,より正しい解に収束できる集団はどのような内部構造を持っているのかという事をシミュレートできるモデルの提案をする.Although the concept of Collective Intelligence is discussed for many years, thecharacter has many unsolved portions. In this research, modeling of the generationprocess of the collective intellect by an agent base is proposed. Although a socialsimulation is modeled in many cases, using the analogy of a natural phenomenon as ageneral trend, in this paper, it considers that "thought" is the same natural phenomenonas a life system, and it creates an agent's structure and relationship based on philosopherLeibniz's thought. The group who can converge this model on the righter solution in theemergence process of collective intellect proposes the model which can simulate whatkind of internal structure it has.
著者
上野 ふき 鈴木 泰博
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.206, 2011 (Released:2012-02-15)

本研究では,哲学者ライプニッツが提唱した哲学的概念 ”モナド” の構造に従ってエージェントを作成する.”モナド” は相互作用を通して内部構造が変化し,その構造の違いによって支配関係が生じ,入れ子構造の集団を形成する.このシステムには社会の創発と強い類似性が伺える.そのためモナド論を応用して,社会的ネットワークの自律生成メカニズムを考察する事は新しい知見をもたらす可能性がある.