著者
堀田 大地 成冨 志優 丹野 良介 下田 和 柳井 啓司
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本研究では,深層学習技術を用いて,食事の見た目はそのままに,カテゴリのみを変える食事画像変換を実現する.例えば,牛丼をどんぶりの形状や見た目はそのままに天丼や親子丼,海鮮丼などに自由に変換することを実現した.本研究では,CycleGANの手法を拡張し,1つの変換ネットワークで複数のカテゴリへと変換可能とするconditional CycleGANを用いた食事画像変換手法を提案する.Twitterから長期間にわたって収集した23万枚の食事画像を利用することによって,高画質な食事画像変換が実現できることを示す.
著者
下田 昌利 近藤 晃 劉 陽
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.79, no.807, pp.4014-4027, 2013 (Released:2013-11-25)
参考文献数
21
被引用文献数
2

This paper presents an optimum design method considering structural performances and Kansei, which has been becoming an important issue for product designs with maturation of consumer demands. The response surface methodology combined with the design of experiment technique is applied to a bicycle frame design problem. The strength and the rigidity calculated by FEM are used as the evaluation functions for the structural performances. Three dimensional rendering models are constructed with computer graphics software, and used for the Kansei evaluation. The Kansei performances such as “individual” and “elegant” are evaluated by the Semantic Differentials technique and quantified. A road-bicycle frame is focused on as an application example of this method. Sizes of the cross section at both ends, position and angle of rotation at the midpoint of each frame are defined as the design variables to be optimized. By using the response surfaces between the design variables and the performances, the form of road-bicycle frame is optimized under various objectives and constraints. The form with the optimized design variables is visualized with the CG software.
著者
下田 亮介 横山 真男
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2013-EC-27, no.13, pp.1-5, 2013-03-08

チェロという楽器には、普段見かける一般的なアコースティックチェロと骨組みだけで音が静かなサイレントチェロがある。この 2 種類のチェロは、構造や音の大きさなど様々な違いがある。本研究では、この異なる 2 種類のチェロの音に着目し、それぞれの音の周波数を比較することで検証した。それぞれのチェロの各弦と音階を弾き、得られた周波数スペクトルを比較しその特徴について述べる。
著者
下田 好行 小松 幸廣 岩田 修一 四方 義啓 吉田 俊久 榊原 保志 岩田 修一 四方 義啓 榊原 保志 山崎 良雄 長谷川 榮 吉田 武男 黒澤 浩 永房 典之 赤池 幹 青木 照明 岸 正博 中村 幸一 岡島 伸行 熊木 徹
出版者
国立教育政策研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

知識基盤社会を生きるために知識情報を熟考・評価し、表現・コミュニケーションしていく「キー・コンピテンシー」を育成する学習指導法の枠組みを開発した。また、この枠組みにそって授業実践を小学校と中学校で行った。その結果、この学習指導法の枠組みの有効性を確認することができた。
著者
中村 勇太 安川 邦美 小路 祐樹 長屋 有祐 片山 龍三 西森 大洋 下田 哲也
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.162-165, 2014-12-25 (Released:2016-02-06)
参考文献数
9

3カ月前からの頻回の粘血便および嘔吐を主訴に来院した9歳の犬において,腹部触診にて腫瘤を触知した。超音波検査およびCT検査を行ったところ,下行結腸において腫瘤病変が認められ,外科的切除を行った。病理組織検査において低分化型リンパ腫と診断されたため,UW25プロトコールに沿った多剤併用化学療法を開始した。第210病日に化学療法を終了とし,第449病日にCT検査を実施したところ,明らかな再発は確認できず経過は良好である。結腸および直腸のリンパ腫の予後はその他消化管に発生するものと比べて非常に良いと報告されており,本症例においても過去の報告と同様に長期の生存期間が得られている。
著者
下田 照文
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.3067-3075, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
11

喘息発作の重症度を的確に判断して治療を開始する.最初に短時間作用性β2-刺激薬を反復吸入させる.発作の初期に全身性ステロイド薬の投与は症状の速やかな回復を促進するのに役立つ.アミノフィリンの点滴静注の併用は追加効果を期待できず副作用の危険性が増加するので推奨できない.患者が低酸素であれば酸素を投与する.治療効果のモニターとして,主観的な症状だけではなく,客観的な指標である呼吸機能(ピークフローや一秒量),酸素飽和度,動脈血ガスの測定を考慮する.
著者
下田 博次
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.715-723, 1988

コンピュータ, OA機器から産業用ロボットの普及に伴ってテクノストレスと呼ばれる心身の疲労, 健康障害が問題視されるようになった。このテクノストレスは, マスコミがつくり出した心理不安であるとか, コンピュータが直接のストレス発生原因ではないという人もいる。だが一方では多くの症例報告とプログラミング作業から発生するストレス調査もすすんでいる。テクノストレスはコンピュータ関連労働の種類によってその表れと原因が違い, きめ細かい対応が必要である。しかし最終的には, 個人のライフスタイルと企業風土の問題に帰するところが大である。
著者
下田 雅己 清水 哲夫
出版者
首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 観光科学域
雑誌
観光科学研究 (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
no.6, pp.157-165, 2013-03

韓国の首都ソウルでは2004 年から公共交通の共通運賃制度が導入され,2007 年にはソウル近郊の都市圏である京畿エリア全体に拡大された。これは,鉄道・地下鉄とバスについて運営事業者はそれぞれの企業体のままで,距離制による共通運賃を実現するものであった。交通機関ごとの乗降ではなく,起点から終点までの移動をワントリップととらえるもので,利用者にとっての利便性は極めて高いものである。従来,初乗り運賃をそれぞれに徴収してきた事業者にとっては減収になるが,その部分は自治体の財政によって補填を行うものである。ソウル都市圏において,この制度を導入した背景には,バス及び自動車の交通機関別分担率が高い構造の中で,民間バス会社間の過当競争やサービスの悪化,渋滞や大気汚染,交通事故などの問題を解決するという切実な必要性があったからで,バスの改革に鉄道網も組み込んだという流れであった。これを支えるハード・ソフト両面の技術的側面も機能した。東京圏においても,仮にこの仕組みを導入すれば利用者の利便は向上するであろう。しかし,東京圏では鉄道の交通機関別分担率が高く,しかも鉄道事業者が数多く存在している現状があり,新たな財政支出の可能性を含めて,簡単には同様な仕組みを導入することはできない。しかし,インバウンド観光の推進をはじめ,少子・高齢化社会への対応,環境問題などの観点から,公共交通の役割を高めるために,ソウル都市圏での実践と経験から学ぶべきことがあるのではないか。
著者
下田 雅己 清水 哲夫
出版者
首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 観光科学域
雑誌
観光科学研究 (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
no.6, pp.157-165, 2013-03-30

韓国の首都ソウルでは2004 年から公共交通の共通運賃制度が導入され,2007 年にはソウル近郊の都市圏である京畿エリア全体に拡大された。これは,鉄道・地下鉄とバスについて運営事業者はそれぞれの企業体のままで,距離制による共通運賃を実現するものであった。交通機関ごとの乗降ではなく,起点から終点までの移動をワントリップととらえるもので,利用者にとっての利便性は極めて高いものである。従来,初乗り運賃をそれぞれに徴収してきた事業者にとっては減収になるが,その部分は自治体の財政によって補填を行うものである。ソウル都市圏において,この制度を導入した背景には,バス及び自動車の交通機関別分担率が高い構造の中で,民間バス会社間の過当競争やサービスの悪化,渋滞や大気汚染,交通事故などの問題を解決するという切実な必要性があったからで,バスの改革に鉄道網も組み込んだという流れであった。これを支えるハード・ソフト両面の技術的側面も機能した。東京圏においても,仮にこの仕組みを導入すれば利用者の利便は向上するであろう。しかし,東京圏では鉄道の交通機関別分担率が高く,しかも鉄道事業者が数多く存在している現状があり,新たな財政支出の可能性を含めて,簡単には同様な仕組みを導入することはできない。しかし,インバウンド観光の推進をはじめ,少子・高齢化社会への対応,環境問題などの観点から,公共交通の役割を高めるために,ソウル都市圏での実践と経験から学ぶべきことがあるのではないか。
著者
山口 容平 永山 紗弥子 下田 吉之 西山 満 西端 康介 今井 和哉 濱根 潤也 三瀬 農士
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.197, pp.1-9, 2013-08-05

小規模事務所ビルは床面積に占めるペリメータ域の比率が高く,外部環境からの熱的影響を受けやすい。また,外皮の断熱対策が十分に行われていないものが多い。このような性質を持つ事務室を対象として,空調負荷および室内空気温度の分布を計測した。その結果,冬期において,外皮からの熱負荷によって机の下など床面付近に低温度の空気が滞留し,垂直方向に大きな温度差が形成されていることが確認された。一方,空調機は室内の代表点温度によって制御を行うため,垂直方向の温度分布によって室内への供給熱量が過小となり,室内の快適性が確保されていないことが確認された。このような状況の改善のため,建物外皮の断熱性能の向上,室内温度分布を考慮した空調システムの制御を行うことを想定して熱負荷計算を行い,空調熱需要の低減効果を推計した。
著者
広田 知良 山﨑 太地 安井 美裕 古川 準三 丹羽 勝久 根本 学 濱嵜 孝弘 下田 星児 菅野 洋光 西尾 善太
出版者
日本農業気象学会
雑誌
生物と気象 (ISSN:13465368)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.34-45, 2017 (Released:2017-04-10)
参考文献数
67
被引用文献数
10

Although climatic conditions had hindered the introduction of Pinot Noir, a cultivar of wine grape (Vitis vinifera), to areas such as Yoichi and Sorachi, Hokkaido, northernmost Japan, the growing region of the cultivar has recently extended. We analyzed meteorological data to obtain the rationale for the successful cultivation of Pinot Noir in Hokkaido; climate shift since 1998 pointed by Kanno (2013), i.e., rise in summer temperature, facilitated cultivation of the variety. Today, Yoich and Sorachi have become the right locations for growing the cultivar, and it has also been grown in other areas. Indeed, the vintage chart in Tokachi indicated the consistent, good harvest of grape since 1998. There is negative correlation in the average monthly temperature between April and August, and positive correlation between August and September ever since the climate shift. We hypothesize the benefits of the climate shift in terms of wine production as follows: 1) in years with low April temperature and high summer temperature, the growth rate in early stage delays, but the temperature required for grape maturation is secured by high temperature in August and September; and 2) in years with warm April and subsequent cool summer, early growth start keeps the growing season long enough, which may have compensated the risk of poor grape maturation in cool summer. Thus, climate change is considered to have favored the cultivation of Pinot Noir in Hokkaido.
著者
下田 裕太 伊藤 尚 笠井 久隆
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.173-175, 2000-12-25
被引用文献数
1

Z-Leu-Leu-Leu-H(Z-LLL-H)は, 神経成長因子(NGF)と同様に神経突起伸長を誘発する。Z-LLLを担体としたアフィニティークロマトグラフィーによって, ウシ大脳抽出液からS-100βと異なるZ-LLL-Hの標的タンパク質として, 新たに脳型クレアチンキナーゼを同定したのでここに報告する。ウシ大脳抽出液からDEAE-5PW HPLC(段階溶離, 直線濃度勾配法), 逆相HPLC, Z-LLL担体を用いたアフィニティークロマトグラフィー, SDS-PAGEを用いて標的タンパク質を分解した。カルシウムイオン依存的にZ-LLL担体に親和性を持つ43kDaタンパク質が得られた。このタンパク質のトリプシン消化ペプチドを逆相HPLCで分離した後, そのうち2つのペプチドのアミノ酸配列分析を行い, 脳型クレアチンキナーゼと同定した。本酵素の活性はZ-LLL-H処理によりほとんど消失した。
著者
安藤 剛 吉川 陽介 下田 裕太 伊藤 尚 笠井 久隆
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.118-121, 2000-09-25
被引用文献数
1

我々は, 既に神経突起伸長因子であるZ-Leu-Leu-Leu-H(Z-LLL-H)の標的タンパク質として, ウシ脳からZ-LLL構造を有するアフィニティー担体にカルシウム依存的に結合するS-100βを単離した。本論文では, アルデヒド基を有するZ-LLL-HとS-100βの反応性, 反応部位および反応様式について報告する。S-100βはZ-LLL-Hとカルシウム依存的に結合し, 修飾S-100βは, 逆相HPLCにより元のS-100βと異なる位置に溶出された。また反応混合溶液のTOF-MS分析により, 元のS-100βより分子量が大きい修飾S-100βが検出された。さらに修飾S-100βを還元固定後, 酵素などにより切断したペプチド断片のアミノ酸組成分析及びアミノ酸配列分析から, Z-LLL-HはS-100β分子中の8個のLys残基のうちLys-55のみと反応し, ε-アミノ基とアルデヒド基がシッフ塩基を形成する可能性が示された。