著者
櫻庭 京子 今泉 敏 筧 一彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.335, pp.25-32, 2000-10-05

就学前後の幼児・児童と成人を対象に、音声による意図的感情表現と語の音勢・言語的制約の発達的変化を検討した。人気アニメ「ピカチュウ」の感情表現を被験者が行った音声から、発話長、音節長、FO構造を解析した。時間構造及びアクセント型に関しては幼児から成人にかけて発達的変化が観測された。成人のFO概形は就学前児のそれにより近いものになった。これらの結果は、感情表現と語の音声的制約の関係が発達的に変化するものであり、「ピカチュウ」という共通の感情表現にも年齢に応じた解釈と表現の変化があることを示す。
著者
今泉 允聡
出版者
一般社団法人 日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.33-51, 2022-09-13 (Released:2022-09-14)
参考文献数
23

本稿では,深層ニューラルネットワークの標準的手法に対する優位性の解明を目的とした,ノンパラメトリック回帰のミニマックス誤差レート解析を紹介する.ノンパラメトリック回帰の問題では,多くの標準的手法が滑らかな関数に対して汎化誤差のミニマックス最適レートを達成することがよく知られており,深層ニューラルネットワークの理論的優位性を明らかにすることは容易ではない.本稿で紹介する研究は,超曲面上に特異性を持つ非滑らかな関数のクラスに対する推定を考え,この理論的なギャップを埋めるものである.当該研究で得られた結果は以下の通りである:(i) 深層ニューラルネットワークによる関数推定量の汎化誤差を解析し,その収束レートが(対数オーダーの影響を除いて)最適であることを証明.(ii)深層ニューラルネットワークが カーネル法,ガウス過程法などの標準的手法を優越する状況を特定し,その相図を構成.この深層ニューラルネットワークの優位性は,多層構造が特異点の形状を適切に処理できることに由来する.
著者
古野 真菜実 前田 香奈 今泉 修 神藤 真優 日比野 治雄 小山 慎一
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.60, 2016 (Released:2016-06-30)

人間の肌に蓮の花托(花弁・おしべ・めしべを取り去った部分) をコラージュした画像は「蓮コラ」と俗称されており,肌から多数の蓮の実が覗いている様は体験的に不快を喚起することが知られている。また蓮コラと似た斑点模様を持つ広告やプロダクトに対しても不快感を訴える者がいる。蓮コラや斑点模様が不快を喚起する要因として,嫌悪を感じやすい傾向である「嫌悪感受性」との関連が挙げられている。蓮コラと嫌悪が密接に関わっているならば,蓮コラージュ対象が人間にとって身近であればあるほど不快感が増す可能性がある。また嫌悪的な蓮をある対象にコラージュすると,嫌悪が増幅する現象が蓮コラであると考えられる。よって本研究では蓮コラによる不快現象を確認し,更にその不快感が蓮コラージュ対象の違いによるものだと推察し検討を行なった。人間と動物の蓮コラに対する不快感評定の結果, 蓮コラは蓮単体よりも不快感が強かった。しかし人間と動物の間に不快感の差は見られなかった。この結果は蓮コラージュ対象への心理的距離の近さによって部分的に説明されることが示唆された。本研究は蓮コラや斑点模様による不快の予防と軽減に繋がると考えられる。

5 0 0 0 OA 飲酒と健康

著者
今泉 和彦 立屋敷 かおる
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.279-286, 2005 (Released:2006-12-01)
参考文献数
32
被引用文献数
2 1

The present article briefly overviews the principal pathway of ethanol metabolism in the liver cell and hormonal regulations of ethanol metabolism, and a relationship between alcohol drinking volume (=alcohol consumption) and the degree of alcohol intoxication. This article also focuses on a possible mechanism of sex difference in rat liver cytosolic alcohol dehydrogenase (ADH) activity, and the effects of bile, bile acids, vegetable oils and unsaturated fatty acids on plasma ethanol levels and gastric emptying in ethanol-administered rats. Finally, the recent findings concernig a relationship between alcohol drinking and human health are described.

5 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.安斉随筆(伊勢貞丈), 1906
著者
星野 怜旺 椎名 孝之 森戸 晋 今泉 淳
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会誌 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.652-657, 2018-08-15
被引用文献数
1

<p>本研究では,プロ野球において,球団間の未消化試合数の差ができるだけ小さくなるようなスケジュールの作成を目的とする.確定的なスケジュールの作成のみにとどまらず,雨天中止という不確実性を考慮したスケジュールを考える.まず整数計画法によりスケジュールを生成する.そして雨天中止を考慮することにより,球団間の未消化試合数の差の最小化を図る.本研究では,実際の日程と比較して全体の未消化試合数を抑えるとともに,各チームの最大値と最小値の差も抑えることが出来た.これにより,球団間の未消化試合数の差を抑制できた.</p>
著者
今泉寿明
雑誌
臨床精神医学
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1713-1720, 1992
被引用文献数
1
著者
小川 好則 宮坂 祥夫 今泉 和彦 吉野 峰生
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-13, 2010 (Released:2010-02-27)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

The purpose of this study was to evaluate the reliability of a craniometric sex estimation method proposed by Hanihara (1959) by using the latest cranial samples. A total of 80 males and 43 females with the current Japanese measurement data [NRIPS data] were collected from the archives kept in the National Research Institute of Police Science, Japan. Cranial samples used ranged in birth year from 1920 to 1979 (late Taisho to mid Showa era) and was restricted to subjects who were over 19 years of age at death.   The means of NRIPS data were compared with those of Hanihara‘s data concerning eight measurement items (Maximum cranial length, Maximum cranial breadth, Basion-bregmatic height, Bizygomatic breadth, Upper facial height, Bigonial breadth, Mental height, Ramal height). In addition, to assess the accuracy of the sex estimation function, the NRIPS data were applied to seven discriminant functions reported by Hanihara.   Results indicated that the means of the NRIPS were significantly greater in comparison to the Hanihara data except for maximum cranial length in both sexes, mental height in males and upper facial height in females. The error rate for sex estimation in male crania was relatively low (3.6-5.7%), but was extremely high in females (30.8-52.0%). With reference to several items of the discriminant functions, the error rates obtained were significantly different from the original error rates reported.   The present study suggests that the application of the discriminant functions based on old population data may cause a decrease in the reliability of sex estimation in the current Japanese population.

5 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.貞丈雑記(伊勢貞丈), 1906
著者
増田 賢嗣 今泉 均 橋本 博 小田 憲太朗 古板 博文 松成 宏之 照屋 和久 薄 浩則
出版者
水産総合研究センター
雑誌
水産技術 (ISSN:18832253)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.7-13, 2011-10
被引用文献数
2

現在ウナギ仔魚用飼料としてはアブラツノザメ卵を主体とする飼料 (SA)が用いられている。この飼料により飼育が可能になったが,サメ卵の中でも特に本積の卵が優れていることは確認されていなかった。加えて,シラスウナギ量産に対応するためには新たな飼料原料を見出す必要がある。本研究ではイタチザメ卵主体飼料(GC)およびアイザメ卵主体飼料(CA)を調製し、 SAとの初期飼育の比較試験を行った。その結果GC区、CA区ともにふ化後21日まで生残が認められ,GC区の生残率および両試験区の終了時全長はSA区に劣ったものの、CA区の生残率はSA区に匹敵した。これにより複数のサメ卵が飼料原料として利用可能であることが明らかとなった。
著者
古野 真菜実 前田 香奈 今泉 修 神藤 真優 日比野 治雄 小山 慎一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

人間の肌に蓮の花托(花弁・おしべ・めしべを取り去った部分) をコラージュした画像は「蓮コラ」と俗称されており,肌から多数の蓮の実が覗いている様は体験的に不快を喚起することが知られている。また蓮コラと似た斑点模様を持つ広告やプロダクトに対しても不快感を訴える者がいる。蓮コラや斑点模様が不快を喚起する要因として,嫌悪を感じやすい傾向である「嫌悪感受性」との関連が挙げられている。蓮コラと嫌悪が密接に関わっているならば,蓮コラージュ対象が人間にとって身近であればあるほど不快感が増す可能性がある。また嫌悪的な蓮をある対象にコラージュすると,嫌悪が増幅する現象が蓮コラであると考えられる。よって本研究では蓮コラによる不快現象を確認し,更にその不快感が蓮コラージュ対象の違いによるものだと推察し検討を行なった。人間と動物の蓮コラに対する不快感評定の結果, 蓮コラは蓮単体よりも不快感が強かった。しかし人間と動物の間に不快感の差は見られなかった。この結果は蓮コラージュ対象への心理的距離の近さによって部分的に説明されることが示唆された。本研究は蓮コラや斑点模様による不快の予防と軽減に繋がると考えられる。
著者
河合 靖 佐野 愛子 小林 由子 飯田 真紀 横山 吉樹 河合 剛 山田 智久 杉江 聡子 三ツ木 真実 今泉 智子 萬 美保
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は,東アジア圏における多層言語環境での複言語主義的な言語政策や人材育成の必要性の考察である。香港では多層言語環境が人々に日本と異なる影響を与えている。言語とコミュニケーション,言語教育政策と学習者,教育と技術の三つの視点からその影響を見ることで,多層言語環境化する日本が考えるべき問題を洞察した。日本がモノリンガル社会の心的制約を克服して,複言語主義的社会モデルに移行し,複数言語を行き来する態度と能力を持つトランスランゲージング的人材を育成するための知見が得られた。本研究の研究成果は,研究成果報告書(250頁)として編集・印刷された。

5 0 0 0 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.歴世服飾考(田中尚房), 1906

5 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.軍用記附図, 1906

4 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.安斉随筆(伊勢貞丈), 1906