1 0 0 0 OA 算術教授法

著者
今泉祐善 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1892
著者
平野 真理 綾城 初穂 能登 眸 今泉 加奈江
出版者
日本質的心理学会
雑誌
質的心理学研究 (ISSN:24357065)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.43-64, 2018 (Released:2021-04-12)

レジリエンスの個人差は,これまで主に自己評価式尺度による能力測定,あるいは,何らかの一義的な適応基準 (精神症状の有無等)によって判断されてきた。しかしながら,レジリエンス概念を通したより丁寧な支援と理解 を考えるならば,本人が意識せずに有しているレジリエンス能力や,個々人で異なる回復・適応状態の特徴を描き出せるような視点が必要であると考えられる。そこで本研究では,レジリエンスの個人差をより豊かに理解する新しい視座を得るために,投影法を用いて個人の非意識的な側面も含めた行動特徴を捉えることを試みた。18 ~30歳の男女1,000名に,12種類の落ち込み状況を示した刺激画を提示し,登場人物が立ち直れるためのアドバイスを回答してもらった。こうして得られた12,000の記述データについてカテゴリー分析を行った結果,最終的に14のレジリエンス概念が見出された。続いて,得られた概念を相互の関連から理論的に整理した結果,14のレジリエンス概念は“どのような種類のレジリエンス”(「復元」「受容」「転換」)を“どのような手だて”(「一人」「他者」「超越」)を通して目指すのかという「レジリエンス・オリエンテーション」の視座からまとめられることが明らかとなった。本研究は,これまでのレジリエンス研究における一元的な個人差理解を超える,多様なレジリエンス理解の枠組みを提供するものである。
著者
横山 幸滿 今泉 繁良 上野 勝利 水沼 孝恵
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.568, pp.113-123, 1997-06-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
22

平成元年から同3年にかけて, 宇都宮市西郊の大谷石採取場で3,300m2にも及ぶ大規模な地下空洞陥没事故が発生し, その後引続き陥没事故が発生して社会的関心を集めた. 本論文ではまずはじめに大谷石の力学的性質, 特に一軸圧縮強度に及ぼす乾燥-湿潤履歴とクリープ破壊の影響を調べ, その後陥没のメカニズムについて検討し, 残柱の断面積と間隔について論じている. 更に陥没の発生日時と地球潮汐力との相関を調べ, 臨界状態にある空洞に対し地球潮汐力が陥没のトリガーの一つとなり得ることを述べている.
著者
奥村 哲平 増井 博一 豊田 和弘 趙孟 佑 今泉 充
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.55, no.647, pp.590-596, 2007 (Released:2007-12-27)
参考文献数
14
被引用文献数
6 7

Electrostatic discharge (ESD) occurs on the solar array due to space plasma interaction. It is considered that solar cell suffers degradation of electric performance, once ESD occurs at the solar cell edge. In order to study the degradation of solar cell electrical performance, we performed ESD tests on Si solar cell in a vacuum chamber. After the ESD tests the solar cell maximum power decreased. We found the damage on surface electrode in the vicinity of ESD spot. Infrared emission due to current leak was found at the spot. The solar cell degraded due to the leak resistance produced by ESD.
著者
田中 彰吾 宮原 克典 浅井 智久 今泉 修 村田 憲郎
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は「自己」について解明することを目的としている。脳神経科学の発展を受けて、2000年ごろから「自己」は科学的研究の対象になり、各種の知見が蓄積されてきた。ただし、従来の主要な研究は、行動実験と脳計測の組み合わせで、自己が成立する最小の条件を探求する「ミニマル・セルフ(最小の自己)」に焦点を当てたものだった。本研究では、実験科学的研究の地平をさらに拡大し、記憶・時間性・物語の次元を含む「ナラティヴ・セルフ(物語的自己)」を対象とする。実験心理学、哲学、精神病理学のアプローチを多角的に組み合わせ、物語的自己の理論モデルを構想する。
著者
今泉
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会会報
巻号頁・発行日
no.29, pp.1-3, 1963-05-25
著者
佐藤 善信 中島 光裕 星井 輝之 布原 史翔 桑田麻衣子 今泉 正樹 福田 清貴 岩﨑 洋一
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.395-400, 2015-12-31 (Released:2016-01-26)
参考文献数
30

神経筋疾患患者に対する呼吸ケアの一つとして,通常の救急蘇生バックを用いたlung volume recruitment(LVR)があるが,air stackingが困難な患者では効果的に実施できない場合がある.われわれは,患者をair stacking可能群と不可能群に分け,2種類の救急蘇生バックを用いて吸気量と咳のピークフロー(CPF)値を測定し,効率的なLVRを実施するために,どちらの救急蘇生バックを選択すべきかを検討した.その結果,air stacking可能群では通常の救急蘇生バック,air stacking不可能群ではPEEP弁付き救急蘇生バックが有用であると考えられた.また,MIC>1,170 mlとなるように肺吸気量を維持することは,救急蘇生バックを用いた吸気介助と,呼気時胸部介助を併用した咳嗽介助を実施するにあたり,重要であることが示唆された.

1 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.武家名目抄(塙保己一), 1906
著者
井上 一也 今泉 圭太 市毛 弘一 長尾 竜也 林 高弘
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J105-B, no.11, pp.872-879, 2022-11-01

携帯電話に代表される移動体通信や室内無線通信の発展により,複雑化した電波伝搬環境を推定する技術の重要性が高まっている.移動通信システムにおける通信環境はマルチパス環境であり,さまざまな環境下における伝搬損失特性を推定できる電波伝搬モデルが不可欠である.著者らは以前に,空間画像データ及び数値パラメータを入力データとして,機械学習に基づく伝搬損失推定手法を提案した.この手法では,入力データには数値パラメータと画像データを使用していた.東京中心部で測定されたデータによって構成されたデータセットによるシミュレーションでは,全結合ニューラルネットワーク(FNN)と畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を組み合わせたモデルにより,FNNのみを用いたモデルよりも高い精度で伝搬損失を予測できることを確認した.本論文では,入力データを適切に選択し,CNN・FNNモデル構造の再検討を行うことにより,高精度な伝搬損失推定を目的とする.また,AP研伝搬データベースのデータセットを使用して,提案手法の有効性を検証する.
著者
今泉 仁美 伊藤 貴之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.43-50, 2008 (Released:2009-08-12)
参考文献数
12

我々は3次元コンピュータグラフィクスのための新しい形状モデリングシステムIGELを提案する.IGELは発泡スチロール等の加工に用いるヒートカッターを模することで,直感的な3次元形状モデリングを実現するものである.IGELはスケッチ入力によってヒートカッターと同等な操作を実現する.スケッチ入力には2次元モードと3次元モードがあり,ユーザは2つのモードを自由に切り替えられる.2次元モードは,ヒートカッターの電熱線の形状を自由に設計するものである.3次元モードは,電熱線を用いて発泡スチロールを切るためのものである.我々の実装では,発泡スチロールの表面形状を三角形メッシュで表現し,電熱線の軌跡が描く曲面との交差処理によってその三角形メッシュを加工するものである.本論文では,IGELの処理手順と3次元形状加工例を示し,今後の展望を議論する.
著者
渥美 令子 今泉 廣子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.203-206, 1967-08-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
12

(1) 鶏骨を水とともに煮沸してスープをとり、官能試験を行なうとともに、抽出された窒素化合物と糖類の量の変化を経時的に追跡した。(2) スープは、時間経過に従い、色はわずかに褐色化し、 3 時間煮沸すると、鶏臭がやわらぎ、味も丸味を帯びてくる。(3) 窒素化合物は、時間経過に従って増加し、過塩素酸可溶性窒素化合物も同様な傾向を示した。(4) 全糖は、加熱によってスープへの移行が急速に増加し、還元糖は、3 時間以上加熱すると減少する。(5) 薄層クロマトグラフ法によって、ブドー糖、蔗糖、麦芽糖を検出した。
著者
村澤 実香 金井 章 今泉 史生 蒲原 元 木下 由紀子 四ノ宮 祐介 河合 理江子 上原 卓也 江﨑 雅彰
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1788, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに】スポーツ場面における重篤な外傷の一つとしてあげられる前十字靭帯損傷(以下,ACL損傷)の発生率は女性では男性に比べ2から8倍高いといわれている。女性に多い理由として,Q-angleが大きい,全身弛緩性を有する者が多い,膝外反位を呈するものが多いことなどが報告されている。受傷機転には,ジャンプ着地動作,減速動作,カッティング動作などが指摘されている。その中でもジャンプ着地動作において,Noyesらはドロップジャンプテスト(以下DJT)では,女性において股関節内転,膝関節外反角度が増加したと報告しているが性差による動作パターンの影響についての検討はなされていない。そこで本研究では,DJT着地時における下腿内側傾斜角度に性差が及ぼす影響について検討することを目的とした。【方法】対象は下肢運動機能に問題が無く,週1回以上レクリエーションレベル以上のスポーツを行っている健常者40名(男性16名,女性24名,平均年齢17.6±3.1歳,平均身長162.9±8.4cm,平均体重57.3±8.7kg)とした。DJTは,高さ30cmの台から前方に飛び降り,両脚での着地後に両手を振り上げ真上にジャンプし,再び着地し立位姿勢となるまでの動作とした。計測は測定前に充分練習した後3回施行し,台から飛び降りた際の着地時における左膝関節最大屈曲時を解析対象とした。真上にジャンプできなかったり,着地後にバランスを崩した場合は再度測定を行なった。動作の計測には,三次元動作解析装置VICON-MX(VICON MOTION SYSTEMS社製)および床反力計OR6-7(AMTI社製)を用い,関節角度,下腿内側傾斜角度(前額面における垂線に対する内側への傾斜),関節モーメント,足圧中心,床反力,上前腸骨間距離,重心の高さを算出した。関節モーメントは得られた値を体重で除し,上前腸骨間距離と重心の高さは得られた値を身長で除して正規化した。筋力は股関節屈曲,伸展,外転,内転,膝関節屈曲,伸展,足関節背屈,底屈の等尺性最大筋力を測定した。筋力は筋力計μtasMT-1(ANIMA社製)を用いて計測し,得られた値を体重で除して正規化した。統計学的手法は対応のないt検定を用いた。【結果】男女の比較では(男性群,女性群),下腿内側傾斜角度(-1.7±3.9,8.2±5.6°),上前腸骨間距離(0.15±0.1,0.16±0.1mm/cm,),骨盤前傾角度(12.1±7.0,19.6±7.8°),股関節内転モーメント(0.7±2.2,4.5±4.4 Nm/kg),重心の高さ(3.6±0.4,3.9±0.2mm/cm)が女性群で有意(P<0.05)に高値を示した。脊柱屈曲角度(27.5±11.9,12.2±11.7°),胸郭前傾角度(40.0±14.0,31.8±9.5°),股関節外転角度(-5.1±3.5,-0.3±5.7°),足部外転角度(7.0±4.1,-1.3±4.4°)が男性群で有意に高値を示した。筋力(N/kg)は,股関節伸展(5.6±1.2,5.0±1.2),股関節外転(4.4±0.9,3.6±0.9),股関節内転(4.2±1.0,3.3±1.1),膝関節屈曲(1.5±0.2,1.0±0.2),膝関節伸展(2.9±0.5,2.5±0.5),足関節背屈(3.1±0.6,2.6±0.5),足関節底屈(8.7±1.8,7.0±1.3)の各筋力が男性群で有意(P<0.05)に高値を示した。【考察】女性は男性に比べて骨盤前傾角度が有意に高値を示し,脊柱屈曲,胸郭前傾角度が有意に低値を示した。一般的には,ジャンプ跳躍高を上げるためには,重心位置を低くする必要があるが,今回女性は男性と比較して重心位置は有意に高くなっていた。このことは女性は男性と比較し,股関節屈曲筋力以外の下肢筋力が有意に低値を示していたことから,重心位置を低くすることが困難であるためと考えられた。そのため,骨盤前傾角度を増加して,大殿筋とハムストリングスの張力を高めジャンプ跳躍動作に対応していると考えられた。また女性において,股関節内転モーメントが有意に高値を示したのは,上前腸骨間距離で表される骨盤幅の広さが要因と考えられ,それに伴い下腿内側傾斜角度も増加したと考えられた。そのため着地時には下腿内側傾斜角度を軽減させるために股関節外転角度を増加させ,床反力が股関節中心の近くを通るような着地を指導する事が予防において重要と考えられた。【理学療法学研究としての意義】DJT着地時における性差が下腿内側傾斜角度に及ぼす影響を検討することにより,ACL損傷の予防の一助となることが考えられた。
著者
高橋 恵子 田松 花梨 松本 宏明 鮎川 順之介 今泉 紀栄 三道 なぎさ 柳生 奈緒 栗田 裕生 長谷川 啓三 若島 孔文
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究 (ISSN:21894132)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.3-17, 2012-07-21 (Released:2017-07-21)
被引用文献数
1

東日本大震災の発災後に被災者自身の手によって行われた「震災川柳」の取り組みについて、参加者が震災川柳の心理的効果をどのように認知していたかを明らかにし、今後の災害後の心理的支援を検討する手がかりを得ることを目的とする。本研究は、調査1(インタビュー調査)と調査2(質問紙調査)によって構成される。調査1では、震災川柳の役割には5つのカテゴリーがあることが示され、さらに、個人内/個人間において効用を持つことが考えられた。さらに調査2では、震災川柳を自ら詠む人(投稿参加)と発表される川柳を聞く人(傍聴参加)という参加形態と、心理的効果の認知との関連を検討した。その結果、投稿参加、傍聴参加ともに、震災川柳により「明るい気持ちになる」ことが分かった。これらのことから、震災という非常事態において、震災川柳が心理的支援の一つの形態として有効である可能性が示唆された。