著者
カンサ ジョージ オデュロ 丸尾 達 篠原 温 伊東 正
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.118-122, 1996-09-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
21

スイカ (Citrulus lanatus Thunb.) 2品種 (‘Baoguan’, ‘Xinlan’) を供試し, 光照度 (50%, 100%) と気温 (33℃, 38℃) が, 光合成速度 (Pr) , 蒸散速度 (E) , 気孔伝導度 (gs) , 細胞内CO2濃度 (Ci) , および果実収量・糖度に及ぼす影響を調査した.高照度下で生育した植物体のPr, E, gsは, 低照度下でのものより高かった.品種について比較すると, いずれの気温でも高照度条件下で, ‘Baoguan’のPr, E, gsおよび収量が, ‘Xinlan’よりも高かった.光合成速度と蒸散速度, および気孔伝導度と収量の間には, 統計的に有意な正の相関が, また, 光合成速度と細胞内CO2濃度との間には負の相関が認められた.果実糖度 (Brix) は, 両品種ともに12.0~13.5の範囲にあり, 処理による影響は認められなかった.スイカの生育, 収量は, 遮光により低下したが, 50%遮光条件下でも実際栽培上の問題はなく, さらに光強度が高い熱帯アグロフォレストリー地域においては, 適度な遮光下でも十分に栽培が可能と推察された.
著者
藤原 恭司 伊東 正英 本村 浩之
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.107-112, 2017-11-25 (Released:2018-06-19)
参考文献数
14
被引用文献数
3

A single female specimen (256.4 mm standard length) of Acanthopagrus taiwanensis Iwatsuki and Carpenter, 2006, collected off Kasasa, Minami-satsuma, Kagoshima Prefecture, Japan, was characterized by the following combination of characters: 3½ scale rows between fifth dorsal-fin spine base and lateral line; 3 or 4 oblique scale rows on cheek; modally 15 total gill rakers; 3 or 4 rows of flattened molars on each side of upper and lower jaws; second anal-fin spine robust, bluntly pointed; ventral edge of infraorbitals above maxilla nearly straight; anterior edge of dorsal scaly area of head rounded; no black bars on head; a dark streak on each membrane of anal fin; and anal-fin soft rays whitish. The dorsal- head profile of the Japanese specimen was relatively straight, compared with the convex profile in the type specimens of the species. Other characters of the Japanese specimen, however, agreed well with those of A. taiwanensis given in the original description. Acanthopagrus taiwanensis is very similar to A. pacificus Iwatsuki, Kume and Yoshino, 2010, but can be distinguished from the latter by having 3 or 4 oblique scale rows on the cheek (vs. 6 or 7 in the latter), modally 15 total gill rakers (vs. 17), flattened molar teeth on each side of the upper and lower jaws (vs. rounded molariform teeth), a robust, relatively bluntly pointed second anal-fin spine (vs. acutely pointed), and whitish anal-fin soft rays (vs. blackish). Acanthopagrus taiwanensis has been previously recorded only from Taiwan, the Kagoshima specimen representing the first record from Japan and northernmost record for the species. The new standard Japanese name “Iwatsukikurodai” is proposed for the species and distributional implications of A. taiwanensis in Japanese waters discussed.
著者
青木 斌 伊東 正喜
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.118-120, 1969

久野(1960)は,"高アルミナ玄武岩"がアルカリ玄武岩とソレイアイトの中間的な性質を示すと定義した.その後かれは,"高アルミナ玄武岩"がアルカリ玄武岩と低アルカリソレイアイトの中間的な性質を示すと修正した(久野,1965; 1967; 1968a; 1968b).本論文では,カムチャツカ地域と千島列島の第四紀玄武岩の資料を整理し,次の2つの結論をえた.1)"高アルミナ玄武岩"は,低アルミナ玄武岩と共存する."高アルミナ玄武岩"の中間性という久野の見解は,カムチャツカ地域と千島列島では否定される.2)久野(1965; 1967; 1968bなど)は,環太平洋造山帯では,アルカリ玄武岩・"高アルミナ玄武岩"・低アルカリソレイアイトという漸移関係のあることを指摘してきたが,これは,高アルカリソレイアイトを無視した機械的な結論である.
著者
新井 佐知子 伊東 正吾 可知 真奈美 杉山 稔恵 楠原 征治
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.183-189, 2009-12-25 (Released:2010-04-02)
参考文献数
12
被引用文献数
3 5

豚の運動器疾患で多く見られる脚弱症の原因である骨軟骨症と骨関節症のモデル作成として,5%パパイン液を用いた発生試験と,その臨床症状や軟骨病変の観察を行った。体温や臨床症状は3日ほどで改善したが,軽度の跛行は14日まで観察された。しかし,軟骨の肉眼的な病変は日を追うごとに重篤化し,亀裂や糜爛などの病変の領域は広範囲になった。膝関節へのパパイン液注入の試みは,今後の骨軟骨症や骨関節症による脚弱の診断技術を確立する上で,大きな役割を果たすモデルになりえる可能性が考えられた。
著者
钱 加荣 伊東 正一 穆 月英 磯田 宏
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.172-176, 2013-06-25 (Released:2014-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
2

大規模な農業補助が農業生産コストの増やすことを刺激する,さらに農製品の市場価格を推進でいる.本論文では,時系列データを用い,共和分分析方法による中国の農業補助金政策が中国コメ市場価格に及ぼす影響を分析した.その結果としては,近年間実施している農業補助金は増加させると,コメ価格は上昇することになると指摘できる.さらに,推測結果から農業補助金によるコメ価格への影響は大きくないことであると分かった.また,長期的見れば,農業補助金が10%の増加により,コメ価格は0.41%の上昇をもたらすことが計測できた.
著者
岩井 保憲 野本 秀雄 佐々木 隆 筧 敦行 伊東 正雄 佐藤 岩太郎 Rodney J. ALLAM Jeremy E. FETVEDT
出版者
一般社団法人 日本燃焼学会
雑誌
日本燃焼学会誌 (ISSN:13471864)
巻号頁・発行日
vol.57, no.182, pp.274-279, 2015 (Released:2018-01-26)
参考文献数
13

Carbon dioxide (CO2) emissions from thermal power plants are one of the primary causes of global warming. As global demand for energy increases while environmental regulations tighten, novel power generation cycles are being developed to meet market needs while accommodating green requirements. To meet this demand in the global market, Toshiba has been engaged in the development of an environmentally conscious thermal power generation system applying a supercritical CO2 cycle (Allam cycle) developed by 8 Rivers in cooperation with U.S. companies: 8 Rivers Capital, NET Power, LLC; Chicago Bridge & Iron Company; and Exelon Corporation. The Allam cycle is an approach (with high pressure, low pressure ratios, oxy-fuel combustion and CO2 as a working fluid) that efficiently produces power in a compact plant, avoids NOx emissions, makes efficient use of clean-burning natural gas and can generate high-pressure carbon dioxide for enhanced oil and gas recovery in the field. We have been engaged in the development of a 25 MW-class pilot plant. In this project, Toshiba has been assigned the development of key equipment, including a high-temperature and high-pressure turbine and a combustor, for this thermal power generation system aimed at realizing a 295 MW-class commercial plant.
著者
越智 靖文 伊東 正
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.43-48, 2012-01-15

果実内発芽し難い1系統と果実内発芽し易い2系統を供試材料とし, 果実内発芽と内生アブシジン酸含量の関係を明らかにするために,カリウム濃度の異なる3種の培養液(2.4,4.2および6.0me・L-1)で栽培した. その結果,果実内発芽し易い系統では,カリウム濃度の低下により1果当たりの種子数が明らかに減少した. しかし, 果実内発芽し難い系統では,カリウム濃度は種子収量に影響を与えなかった. 葉柄ならびに胎座部周辺の果汁中のカリウムイオン濃度は,果実内発芽し易い系統より果実内発芽し難い系統で高かった. 果実内発芽はカリウム施肥量の減少に伴い,果実内発芽し易い系統で増加したが,果実内発芽し難い系統では,いずれのカリウム濃度でも果実内発芽は認められなかった. 胎座部周辺の果汁中のABA含量は,カリウム施肥量の減少に伴い減少した. ABA濃度が異なる水溶液を用い,種子の発芽試験を行ったところ,果実内発芽し難い系統ではABA濃度の増加に伴い種子の発芽が著しく抑制された. 以上の結果から,カリウム施肥量の減少により胎座部周辺の果汁中のABA含量が減少し,その結果として果実内発芽が増加すること,また,果実内発芽し難い系統は,低いABA濃度閾値で種子の発芽抑制があらわれるものと推察された.
著者
越智 靖文 伊東 正
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.43-48, 2012 (Released:2012-02-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1

果実内発芽し難い1系統と果実内発芽し易い2系統を供試材料とし,果実内発芽と内生アブシジン酸含量の関係を明らかにするために,カリウム濃度の異なる3種の培養液(2.4, 4.2および6.0 me・L−1)で栽培した.その結果,果実内発芽し易い系統では,カリウム濃度の低下により1果当たりの種子数が明らかに減少した.しかし,果実内発芽し難い系統では,カリウム濃度は種子収量に影響を与えなかった.葉柄ならびに胎座部周辺の果汁中のカリウムイオン濃度は,果実内発芽し易い系統より果実内発芽し難い系統で高かった.果実内発芽はカリウム施肥量の減少に伴い,果実内発芽し易い系統で増加したが,果実内発芽し難い系統では,いずれのカリウム濃度でも果実内発芽は認められなかった.胎座部周辺の果汁中のABA含量は,カリウム施肥量の減少に伴い減少した.ABA濃度が異なる水溶液を用い,種子の発芽試験を行ったところ,果実内発芽し難い系統ではABA濃度の増加に伴い種子の発芽が著しく抑制された.以上の結果から,カリウム施肥量の減少により胎座部周辺の果汁中のABA含量が減少し,その結果として果実内発芽が増加すること,また,果実内発芽し難い系統は,低いABA濃度閾値で種子の発芽抑制があらわれるものと推察された.