著者
高橋 応明 伊藤 公一 齊藤 一幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,インプランタブルアンテナを体内に植え込んだ時に,埋め込み部位の組織構造がアンテナの特性へ与える影響について検討を行った。周波数400MHzおよび950MHz,2.45GHzにおいて,胸部,腕部の組織構造を表現した高精細人体ファントムを用いて解析し,従来の均一組織での検討では適切でないこと,層構造の解析が必要であることを確認した。また,それぞれの周波数に適したインプランタブルアンテナの提案を行った。
著者
伊藤 公夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.307-319, 1984-03

論文一 はじめに二 一九七〇年代以前の嘉靖倭寇史研究の概観三 近年の研究動向四 嘉靖倭寇史研究の問題点と課題五 おわりに
著者
有村 博紀 宇野 毅明 湊 真一 平田 耕一 伊藤 公人 下薗 真一 喜田 拓也
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,実世界と情報世界が融合した巨大な情報空間から有用な知識を効率よくとりだすための大規模半構造マイニング技術の確立を目指す.とくに,大規模規模知識基盤形成システムのための基礎技術として,超高速半構造マイニングエンジンと,時空間情報を用いた半構造マイニング技術の研究開発,周辺技術として,確率的情報スキーマの導入と,知識連係技術と知識索引技術の研究開発を行った.開発した技術の実装と最適化によりプロトタイプシステムの構築を行った.
著者
櫻岡 萌 高橋 応明 齊藤 一幸 伊藤 公一 石川 典男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.475, pp.59-62, 2009-03-02

近年,RFID(Radio Frequency Identification)システムは,セキュリティ管理や物流管理など様々な分野で利用されている.その一つとして,個人認証が挙げられ,社員証や学生証などとしてカード型のタグが用いられている.本研究では,歯に貼付するタグを用いた個人認証システムを提案する.RFIDタグを歯に貼付して使用する場合,生体組織や水(唾液)の電気定数によりアンテナ諸特性が変化する.そこで本稿では,簡易なモデルとして歯に貼付したダイポールアンテナを使用した場合の特性を解析するために,FDTD(Finite Difference Time Domain:有限差分時間領域)法を用いて数値解析を行い,さらに,歯ファントムを用いてアンテナの放射パターンと入力特性の測定を行った.その結果,歯のある方向へは放射が少ないことを確認した.
著者
高橋 由典 伊藤 公雄 新田 光子 吉田 純 河野 仁 植野 真澄 高橋 三郎 島田 真杉
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

当初の計画に従って、戦友会関係者へのインタビュー調査を行うとともに、全国に散在する戦友会関係文献資料の収集・分析を行った。これらの調査結果と戦友会に関する統計調査(2005年、未公刊)の結果とを合わせ、戦友会に関する総合的研究の成果報告書として『戦友会研究ノート』(青弓社刊、2012年)を刊行した。同書によって戦友会をめぐる諸問題が網羅的に解説されるとともに、戦後日本社会における戦友会の意味も明らかにされた。
著者
米林 順平 高松 昇三 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.297-299, 2011-02-01

筆者らは,呼吸検出用ドップラーレーダの性能を評価するため,人体の腹部運動を模擬したダイナミックファントムを開発した.また,ダイナミックファントムと人体の測定によって得られる出力波形を比較することで,ダイナミックファントムの妥当性を示した.
著者
伊藤 公雄 金水 敏 イトウ キミオ キンスイ サトシ
出版者
大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」
巻号頁・発行日
2007-01

大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」/ Osaka University the 21st Century COE Program Interface Humanities
著者
芹沢 浩 雨宮 隆 伊藤 公紀
出版者
Japanese Association For Mathematical Sociology
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.405-420, 2011

エントロピーに関しては,その増減を支配する2つの重要な法則がある.外界から隔絶された閉鎖系で成り立つ熱力学の第2法則と物質やエネルギーが絶えず出入りする開放系で成り立つエントロピー生成率最大化(MEP)の原理である.前者はエントロピー増大の法則として以前よりよく知られているが,後者は近年の非平衡熱力学,複雑系研究の成果として得られた新たな知見で,社会科学の研究者の間で,その存在を知っている人はそれほど多くない.エントロピーについて深く理解するためには双方を熟知している必要があり,前者だけではエントロピーの破壊的な側面は理解できても,創造的な側面は見落とされてしまう.本論文はあまり知られていないMEP原理に焦点を当て,それを社会科学に移植する試みである.簡単な人間社会モデルによってMEP原理の基本的な考え方を説明した後に,社会現象においてもこれが機能すると仮定し,地球上に存在する社会形態の多様性とMEP原理の関連を考察する.
著者
落合 恵美子 伊藤 公雄 岩井 八郎 押川 文子 太郎丸 博 大和 礼子 安里 和晃 上野 加代子 青山 薫 姫岡 とし子 川野 英二 ポンサピタックサンティ ピヤ
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

アジアの家族は多様であり、東アジアと東南アジアの違いというような地理的違いにも還元し尽くせないことが、統計的に明らかになった。一枚岩の「アジアの家族主義」の伝統も現実も存在しない。しかし圧縮近代という共通の条件により、国家よりも市場の役割の大きい福祉レジームが形成され、そのもとでは家族の経済負担は大きく、移民家事労働者の雇用と労働市場の性質によりジェンダーが固定され、近代的規範の再強化も見られる。
著者
林 合祐 高橋 応明 齊藤 一幸 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.29, pp.81-84, 2011-05-05

近年,RFID (Radio Frequency Identification)システムの急速な普及には目覚しいものがあり,物流管理,生産履歴管理ソリューションなど様々な分野にて有用であると認められている.また,病院での薬品管理や医療分野などにおいても,このシステムが利用可能である.さらに,重要施設における入退室管理への応用も注目されている。本稿では,入退室システム用アンテナの開発を目的として,ISMバンドの一つである2.4 GHz帯で動作し,ICチップと整合する,体内埋め込み型アンテナの設計を行った.また,体内に埋め込んだ際のアンテナのインピーダンスや放射特性などを,数値解析手法の一つである有限要素法によって検討した.
著者
伊藤 公一 呉 孟憲 関川 博志 蓮野 茂夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.78-83, 1994-01-20

短波放送用カーテンアンテナには広帯域な周波数特性が要求される.また, 設置状況により, 反射スクリーンの両側にアンテナを配置して使用する場合が多い.さらに, 同時に両方向にビームを放射することが検討されている.本論文は, 放射素子として従来用いられている反射スクリーン付折返しダイポールアンテナに関して, モーメント法を用いて周波数帯域およびダイポール間の相互結合に関する検討を行う.最初に, カーテンアンテナおよび折返しダイポールアンテナの基本構成を示す.次に, 広帯域化のため, 複数のワイヤからなる折返しダイポール素子の構造および計算結果を示し, そのアンテナ構造および反射スクリーン付加による周波数帯域の改善効果を示す.次に, スクリーン両側に配置したダイポール間の相互結合の計算結果を示し, ダイポール間の相互結合および反射スクリーンの構造が放射パターンに与える影響を明らかにする.これらの結果は, カーテンアンテナの設計に関する基礎資料となり得る.
著者
井谷 嘉男 野田 恒夫 伊藤 公彦 安達 進 東條 俊二 新谷 雅史 大西 泰彦
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.1099-1106, 1997-12-01

乳癌術後 tamoxifen (TAM) 内服による内性器および血中性ホルモンへの影響を検討した. (1) TAM 内服73例(TAM 群)の婦人科受診理由を調査したところ, 月経異常, 性器出血, 帯下増量感など TAM との関連を疑わせた症例は33%(24/73)であった. (2) TAM 群73例と基礎疾患がなく TAM 群と年齢分布に差を認めない非内服例68例(対照群)で, 子宮膣部上皮細胞の成熟度を成熟指数(MI)および核濃縮指数(KPI)にて比較した. 閉経前では差は認めなかったが, 閉経後では TAM 群で有意に中層細胞は減少(p=0.002), 表層細胞は増加しており(p < 0.0001), KPI も上昇していた(p < 0.0001) (unpaired t test). (3) TAM 群閉経前12例と閉経後25例で血中 LH 値, FSH 値, エストラジオール(E_2)値, プロゲステロン(P)値を測定した. 閉経前では一定の傾向はみられなかった. 閉経後ではE_2値は閉経後正常範囲内に分布し, LH 値は48%(12/25)で, FSH 値では52%(13/25)で閉経期正常値の範囲に達せず低値であった. (4) TAM 群において上記各ホルモン値と MI, KPI間に相関は認めなかった(スピアマンの検定). (5) 閉経後 TAM 内服例において子宮内膜の増殖性病変を57%(12/21)に認めた. うち3例に子宮内膜癌が存在した. 以上より, TAM はエストロゲン(E)様効果を発現することがあり, その機序は TAM の内性器への直接作用と考えられた. 特に閉経後では TAM の E 様効果が顕在化, 持続しやすく, 子宮内膜増殖病変の危険因子となり得る. TAM 内服者の管理は, 子宮膣部上皮細胞の成熟度を算定し, TAM の内性器への影響を評価することが重要である. 子宮膣部上皮細胞の成熟度が上昇した閉経後の TAM 内服例では, 内膜細胞診と共に経膣超音波断層法などによる子宮内膜の肥厚の評価や, 内膜組織診による内膜病変のより正確な把握が必要である.
著者
伊藤 公夫 若井 暁 鶴丸 博人 飯野 隆夫 森 浩二 内山 拓 三木 理 原山 重明
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
材料と環境 : zairyo-to-kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.402-410, 2011-09-15
被引用文献数
1 4

嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の海水培地において,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体かつ炭素源として利用可能なMPAは,純鉄試験片を腐食した.主要な腐食生成物はFeCO<sub>3</sub>であった.このMPAが,同様に金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBと共存することで,MPA単独の場合よりも腐食が約2.3倍促進されることが明らかになった.MPAとSRBが共存する場合の腐食生成物も,MPA単独による腐食生成物と同様にFeCO<sub>3</sub>であった.<br>また,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))での腐食速度と,引き続く好気性条件(空気下)での腐食速度を比較した結果,MPA単独,あるいは,MPAとSRBが共存する場合の腐食速度は,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の方が高い値となった.<br>本研究で腐食試験に使用したMPAとSRBは同一の原油タンクのスラッジから単離されたものである.油井など高濃度のCO<sub>2</sub>とCl<sup>−</sup>が存在する実際の嫌気性腐食環境においては,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体や炭素源として利用可能なMPAと同じく金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBが共存している可能性も想定される.したがって,金属鉄を電子供与体として利用可能なMPAとSRBの共存による微生物腐食に対しても留意すべきと考えられる.