著者
田島 良輝 西村 貴之 櫻井 貴志 岡野 紘二 神野 賢治 佐々木 達也
出版者
Japan Society of Sports Industry
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.1_53-1_62, 2018 (Released:2018-02-09)
参考文献数
17

An interview survey was conducted to ascertain the kind of management talent sought by a professional sports club. In order to conduct the survey, one club was selected from each of the J1, J2, and J3 groups in the 2014 season. Semi-structured interviews were conducted based on: 1. skills and qualifications required for work, 2. organization and work content of the club, 3. growth process of the club management, and 4. human resource development policy of the club.    The results show a division in the abilities required to run a professional sports club, ranging from requiring highly versatile abilities such as worker fundamentals, drive, and job compatibility to specific abilities tailored to the business of a professional sports club.     The foundation of a professional sports club’ s business is entertainment. Therefore, skills in communication to entertain people and in gaming business management are required. In addition, as sponsorship of local companies is a key focus for management, the ability to demonstrate communication that generates empathy and responsive management is essential.     Clubs that are recognized as public assets of a community tend to build business models that utilize volunteers. Strategic communication to promote spontaneity was identified as an important strength to effectively manage this business model.
著者
安原 隆雄 黒住 和彦 亀田 雅博 菱川 朋人 佐々木 達也
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

ヒト間葉系幹細胞由来多能性幹細胞を用いて、凍結保存の状態から溶解し直接移植する群とカプセル化細胞移植する群に分けて治療効果を検討する。対象とするのは一過性中大脳動脈閉塞モデルラットであり、行動学的評価・組織学的評価を中心に行う。うつ様症状に対する治療効果も重要な評価項目とする。虚血の程度をエコーにより確認し、血流遮断時の虚血負荷、運動機能、うつ様症状、組織学的評価(脳梗塞体積、炎症性変化、神経新生の程度等)を個体ごとに確認し解析する。過去に、脳梗塞モデル動物で直接移植とカプセル化移植の比較を行ったことはなく、細胞治療の意義・作用機序の解明に迫る研究である。
著者
藤原 真由美 田島 良輝 鳥山 稔 西村 貴之 佐々木 達也 池田 幸應
出版者
日本地域政策学会
雑誌
日本地域政策研究 (ISSN:13485539)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.56-65, 2022-03-25 (Released:2022-06-23)
参考文献数
18

The purpose of this study was to clarify the process by which attachment to the team and attachment to the community are related among core fans of Fighters. An interview and written questionnaire surveys were conducted among the fans, and Kinoshita’s (2020) modified grounded theory approach (M-GTA) was used to analyze their responses. As a result, two findings were obtained: First, there was a process by which local residents’ attachment to the community provided them an impetus to become core fans of the team and enhanced their team attachment. Second, there was a process by which the Fighters has become a symbol of the local community, leading to the increase in fans’ attachment to the team. These results point to the importance of enhancing the reputation of the team among local residents in the management practices of a professional sports team and suggest that building good relationships with the media and the team’s community contribution activities may be necessary to enhance local residents’ attachment to the team.
著者
佐々木 達也 亀田 雅博 冨田 陽介 細本 翔 林 裕美子 遠藤 文香 岡 牧郎 冨田 祐介 安原 隆雄 上利 崇 小林 勝弘 伊達 勲
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.317-322, 2018 (Released:2018-04-25)
参考文献数
16

症例は側頭葉てんかんを発症した13歳男児. 頭部MRIで右側頭葉内広範囲, 基底核, 深部白質, 側脳室内などに多発する病変を認め, さらに経時的に造影病変は変化した. Fluorodeoxyglucose-positron emission tomography (FDG-PET) で悪性を示唆する所見はなく, subtraction ictal single-photon emission computed tomography coregistered to MRI (SISCOM) と発作時脳波で右側頭葉が発作焦点であると判断し, 一期的に右側頭葉切除を行った. 病理学的診断はdysembryoplastic neuroepithelial tumorであった. 現時点で術後半年経過したが, 発作は消失し, 残存病変についても増大していない. 多発性DNTは非常にまれであり, 変化に富む画像所見とあわせて, 治療方針の決定に難渋した. 本症例はてんかんの治療目的に手術を行ったが, 複雑な病態であっても, 治療目的を明確にし, それに応じた検査, 手術を行うことが重要である.
著者
佐々木 達也
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.4_401-4_413, 2020-10-01 (Released:2020-10-15)
参考文献数
9

In the J League, the number of clubs having a small business scale is increasing with the age of the league, resulting in a disparity in business scale. There is a certain correlation between the business scale and ranking. In professional sports, the ratio of personnel costs for players to the total cost is large, and the performance (rank) is determined by the ability of the players possessed by the club. It is arguable that the business scale is explained by the management ability of the club (organizational ability) or the ability of the management, and it is also explained in part by the change in rank. V-Varen Nagasaki was pushed to the point of management failure in 2017. Then the founder of a major mail order business took over the management of the tea, which was ranked second in J2, and decided that it would be promoted to J1 in the next year. In this study, we interviewed the president, directors, and captains. V-Varen Nagasaki's management philosophy is Action, Passion and Mission ; having the meaning of thoroughly improving the environment, building relationships of trust with players, and establishing and implementing basic policies. V-Varen Nagasaki overcame the management crisis because of the management of professional managers and the convenience model in J League, which is a business model for controlling and instructing clubs. This study shows that it is important for professional sports clubs, which are public entities, to have a proven professional manager participate in the management of the J club.
著者
佐々木 達也 伊達 勲
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.829-837, 2021-07-10

Point・刺激調整の基本は,各電極の症状改善閾値と副作用閾値を調べ(モノポーラ・レビュー),治療域の広い電極を使用することである.・副作用出現時には症状と標的周囲の機能解剖とを照らし合わせ,原因となっている部位への刺激波及を避ける工夫をする.・各デバイスが有するディレクショナル刺激,adaptive DBSなどの特殊な刺激方法を積極的に利用する.
著者
佐々木 達夫 VOGT Burkard 金子 浩昌 二宮 修治 BURKAHRD Vogt ブハード ホクト ジェイ ラクスマン ブィード ホクト 蔀 勇造
出版者
金沢大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1993

アラブ首長国連邦ラッセルカイマ首長国にある、中世港湾都市ジュルファル遺跡を発掘調査し、住居跡とモスク跡を発見し、出土した陶磁器片の整理を現地で行った。調査の目的は、中世のインド洋貿易で運ばれた陶磁器を使って、当時の貿易状態の一面を探り、それを使用した人々の生活と歴史を復元することであった。イスラーム世界と東アジアは、9世紀以来、海上交通路を活発に利用した貿易により交流したことが知られる。これは陸上の道から大量輸送の可能な海の道への転換であり、こうした事実は文献からだけでなく各地から出土する大量の陶磁器片などによって推定できる。しかし、その産地、数量、組み合わせ、歴史的な変遷、さらに使用した人々などについての詳細な実態は不明瞭な部分がまだ多い。そこで、ペルシア湾岸に位置する交易都市ジュルファル遺跡を発掘することにより、その実態、すなわち、どのような建物に住む人が、生活用具になにを用い、そしてなにを食べ、他の世界のどこから物を運んだかを知る資料を得る。とくに、東西世界の貿易と技術的な影響関係を、出土する陶磁器を主に用いて探ることが現在の課題である。すなわち、本研究は他地域との交流という視点を中心にすえた現地調査研究である。一つの住居単位(中庭と建物を含む最小単位の敷地)が推定できる範囲を目的に発掘を行った。ジュルファル遺跡では7層に分類できた14世紀から16世紀にかけての都市遺跡の一部を発掘し、層位的な建物プランの変化をとらえることができた。層位的に出土する陶磁器の組み合わせやその他の生活品から、ここに住んだ人々の従事した貿易と生活の状態、その変遷を推定することができた。出土品は現地およびラッセルハイマ国立博物館でできるだけ分類整理し、器形復元や統計的な処理を行った。その過程で選別され登録された出土品の一部を日本に運び、詳細な実測図作成、写真撮影を行っているところである。さらに陶磁器の釉と素地の科学的分析を日本で実施中である。一部の分析結果はすでに論文として公表している。出土した陶磁器は、イラク、イラン、アラビア半島各地、東南アジア、中国などから運ばれたものであることが判明し、当時の貿易の様相を知る手掛かりを得ることができた。東・東南アジアの製品では中国の染付、青磁、赤絵、黒褐色釉陶器、ベトナムの染付、青磁、タイの青磁、鉄絵陶器、黒褐釉陶器などが目立つ。イランやイラクの青緑釉陶器、白釉陶器、さまざまな文様の描かれた施釉陶器も出土している。土器はアラビア半島産が多く、次いでイランの土器が続いている。現在、重量を計測して層位的に統計処理を実施中であるが、産地不明の製品もまだあり、基礎的研究の継続がさらに必要である。もっとも多いのは現地産土器、次いでイラン産土器、さらにイラン産の施釉陶器である。遠隔地から運ばれた陶磁器は海上貿易を復元するうえで大きな意味をもっており、さらに研究を続ける予定である。ジュルファル遺跡の周辺に所在する遺跡の調査も実施した。ジュルファル遺跡の北10kmに位置するハレイラ島は、初期のジュルファル遺跡と推定できる遺跡である。ハレイラからジュルファルに都市が移動し、ジュルファルという都市名もハレイラから現在の地に移動したと推定でき、二つの地域を併せて広義のジュルファル遺跡と呼ぶべきであることが推定できた。島の南端で初期イスラームの住居跡を発見した。ジュルファル遺跡の歴史的位置づけを行ううえで重要な発見であり、本格的な調査がさらに必要である。ペルシャ湾地域における日本人によるイスラーム時代の遺跡調査は、我々の調査が唯一であり、本研究の果たす学問的な役割は大きい。
著者
内田 智士 佐々木 達矢 Uchida Tatsuya Sasaki Satoshi
雑誌
【C】平成28年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
巻号頁・発行日
2016-08-31

本発表は,集団がある課題を解決していく上で,個々の学習過程の違いが結果にどのような影響をもたらすかについて,数理的なモデルにより調べることを目的とする。学習過程としては,従来の個人主義的学習方法と,アクティブ・ラーニングに代表される構成主義的な学習方法(分人主義的学習方法)とを比較検討する。また集団が解決すべき課題としては,協調性の発展(協調関係の形成)を取り上げる。協調性は,幼児教育に関する種々の研究によって,最近特にその重要性が明らかになりつつある非認知的スキルのひとつだからである。個人主義的学習においては集団が一様になる傾向があるのに対して,構成主義的学習においては,集団に多様性がもたらされることが明らかとなる。
著者
毛綱 昌弘 山口 浩和 佐々木 達也 岡 勝
出版者
森林利用学会
雑誌
森林利用学会誌 (ISSN:13423134)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.135-140, 2008-12-15

フォワーダ等による作業路を用いた集材方法が普及し始めているが,作業路の総延長距離が伸びるに従い作業能率の低下が問題となっている。この問題を解決する方法として,作業路上を走行している有人の車両の後ろを無人で走行可能な車両が追従して走行することにより,複数台の車両を一人で運転して作業能率を向上させる方法を考案した。本報告では,制御を行うために必要となるセンサを試作し,実験用車両を用いて走行実験を行い,制御結果に影響を与える因子について検討を行った。実験の結果,有人の車両後部に超音波を発するスピーカ,無人の車両前部にマイクをそれぞれ二個ずつ装備することにより,追従走行制御が可能であった。先行する車両と追従する車両の車間距離を大きく設定すると,曲線走行時には内回りが大きくなる一方,車間距離を小さく設定すると,走行速度が大きくなると制御が不安定になるため,車間距離の設定が重要であった。また,作業路の幅員は直線であれば車幅の1.4倍程度でも走行可能であるが,曲線部では1.6倍まで拡幅しなければならないことが確認できた。
著者
佐々木 達治郎 渡邊 保
出版者
東京帝國大學航空研究所
雑誌
東京帝國大學航空研究所彙報
巻号頁・発行日
vol.186, pp.38-46, 1940-02

資料番号: SA4433977000
著者
佐々木 達治郎 渡邊 保
出版者
東京帝國大學航空研究所
雑誌
東京帝國大學航空研究所彙報
巻号頁・発行日
vol.215, pp.207-212c, 1942-07

資料番号: SA4415800000
著者
永田 晃也 佐々木 達也
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.15-25, 2002-03-20 (Released:2022-08-03)
参考文献数
10

本稿では,知的財産マネジメントにおける戦略パフォーマンスの決定要因を定量的に分析し,戦略論の基本的なイシューとの関連を慮した検討を行う.近年の経営戦略論の論壇では,戦略的ポジショニングの重要性を強調する見解とResource-based viewが対峙している.しかし,本稿の分析結果は,い ずれの戦略アプローチが合理的であるのかは一般的に言えるものではなく,事業戦略が依拠する技術の成熟度によって異なることを示唆している.
著者
安原 隆雄 内藤 宏道 道上 宏之 菱川 朋人 田尻 直輝 佐々木 達也 佐々田 晋
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

本研究では、再現性・精度の高いCTEモデルを確立し、行動学的な変容とリン酸化タウ蛋白の蓄積具合を明らかにすることを1つめの目的とする。2つめの目的として、CTEにおける炎症性サイトカイン、細胞増殖、アポトーシス等に関連する遺伝子発現を明らかにすることである。3つめの目的としては、CTEにおける細胞療法(特にヒト骨髄由来多能性幹細胞の動脈内投与)の治療効果を明らかにすること、及び、タウ蛋白蓄積や遺伝子発現がどのような変化を受けるか明らかにすること とする。
著者
伊達 勲 道上 宏之 藤井 謙太郎 安原 隆雄 平松 匡文 菱川 朋人 春間 純 田尻 直輝 佐々木 達也 佐々田 晋 石田 穣治
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

脳梗塞モデルラットに対して、ヒト骨髄由来多能性幹細胞・脳内移植を行う。A:電気刺激治療、B:リハビリテーション、C:電気刺激治療+リハビリテーションにより次の項目の評価を行う。1. 組織学的評価:移植細胞の生存・遊走・分化、脳梗塞・神経新生評価、炎症・血管新生評価2. 行動学的評価:運動機能評価、認知機能評価・うつ様症状評価3. 遺伝子発現プロファイル評価:治療による虚血ペナンブラ領域の遺伝子発現変化を解析する
著者
粂 美海 神野 賢治 金田 華実 沖田 諒 佐々木 達也
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.43-54, 2021-10-22

本研究は, Bリーグクラブの観戦者数の増加に視座を置き,富山グラウジーズを事例にBリーグクラブにおけるサービスプロダクトが勧誘行動に与える影響を明らかにすることを目的とした。ホームゲームの観戦者を対象とした集合調査を実施し,二つの仮説モデルを設定・解析した。結果,1)富山グラウジーズ(Bリーグクラブ)のサービスプロダクトは,観戦者の勧誘行動を誘発していること,特に『ゲームの魅力』因子が強い規定力を有していることが明らかとなった。 また,2)勧誘行動によって,富山グラウジーズに対するチーム・ロイヤルティが高まり,さらに勧誘者自身の観戦回数も増加することが示唆された。 先行研究において,サービスプロダクトが勧誘行動に正の影響を与えること,勧誘行動によって勧誘者自身の観戦回数が増加するという知見は確認されておらず,総合満足や観戦継続意図を媒介変数とする勧誘行動モデルは支持されなかったが,チーム・ロイヤルティを媒介変数とする勧誘行動モデルは支持された。
著者
佐々木 達也
出版者
城西大学経営学部
雑誌
城西大学経営紀要 (ISSN:18801536)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-19, 2021-03

2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で,緊急事態宣言が発出され大学は休業要請の対象となり,当然のことながら課外活動(部活動)もその影響を大きく受けた。一つ目は,UNIVASの調査データから,大学スポーツが受けた影響を段階的に明らかにした。二つ目は,大学スポーツ公式戦状況を,主要スポーツを抜粋して明らかにした。三つめは,城西大学の新型コロナウィルス対策について明らかにした。大学スポーツが受けた影響は計り知れなく,城西大学も同様に大きな影響を受けた。しかしながら,他大学と比較して部活動停止期間を最小限に抑えることができた等,適切な対応ができたこともあり,主要部活動の好成績につながった。課題としては,他校との対外試合時対応にあり,今後の感染予防徹底の継続が重要である。In 2020, universities were required to close and on-campus classes were suspended as the state of emergency was declared by the Japanese government due to the COVID-19 pandemic.The management of extracurricular activities-club activities-was also confronted with difficulties as a matter of course. In this paper, the author firstly analyze the UNIVAS survey data which reveal the impact of university sports activity suspension in stages. Secondly, by selecting major sports, current status of official university sports games is clarified. Lastly, the author refers Josai University's countermeasures against the pandemic. The impingement on college sports has been immeasurable, and Josai University has been greatly affected as well. However, compared to other universities, Josai was able to take best appropriate measures, including minimizing the period of suspension of club activities, which consequently led to good results in major club activities. One issue that needs to be addressed is how to manage anti Covid1-19 measures for external games against other school teams, and it is important to keep continuous thorough infection prevention.論文 / Articles
著者
鈴木 秀典 山口 智 宗岡 寛子 佐々木 達也 田中 良明 中澤 昌彦 陣川 雅樹 図子 光太郎
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.129, 2018

<p>フォワーダの積載性能が長尺材の集材生産性に与える影響を明らかにするため、大型(最大積載量6,000kg)と中型(同4,800kg)のフォワーダを対象として、材長ごとの生産性を調査した。長尺材として6mと8m材を集材し、比較のために4m材も集材した。集材作業は、13tクラスのグラップルによるフォワーダへの積込み、実走行、グラップルによる荷おろし、空走行の各要素作業に区分した。先山と土場の各グラップル操作も含め、1人作業として生産性を比較した。その結果、大・中型機とも4m材を生産したときに最も生産性が高く、6m、8mと材が長くなるにつれ低下した。しかし、大型機では8m材の生産性が4m材の約7割だったのに対し、中型機では約6割と積載性能によって低下率が異なった。各作業における材長の影響は積込み作業で大きく、長尺材になるほど時間がかかる傾向がみられたが、走行や荷おろし作業への影響はそれほど大きくなかった。長尺材の生産性は大型機の方が高く、また、長尺材になったときの生産性低下率も大型機の方が小さいため、長尺材の集材には大型機の方が適しているといえる。</p>
著者
大森 重宜 櫻井 貴志 佐々木 達也
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.289_2-289_2, 2017

<p> 「青柏祭の曳山行事(通称でか山)」は、石川県七尾市の大地主神社の例大祭「青柏祭」に奉納される山車の曳行行事で1983年(昭和58年)に国重要無形文化財に指定され、2016年ユネスコ無形遺産に登録された33の「山・鉾・屋台」の一つである。</p><p> 日本の祭りは、華やかな神輿の渡御や山車曳行などがその中心にある。本研究では日本一巨大な山車「青柏祭の曳行行事」を身体運動文化と捉え、神輿、山車などを担ぎ、舁き、曳くという遊びとしての山車曳行の身体技法と神事での祝詞などから儀式性を考察し、青柏祭曳山行事の身体性と真正性を考察する。</p>