著者
内田 樹
出版者
日本カミュ研究会
雑誌
カミュ研究 (ISSN:13415514)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.26-43, 2000 (Released:2022-12-01)
著者
内田 博
出版者
日本鳥類標識協会
雑誌
日本鳥類標識協会誌 (ISSN:09144307)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.16-24, 2017 (Released:2018-07-25)
参考文献数
14

埼玉県中央部の都幾川における,繁殖期のイカルチドリの雌雄の計測値の比較から,雌は雄よりも体重が重く,自然翼長が長い傾向が見られた.頭部の額黒色帯羽部の幅は雌よりも雄で広かった.ただし,雌雄における測定値の重複は大きく,単独の測定値だけでは性別の判断は難しいと考えられた.色彩の比較では,雄は雌に比べ眼下羽部から耳羽までの羽色が黒い傾向があり,雌は体羽色であるOlive-Brownに近い羽色をもつ個体が多かった.この顔の色彩の判別点は雌雄を判断する上で有用であると考えられるが,完全に雌雄を分離するものではないため,計測値と色彩とを総合的に判断することが重要であると考えられた.
著者
緒方 理人 内田 晴久 原田 亮
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 第49回石油・石油化学討論会(山形大会)
巻号頁・発行日
pp.155, 2019 (Released:2019-12-31)

現在、脱炭素社会に向け、再生可能エネルギーを起源とした水素エネルギーが期待されている。しかし、水素エネルギー社会を構築する上では、膨大なコストと時間が必要とされている。そこで、二酸化炭素を循環型炭素資源として位置づけ、メタネーションを通じた水素エネルギー利用の可能性を探ることとした。本発表では、メタネーションにおける触媒として、水素吸蔵材料であるLaNi5を用いて、水素を用いた二酸化炭素のメタネーションについて実験的検討を行った。
著者
内田 愛 郷右近 歩 菊池 紀彦 平野 幹雄 野口 和人 熊井 正之
出版者
東北大学大学院教育情報学研究部
雑誌
教育情報学研究 (ISSN:13481983)
巻号頁・発行日
no.6, pp.35-43, 2007-07

記憶の外的補助具を利用することは、記憶障害を抱える人々にとって有効であることが指摘されてきた。本研究では、補助具の一つであるメモリーノートに着目し、記憶障害を有する一事例を対象として、メモリーノートが利用される場面や記入される内容など実生活場面での利用実態について分析を行った。その結果、自宅や作業所では自発的にメモリーノートを利用するものの、それ以外の場面では自発的な利用はほとんど見られないことが明らかになった。しかしながら、本人にとって印象的な出来事が生じた場面や必然性のある場面、メモリーノートの利用を想起させる手がかりがある場面では主体的にメモリーノートが利用されることも明らかになった。このことから、記憶障害者が主体的に補助具を利用するためには、継続的な利用の促進と同時に、本人にとって意味のある動機や必然性をもつことが必要であり、補助具は記憶障害者にとって単に不足する情報を補うために用いられるものではないことが示唆された。
著者
内田 龍男
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.451-455, 1995-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
4

電気的に制御可能な波長可変フィルターについて解説する.このフィルターは,複数枚のECB形ネマティック液晶セル(電界制御複屈折セル)を積層することによって構成されている.このデバイスの特長は,二次元の画像情報を保持したまま,任意の波長成分の光を取り出すことができる点にある.本解説では,このフィルターについて設計条件を明らかにするとともに,その特性について詳細に述べる.
著者
坂出 祥伸 鄭 正浩 大形 徹 山里 純一 松本 丁俊 内田 慶市 頼富 本宏
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

本課題について平成12年度から平成14年度までの期間中、7回の海外調査、1回の沖縄調査、2回の調査報告会を行った。海外調査では、台湾、福建南部、香港、タイ、マレーシア、マニラ、シンガポールの道教的密教的辟邪呪物の調査を行った。ここには、特徴的な事象について説明する。(1)台湾南部では住宅整備と道路改修などの近代化・都市化に伴い、辟邪物が漸次減少化傾向にある。(2)金門島では台湾本島でも対岸の大陸でも見られない種々に珍しい鎮宅符が残っていて、ここは辟邪物の宝庫といえる。(3)厦門、泉州などの市街区では都市・道路整備のために辟邪物・呪符はほとんど消滅していたが、少し奥地の〓州では古い建築物が残っていて正一派道教の出す色々な呪符が見られた。(4)香港は市街区には呪符・辟邪物はほとんど見られないが、北部九龍地区の全真教系道観がいくらか呪符を出していた。(5)タイ、マレーシアにはともに福建南部出身の移住民が多いので、出身地の正一派や民間信仰の道観が出す呪符があったが、タイでは現地仏教との融合した辟邪呪物・呪符が見られ、本頭公という土地神がり、またマレーシアでは、マレーシア原住民の土地信仰・拿督公と融合した大伯公信仰が盛んであった。(6)マニラでは福建南部・晋江の道教との結びつきが強く、道観が種々の呪符を出していたのと、カソリック信仰との融合したサントニーニョが辟邪物として信仰されていた。(7)シンガポールの華人は近代には都市整備が進んでいるために辟邪呪物・呪符もほとんど見ることができなかったが、ここでも現地マレーシア人の拿督公と融合した大伯公信仰が見られた。全体としては、本課題の調査は非常に大きな有益な成果があったという感想である。
著者
内田 裕太
出版者
解釈学会 ; 1955-
雑誌
解釈 (ISSN:04496361)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.11-20, 2016-07
著者
伊藤 史斗 内田 和男 長谷 和徳
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
シンポジウム: スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス講演論文集 2017 (ISSN:24329509)
巻号頁・発行日
pp.A-9, 2017 (Released:2018-05-25)

There are many studies for bicycles and pedaling; however, most of the pedaling studies are conducted based on experiments, such as inverse dynamics method. The purpose of this study is to develop a forward dynamics model of pedaling to generate pedaling motion on computer without experimental data. The proposed model was used proportional-derivative (PD) control for joint driving torque and the referred joint angles were optimized by genetic algorithms. Cost function of optimization was defined as minimum of the muscle load and differences between the objective crank angular velocity and that of the simulation. Joint torques and pedal forces was obtained from the simulation and was compared with the actual experimental data. Simulation results were tended to vibrate compared with the actual experimental data. In addition, magnitude of the cost function was investigated when changing saddle height as 0.700, 0.725, 0.750, 0.775 and 0.800 [m]. As a result, the cost function decreased as the saddle height became higher, and the cos function was minimum when the saddle height was 0.775[m].
著者
石崎 優子 大池 ひとみ 井原 ちひろ 石崎 達郎 浅野 孝子 内田 栄一 渡辺 東也 降矢 英成 葛西 浩史 桂 戴作
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.323-329, 1995-04-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1

We performed a psychological approach on an adult female with nocturia to facilitate her recognition of motherhood and found that her clinical symptoms improved. A 32-year-old female with nocturia has had problems, which are anxiety about separation from mother, discomfort of relationship between her husband and her and immaturity of motherhood. Treatment has included medication, counseling, transactional analysis, autogenic training and a psychological approach to facilitate her recognition of motherhood, and after 1 year her nocturia has gradually decreased. We have also noted that the improvement in her symptoms has been accompanied by a changed image of motherhood. We conclude that observating images of motherhood is a useful element for understanding the psychosomatic problems involved in these cases and evaluating the efficacy of treatment.
著者
小和田 侑希 内田 大貴 北村 亘
出版者
アクオス研究所
雑誌
水生動物 (ISSN:24348643)
巻号頁・発行日
vol.2023, pp.AA2023-4, 2023-02-20 (Released:2023-02-20)

The bluegill Lepomis macrochirus, an invasive alien fish species, has been confirmed in the Tsurumi River in Kanagawa Prefecture, Japan. To investigate the impact of the bluegill on native species in terms of predation and competition, the stomach contents of the bluegill captured in the Tsurumi River were analyzed. Invertebrates predominated the stomach contents and no fish species was observed, in which larvae of the insect family Chironomidae were the most abundant, followed by an amphipod Crangonyx floridanus and an insect Micronecta sahlbergii. These results suggest that the bluegill may be exerting a foraging influence on native species.
著者
福島 健太郎 内田 奈緒 岡田 謙介
出版者
日本テスト学会
雑誌
日本テスト学会誌 (ISSN:18809618)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.45-59, 2021 (Released:2021-12-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1

テスト解答データから解答者の学習要素の修得状態に関する情報を引き出す方法として,認知診断モデル(Cognitive Diagnostic Models, CDM)が注目されている.特に,多枝選択型のCDMは誤答時の情報も有効活用できると考えられ,実際にいくつかのモデルが提案されてきた.一方で,多枝選択型CDM をテストへ応用するためには,項目の各選択枝に対して,要求される学習要素を規定したQ行列を事前に設定する必要がある.その作成コストの問題と公開データの欠如から,先行研究でも数値シミュレーション研究にとどまっている例が多く,テスト開発にあたっての実証分析上の知見は乏しいのが現状である.そこで本研究では,Q 行列を付与した英語の多枝選択形式のテスト開発を行い,収集した実データに対してCDM を適用して,どのような診断結果が得られるのかを調べた.結果として,モデルがデータに対する一定の予測力を持つことが確認されたものの,今回検討した倹約的なモデルでは多枝選択形式特有の解答行動を十分反映できていない可能性が示され,さらなるモデル開発への示唆が得られた.