著者
笹嶋 宗彦 石橋 健 山本 岳洋 加藤 直樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1N4GS1003, 2023 (Released:2023-07-10)

兵庫県立大学社会情報科学部では,実践力のあるデータサイエンティストの育成を目標に,学部1年生,2年生を対象として,連携企業の実データを用いた課題解決型演習(PBL)を実施しており,今年で4年目となる.本学部が育成を目指すデータサイエンティストとは,ITスキルと統計学の知識を用いてデータを分析する力だけではなく,実社会の課題を定式化し必要なデータを収集する力や,分析の結果を用いて社会をよくする提案が出来る社会実装力を備えた人材である.低学年はデータ分析力が低いが,ツールを利用して実データを分析し,実店舗へ向けた販売施策を提案する過程を体験することで,経営を改善することへの興味を持たせることや,データだけでなく現場を見て考えることの重要性を学ばせることを狙いとしている.2019年の学部創設以来1年生向けのPBLを4回実施し,今年度は新しい試みとして,実習対象となる店舗を1店舗に限定して実施した.事後に学生アンケートを取ることで,演習を評価した.本稿では,2022年度実施したPBL演習の概要と,これまでのPBL演習を通じて得られた,実データを利用するPBLの長所と課題について述べる.
著者
坂井 明日香 丸橋 弘明 羽室 行信 笹嶋 宗彦 加藤 直樹 宇野 毅明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.WI2-I_1-12, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)
参考文献数
12

Recently, data-driven sales management is widely recognized and sales at the real super-market is not the exception. For designing such strategies, first of all, we have to analyze consumers’ behavior. However, such an analysis is difficult, especially for the managers of the real shops, since they only have customers’ data of their own shops. Generally, the customers buy things not only from the managers’ shops but also other shops. The goal of this research is to develop a general method to transfer sales promotion strategy, derived from analysis on wide area, to local real shop. The authors analyzed such consumers’ characteristics who buy olive oils in Kansai region. For the analysis, we used QPR(Quick Purchase Report system, developed and managed by MACROMILL, Inc). Firstly, we divided the consumers on the QPR into five clusters, according to the simultaneous buying pattern. Then, we analyzed each of the clusters and found some emerging patterns of the purchasing behavior. Observing the patterns, we designed a marketing strategy for the real shop in Hyogo prefecture belonging Kansai district. Finally, we carried out an experiment at the shop to evaluate whether the strategy promotes the sales of the olive oil or not for six weeks. The result of the experiment showed that the marketing strategy is effective in one view. At the same time, we learned many lessons from the research, especially difficulty of the evaluation at the real shop.
著者
有吉 友和 加藤 直三 鈴木 博善 安藤 義人 鈴森 康一 神田 岳文 遠藤 聡
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.15-25, 2007 (Released:2007-09-11)
参考文献数
35
被引用文献数
3 2

This paper describes the developments of new pectoral fins made of elastic materials with the functions of flexibility and multifunctionality for biomimetic underwater vehicles to use as not only a propulsive device, but also other applications such as grippers, avoiding damages to environment by rigid fins. We developed two types of elastic pectoral fins, an actively controlled pneumatic fin and a passively controlled flexible fin in this study. We carried out the verification tests for generating the propulsive forces and FEM analyses of the behaviors of two elastic pectoral fins.
著者
笹嶋 宗彦 石橋 健 山本 岳洋 加藤 直樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.1I1OS601, 2022 (Released:2022-07-11)

兵庫県立大学社会情報科学部では,実践力のあるデータサイエンティストの育成を目標に,学部1年生,2年生を対象として,連携企業の実データを用いた課題解決型演習(PBL)を実施している.本学部が育成を目指すデータサイエンティストとは,ITスキルを用いてデータを分析する力だけではなく,実社会において課題を発見・定式化し必要なデータを収集する力や,分析の結果を用いて社会をよくする提案が出来る社会実装力を備えた人材である.低学年は,データ分析力も,ITスキルも持っていないが,スキルに合ったやり方でデータを分析し,実店舗へ向けた販売施策を提案する過程を体験することで,経営を改善することへの興味を持たせることや,データだけでなく,現場を見て考えることの重要性を学ばせることを狙いとしている.2019年の学部創設以来,1年生向けのPBLを3回,2年生向けを2回実施し,それぞれ事後に学生アンケートを取ることで,演習を評価してきた.本稿では,今年度実施したPBL演習の概要と,これまでのPBL演習を通じて得られた,実データを利用するPBLの長所と課題について述べる.
著者
立川 雅司 加藤 直子 前田 忠彦 稲垣 佑典 松尾 真紀子
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.268-273, 2022 (Released:2022-03-31)
参考文献数
11

Agricultural genome editing is now entering a practical application stage. However, hitherto, there has been little research into or comparisons of international consumer understanding of these genome editing innovations. Therefore, a comparative Japanese, American, and German study was conducted using the same web-based questionnaire to elucidate the issues surrounding genome editing governance, the current state of regulations, and personal opinions about the use of agricultural genome editing technology. It was found that the Japanese felt that there should be strict regulations, and the Germans had the greatest concern about the use of the technology.
著者
加藤 直樹 村瀬 康一郎 松原 正也 興戸 律子 日比 光治 山崎 宣次
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.27, pp.332-333, 2011

岐阜大学の教育清報データベースSIS-TEMにおける教育情報資産を継承するとともにコンテンツ共有を可能とするシステムを「実践の智DB」として開発している。本研究では,このコンテンツ共有機能を具現化するためのスマートフォルダについて検討し,コンテンツの登録に加えて,相互参照のための検索条件を設定したフォルダ機能,相互のコメント等の登録と検索への反映などに関する機能について報告する。
著者
相沢 輝昭 江原 暉将 浦谷 則好 田中 英輝 加藤 直人 中瀬 純夫 有賀 憲和 松田 健生
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.419-420, 1990-03-14

NHKでは、現在、2チャンネルの24時間衛星放送を実施している。第1チャンネルの中心になっているのは、英、仏、独、伊、露、韓、中の各国語による「ワールドニュース」で、通常は、元のニュースに日本語テロップ(字幕)を重畳して放送している。具体的には、数十人のバイリンガルが、ニュースの聴取、翻訳、要約、原稿の作成までの全てを、限られた時間内で処理している。しかし、これが衛星放送運用上の大きなネックになっており、その省力化のためMT(機械翻訳)システムが導入された。第1段階として、英語ニュースに対するテロップ作成の実用化を目指す。このため、現在ほぼ毎日5分間、MTシステム作成のテロップを用いた放送が行われている。
著者
伊藤 純雄 菊地 直 加藤 直人
出版者
農業技術研究機構中央農業総合研究センター
雑誌
中央農業総合研究センター研究報告 (ISSN:18816738)
巻号頁・発行日
no.14, pp.1-15, 2010-01

3種類の汚染土壌を充填した枠團場で,延べ39品種のホウレンソウ類を秋と春に栽培して,各品種の可食部におけるCd濃度の差が,生育条件により変動するかを検討した。1)最も濃度が低いフダンソウは,濃度が高いホウレンソウ品種に対して平均で30%程度のCd濃度を示した。ホウレンソウ品種間の比較では,最も低い品種のCd濃度平均値は,濃度が高いホウレンソウ品種の平均値の50%程度であった。しかし,品種ごとのCd濃度順位は,栽培条件による変動もあり,個別の試験で得られるCd濃度順位は必ずしも一定しない。2)既往の実験データを含む,延べ115品種,総計684点のホウレンソウ類のCd濃度品種間差データを「Cd指標」および「ゆらぎ」としてとりまとめた。Cd濃度が高まりやすい品種はモナリザ,アスパイアー,サンパワー,パシオン,ハンブルグ,サンピアテン,イーハトーブ,サマーステージ,タイタン,東海,など,Cd濃度が高まりにくい品種は,シュマイザー,ブレード,次郎丸,コンバット,アトラス,やまと,とフダンソウで,下位品種の「Cd指数」平均値は,上位10品種の0.52倍であったが,これらの結果は今後のデータの蓄積や解析手法の改良によって変化する可能性がある。3)「Cd指数」と比較して「ゆらぎ」が大きい品種は,栽培条件によってCd吸収が変化する可能性がある。また,データ源が一点だけの品種が多数あることや品種の入れ替わりが早いことから,今後もデータを蓄積,改訂する必要がある。
著者
加藤 直人
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-338, 2013

早大学位記番号:新6670
著者
加藤 直孝 中條雅庸 國藤 進
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.12, pp.2629-2639, 1997-12-15

本システムは,主観的評価に基づく代替案選沢問題の解決を対象としたグループ意思決定支援システムである.グループの合意形成プロセスの支援を重視しており,以下の特徴を持つ.(1)グループを構成する意思決定者に意思決定に有益な情報をマルチウインドウ形式で随時表示する対話型システムである.(2)意思決定者個人の価値観に基づく視点を共有することで調整すべきコンフリクト部分の抽出が容易である.(3)感度分析の手法によるトレードオフ分析を用いてコンフリクトの解消に向けた交渉プロセスを支援し,合意への収束度を高める.(4)意思決定者にグループの合意度および各参加者の妥協の度合を提示し意思決定プロセスの変遷を明確に把握できる.本論文では,まず合意形成プロセスを重視したグループ意思決定支援の方針と手順について述べ,次に実際に開発したシステムの機能について説明する.また例題を用いて本システムの利用方法を示し,さらに評価実験に基づいて本システムの有効性を評価する.実験結果からは,本システムとの対話操作を繰り返すことでグループの合意形成の支援に有効であることが確認された.
著者
加藤 直人
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.66, no.7, pp.697-705, 2012 (Released:2013-10-08)
著者
加藤 直樹 安達 彰裕
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ リサーチ学会論文誌 (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.390-406, 1989-09
被引用文献数
1

本論文ではスポーツの団体戦における勝敗決定方法として採用されている勝ち抜き戦及ぴせんめつ戦においてチームの勝利確率が選手の出場順序に依存しないための必要十分条件をある種の確率モデルの下で導く。本論文では選手1と選手2が引き分けの無い試合を行うとき、1と2それぞれが固有の「強さ」を表す非負の実数aとb(少なくとも一方は零でない)を持ち、1が2に勝つ確率がp(a、b)で与えられるものとする。この仮定の下でAチームとBチームが勝ち抜き戦またはせんめつ戦によって団体戦を行うとき、AチームがBチームに勝つ確率が、Aチーム及びBチームの選手の出場順序によらず一定であるための必要十分条件を示す。そして、その必要十分条件の下では、勝ち抜き戦で勝つ確率はせんめつ戦で勝つ確率と等しいことを示す。さらに、従来スポーツの勝敗の確率モデルとしてよく用いられてきたBradley-Terryモデル(すなわちp(a、b)=a/(a+b))はこの必要十分条件を満たすことを示す。最後に、関数p(a、b)に関するゆるい仮定の下で、その必要十分条件を満たすのは、p(a、b)=f(a)/(f(a)+f(b))に限ることを示す。ここでf(a)はf(0)=0を満たす任意の単調増加関数である。
著者
加藤 直吉
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
大日本耳鼻咽喉科會會報 (ISSN:2186814X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.12, pp.54-60, 1932

余ノ實驗成績ヲ見ルニ第十七號、第二十三號、第四十四號海〓ニ於ヶルガ如クプ氏反應ガ全ク消失セル海〓ノ聽器病變ニ於テハ出血性素質並ニ骨質變化等ヲ認メ得ベシト云ヘドモ之等ノ變化ト共ニ三頭六耳何レモ強度ノ化膿性中耳炎及ビ内耳炎ヲ併發スルヲ見タリ。然ルニ中耳及ビ内耳ノ化膿性炎ヲ伴ハザル海〓ノ聽器病變ハ入山氏ノ所見トハ全然其趣ヲ異ニシ余ハ小野氏ノ實驗成績ト殆ンド一致スルヲ見タリ。即チ竇驗的バルロー氏病ニ於ケル聽器病變ハ小津氏等ニ依テ聽器以外ノ部位ニ就テナサレタル成績ト略ボ一致シ聽器ニ於テモ亦、外耳、中耳、内耳等ノ諸組織内ニ來ル出血性素質並ニ骨質變化ヲ以テ其主要ナル變化ト思ハレタリ。骨髓ニ於テハ出血及ビ結締織増殖ヲ主ナル變化トナシ淋巴性細胞ハ著シク減少シテ網髓ノ形成ヲ見ル。即チ該部ニ於テハ骨髓ハ淋巴性ヲ失ヒ結締織ガ異常ニ増殖シ來タリ此層ニハ多クハ出血ヲ見タリ。骨膜ノ變化ハ其肥厚、骨膜下結締織増殖並ニ出血ヲ以テ主ナルモノトセリ。<br>入山氏ハ實驗的バルロー氏病ノ聽器病變ハ聽器ノ神經系要素ニノコト來ルガ如ク記述スレドモ余ノ成績ニ於テハ聽器ノ神經系要素ノ侵害サルル場合ハ常ニ海〓ガ内耳ノ化膿性炎ヲ伴フカ或ハ其神經系要素附近ニ出血竈ヲ發見シタルヲ以テ余ハ之等ノ神經系統ノ變化ハバルロー氏病<br>ニヨル出血性素質並ニ骨變化ニ伴フ續發的變化ニアラズヤト思ハレタリ。唯小野氏ノ記載以外ニ余ノ認メタル所見ハ卵圓窓ノ輪状靱帶ノ一部ガ破壞セラレ膿球ガ前庭道内ニ進入シテ内耳ノ化膿性炎症ハ續發的ニ此部ヨリ傳搬セリト思ハルヽ像ヲ見、其他ニ外聽道内並ニ内耳鼓室道内ニ幼若ナル結締織樣組織ノ充滿スルヲ見タルニ過ギズ。<br>熊谷、中村氏等ハ海〓ニ豆腐粕ノ偏倚的食餌ヲ與フレバ後肢ノ運動障碍即チ脚氣樣麻痺ヲ合併シ來ルコトヲ高調シ是レ鳥類及ビ哺乳動物ノ脚氣樣疾患ニ一致スルコトヲ説キ其後入山氏モ亦熊谷氏ト同樣ニ海〓ノ膝關節ニ變化ナキニモ拘ラズ後肢ノ運動障碍ヲ來スモノアルヲ認メ如斯キ後肢ノ運動障碍ハ關節局部ノ病變ニ歸スベキモノナラザルガ如ク記述セリ。然ルニ余ノ實驗成績ニヨレバ戸田、西氏等ノ豆腐粕以外ニ「オリザニン」ヲ補給セル實驗ト同樣ニ海〓ノ後肢殊ニ關節部ノ紡錘状腫脹又ハ其他ノ變化ヲ認メザルニ後肢ノ運動障碍即チ所謂脚氣樣麻痺ヲ合併セシモノハ一頭ダモ認ムル能ハズ。換言スレバ海〓ノ豆腐粕ノ偏倚的飼養ニ於テ余ハ「ビタコトン」B缺乏飼食ニヨル所謂脚氣樣疾患ヲ起セルモノヲ認メズシテ「ビタコトン」C缺乏飼食ニヨル出血性素質並ニ骨變化ニ伴フ運動障碍ヲ惹起スルヲ見タリ。余ハ實驗中プ氏反應ノ消長ニ關シテハ前述セルガ如ク特ニ精細ナル注意ヲ以テ日々之ヲ檢査シタルニ小野氏ノ既ニ記述セルガ如ク海〓ノ多クハブ氏反應ノ減弱スルヲ認メ其減溺ノ度ハ實驗日數ヲ重ヌルニ從ヒ次第ニ増加スルモノ多シト云ヘドモ大多數ニ於テハ關節腫脹、皮下出血、口腔變化高度ニシテ羸痩甚ダシキニモ拘ラズブ氏反應ノ存在スルヲ認ム。余ハ生體固定前持續シテブ氏反應ガ消失セル海〓ハ五十二頭中僅ニ三頭ヲ得タルニ過ギズ。<br>如斯實驗的バルロー氏病ニ於テハ其臨牀上プ氏反應ノ減弱ヲ來タシ然モ聽器ノ種々ノ部位ニ出血及ビ骨質變化ヲ伴フニモ拘ラズプ氏反應ノ全然消失ヲ來タスモノヽ尠キ所以ハ如何ニ。<br>抑々ブ氏反應ハ星野氏ノ實驗ニ依テ明ナルガ如ク音響刺戟ニヨル耳殻ノ純反射運動ナルヲ以テ其消長ニ關シテハ單ニ中耳、内耳等ノ病變ノコトヲ以テ今遁ニ論斷シ得ベカラザレドモ察スルニ實驗的バルロー氏病ニ因テ起ル聽器病變ハ聽器ノ神經系統附近ニ出血ノ存在スル場合カ又ハ海〓ガ内耳ノ化膿性炎ヲ合併スル場合以外ニハ神經節細胞、神經纎維並ニコルチ氏器等ノ神經系統ガ障碍セラルヽコトハ甚ダ稀ナルガ爲ナランカ。依是按之ズルニ實驗的バルロー氏病ニ於テハ外耳、中耳、内耳等ノ種々ノ部位ニ來ル出血性素因、殊ニ外界ト交通スル中耳腔粘膜下ニ好發スルガ爲メニ粘膜ノ汚穢壞死ニ陷ルモノ多ク且海〓ハ「ビタコトン」C缺乏ノ爲メニ身體ノ抵抗減弱シテ高度ノ榮養障碍ニ陷ルガ爲メニ種々ノ細菌ニヨル感染容易ニシテ遂ニ化膿性中耳炎ヲ起シ之レガ爲メニ難聽ノ度ヲ増シ一面ニハ又本病ニヨル骨質變化ニ因テ中耳ノ病變ガハーベル氏管、卵圓窓及ビ正圓窓ノ病的變化部位等ヲ介シ或ハ結締織樣組織ニ因テ餐喰サレタル蝸牛殼骨壁ヲ通ジテ病變ガ内耳ニ波及シテコヽニ甫メテ化膿性内耳炎ヲ起スガ爲メニ神經系統ガ侵害セラレテ高度ノ難聽並ニ聾ヲ來スモノニハアラザランカ、宜ナル哉、余ハ本實驗的研究ニ於テバルロー氏病ニ特有ナル出血性素質並ニ骨質變化等ニ伴フ續發的變化ト惟ハルヽ化膿性内耳炎ヲ併發セル海〓ニ於テノコトブ氏反應ノ消失スルヲ見タリ。