著者
加藤 隆文
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.47-58, 2013-06-30 (Released:2017-05-22)

This paper is an attempt to suggest a provoking theory about actions of human beings (including art-creating actions, art-appreciating actions, etc.). With this aim, I refer to Alfred Gell's posthumous book, Art and Agency (AA hereinafter), especially focusing on his concepts of 'agency' and 'index'. Because 'index' is a concept derived from C. S. Peirce's semiotics, Gell's theory may also imply a kind of applicability of Peirce's idea, though Gell's 'index' is not necessarily compatible with Peirce's. In Gell's terminology, 'index' is an object that mediates 'agency'. What he argues is that 'agency' can be attributed to not only persons but also things such as god statues as long as they (persons and things) are seen as initiating causal sequences caused by some sort of intention. Utilizing these concepts, Gell puts forward 'Anthropology of Art'. He suggests that art objects should be anthropologically examined in order to grasp their 'behaviour' (AA, p.11) in the context of social relations. In this paper, above all I remark on Gell's unique idea The Extended Mind', which is also the title for the last chapter of AA. Interestingly, according to this idea, artworks (and artefacts) and persons can be regarded analogously as 'indexes' embodying collective consciousness of social agents.
著者
片岡 拓実 加藤 直也 菊池 隆司 芦原 克宏
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.1521-1526, 2009 (Released:2010-06-18)
参考文献数
13

軸受設計において、最小油膜厚さは最も重要な情報の一つである。油膜厚さ計測手法確立のため、軸受メタル表面に形成した数μm厚の薄膜電極とシャフト間の静電容量から油膜厚さを求める方法を検討し、単体試験機でEHL計算値と一致した。この手法を用いてエンジン実働時の主軸受の油膜厚さを最大負荷条件まで実測した。
著者
友成 健 後藤 強 佐藤 紀 大澤 俊文 後東 知宏 西良 浩一 加藤 真介
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11812, (Released:2020-11-02)
参考文献数
32

【目的】本研究の目的は,末期変形性股関節症(以下,股OA)患者の脊椎アライメントおよび脊椎可動域を明らかにすることである。【方法】末期変形性股関節症患者11 名(以下,OA 群)と健常高齢者16名(以下,対照群)を対象とした。測定項目としてspinal mouse® を用い,立位での静的な脊椎アライメントの比較および,立位および四つ這い位での動的な脊椎可動域を測定した。【結果】立位による胸腰椎の脊椎アライメントは両群間に有意差は認めなかった。立位および四つ這い位におけるOA 群の腰椎可動域は,対照群と比較して有意な減少を認めたが,胸椎可動域は有意差を認めなかった。【結論】末期股OA 患者は静的な胸腰椎アライメントは健常高齢者と差を認めないが,動的な腰椎可動域に関しては減少することが示唆された。
著者
加藤 志織
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.98-111, 2009-06-30 (Released:2017-05-22)

Pietro Aretino non si limito a svolgere un ruolo di importanza nella letteratura e nella politica del Rinascimento, ma fu anche un fine intenditore dell'arte a lui contemporanea. A tale riguardo, essendosi trasferito a Venezia, e noto il suo sodalizio con Tiziano. Questo autore eclettico, attraverso la propria corrispondenza, presento Tiziano a principi e re, cosa che fece non solo con l'illustre pittore veneziano, mettendo in contatto vari artisti con diverse corti. Simili transazioni commerciali erano effettuate tramite la corrispondenza di Aretino. Queste lettere vennero riordinate dall'au-tore stesso per poi essere pubblicate sotto forma di raccolte epistolari. I contenuti di tali lettere pero non si limitavano al solo ambito commerciale, in quanto vi si possono trovare elementi di teoria della pittura, di poetica unitamente a ekphrasis e a panegirici. Questo saggio tratta delle strategie diplomatiche di Aretino in questo ambito sulla base degli elementi che emergono dalle raccolte epistolari rimasteci.
著者
原田 利一 水野 瑞夫 加藤 智雄
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.591-593, 1952-04-25 (Released:2010-02-19)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

The alcoholic extracts of 53 kinds of shelf-fungi were tested for their antibacterial action against Staphylococcus aureus (Friedlender) and E. coli by the dilution method. Digests of Grifola sp. and Fomes sp. were found to have the most strong action against Staphylococus aureus.
著者
加藤 浩 神宮司 誠也 岩本 幸英 新小田 幸一 吉村 理
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.426-432, 2004-12-20 (Released:2018-09-25)
参考文献数
11
被引用文献数
4

本研究の目的は股関節疾患患者の歩行時における骨盤の動揺性について,中殿筋の動的EMG周波数特性(MPFR),筋組織形態,最大外転筋力からその関連性を検討することである。手術治療目的で入院した股関節疾患患者13症例と健常者10例を対象とした。手術直前に等尺性の最大外転筋力の計測,次に中殿筋筋腹部に電極,上前腸骨棘に反射マーカーをそれぞれ貼付し,10 m自由歩行を行わせた時の表面筋電図計測(wavelet周波数解析)と,三次元動作解析装置を用いた骨盤傾斜角,骨盤回旋角,骨盤側方移動距離の計測を行った。手術中に中殿筋筋生検を行いATPase染色による筋線維タイプの分類を行った。さらに画像解析ソフトによりtype I,type II線維の筋線維径の計測を行った。結果,MPFRとtype II筋線維径,日整会歩行能力点数の間には正の相関関係が認められた。骨盤傾斜角,骨盤回旋角は健常群と比較して有意に正常から逸脱していた。重回帰分析の結果,前額面での骨盤傾斜角に関して,量的側面から外転筋力,質的側面からMPFRがその規定因子として重要であることが示され,MPFRは前額面での正常からの逸脱をより強く反映するパラメータであることが示された。
著者
加藤 恵美子
出版者
武庫川女子大学
巻号頁・発行日
pp.1-173, 2019-11-27

本研究は、思春期における詩の創作とその読み合いのもつ意味を、思春期の子どもの「自己」の形成の視点から、教師の援助のあり様も問う形で述べていくものである。 本研究では自分自身の内面を見つめ、情動・感情を対象化しながら紡ぎ出された詩的な言葉を「詩的表現」と呼び、第一に思春期の子どもの綴る「詩的表現」の特質を考察した。第二に思春期の「自己」の形成に関わる実践的視点から、詩の創作と詩の読み合いがもつ意味を論考し、第三に詩の創作活動に関わる教師の役割を検討・考察した。 第1章では、1970~80年代における東京の中学校教師・桐山京子の詩の創作実践をもとに、思春期の「自己」の形成の上で、詩の創作活動の持つ意味と教師の援助のあり方について検討し、第2章では、2006~2017年に奈良少年刑務所で社会性涵養プログラムとして取り組まれた、詩人・寮美千子による詩の創作実践をもとに、思春期の子どもの「自己」の形成に、詩の読み合いの場がどのような影響を与えたのか、共同批評の重要性とその条件の考察を行った。第3章では、筆者の詩の創作活動の実践を対象とし、4名の生徒に聴きとり調査を行い、個々の生徒の「自己」の形成における詩の創作と読み合いがもつ意味、特に「自己」の認識と受容への影響を中心に考察した。終章では、各実践の検討と考察に基づき、本研究の成果として、①思春期における詩的表現の特質、②思春期における詩の創作と詩の読み合いの意味、③現代の中学生にとっての詩の創作活動の今日的意味、④思春期の詩の創作活動を支える教師の役割について考察を行った。 本研究で明らかになったことは、思春期の特質である情動・感情の不安定さは、その不安定さの事実を「詩的表現」を通して対象化することで自己認識でき、安定した自己存在の自覚へと繋がっていくということである。特に中学校での学習場面では、情動・感情を表現する「詩的表現」を探り、その情動・感情が他者に受けとめられ、その意味を一緒に考えてくれる他者と出会うことが重要な意味をもつ。詩を読み合う場は、子どもたちにとって他者に見せている自分とは異なる「本当の自分」を拓き、他者とつながれる場ともなっていた。それは同調することによって友人でいる表面的な関係とは異なる次元での結びつき(本研究では「心理的接触」という語を用いて論じた)であると解することができた。 生徒の生活世界を探り、彼らの葛藤の場を共有してくれる「共存的他者」としての教師の存在、表現に込められた情動・感情を受けとめ意味のある応答を返していく「共同批評者」としての教師の存在と、それを踏まえた授業実践が、思春期の「自己」の形成を支えていく中学校教育の核に位置づけられる必要がある。
著者
小嶋 知幸 佐藤 幸子 加藤 正弘
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.141-147, 2002-04-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
7

重度発語失行例における軟口蓋破裂音/k/の構音訓練として, 構音点に対して冷却刺激を加える方法を試みた.症例は発症時53歳の男性.平成11年4月に発症した左中大脳動脈領域の広範な脳梗塞を機に, 重度の発語失行を中核症状とする混合型失語を呈した.構音訓練開始から6ヵ月経過しても改善のみられなかった軟口蓋破裂音/k/の構音の改善を目的として, 構音点である奥舌と軟口蓋に対して冷却刺激を加える方法を考案し, 刺激前後での構音の成功率を比較した.その結果, 冷却刺激後に/k/の構音成績に有意な改善がみられた.これは, 構音点に対する末梢からの感覚刺激が正しい構音点を形成するための運動を促通した結果と考えられた.本方法は, 正しい構音動作を視覚的に呈示することが困難な音や, ダイナミックパラトグラフィの利用が困難な音の構音訓練法として簡便な方法であり, 臨床的に有効な手法であると考えられた.
著者
坂 真智子 飯島 和昭 西田 真由美 狛 由紀子 長谷川 直美 佐藤 清 加藤 保博
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.160-167, 2008-06-30 (Released:2008-07-17)
参考文献数
6
被引用文献数
5 4

乾燥大豆 (大豆) の加工および調理による計14種の農薬の残留濃度変化に伴う調理加工品への移行率(大豆に残留する農薬量に対する生成試料中の残留農薬量の比率,%)について,圃場で大豆試料を調製して調査した.また,大豆中に残留する農薬の濃度に対する生成試料中の残留農薬濃度の比(以下,加工係数と称する)も求めた.水浸漬工程において,調査したほとんどの薬剤で大豆中の残留農薬量の約60%以上が水浸漬大豆に残っていた.豆乳および豆腐製造工程においては,薬剤間での差が大きかった.豆乳への移行率は37~92%,豆腐には7~63%であった.豆腐の加工係数は0.026~0.28であった.各農薬の豆腐への移行率とlog Powとの間に相関が認められた.本報告で実施したモデル試験は,農産物に残留する農薬が調理工程で食品に移行する量の把握をする上で重要な手段であると考える.