著者
五十嵐 敏文 上田 貴宏 洞 秀幸 城 まゆみ 加藤 欣也 三代 雅崇 工藤 元
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.130, no.2_3, pp.60-64, 2014-02-01 (Released:2015-02-01)
参考文献数
11

Horonobe Underground Research Center, located in northern Hokkaido, Japan, has been excavating shafts of underground research laboratory for R&D of radioactive waste disposal. In this site, the groundwater seepage from the shafts and leachate from the waste rock storage site contain high concentrations of total nitrogen. Ammoniumnitrogen, the major chemical species of nitrogen in the seepage and leachate, has been treated by the effluent treatment facility. However, the ammonium-nitrogen is transformed to nitrite- and nitrate-nitrogen (nitrification products) by nitrification. As a result, the concentrations of total nitrogen increase to the effluent guideline due to nitrification. Therefore, column experiments were carried out to understand the phenomena and the factors affecting the leaching behavior of nitrification products. The result showed that the nitrification was inhibited when the column layer was almost saturated, and that the nitrification occurred near the surface of waste rocks, in particular, at 25℃. These results indicate that nitrification can be mitigated by controlling the hydrological conditions in the waste rock storage site.
著者
加藤 徹也 本田 敦也 Kato Tetsuya 本田 敦也 ホンダ アツヤ Honda Atsuya
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.387-395, 2010-03
被引用文献数
1

ハイスピード・ビデオカメラの市販により,運動する物体を撮影して力学法則を確かめるような物理教育の機会が増えている。一般に動画は容量の大きなデータで,その保存・転送・表示における技術上の問題があり,解像度が低い。このため,精度よく物体位置を取得するには限界がある。またハイスピード撮影のデータはフレーム数が多く,効率よい画像処理プログラミングが必要である。われわれは,力学的エネルギー保存の法則の成立を演示することを目的として,512×384pixels の解像度で1秒間300フレームの動画撮影を行い,振り子運動する物体の位置をOpenCVによるプログラミングを通して取得した。画像上で直径81pixel の物体位置を±0.03pixelの精度で得て,水平方向±58pixel,鉛直方向1.1pixelの弧を描く運動から,運動エネルギー・位置エネルギーを十分な精度で決定できた。Recently, the chance to use commercially supplied high-speed video cameras has been increased in physics education to confirm kinetic laws of the motion of bodies. The data files of movies are generally so large in capacity that there are the technical issues to store, transfer, and display the data. In consequence, the resolution of the movie is not enough to determine the position of moving bodies precisely. In addition, the high-speed movies consist of a large number of frames, so that we need to be computer-assisted and to use high-efficient Computer-Vision (shortly, CV) software of the image processing. Thus in order to assert the mechanical-energy conservation law in demonstrational experiments, we recorded motion of some pendulums in the videos with 512x384 pixels in resolution and 300 frames per second in frame rate, and obtained the position of the bodies with a handmade software using OpenCV libraries. In a case of a pendulum, of which the body has the size of 81 pixel in diameter on the image and sweeps in an arc with the horizontal amplitude of ±58 pixels and with the quite small vertical range of 1.1 pixel, the time-dependence of kinetic and potential energies showed the expected compensating behaviors with acceptable errors from the results with the reading positional accuracy of about 0.03 pixel.
著者
加藤 章信 鈴木 一幸
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.104, no.12, pp.1714-1721, 2007 (Released:2007-12-05)
参考文献数
20
被引用文献数
1

肝疾患ではさまざまな栄養代謝障害が生じ栄養学的介入が必要である.急性肝炎では,バランスのとれた食事を摂取するようにする.劇症肝炎を中心とする急性肝不全では意識障害が出現する前から食物摂取は困難あり栄養管理の基本は中心静脈栄養法となる.慢性肝炎ではバランスのとれた食事が基本であるが,ことにC型慢性肝炎では鉄制限食の併用が有用である.脂肪肝·非アルコール性脂肪肝炎(non-alcaholic steatohepatitis; NASH)ではダイエットによる急激な体重減少は避ける.肝硬変ではバランスのとれた食事とともにエネルギー代謝異常対策としての就寝前補食や,蛋白·アミノ酸代謝異常に対する経口分岐鎖アミノ酸製剤が用いられる.肝癌では過不足のない栄養療法が発癌抑制の面から重要となる.
著者
加藤 淳一 KATO Junichi
出版者
名古屋大学附属図書館研究開発室
雑誌
名古屋大学附属図書館研究年報 (ISSN:1348687X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.81-84, 2008-03-31 (Released:2009-02-10)

This report concisely explains the history of information science in the United States. The purpose of this report is to reconfirm the field framework of information science. The framework of information science of Japan is different from the information science that Machlup and Mansfield define, because it is a framework similar to informatics for Japan.
著者
鈴木 将平 山本 和彦 加藤 邦人
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.34, pp.63-66, 2009-08-27

携帯電話のカメラ機能としてテキストリーダーがある。しかし、対象にカメラを合わせようとすると、自分からはカメラのついている位置を正確に把握することは難しく、対象にカメラを合わせにくいという問題がある。そこでユーザーが指先に小型カメラをつける「ネイルカメラシステム」を提案する。また、文字認識機能をこのシステムで実現する際の問題を解決するための特徴選択の考察を行い、特徴抽出として有効であるベクトル表現型四方向面特徴抽出法について述べる。
著者
石川 恭 加藤 玲香
出版者
国立大学法人愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育創造開発機構紀要 The journal of the Organization for the Creation and Development of Education (ISSN:21871531)
巻号頁・発行日
no.3, pp.19-25, 2013-03-31

本稿は、小学校低学年において、学習指導要領の目標を基準に、体育科の授業に伝承遊びを導入することの効果を、現代社会の子どもたちが直面している様々な問題との関わりから考察することを目的とした。また、日本古来の伝統文化である伝承遊びの意義についても考察した。これらは、今の子どもたちが抱える社会問題を解決する方策となり得る可能性をもつと思われるからである。先行研究を調べてみると、伝承遊びについては、幼児教育における伝承遊びの意義や導入、民俗学や社会学あるいは文化人類学などの分野で伝承遊びの特質や分類などが研究されている。また、日本における伝承遊びの実態などの調査研究はある。これらから、本課題について取り組む意義があるといえる。研究方法は、文献研究によった。平成20年改定の小学校学習指導要領解説・体育編と伝承遊びに関する様々な文献をもとに、学校体育、文化、遊びに関する文献などを加えて考察を行った。その結果、以下の考察に達した。学習指導要領にある改訂の基本方針と体育科の6領域について検討した結果、伝承遊びの導入がいずれにおいても可能であるといえた。体つくり運動では「けんけんずもう」、器械・器具を使っての運動遊びでは「馬のり」、走・跳の運動遊びでは「けんぱ」、水遊びではプールの中での川づくり、ゲームでは「たすけ鬼」、表現リズム遊びでは「電車ごっこ」が、学習目標に照らしてみた場合、有効であると考えられた。これらは、現代社会を生きる子どもたちが直面している様々な問題を解決する手だてとなり得る。また、伝承遊びの実践は、日本の伝統文化の保存・伝達、和の精神的価値を顧みる契機ともなる。
著者
加藤 里美
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会全国大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.74-76, 2009

本研究の目的は,岐阜県のA社における中国人研修生・技能実習生,彼らと共に働く日本人従業員,中国人従業員を対象に,改善活動に伴う会社や職場での意識,会社内のコミュニケーションの実態について明らかにしていくことである。外国人研修生・技能実習生を対象とした研究のほとんどが彼らへの聞き取り調査を中心としており,質問紙調査を用いた研究が極めて少ないこと,また協働する日本人従業員の意識に焦点を当てていないことから,本研究による結果は,中国人研修生・技能実習生を雇用する企業に何らかの示唆を与えることができる。
著者
加藤 純一
出版者
目白大学
雑誌
目白大学人文学研究 (ISSN:13495186)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.15-28, 2005

本稿では、柳生宗矩著『兵法家伝書』の「殺人刀 上巻」に「右之両条は兵法の病気をさると云心特にあて用る事也」とコメントが付されている「僧問吉徳如何是道。古徳答日平常心是道」と「木人如對花鳥」の2つの話頭、並びにその上位概念に位置付けられる「中峯和尚云、具放心心」について論述する。先の2つの話順には「病気をさると云心特にあて用る」とあることからも、「着した心」を払拭し常なる心でいることの重要性が説かれたものと言え、後者は武芸者が求道した究極の心のあり方を表したものとして把握できる。そこで、本稿では宗矩が説く「具放心心(放心心を具せよ)」に至るための心の在り方を段階的に考察し、宗矩が把捉した兵法者の心のあり方について明確にしようとした。特に、「具放心心」の読解においては、柳生宗矩が「法の師」と仰いだ沢庵の『不動智神妙録』に展開する「求其放心」「心要放」「覓放心」といった用語との比較を通して、段階的に展開する兵法者の心の有り様を明らかにした。生命の危機を常に背負っていた武士だからこそ、実戦より導き出された己れの心法輪が展開でき、それをまた技法と融合させることにより更なる深化をはかることができたと考えられる。本稿が対象とした宗矩の心身(身心)観は、この「殺人刀 上巻」を総括する役割を果たしていると同時に、後段の「活人剣 下唇」や、それに併設されている「無刀之巻」への布石とも理解できる。つまり、『兵法家伝書』における柳生宗矩の心身(身心)観を論じる上で、非常に重要な役割を担う個所であり、その意味においても本稿における心の分析は重要な意味を持つと考える。本稿で用いたテキストは、天理大学図書館所蔵の『兵法家伝書』が掲載されている加藤純一『兵法家伝書に学ぶ』(日本武道館)である。同類の書では渡辺一郎校注『兵法家伝書』(岩波文庫)があるが、その凡例にもあるように、手軽で読みやすく修正がなされたものとして加筆されている。また、同氏には日本思想大系『近世芸道論』(岩波書店)所収『兵法家伝書』もあるが、こちらは「江戸柳生家本(東京都柳生宗久氏蔵)をできるだけもとの姿を残すように翻刻した」ものであり、現在、原本と整合することのできない資料となっている。以上により、本稿においては小城鍋島家本(天理図書館蔵)を翻刻、それを掲載した『兵法家伝書に学ぶ』を用いることにした。なお、本稿で引用した個所は筆者の判断により忠実にハングルに翻訳した。また、その個所が明らかになるよう引用頁を明記した。本来であれば引用した原文を注に記載すべきであるが、今回は頁数の関係でそれを省略したことを付言しておく。
著者
洞口 正之 千田 浩一 山田 章吾 千田 浩一 山田 章吾 中村 正明 佐藤 匡也 加藤 守 稲葉 洋平 田浦 将明
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

放射線防護衣素材等の基礎検討結果から、散乱X線においては無鉛シートの防護効果比は管電圧60~120kVの条件でほぼ100%であった。つまり直接X線と異なり、管電圧100kVを超えても、無鉛シートの遮蔽率おとび防護効果は、鉛タイプと同等であることを明らかにした。IVR術者被曝の原因は、ほとんどが患者からの散乱X線であり、さらに無鉛タイプは軽量であるので、IVRの術者被曝防護に適している。また初期臨床的検討結果からも、IVR術者防護における無鉛タイプの放射線防護衣(プロテクター)の有用性が確認されつつある
著者
加藤 典洋
出版者
新潮社
雑誌
新潮
巻号頁・発行日
vol.113, no.10, pp.163-173, 2016-10
著者
竹内 俊彦 加藤 由樹 加藤 尚吾
出版者
東京福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

研究者らはクイズは教育に有効な方法と考え、クイズ作者にインタビューした後、クイズに特化した掲示板を作成した。またクイズが教育に有効かどうかに興味を持った。そこで我々はクイズの教育効果を検証するため、最大で60名程度の学生に、クイズを「作らせる」「解かせる」「作らせた後に良問を選び、解かせる」という3種類の実験を行った。さらに、3実験に共通した質問項目を分析した。以上はすべて学会で発表済みである。