著者
邵 桂鳳 姚 鳳会 山田 博章 加藤 清史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.125, pp.1-11, 2001-01-18

我々はコンピュータによるジグソーパズルを解くための一方法を提案する。この方法では、ジグソーピースの形状情報と画像情報の両方を用いる。まず、入力画像からジグソーピースを切り出して、各ピースのコーナーポイントを検出する。次に、ジグソーピースモデルに基づいてジグソーピースの分類と認識を行う。そして、ジグソーピースの形状マッチングと画像融合に基づいてジグソーピース間の接続関係を計算する。最後にジグソーピース間の接続関係を復元する。本論文は、第1部としてジグソーピースの切り出し、ジグソーピースモデルの作成、コーナーポイントの検出、そしてジグソーピースの分類と認識について述べる。
著者
加藤 恵子 三浦 英雄 藤田 公和
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
no.28, pp.31-37, 2004-05
被引用文献数
1

飽食の時代である今日において運動不足も加わり生活習慣病の問題が深刻になってきた.このような時代において健康への意識は高まり,栄養への関心が高まった.また若者の間ではマスメディアの影響を多大に受け身体のスリム化現象がいわれており偏った食への関心が出てきている.ますます食生活への関心が高まってきたといえよう.そのターゲットにあがってきたのが栄養補助食品(以下,サプリメント)である.サプリメントはあらゆるマスメディアのターゲットになりサプリメントの効能を説くことによって消費者を煽っているのが現状である.本研究は愛知県私立短期大学体育研究協議会で実施された調査中の特に栄養士豚吹の女子短期大学生96名に着目しサプリメント利用実態を明らかにし,さらに食物摂取調査を実施し栄養摂取状況を探った.サプリメント利用者は31%,過去に利用したことがある者は47%で,いままでにサプリメントに関わってきた者が非常に多かった.利用頻度は毎日が40‰週1目が30%であった.ビタミン類を利用している者が多かった.また利用目的は美容のため57%,健康のためが半数いた.ダイエットのためと回答した者は少数であった.食物摂取調査から分析した栄養摂取状況は第6次改定日本人の栄養所要量と比較をしたが栄養素16項目中10項目が下回っていた.また食品群別摂取量についても基側直(健康栄養時報研究会編)と比較すると17項目中14項目が下回っていた.さらに三人栄養素比率でも脂質の比率が適正比率より高い傾向であった.これらのことから栄養士教育を受けている学生にも関わらず食物摂取状況は必ずしも良好とはいえない結果であった.効果の実感が薄い,もしくはわからないまま利用する,美容のために利用する,健康・栄養のアンバランスをサポートする等でサプリメントを利用することが窺えた.サプリメントを利用することが栄養素の過剰摂取にも繋がりかねないため,適切な利用法を教育する必要性を痛感した.
著者
鳥居 昭久 黒川 良望 木山 喬博 林 修司 加藤 真弓 木村 菜穂子 荒谷 幸次 神鳥 亮太 一村 桂子 角田 利彦 水谷 綾子 内藤 克之 神谷 友美 岩瀬 ゑり子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.G0960-G0960, 2006

【はじめに】<BR> 2005年夏、岐阜県海津市の長良川国際ボートコースにて、2005ボート世界選手権大会が、アジアで初めて開催された。この大会は、ボート競技の国際大会としては、種目数、エントリー国数においてオリンピックをしのぐ最大の大会である。今回、大会会場のメディカルセンター付属施設として、理学療法室を開設し、参加選手等に対する理学療法サービスを実施する機会を得たので報告する。<BR>【大会概要】<BR> 世界ボート選手権大会は、オリンピックイヤーを除く毎年夏に開催され、主に欧米にて行われていたが、今回、ボート競技の普及などの意味も含めて、アジアで初めて開催された。<BR> 大会開催期間は2005年8月28日から9月4日までであった。また、会場は8月24日から公式に公開され、それに伴い、メディカルセンターおよび理学療法室は8月24日からサービスを開始した。大会参加国は56カ国、参加クルーは、本戦23種目、Adaptive種目4種目に合計319クルーがエントリーした。ちなみに、日本は、開催国ということもあり、史上最多の15種目にエントリーした。<BR> 会場は、岐阜県海津市の特設長良川国際ボートコース(2000m)であり、岐阜、愛知、三重県の県境にある国立木曽三川公園内に位置する。<BR>【理学療法室概要】<BR> 理学療法室は、長良川河川敷に設置されたメディカルセンターテント内に約25m<SUP>2</SUP>の専用スペースを設け、治療用ベッド4台と物理療法機器などを準備した。物理療法機器は電源、給排水などの問題から、温熱・寒冷療法機器のみとし、その他は、徒手療法、運動療法、テーピングなどで対応した。理学療法士は、愛知、三重、岐阜県理学療法士会へボランティアを公募し、12名の理学療法士が、6時から20時までを、3名常駐、2交替で待機した。<BR>【診療状況】<BR> 台風の影響もあり、実質理学療法室が稼働したのは10日間であった。利用した人は、延べ8カ国、28名であった。対象となった訴えは、頚部、肩、肘、腰部、膝などの痛み、下肢や背部の疲労感や筋の緊張などが主で、疲労性、過使用的な原因が多かった。また、特定部位の治療ではなく、コンディショニングに関する要望もみられた。<BR>【感想・問題点】<BR> 利用者は、予想に反して少なかったが、概ね効果的な理学療法が提供できたことで、利用した選手等には好評であった。一方、一部ではあるが、コミュニケーションの問題や、理学療法に対する理解の差から、選手が希望するセラピーと、用意された内容などの違いがあったり、多様なリクエストに対する対応の制限などの問題があった。特定のチームや選手団の帯同サポートと違い、今回のような国際スポーツ大会や、不特定多数が利用する場合の理学療法室設営の課題が明らかになり、今後、同様のケースの参考になることを多く得られた。<BR>
著者
須藤 正喜 姚 永昭 菅原 義弘 石川 由加里 加藤 正史
出版者
公益社団法人 日本表面真空学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集 2016年真空・表面科学合同講演会
巻号頁・発行日
pp.399, 2016 (Released:2016-11-29)

SiCトレンチ型バイポーラデバイスにおいて酸化膜/(11-20)界面近傍の基底面転位の挙動を観察し、その構造を明らかにすることはトレンチ型デバイスの信頼性を向上する上で重要である。本研究では(11-20)A面のn型4H-SiCにおいて電子線誘起電流法、カソードルミネッセンス測定を行うことにより転位と積層欠陥の観察を行い、透過型電子顕微鏡による構造解析を行った。
著者
加藤 千佳 太田 昇一
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.3-8, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11

葛飾北斎は, 国際的にも有名な日本を代表する絵師の1人である.北斎の代表作である浮世絵風景版画シリーズ「冨嶽三十六景」中の作品「神奈川沖浪裏」は芸術性の高い作品として知られている.本研究において, その作品の芸術性を高めている重要な要因の1つが北斎独特の構図に因ることを幾何学的な見地から検証する.はじめに北斎が考案し, 絵手本の中で紹介した「三ツワリ法」を用いて, 題材が共通していることから原型となった作品であると推察されている「おしおくりはとうつうせんのづ」との相関性について比較考究する.さらに北斎独特の構図に潜む比の果たしている役割について考察を行い, 本研究の主要な成果である『構図の要となる黄金矩形が存在する』ことを幾何学的に立証する.
著者
加藤 満利子
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.1249-1259, 1987-10-25 (Released:2011-03-01)
参考文献数
29

The autonomic function was evaluated in 18 hypotensives (HP), 22 normotensives (NT) and 16 hypertensives (HT) patients on longterm hemodialysis (HD) and compared with 8 with Shy-Drayger syndrome (SDS), etc. The interbeat interval response to Valsalva maneuver (Vm) was significantly lower in HP than NT (p<0 .01) or HT (p<0.001) and was similar to those of SDS (n, s.).Overshoot in arterial pressure after Vm was positive in HP 8.3%, NT 71.4%, HT 100% and SDS 0%. Among HD patients, HP showed the most serious baroreflex arc dysfunction. However, the response to cold pressor test in HD patients was as same as those of SDS and controls . Clonidine test demonstrated depressor response in HP. Although, the decrease of SBP (p<0 .01) and DBP (p<0, 02) during orthostasis was smaller in HP than SDS, no change of heart rate was observed between HP and SDS. Thus, the afferent or efferent limbs and central sympathetic activity appeared to be intact. Although the decrease of pressor response to angiotensin II independent of PRA levels in HP, the response to norepinephrine (NE) was related to plasma NE levels. Furthermore, motor nerve conduction velocity was delayed in HP in comparison with NT and HT Administration of midodrine raised SBP from 91.0±7.6 to 110.0±27.2 mmHg and DBP from 51.613.4 to 61.8±19.6 mmHg. The results suggest the abnormalities in baroreflex arc and vascular wall contractility with peripheral neuropathy. Therefore, we conclude that, although the sites remained to be clarified, HP show the autonomic disorders and that midodrine seems to be effective on such patients.
著者
加藤剛著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2008
著者
阿部 麻記子 梅園 朋也 小林 貴子 大貫 恵子 加藤 麻祐子 宮内 雅晃 山本 直之 木村 守次 豊田 雅夫 鈴木 大輔
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.235-238, 2009-03-30 (Released:2010-03-01)
参考文献数
10

進行性筋強直性ジストロフィー(以下MyD)患者にはしばしば糖尿病を合併し,骨格筋におけるインスリン抵抗性の存在が想定されており,インスリン抵抗性改善薬の有用性が期待される.Pioglitazoneによりインスリン必要量を減少しえた糖尿病合併進行性筋強直性ジストロフィーの2症例を経験したので報告する.症例1: 63歳,女性.48歳時MyDと診断.62歳で血糖高値指摘,HbA1c 10.8%でインスリン導入,1日最大54単位必要であったインスリンがpioglitazoneを開始後14単位に減少した.症例2: 50歳,男性.30歳時MyDと診断.39歳で糖尿病指摘.42歳から強化インスリン療法導入.筋力低下により頻回注射困難となるが,pioglitazoneを開始したところ,1日あたりのインスリン量20単位が4単位まで減少した.糖尿病を合併したMyD患者へのpioglitazoneの投与は,インスリン抵抗性改善による血糖降下作用の可能性が示唆され,インスリン投与量の減少から患者の負担の軽減ができると考えられた.
著者
加藤 正美 臼井 憲義 田坂 修二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.749-759, 1997-09-25
被引用文献数
13

本研究は, PHSの二つの通信チャネルを使用し, 蓄積されたH.263圧縮ビデオ情報をARQで, 蓄積されたADPCM音声情報を無手順で伝送しながら再生する場合を考える. このとき, H.263の符号発生量とPHSの伝送容量がほほ等しいため, 再送による遅延はビデオのメディア内同期を乱す. 特に, 蓄積されたビデオの伝送では, 通信状態に応じた符号発生量の制御が難しく, メディア内同期をいかに制御するかが課題となる. 更に, 別の通信チャネルで同時に音声も伝送する場合, ビデオのメディア内同期の乱れは, 音声とビデオのメディア間同期の乱れとしても問題になる. そこで本研究は, ビデオや音声のメディア内同期や両者のメディア間同期を維持するために, 送信側においてBブロック廃棄制御方式を提案する. 更に, 受信側において出力開始遅延制御を適用すると共に, スライド制御方式を提案する. そして, ランダム誤りとバースト誤りの各環境下で, 実際のビデオ情報と音声情報を使用したシミュレーションを行い, メディア同期の性能評価, および主観評価により本提案方式の有効性を示す.